2016年05月31日

【 SPORTS SHIRTS @ 】




 こんにちは。
今年は梅雨入りが例年より少し遅い様で、しかも台風第1号の発生もまだのようです。

 どちらにせよ来るのでしょうが、少しだけ先延ばしになっているようですね。















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 ウインザー公夫妻のエレガントなリゾートスタイル、
公の着用する半袖のスポーツシャツはプルオバーでもあり、たっぷりとしたユトリが特徴で とても印象的です。

 こういった綺麗な色が、季節や風景に本当に良く似合います。













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 御二方ともに半袖のスポーツシャツ、
鮮やかな赤系ソリッドとマドラスチェック、双方リラックスした雰囲気がとても伝わります。
 品もあって素敵なノータイでのカジュアルスタイルですね。












来月になれば梅雨入りするでしょう。
そして明ければ いよいよ厳しい夏がやって参ります。

 弊店では 皆様に自信持ってお勧め出来るスポーツシャツを開発中ですが
心待ちにしていたサンプルが仕立て上がって参りましたので、早速御紹介させて頂きたいと思います。














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・・・・・清涼感溢れるリネンにトロピカルなプリントをあしらった生地です。
衿はノータイを前提としたオープンカラーシャツとなります。

所謂 開襟シャツ等は大抵ゴージラインがあります。
しかし、これは無いですね。 刻みのある変形イタリアンカラーとも言えます。

ゴージラインが無い分、刻みの部分では柄がそのまま繋がりますので
特にチェックやストライプの生地ですと大変綺麗に見えます。


この衿は 返り具合が正に命です! 


やや小ぶりに設計されたその衿は、スーツやジャケットのインナーとして着用した時にもバランスが良い様にと加味してデザインしてあります。















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・・・・・先ず、上記で述べたように インナーとしての着用を大切にしていますので、ドレスシャツ同様に『肩ヨーク』を採用しています。

弊店のドレスシャツは、裁断(型紙)と縫製により 前肩ショルダーに成る様仕立てられていますので、やはりこの部分は是非生かしたい所です。


 冒頭の写真やイラストにある様な時代では、シャツの裾は基本的にトラウザースに仕舞う事が多いのですが、今では よりラフに裾を出して着用される事の方が多いでしょう。

本来、ドレスシャツに見受けられるラウンドしたテールは、着丈も長く トラウザースにINして着用する前提のデザインです。

英国の古着スポーツシャツ(半袖)でもラウンドテールは弊店のドレスシャツ並みにロング丈です。
 最近では、そのラウンドテールを極端に短くしてOUTで着てもおかしくない着丈のシャツが多く出回っています。

しかし、裾をOUTで着用するのであれば、こういったスクエアカットが本来あるべき姿ですね!


これであれば、INでもOUTでも 両方の着こなしをお楽しみ頂けます。














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・・・・・この生地は、イタリア:TESTA  リネン:100%のプリント地です。
爽やかでとても涼しげですよね。














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・・・・・もう一着御座います。
こちらは長袖バージョンです!!

スーツやジャケットのインナーとしては、長袖は欠かせぬと言う方、、、これも正統派なご意見です。


 シャツの衿やカフスの内側がどれだけ汚れるのかは皆様ご存知の事と思います。
人間が着用するのですから当たり前なのですが、シャツは簡易に水洗い洗濯出来るので汚れても安心ですし、常に清潔な下着(シャツ)を着用出来る事になります。

 考えてみて下さい! 首元や袖口、上着はシャツのお蔭で直接地肌に触れないのですね。
これが半袖だと、上着の袖口は汚れやすくなるのは必然であり、拘る方におかれましては常に長袖と成ります。


この辺りは皆様の価値観とお好みにより自由に半袖、長袖とお選び頂けます!
















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・・・・・こちらの生地もリネン100%
イタリア:ALBINI より、鮮やかで少し濃い目のブルー地です。
ネイビー、、、という程には濃紺では無いと言う事です。

 こういった中間的で綺麗な色出し、イタリアはとても上手いですよね。














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・・・・・肩ヨークから下、ドレスシャツではギャザーを採用していますが、今回は敢えて左右にプリーツを裾までたっぷりと畳んでいます。

もともとスポーツシャツですからボクシーなシルエットでユトリは十分にあります。
しかし、ギャザーやプリーツに託される意味は尊重すべきです。


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敢えて裾まで畳んでいますが、ウエスト位置ではステッチで止めているのが特徴です。
上半身と腰回りの運動対応はしますが、その軸であるウエストはあくまでもスッキリと!

バックベルトの付いたスポーツジャケット等がその類と成りますね。




水洗いすればプリーツは折り目ですから消えてしまいます。
しかし、ウエスト部に押さえステッチがあり、その上下間のプリーツには奥襞止めステッチが裾まで掛けてありますので簡易にプレスで復活させる事が出来ます。

クリーニング屋さんでも、御自身でも楽にプレス出来る安心設計と計算されたディテールとなっております!















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・・・・・ドレスシャツでは袖口も細かくギャザーを寄せてありますが、こちらはデザインの統一感を優先にプリーツにしています。














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・・・・・胸ポケット、本来ドレスシャツでは付けないものです。
スーツのあるべき姿とは昔ながらに三つ揃いが前提であり、ウエストコートを省いた2Pは略式と成りますが、現代社会ではこちらの方が主流でしょう。

ウエストコートを着用しているのであれば、シャツの胸ポケットなど使えません。
そういう意味でも、ウエストコートにはポケットが基本4つも付いているのですね。


同じくデザインバランスを考慮し、プリーツを畳んだポケットです。
デザインと共に、少々立体的な物を入れてもOKです!



 また、この胸ポケットには違った役目も担ってくれます。

やはり暑い時期に着用するシャツです。

生地も薄かったり、通気性に特化したメッシュ地、そして白無地、、、、、
男性でも胸もとの透けを気にされる方は多くいらっしゃいます。

 そんな時は是非両側にポケットをあしらって下さい。 一気に解決です!!




逆に、このシャツをインナーとして重要視するのであればポケットは付ける必要もありません。 誂えで作る以上、こういった所も皆様の価値観やニーズ次第で御座います。













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・・・・・こちらは半袖ですが、袖口にもカブラを付けてアクセントに!
こういった細かなディテールにも気を配ったシャツとなっております。














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・・・・・今回のスポーツシャツを開発するにあたり、重要視した事があります。
それは 『品のあるスポーツウェアである事』です。

カジュアルだからと言ってダラしなく成ってしまっては頂けません。
紳士の着るべきスポーツシャツを作りたかったのです。

 衿やカフスに入る芯地にも悩んだ末に選定した 薄くて柔らかな芯地を採用しています。
故にリラックスしたソフトな着心地も約束される訳ですが、衿元くらいはシャキッとさせたいもの、、、

カラーキーパーが入れられる前提で作っておりますので、お好みに応じて御使用くださいませ。














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・・・・・スクエアカットの裾、左右脇縫い目にはスリットが入っています。
これ、、、、重要なポイントです。















・・・・・如何でしたでしょうか。

2年前からずっと作りたかったのですが、やっと今年になって形に成りました。

弊店のドレスシャツは相当拘っております。
型紙から縫製までかなり高品質なシャツを御提供させて頂いている自負がありますが、これもご協力下さる工場さんのレベルが本当に高いからに他なりません。

 カジュアルアイテムだからと言って品質を下げるのではなく、あくまでもドレスシャツと同じレベルで作りたかったのです。だからこそ、同じ工場さんに是非お願いさせて頂く事を前提にした開発です。

それは同時に、オーダーでもあると言う事、、、
シルエットはある程度ルーズでもある訳ですが、丈やユトリ量などは当然皆様のお好みを反映出来ます。

 そんな事よりも、ネックや肩の乗り具合です。
肩幅や肩傾斜、左右非対称の角度、こういった部分にもドレスシャツと同様に対応出来るのです。

弊店で誂えて頂く重衣料は、HSでもBESPOKEでも皆様のお身体の個性を素直にとらえ、身体に寄り添う服をお仕立てさせて頂いております。

ジャケットやウエストコートなどのアウターがそうであれば、インナーもアウターと同レベルで仕立てられてこそ 高い適合性と着心地を御体感頂けるのです。




TAILORを生業にしていれば、沢山のお客様との巡り合いと御縁があります。
撫で肩や怒り肩の度合いが強い方、スリムな方、恰幅の良い方、それはもう本当に千差万別で御座います。

個性が強い体型であれば、それだけ最大公約数である既製服との適合性は低くなるのは必然です。

気持ち良く着用出来るスポーツシャツを自信持ってお勧めさせて頂きます。



もう私自身が嬉しくて仕方がありません!





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アウターとしても勿論良いのですが、インナーとして着用された時の格好良さは必見です!
と、、、、手前味噌ながら言ってしまいましたが、アウター(上着)もインナー(シャツ)も同じTAILORが設計しているのです。

デザインやサイズ含め、様々な価値観と共にバランスの連動性高き服達の相性の良さは一番ご納得頂けるところであるとも思っております。


近々御紹介させて頂ければと思います。













・・・・・この新型シャツですが、皆様よりのご注文を頂くまでには もう少し時間が掛かります。

受注スタート出来る日が少しでも早く来るよう努めて参りますので
何卒宜しくお願い致します。






 では、今週もお付き合い頂きまして 誠に有難う御座いました。




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2016年05月24日

【 H.S ORDER I様の仮縫い 】




 爽やかな五月晴れが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
日中は爽やかさを通り越して、もはや暑いですが それでもまだ朝夕は過ごし易いですね。

既に沖縄は梅雨入りしていますので、関東圏もジワジワと近付いている事でしょう。
















・・・・・・・仮縫いの風景です。
随分仕上がっているので、中縫いされた仮縫いでしょうか。
こういった風景は今も昔も変わりません。

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 紳士にとって誂える事が当たり前だった時代、仮縫いを通じて精度の高いONLY ONEのスーツをお仕立てする事は極一般的な行為です。

 昨今ではイージーオーダーというシステムの普及と発展により、より簡易に洋服を誂える事が可能に成りました。

 呼び名は様々にありますが、基本的には縫製工場さんなどを主体として加工委託されて仕立てられる フルオーダーと比べれば簡易なオーダーシステムと言えます。
本来では既製服の大量生産を前提とする縫製工場さんが、個々の注文に対して一着単位でオーダーに対応する様になってきた事は ある意味時代の流れでもあるのでしょう。





イージーオーダー、
名は各店で違えど、根本的には同じ括りでありながらも その中には様々なステージがあり、 オリジナルの設計(型紙)から縫製仕様までお願いさせて頂いている弊店の様な形態もあれば、工場さんの型紙含め システムそのままを流用しているお店も御座います。

また、お客個人様の型紙作成に伴う補正精度や仕立てによる技術・品質面などにおいても総合的な品質では相当な幅があります。
そして、これらの状況によりお値段にも幅が出る事は当然の事と言えます。



誂えると言う前提には生地の選定もそうですが、先ずお客様方の採寸からスタートする事になります。
それは、採寸・補正する人間の技術は勿論の事、その内容をどこまで・どうやって型紙に落とし込むのかが大変重要と成り、お仕立て上がりのFITTING精度に直結致します。



また、型紙的な問題だけでは無く、そこまで個別であり 個性的な型紙に成りますので それらを高次元で定められた品質まで同じ様にまとめ上げる仕立て技術も重要と成ります。




【 BESPOKE というステージでは当たり前な事を、どこまで同じ様に具現化出来るか 】



これが私の抱く HOUSE STYLE ORDERでのテーマとなる訳ですが、どんなに発展してもステージの違うBESPOKEには絶対に到達出来ません。
 しかし、それでもあるべき姿へ少しでも近付けたいと思うのは私の希望であり、顧客様方の希望でもあります。




 例えば、同じイージーオーダーのステージだとしても、様々なお店につき 商品のグレードが違います。それだけ裁断・縫製技術と共に手間が多く掛かっていれば、自ずとお値段にも幅が出てしまうのは その裏付けでもある訳ですが、、、
反面、完成度の高い物作りになれば値段も上がる。

この様に、コスト面においてのメリットが小さくなってしまうのは出来る限り避けたい所であり、そこに矛盾が生じるのです。










・・・・・・・開店当時にお世話に成っていた工場さんから、現在お世話になっている工場さんに切り替わり随分と経ちました。

 もともとレベル高き日本を代表する素晴らしい工場さんの一つです。
お陰様で私が求めながらも具体的に実現出来なかった事が 今では日常的にお世話頂ける様になりましたし、今でも常に発展しており 工場の皆様の努力と共に前向きな向上心のお蔭により現在の弊店 HOUSE STYLE ORDER は成り立っております。

本当に頭が下がるばかりです。














 さて、今週は そんなHOUSE STYLE ORDERより
I様の御注文を紹介させて頂きたいと思います。







・・・・・・・I様におかれましては、弊店初の御注文と成ります。

ご夫婦揃って小学校の先生だそうです!!
光栄なるご注文を、心より嬉しく思っております。


最近では教壇に立たれる機会も減ったそうですが、黒板に板書したりする事を含め 機能性と共に身体に合ったスーツが欲しいとのご要望です。

 今回は精度の高い型紙を作る為にも、HOUSE STYLE ORDERにて仮縫いのオプションもお付け頂きました。


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仮縫いを行うと言う事は
I様におかれましては完成前に私の採寸を御確認頂けますので、よりお好みを反映する事も出来ます。
 私自身もある意味では安心して補正する事が出来るというものです。


お選び頂きました生地は
英国 EDWIN WOODOUSE より、3シーズン着用頂けるネイビーソリッドのウーステッドを御選択されました。













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・・・・・・・ご来店時には既に採寸してI様の型紙より仮縫いを作成して頂いておりますので、既にバランスやサイジングは整っております。

しかし、仮縫いであるという事は この時点がスタート地点であり、ここから I様のお好み等も踏まえ、更に精度を高く再補正を施します。












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・・・・・人間は直線に立っている訳ではありませんし、姿勢も様々です。
背骨もS字に曲がっている訳ですが、度合いも人それぞれとなります。
 体型的には 反身体や屈伸体などは聞いた事があるのではないでしょうか。

前後差のバランスや袖の振り位置、トラウザースへの流れや落ち着きなども確認致します。
 トラウザースの裾上げについて、現時点では傾斜が付けられていませんので 見越した確認が必要です。

(BESPOKEの仮縫いでは裾上げも既に傾斜を付けて仮上げしてあります。)














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・・・・・・・まだ仮縫いなので、修正が効く様に様々な個所で余分な縫代が付いております。
また、同じく仮組みなので これから一度さらの状態へ解きますゆえ、クセ取りなどは簡易に行われているのみです。
 シルエットの出方や前肩度合含め、お仕立て上がりはもっと立体的に成ります!

仮縫いの確認とは、『仮縫い、仮組みだから』という前提を見越した確認がとても重要になります。
 しかし、裏地が付いていないので滑りも悪いですし、縫代が当たる所もありますので
なかなかお客様には具体的な着心地値自体を体感して頂く事は難しいかも知れません。



 左右差の度合いや分量、確りとチェック致します。















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・・・・・・・袖を外してアームホール周りの確認です。
今回は特に腕が上がる様にとのリクエストを頂いておりますので、アームホールを小さく作る事(カマ底を上げる)は大変重要な要素と成ります。

 この様なリクエストの場合でも、仮縫いがあればご本人様と共に 『攻め具合』の確認が取れる事は大変大きな意味を成します。
小さくすればする程に身体に近くなります。当たったり、きつく感じたり、バランスが悪ければ皺にも成ります。
 度合いを適切に、正確に定めるには やはり仮縫いの行為は大きいです。

 撫で肩傾向もありましたので、敢えて行き過ぎない程度での仮縫い確認でしたが、立体で確認出来ましたので、更にカマ底を上げて参りましょう。


アームホールを縦横含め 様々に展開すると言う事は、そのホールに付く袖自体も連動していなければ成りません。
 イセ分量の再調整や袖山の高さは勿論、身頃アームホールに伴った袖のネカシ等の調節が不可欠です。

裁断出来る(型紙が引ける)人間でなければ帳尻合わせは不可能ですから どれだけ重要な事かお分り頂けると思います。


 単純に丈や身幅の増減など、他愛もない事です。
(しかし、ここでも本来では適正なバランス配分が必要と成ります。)














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・・・・・・・釦を外した状態です。
前中心線(工場さん仮縫いの場合、ピンク色の糸が前中心線ですね。)の落ち方やバランス、
そして左右での釦とホール位置のズレなども確認です。

既にこの時点で補正を施した固有型紙ですので、問題無いですね。

釦を止めた時のユトリ感などは好みもありますので、現物で着用確認出来る事は御本人様にとっても大きな事だと思います。














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・・・・・・・ゆったりした股上によるトラウザース、そのバランスに合されたウエストコート。
これら各アイテムの連動こそが三つ揃いたる最も重要な部分です。
既製服ではこれが出来ないので 手を出す事はかなりリスキーでもあると言えます。


I様、凄く綺麗です!


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フロント6釦、6釦目は外しますので本来表側に釦は見えませんが、その辺は御愛嬌としておきましょう。

釦を止めればピッタリと身体を包み込むサイジングである事、これはウエストコートのあるべき姿です。












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・・・・・・・トラウザースも基本的にバッチリです。
レングスも傾斜が付けばベストなバランスです。

若干腰回りとお尻回りの線を微調整です。

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・・・・・・・I様、お疲れ様で御座いました。

これで再補正を行い、更に御満足度の高いスーツになる事をお約束致します。
是非お仕立て上がりを楽しみにされていて下さいませ。

 私も完成した時の最終FITTINGが楽しみでなりません!!

と、いきたかったのですが、、、、、
気軽にご来店頂ける距離では無い I様、お仕立て上がりは御発送という事になりました。


残念ながら拝見させて頂く事が出来ません。


ただし、FITTINGに関しては御本人様のご確認のもと
自信もあり、心配はしておりませんが、残念です!


 次回、ご来店の機会がありましたら是非 御着用されていらして頂けましたら幸いです。




現在、着々とお仕立て上がりに向けて進行してくれております。
 仕立て上がりましたら私自身がもう一度ガッツリと クセ取り含むTAILORの2次プレスを行い、御発送させて頂きます。

 今暫し楽しみにお待ち下さいませ。





素敵な御注文を誠にありがと御座いました。














・・・・・・・如何でしたでしょうか。
イージーオーダーというカテゴリーの中でも様々なステージがあります。

BESPOKEと比べれば仮縫いでさえも違います。



しかし、弊店のH.S ORDERの位置するレベルがあれば、そのレベルの底上げ、そして上限のUPを常に目指して進化し、より最高を求めて精進して参ります。

私自身が納得し、自信持ってお渡し出来る様なスーツを御提供させて頂く為に。





 どうかこれからも宜しくお願い致します。







 では、今週もお付き合い頂きまして 誠に有難う御座いました。



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2016年05月10日

【 SEERSUCKER A 】



 こんにちは。
連休も終わり、皆様も通常の生活スタイルへとお戻りに成られた事でしょう。

立夏も過ぎましたので 暦の上では早くも夏に入りました。
梅雨までの長閑なひと時を楽しみたい所ではありますが、好天になれば早くも夏日を記録する日が出ていますね。

 これからは 少しでも快適にお過ごし頂ける夏の装いへとシフトして参ります。
最近では行き過ぎたクールビスへの懸念の声もチラホラと聞こえてくるようになってきましたが、皆様の職場環境では如何でしょうか。

ビジネスの場では、やはり相手あっての装いという部分を改めて再認識する事も大切な事だと思います!









 さて、先週は 夏の定番:シアサッカー について御紹介させて頂きました。

今週は具体的なスタイルや仕様等と共に、着こなし等も紹介させて頂き、シアサッカーの魅力を少しでも多く感じて頂けましたら幸いです。
















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・・・・・・・凸凹の陰影がとても魅力的で美しいシアサッカー地、
『らしさ』が存分に出ています。
その生地を軽く、柔らかく、立体的に仕立ててあります。


テーラードとは、アイロンをとにかく多用します。
2次元の平らな布切れをここまで立体にするには必要な道具であり、行為と成ります。

ポケット作りなどから様々な縫い目の処理、クセ取りなどアイロン工程は絶対に欠かせません。
 比べてみれば、大量生産される既製服とハンドメイドで仕立てられる服とでは
工程数と共に圧倒的なアイロン工程の多さが挙げられます。
多ければ多い程に良い服とも言えるでしょう。

しかし、サッカーは出来る限りアイロンを掛けたくないという矛盾と向き合わなければ成りません。
それが故に 仕立てが難しい生地の部類に入るでしょう。





ただでさえ融通性の低い植物繊維であるにも拘らず、ガッチリとアイロンを掛けると個性であるシボが無くなってしまいます!!

 ( 完全には無くなりませんし、ある程度は復活もします。 )

シボを確りと尊重して残しつつ、意図あるアイロン処理はこなす。
この 行き過ぎず、至らず過ぎない加減を常に気にしながら仕立てる必要があります。

生地の個性、それを理解の上で寄り添い こなす事こそハンドメイドの難しさであり、遣り甲斐ある楽しさでもあります!













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・・・・・・・私とって 例外はあるにせよ、
基本的にスーツは三つ揃いが前提となります。

その前提があって 臨機応変に着方を楽しみ、充実した装いを堪能しています。


 これからの季節、やはり欠かせないのは
ACORN社の名作の一つである CAMBIDGE のシャツです。 夏場は特にヘビーローテーションになります。

その CAMBRIDGE シャツにブラックのドット柄ボウタイを合わせてみました。


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・・・・・・・シアサッカーの着心地についてですが、
肌馴染み良く 素朴で落ち着きのあるコットン。
とても軽く、シャワシャワした心地が独特の感じで大変気持ちが良いです。

爽やかさと共に、涼しげな印象は満点です。

皺を気にしないで着用出来る事も『らしさ』であり、メリットでもありますね。
ブルゾンを着ているかの様に気楽に扱えます。
















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・・・・・・・フロントデザインは、シングル-2釦のパドックカット
3-パッチポケットです。

コットンやリネン等の植物繊維は、ウールのように融通性が殆どありません。
こういった植物繊維は 敢えてミシンステッチの方が相性良いのですね。
 ステッチさえデザインでもあるのです。

強度と共に、お気楽でスポーティーな印象も与えてくれますね。
















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・・・・・・・バックスタイルには 小さな遊び心と同時に、ちょっとした考慮を入れてみました。


ジャケットには大抵 背中心(背骨位置)にシームが入ります。
そのシームによって B/W/Hの差寸と共に身体の立体に対し、その縫い目を利用して埋め合わせると共に、身体のフォルムに合せる為 カーブ線を使って左右後身頃を結合させています。

これを肩甲骨へのボリューム、ウエストのくびれ、ヒップのボリュームへと包み込む様に立体成型させるのがクセ取りと成ります。



 ですが、これは【 ワンピースバック 】であり センターシームを排除してあります。
故に、背中は一枚裁ちされている訳ですね。

センターシームで担う役目(立体的カット)を、両サイドのダーツに振り分け、
背中をスッキリとさせ、軽くすると共に そのダーツのウエスト線より上は開けているので 融通性少なきコットン素材でも運動量として機能する事が出来るという機能的でもあるデザインとなっています。

同時に、上記で述べた様な クセ取りのアイロン処理も軽減される事に成ります。

 後でも触れますが、一石二鳥、三鳥にも繋がっているデザインとなります。


バックスタイルに対しても 程好いアクセントに成っていますね!!















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・・・・・・・釦はやはり白蝶貝の釦が鉄板です。
とても清涼感があり、貝の光沢が大変綺麗です。

釦ホールは勿論 手でかがりますが、ウール素材は基本的にシルク糸を使用します。
それぞれに同じ動物繊維でもあり、極一般的な事です。


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 しかし、植物繊維では敢えてポリエステル製のスパン糸を個人的に使用しています。
これは強度的にも強いのは当然の事、
シルク糸は光沢感があります。表地の素材感なども考慮に入れれば、コットンやリネンの様な素朴さ溢れる素材には 光沢が無く素朴でマットなスパン糸の方が相性良いのです!

言われなければ気付かぬであろう小さな拘りですね。














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・・・・・・・ここも今回の大きな特徴です。

一般的な総裏仕立て、そして春夏用に良く見受けられる背抜き仕立て、
こちらは更に裏地の面積を減らした【 半裏仕立て / クォーターライニング 】と呼ばれる手法です。

更には 内ポケットでさえ片側しか付けていません。




今回は薄地の裏地をセレクトしています。
総裏仕立てと比べ、裏地一枚の有無で そう大きく涼しさは変わりません。

様々な裏仕様がある中で、どれをとってもメリット・デメリットはあるものです。
何を最優先にするかによって仕様をチョイスすれば良いのですね。

 裏地を減らし、少しでも軽く涼しく、、、、確かに裏地一枚分は軽く通気性良くはなります。

あとは見ための涼しさや印象の部分が大きく締めるでしょう。
「なんだか涼しそう・・・」 と思える、見える仕様ですね。

春夏用では こういった仕様もありますので、お客様にお見せ出来るサンプルとしても この仕様で仕立ててみました。
 ですが、個人的な好みは やはり季節に関わらず総裏仕立てです(笑)。






 背抜き含め、半裏仕様では、総裏なら普段は隠れている内側が当然露出される事になります。
その為に 様々各所の縫代処理など工程も増える訳ですが、、、、

先に紹介したバックデザインでは、センターシームを無くしてワンピ―スバックにしています。 実は この裏仕様にも適したデザインと言える訳です。




型紙(設計)が引けて 作れる(仕立てられる)人間においては
デザインや仕様など思いのままですから最強です。
 狙う、もしくは欲しい意図があり
伴うデザインや仕様、始末など幾らでも工夫が出来る訳ですね。
勿論 今回の生地のように主素材(表地)への考慮は言うまでもありません。


昔のテーラードは、もっと、もっと、もっと工夫や技術に富んだディテールや仕様に伴うデザインが沢山ありました。

それだけ多くの方々が当たり前にテーラードを着こなし、テーラーは拘りあるお客様方のご要望に応えようと生れてきたものばかりです。

淘汰されてしまったディテールやデザインも確かに沢山あります。
しかし、今ではそれらはリアルな歴史でもあり財産でもあります。
 このバックデザインも今回思いついて試してみましたが、遡ればどこかのテーラーが仕立てた事があるかも知れませんね!


ただし、忘れてはならないのは クラシックで当たり前のカットが大前提にある事、それの深き理解あってこそのバリエーションでなくては成りません。
 でなければ説得力無く、表層的で軽いデザインとなってしまう事でしょう。


















・・・・・・・シアサッカーの三つ揃い、一般的には流石に濃いかも知れません。
いや、むしろ暑いでしょうか(笑)。

 ただ、スーツでお持ちであれば様々な着こなしが出来ますよね。

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取りあえずジャケットスタイルとして、
ミディアムグレーのODD TROUSERSと合わせてみましょう。
 サラッとしていて皺にも強い強撚糸使いのウールトロピカルです。

ベルトやベルトレスのスタイルで軽快にお楽しみ頂いても良いですし、好みによっては吊り用も勿論OKです。

 これであればビジネスシーンでも御着用できる方々は多いのではないでしょうか。


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3Pに着慣れていると、ウエストコートが無いだけで十分に涼しく軽快に感じます。
爽やかで軽快な『夏の出来る男』を演出されてみて下さい。













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・・・・・・・淡い色のアウターなので、インナーにダークな色を持ち込んでキリリと締めたVゾーンです。
 この様に 以前展開させて頂いたモチーフタイもサッカーには大変似合います。
















・・・・・・・如何でしょうか。 2週に渡り シアサッカー を御紹介させて頂きましたが、このクラシックなスタイルの魅力が伝わりましたでしょうか。


こうなってくると、やはりOFFのシーン含め
ノータイのスタイルでも当然着こなしたいものですよね。


 お任せください! 実は現在 新型としてスポーツシャツを開発中です。


Dittosなりの オープンカラーシャツとなります。

長袖、半袖が選べ、
裾はトラウザースにINして上着を、
もしくは盛夏含め シャツ自体がアウターとして トラウザースよりOUTで着用しても様になるシャツです。


 現在は 1stサンプルを作って頂いております。 やっとここまで辿りつきました。
サンプルが上がりましたら このBLOGでも御紹介させて頂きますので
どうか宜しくお願い致します。














・・・・・・・5月6日発売の6月号【MEN’S EX】さんにて
シャツ特集があり、光栄にもお声掛け頂き 弊店のシャツを御紹介頂きました。

毎度本当に恐縮ながらも嬉しいお引き立てに心より感謝を申し上げます。

 どうか皆様も宜しければ是非ご覧に成られてみて下さいませ。

MEN’S EX関係各位の皆様、誠に有難う御座いました。













・・・・・・・皆様、、、、大変恐縮では御座いますが
来週のBLOG更新をお休みさせて頂きます。

毎週楽しみにして下さっておられる方々におかれましては 本当に申し訳御座いません。

次回は、5月24日の更新を予定しております。

 どうかこれからも宜しくお願い申し上げます。





今週も誠に有難う御座いました。








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