2016年10月25日

【 4P-SPORTS SUITS 】



 こんにちは。
10月も後半に入り、今年も残すところ あと約2か月しかありません。

 朝晩は随分と涼しくなり、本格的な寒さは目の前に迫って来ている事でしょう。
TWEEDを着用出来るのも もう少しですね。













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・・・・・ブラウンの3-パッチポケットを携えたツィードのジャケットスタイル。
腰はパッチ&フラップポケットですね。
スエードの靴がとても似合いそうです!








 さて、今週は 英国的でとにかく格好良い T様の御注文 を紹介させて頂きます。








LOVAT TWEED:4P-SPORTS SUITS





 もともとカントリーサイドで着用されるツィードとは、スポーツ(運動)を前提に捉えられたものが多く、生地の丈夫さに加え、様々なディテールや仕様などのバリエーションが豊富です。


乗馬をはじめ、ハンティングやフィッシングなどの 動きを考えれば
やはり腕の稼働率を向上させる工夫であったり、馬に跨るのであれば それはシルエットにも影響を及ぼします。


 その他、出来れば手持ち物は減らしたいもの、、、
スポーツに伴う色々なグッズや、ちょっとした手荷物等も考えれば
それら収納を踏まえてポケット自体にも本当に沢山のバリエーションがあります。







 では、クラシックで激渋な英国的 SPORTS SUITS をご覧頂きましょう。















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・・・・・生地は昨年のTWEED FESTIVALより、LOVAT TWEED をお選び頂きました。
http://dittos.seesaa.net/article/426884860.html

落ち着いたブラウンの TWO&TWO に赤紫のウインドーペーンを重ねたクラシックな柄です。

T様はとても背が高く、シャープなお身体をされています。
既製服において、上着類はバスト寸法からのサイズ展開となりますので、胸囲でサイズを合わせれば 丈などの縦のバランスが不足してしまいます。

 逆に、縦バランスを尊重してサイズを上げれば、自ずと身幅はブカブカになってしまいますね。

誂えでは、御本人様の為だけに服を設計致しますので、本来あるべき御自身リアルなサイジングというものをご堪能頂きます。


 見栄えも、動きやすさも、、、全てにおいて全く違う筈です!



シングルの2釦・2掛け PADDOCK STYLE です。
以前にも このBLOG内で詳しく御紹介させて頂きましたが、シェイプの位置や釦位置、そしてエッジのシャープなラペルなども特徴として挙げられます。

ポケットは 3パッチポケット、腰にはフラップもリクエスト頂きました。
よりスポーティーな印象も与えるディテールとなりますね。


中縫い仮縫いともなれば十分にお身体へ合って参ります。
立体感に伴うエレガントなシルエットや衿や肩周りでの安定感、、、

微調整のみ加えた上で FINISH へと進行致します。












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・・・・・いよいよ お仕立て上がりです!
立体感と共にツィードたるボリューム感、雰囲気満点で本当に素敵です。
ツィードだからこそ、こういったスポーティーなデザインは抜群に合いますよね。

洋服を見れば、クライアント様が思い浮かびます。
その方らしさを尊重し、寄り添う様に誂えられた服でもありますので当然でもあります。












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・・・・・この生地の魅力と迫力が伝わりますでしょうか。
素朴さの中に程好い主張、素敵なTWEEDです!

パッチポケットにはプリーツを畳んでいます。














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・・・・・ポケットスクエアやグローブなど、無造作にポケットへ差した時
この様にプリーツが開く事で容積が増える事になります。

プリーツ無きフラットなパッチポケットと比べれば、立体物を入れた時の収まりや表情は随分と変わりますね。

 ポケットの裏地側にもプリーツを畳みますし 作るのは少々大変にもなりますが、機能美たるデザインであります。















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・・・・・腰ポケットはパッチポケットに釦止めフラップをリクエスト頂きました。
確りと柄合わせもされております!

こちらも胸と同じく プリーツを内蔵してあります。

蓋付きであれば中に入れた物が出てしまう事も無く、雨避けにも成りますね。
フラップは 訳すと『雨蓋』となります。



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こういった機能性高きポケット類は、中にどんな物を入れるのか、、、、
想定の上で選ぶ事が出来ますので、更に大容量とするなれば 側面や底辺に『マチ』が付いたタイプも御座います。
 これらマチは、アコーディオンの様に普段は締まっていますが、入れた物によって開きます。













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・・・・・では、バックスタイルに参りましょう。

ここまで来たら、やはり背中にもプリーツが欲しいですよね。
ウエストのバックベルトも凄く雰囲気が合って キュとしたシェイプがエレガントです。
私も個人的に大好きなディテールです。


背中心にインバーテッド プリーツを深めに畳んでいます。

腕を前に出すという行為は日常的過ぎる程に当たり前な行為です。
肩甲骨を軸に腕は前に動く訳ですが、その動きに洋服が100%追従する事は無理です。

 少しでも対応するべく背幅には適切なユトリがあり、これは そのまま運動量へと直結致します。
洋服の背幅量を超えた可動に対しては、洋服の中で身体だけがスライドして動く事になり、背幅不足に伴う領域では『キツイ』と感じられる事でしょう。

テーラードのスーツやジャケットは、現代的で専門的なスポーツやアウトドア専用ウェアとは そもそもの立ち位置が違いますし、伸縮性に優れたジャージ素材を使う訳でもありませんので ある意味では仕方がありません。

しかし、SPORTS JACKETとして設計するのであれば
この様なプリーツにより背幅を稼ぐ事は 対応する一つの手法です。
今回の仕様以外にも 伴うバリエーションは沢山御座います。




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先ずはその服の位置付けを決める事になります。
勿論デザイン重視や動きやすさ重視で選ばれても構いません!

しかし、歴史的に純粋な用途から生れてきたディテールとは 『何をするのか』 につきます。



例えば鳥を撃つ為に猟銃を掲げる。
 → ピボットスリーブという袖下にマチの付いた袖があります。

ゴルフでクラブをスイングする。フィッシングでロッドを振る。
 → センターか両サイドに今回の様な横に広がるプリーツを設ける。



この様に紳士服のテーラードは発展して参りました。
先人達の蓄積されてきた様々な技術には本当に敬服するばかりですが、時代の流れと共に今ではなかなか見受けられぬ素晴らしいデザインや仕様は山の様にあるのです!














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・・・・・今回はT様のリクエストにより、裾までインバーテッドプリーツを畳んでおります。
センターベントの様に開閉しますので、やはり動きに伴う対応力は増しますし、デザイン的にも優雅でとても素敵です!















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・・・・・締めには袖口の ターンバックカフをリクエスト頂きました。
やはり確りと柄合わせが必要となります。

このディテールですが、単に巻き付いているだけに見えますが
案外と様々な計算や考慮が内蔵されているのです。













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・・・・・ウエストコートはシングルの衿付き、腰のみフラップ付きの玉縁ポケットと成ります。

見えるでしょうか、、、中央腹部にはアルバートチェーンホールもリクエスト頂いております。


結構ディテール満載の濃いスーツとなっておりますが、
T様の弊店における 1st-BESPOKE SUITS です!

機能性高きアクティブに御着用頂ける羨ましい SPORTS SUITS、、、来月位になればデビュー出来そうですね。













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・・・・・今回のスーツは 4P です。
この三つ揃いに、プラスフォワーズを足して4P、、、それも抜群に素敵ですが
多くの方々は、写真の様に共地FLAT CAPをもって4P-SUITSにされております。

 これも正に誂えならではですよね。
既成で共生地の帽子を探しても先ず見つけられる事は殆ど無いでしょう!

 ジャケットスタイルでも共地FLAT CAPがあるだけで装いの調和と完成度も全く違ってきますし、そもそも FLAT CAP単体でも ローゲージのさっくりニットなんかに合わせても気楽にお使い頂けます。


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秋冬用FLAT CAPの内側は、ドミットを噛ませたキルティングにしてありますので
とても暖かいですよ!















・・・・・では、一通り今回のスペックを御披露させて頂きましたので
いよいよT様に御着用頂きます!

 やはり誂え服は、御本人様が着てこそです。


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・・・・・T様らしさが滲み出る 本当に素敵なスポーツスーツです。
心底羨ましい一着と成りました!

着れば着る程に馴染み、さらに着心地は良くなり
掛替え無き一着となるでしょう。

 T様がご高齢に成られる頃には、このTWEEDはどんな味わいを出しているでしょうか。
今から楽しみでもありますが、その日を迎える為の第一歩となるご納品でした。







T様、素敵なご注文を誠に有難う御座いました。

次はクラシックでエレガントなビジネススーツですね、
こちらも ご期待下さいませ。








 皆様も素敵なTWEEDを、御自身の相棒を 是非如何でしょうか。
毎年寒くなるのが待ち遠しくなります!

















・・・・・冒頭でも触れましたが、早くも10月は後半に突入です。

HOUSE STYLE ORDER では、近々のご注文で お仕立て上がりが11月末、
仮にハンドオプションをお付け頂いたり、英国からの取り寄せ生地を選ばれた場合は
既に12月に入ります。 本当に早いものです。



 寒さはすぐそこまで来ています。

皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
 今週も誠に有難う御座いました。












posted by 水落 at 09:00| Comment(2) | TrackBack(0) | クライアント様の洋服 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月11日

【 VINTAGE:H.LESSER & SONS 】



 こんにちは。

昨日は体育の日という事で、三連休の方も居られたのではないでしょうか。
好天には恵まれませんでしたが、随分と涼しく成って参りました。

 そろそろ本格的に衣替えといったところですね!














・・・・・FRED ASTAIRE

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 最早御説明は省きましょう。とにかく この写真を是非拡大してご覧下さい!
この美しいスーツを、、、、ウットリしてしまいます。

時代性は感じさせると思いますが、サイズ感やデザイン的なバランス、三つ揃いたる調和、全てに完璧な仕立て良きクラシックなスーツです。

 当然ながら誂えられた スーツでもあります。




フレッド・アステア氏の均整のとれた身体あっての事ながら、そのスーツは氏の踊りに寄り添い 正に非の打ち所無き完璧なスーツだと思います。


 シングルのピークドラペルを携えた上着、
ダブルの衿付きウエストコート、この丈を見れば トラウザースの股上は相当深い事が分かります。
(勿論 足も長く、腰位置が高い事もあるでしょう。)
そして、たっぷりと優雅なドレープを生むトラウザースのシルエット。


こんなにもエレガントだった紳士服ですが、時代の流れと共に随分と様変わり致しました。


しかし、現代的な紳士服のルーツは、正にこの様な美しきエレガントなスーツでありました。

 紳士服を愛する者としては掛替え無き時代でもあり、私の根底には常にこの様な美しきエレガントなスタイルが頭にあります。








 スーツを誂える事が当たり前であった時代から、大量生産による既製服の波が押し寄せて参ります。

スーツのレベルやスタイルは当然ながら簡略化され、画一化に向かいます。
それらの移り変わりは、生地でさえ当然ながら影響を受けてくる事になるのです。


 古き良き時代とは良く言いますが、やはりそれ相応の説得力がある事は皆様も御承知の事と思います。



今週は、VINTAGE SUITING を御紹介させて頂きます。
















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・・・・・私自身、とても信頼をおく 名門 H.LESSER & SONS
企画内での最高品質を常に目指し、そのデザインやセンス含め 同社のコレクションは正にトップクラスの生地である事は疑う余地さえありません。

英国には名立たる超老舗のミルやマーチャントがまだまだ沢山残っており、第一線で頑張ってくれています。


 そんな超老舗と比べれば、H.Lesser は20世紀初頭に創業された 随分と若いマーチャントとも言えます。

では、H.L が この短期間でサビルローを筆頭とし、世界各国でも愛用される程に第一線で活躍・認知された理由は何なのでしょうか。



 それは至極単純な事です。
本当の意味で妥協無き最高品質を追い求め、プライド高きその姿勢と素晴らしい作品(生地)、そして何といっても当主がアナログで地道に信頼を少しずつ築き挙げてきたからに他なりません。

数々のTAILORを周り、御用聞きから在庫管理、テーラーからの生の反応を常に受け止め
勝ち得てきた純粋な信用でもあり、極当たり前な商売の姿と言えるのかも知れません。
 ただし、当然ながら商材である生地自体の品質や魅力が伴わなければ報われる筈はありません。


分かり易いですよね。
クライアント様もテーラーも、それは魅力的で品質高き良い生地が欲しいに決まっています!




 その拘る姿勢から、極限られたミルのみを使用し、最高品質の糸と織りを 最高のセンスでまとめ上げて参りました。


今は無き有名であった老舗のミルがあります。(名だけは現存しています。)
ここは糸から紡績出来た数好くないミルでもあり、私も随分とお世話になっていた生地メーカーです。

そんな老舗の素晴らしきミルにさえ、H.Lesserは そこへ仕事を出すのか、出さないのか、、、相当迷っていたそうです。 

その話を聞いた時は随分と驚いたものであり、当主の基準たる高さが垣間見れる気が致しました。






 現在はご存知の通り HARRISONS のグループと成りましたが、当主が今でも続けていたのなら 一体どんな生地を展開していたのでしょうか。
(廃盤も随分と出ましたが、品質を存続出来る多くのコレクションは今でも残り続けています。)





 そんな当主が第一線で頑張っていた頃の生地を 一種 御紹介させて頂きます。














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・・・・・この生地は、今は無き JOSIAH FRANCE というミルで織り上げられました。
英国のハダースフィールズにあった織元工場ですが、残念ながら火事にあってしまったそうです。
VINTAGEがお好きな方は、その名をご存知かも知れませんね。



このデザインが醸し出す雰囲気、正に現存する『古着のスーツ』として出てきそうな佇まいです。

色はご覧の様にブルーグレーがベースとなっており、独特で微妙な織り柄、そしてストライプが表現されています。















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・・・・・ベースは、バスケット織りの様な変化織りでしょうか。
先週のダイヤ柄でさえ中々見受けられなくなった昨今、こんなにも緻密なデザインは 最早 VINTAGE でしか私は見た事がありません。

そのベースに対し、目立つ MIX色のメインとなる縞が見えますが、コレだけではありません。
ベースのバスケット調織りの中に 意図的な濃い色を織り込み、シャドーストライプの様な目立たぬ奥深い縞も合わせて表現されています。


 本当に凝った生地ですが、着てしまえば多くのポイントは渋み込んでしまい、極ベーシックなブルーグレーのストライプの様にも見えます。


いや、しかし、、、、遠目に見てもこの独特な縞の表現は全然ベーシックなストライプではありませんね。


今となっては、時代性さえ感じられる とても凝ったデザインです。















・・・・・HOUSE STYLE ORDER:3P-SUITS by. VINTAGE H.LESSER.


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お好きそうな顧客様方には お声掛けをさせて頂き、ご予約を頂戴して参りました。

大変御贔屓にして下さっておりますS様より、早々に御注文頂きましたので
お仕立て上がりをご覧頂きましょう。





ダブルの衿付きウエストコート、たまりませんね!

堂々としたラペル、打ち合いや丈とのバランスなどは拘り所です。














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・・・・・生地の色柄や雰囲気が伝わりますでしょうか。
本当に独特でOLD感が漂います。















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・・・・・シングルのピークドラペル、エレガントなシェイプは
この打ち込み確りの生地であるからこそ、余計に仕立て映え致します。



そう言えば、ふと 思い出した小話を一つ!



 お陰様により、今まで多くの取材や撮影を頂戴して参りました。心より感謝致しております。

ある撮影の日、カメラマンの方がスーツをトルソー着用で撮影しようと準備しています。

ふと 後側に回り確認し、、、

『 えっ、釦を止めただけで このシルエットが出るのですかっ!? こんなの初めてです!!』

 
 そのプロのカメラマンさんも多くの撮影をされて来られた事でしょう。
多くのディスプレー等は見栄え優先にと 後側で腰を摘まんで強制的にシェイプされたシルエットを作り出している所が多いという事なのですね。


弊店のH.S ORDERは例外なく全てのご注文に対し お店でクセ取りの2次プレスをかけてはいますが、縫製工場製品でここまで確りとシルエット形成が出来る所は限られ、優れた技術を持っているという証拠でもある訳です。

 そういう意味では御協力工場様あってこそ ここまでの品質を具現化出来ているという事でもあり 本当に感謝するばかりです。
















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・・・・・トラウザースは股上深き吊り用にて
ゆったりとした 2-PLEATS、後はハイバックカットになっております。

シルエットも、F.アステア氏を彷彿させる様なゆったりとしたシルエットで。

S様もお好きですから!















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・・・・・今となっては、この OLD NAME さえ貴重です!!

現行の物より、味わい深くて俄然好きです。















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・・・・・如何でしたでしょうか。
この貴重な生地ですが、巻きでストックがありましたが
あと2着分位しかありません。




VINTAGE の H.Lesser はもうそんなに出てくるものではありませんし、とても貴重です。
にも関わらず、古在庫ですから お値段はかなり優しくなっている事も嬉しい限りです。



VINTAGE 好きの方、そしてH.Lesser 贔屓の方、
ご興味のある方は 是非お気軽にお声掛け下さいませ。



 こういった巡り合いは 縁でもあります。
VINTAGE は有限在庫ゆえ、『今』を大切に、そして直観を大切にされて下さい。








H.Lesser の素晴らしい生地は、これだけではありません!
まだまだ その素晴らしき生地達を順次御紹介して参りたいと思います。

 他にも、激レアな VINTAGE がありますが
BLOG で御紹介させて頂ける生地はそう多くはありません。


 是非店頭にて その素晴らしき生地達を 直接ご確認して頂ければと思います。






打ち込みの確りした英国地によるスーツが気持ち良く着用出来る時期は目の前です。

皆様のお越しを 心よりお待ち申し上げております。

 今週も誠に有難う御座いました。

















・・・・・多くの方々にご注文頂きました CHESTER JEFFRIES による BESPOKE GLOVES におきまして、ご注文下さった方々は楽しみにお待ち下さっていると思います。

先日には先方様との連絡におきまして、順調に進行していると御報告を頂きました。

『 今月末には耳を揃えて出荷する予定 』との事であり、そのまま予定取りであれば11月の頭頃には弊店に届く予定です。

 やはり多少前後する可能性はありますが、今暫しお時間を頂けます様 お願い申し上げます。














・・・・・誠に恐縮ながら、来週のBLOG更新はお休みを頂戴致します。

次の更新は、10月25日(火)の予定で御座います。

毎週楽しみにして下さっておられる方々には大変恐縮では御座いますが、何卒宜しくお願い申し上げます。











posted by 水落 at 09:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 生地について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月04日

【 MARLING & EVANS 】




 こんにちは。
いよいよ10月に入りました。
最近は台風や前線、低気圧などの影響により随分と日照時間の少ない秋となっていますね。


 そんな折では御座いますが、先月末には メンズプレシャス様の取材を頂戴致しました。
今年の冬号(12月発売予定)でのコート特集を組まれているそうです。

ツィードを着て、コートも着用しましたが、まだ流石に暑かったです(笑)。
着用だけでは無く、様々な写真も撮って頂きましたので、どんなページなるか楽しみです。


お陰様により、今年の秋冬には他にも メンズEX様やGQ様(現在発売中です。)
そしてメンズCLUB様、メンズプレシャス様(これから発売されます。)
と 沢山の光栄なるお声掛けを頂きました。

 関係各位の皆様、この度も大変お世話に成りまして本当に有難う御座いました。
心よりの感謝を申し上げます。















 さて、秋冬となれば確りとした秋冬地のダークスーツと共に、ツィード等のカントリースタイルも早く着たくてウズウズして参ります。

何故か気分が高揚するツィードには独特な魅力がありますが、その種類たるは本当に様々です。


そんな種類多きツィードのバリエーションにおいて、どれが一番だ などと選べるわけではありませんが、独特な織り柄が表現されている今回のツィード、、、、
これも本当に大好きなので是非御紹介させて頂きたいと思います。














 昨年の冬には 【 TWEED FESTIVAL 】と称し、2週に渡り LOVAT社の素晴らしいTWEEDを御紹介させて頂きました。
http://dittos.seesaa.net/article/426884860.html
http://dittos.seesaa.net/article/427288126.html


そこでも御紹介させて頂きました DIAMOND WEAVES (ダイヤ柄)のTWEEDは個人的にも凄くお気に入りでした。
(上記御紹介分のダイヤ柄2種は既に完売で御座います。しかし、幾つか量の多かったLOVAT TWEEDはまだ在庫があります。 お値段もかなり魅力的ですので、大変お勧めで御座います。)

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 このダイヤ柄ですが、昔と比べれば随分と見受けられない柄となってしまいました。















私の大好きな映画の一つに、ジャック・ニコルソン主演の『 CHINA TOWN 』という作品があります。
とにかく格好良いので、見た事が無い御方は是非お勧めです。

 紳士服が本当にエレガントだった時代を垣間見る事が出来る作品でもあり、とにかく素敵です。






・・・・・私立探偵に扮するジャック・ニコルソンのスタイルが素晴らしい!
様々な格好(スーツの形態や着こなし)を見せてくれますが、そんな氏も映画でダイヤ柄を着用しています。


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この柄は独特の表情です!
当たり前の様にミシンで掛けられたエッジのウエルトステッチも雰囲気満点です。
しかし、映画とはいえ 本当に痛々しい鼻ですよね、、、。
















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・・・・・1934年に掲載されたイラストですが、こちらもダイヤ柄ツィードです。
絵だと描き切れませんから こうなってしまいますが、イラストでも描かれるほどに見受けられる織り柄だと言えます。















 今週御紹介させて頂きたいのは こちらの超老舗ミルによるツィードで御座います。




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MARLING & EVANS



1792年に創業されたという かなり歴史のあるミルで御座います。

そんな同社が拘りのTWEEDを織り上げておりますので御紹介させて頂きます。



生地ネームにも記載されていますが、
≪ 100% UNDYED BRITISH WOOL ≫ とあります。

M&E社におかれまして、
伝統的な美しさと共に、環境への優しさをも兼ね備えた個性ある生地を作りたいという情熱から生み出された素材(ウール)なのです。

 分かり易く説明すると、原毛を全く染めずに、羊毛の自然な色のみで糸を紡績して織り上げているのです。


故に、その全てが純粋な羊の毛色によって織り上げられている生地と成ります。



この UNDYED BRITISH WOOL に使われる英国羊毛は、
ジェイコブス、ウェルシュブ、そしてシェトランドの種が使われています。
(今となっては 英国羊毛のみを使って という事自体が 既に付加価値性もあります。)



繰り返しに成りますが、紡績や織りなどの工程には染料や化学物質が一切使われる事が無く、仕上げの工程においても天然石鹸を使用する等と かなり徹底されています。


 紡績、織り、仕上げに至るまでの全ての工程が HUDDERSFIELD で行われており
その各工程を担う工場が半径5マイル以内に収まっている為に 二酸化炭素の排出量さえも最小限に抑えられているとの事です。






 因みに、先に触れましたジェイコブスという種の羊ですが
聖書の創成期にも記されている程に古い希少種であり、天然色種という品種に入るそうです。
一般的に 羊と言えば白い羊をイメージされる方が多いと思いますが、この羊は白や茶、焦げ茶などでの まだら模様が特徴だそうで、その天然色彩を生かすべくも一切染色せずに紡いで自然な風合いを保っているのです。

 繊維長がとても長い事も特徴であり、保温性高く、ハリや弾力性に富んだ英国羊毛となります。




素晴らしい企業努力合ってこその大変拘り高き TWEED ですね。



 この染めない原毛を使ったナチュラルウールより
この度は TWEED を2種 ご覧頂きます。














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・・・・・こんなにも拘りのツィードが、なんと実はダイヤ柄での展開があります!

独特でナチュラル、正に素朴さ溢れる色調です。
まだらの毛色を丹念に分けて紡績しているであろう苦労が伺われるようです。

滅茶苦茶に格好良いです!!




 遠目には柄が沈み込み、無地にも見えるでしょう。
だからこそ、タッターソール柄のウエストコートや、様々なカントリーチェックのシャツ等も色柄気にせず何でも包み込んでくれます。












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・・・・・ツィードらしい白いケンプもチラホラと見受けられますね。
野趣に富んだツィードらしさでもありますが、これが耐久性にも繋がっているそうです。















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・・・・・柄の大きさです。
大き過ぎず、小さ過ぎず、丁度良い塩梅の柄サイズですね。

とても魅力的な柄であり、個人的にも大好きなのですが
実は 作り手側からすると、裁断も縫製もかなり厄介な柄でもあるのです(笑)。



ウエイトは 370g と ツィードの中では軽量級と言えます。
その分 大いに三つ揃いも楽しんで頂けますし、気軽なタウンスーツとしてもきっと重宝して頂ける筈です。

勿論 ODD JACKET としても御利用下さいませ!















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・・・・・このダイヤ柄ですが、毛色を使い分け
2色で展開されています。

今までご覧頂きました柄が上のスワッチです。
下のカラーは、ややベージュ味帯びた優しい感じのライトグレー地です。

 こちらも素朴で良い感じですね。
ド派手なフェアアイルのニット等も大変映えそうです!


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 個人的にもTWEEDの服は大好き故に結構所有しておりますが、
これは是非仕立てたい、手に入れておきたい願望が、、、、。
もう本当にキリがありません(笑)。















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・・・・・ご注文されたツィードや、お手持ちのツィードに合わせ
皆様素敵なシャツもお選び頂いておりまして、私は生地の湯通しに精を出しております。

左側の淡いクリーム色ヘリンボーン柄、綾織で柔らかくも確りとしており 合わせ易く頼りになるシャツになる事は間違いなしです。

配色綺麗なカントリーチェックは気分も盛り上がりますね。
右側の プラム×ネイビー タッターソール、これは私も惹かれる配色です!
















・・・・・ツィードの種類やバリエーションは 相当な数と成ります。

産地や毛の種類、織り方などでも多彩に広がりをみせます。

この度御紹介させて頂きましたナチュラルカラーこそ、ある意味では野山に溶け込む純粋な色でもあるのでしょう。

 そんな UNDYED BRITISH WOOL で織り上げられた DIAMOND WEAVE TWEED
美味しさ2倍のこの生地で、素敵なスーツやジャケット等は如何でしょうか。








 10月にも入り、HOUSE STYLE ORDER では
今頃のご注文で お仕立て上がりは11月初旬から中頃と成ります。
(仕様等によっても変わります。)

流石にその頃は寒さ感じる冬となっているでしょう。

ツィードからコートでも、そろそろベストタイミングです!

 M&S社のツィードと共に、個性あふれる素敵な生地を是非店頭にて
直にご覧頂き、そして感じて下さい。










皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

 今週も誠に有難う御座いました。






posted by 水落 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 生地について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする