2018年03月27日

【 S・S SHIRTING 】



 こんにちは。
先週の秋分の日には都心でも雪が降り、急に真冬の寒さが戻りました。

かなり驚きましたし本当に寒かったのですが、今度は例年よりも随分と早く桜の満開を迎えております。




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青山霊園:3月26日撮影


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 さて、3月もいよいよ後半に差し掛かり 来月は入学や入社など 新しい門出へと旅立つ時期と成って参りました。

本格的な春夏を前に、シャツ地のサンプルも出揃った次第です。
 今週は改めて春夏を感じさせる素晴らしいシーズン ファブリックを御紹介させて頂きます。





 シャツ地もスーツ地も同じですが、マーチャントが展開している多彩で魅力的な生地のコレクションは お客様よりお選び頂き、その着分のみをカットしてもらいインポートする形態がとられています。

 その多彩なコレクションは魅力的であり、独自の別注生地等も多く存在し 付加価値的な様子が強い事も特徴ながら、在庫リスクやカット手数料、そしてやはり1着分のみでのインポートによる送料により高かめになりがちな事と共に、手元に届くまでにはそれなりの時間を有する事は否めません。

 反面、国内の生地屋さんがリスクを持ち 1着分では無く 原反で生地を買い付け、サンプル帳を作って私達へカット売りをさせて下さる形態も御座います。

 この場合は、着分では無く 原反で仕入れる為に純粋な生地値を抑える事が出来ますし、その原反仕入れ一回分の送料しかインポートによるコストが掛からない事になります。
また、既に国内にあるのですから 発注すれば次の日にはお届け頂けるのです。
 とても大きなメリットがあり、有難い限りです。

反面、デメリットを探せば マーチャントよりはどうしてもコレクションの量自体は及びませんし、その買い付けた原反が品切れになった場合は奥行きが少なく基本的には売り切れ・品切れとなります。
 人気のある生地であれば売り切れも早いという事になりますね。


生地屋さんにも色々な形態があり、それぞれにメリット・デメリットが御座います。


今回ご紹介させて頂く生地屋さんは後者にあたり、随分と昔から本当にお世話になっております。
 今期春夏用の生地はどんな感じでしょうか!

マーチャントよりは少ないといっても、相当量を抱えられており 見応えのあるコレクションとなっておりますので、私個人の目から見た価値観により一部抜粋して御紹介させて頂きます。











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・・・・・イタリア:ALBINI
 イタリアを代表する3大シャツ地メーカーの一角を成す同社は、1867年創業の老舗であり 英国のメーカーであった トーマスメイソンや、DJAも1911年に同社の傘下となりました。
幅の広いコレクションと質も高さはいうまでも有りません。

通年使いのコットンポプリンシリーズより、多彩でクラシックなストライプシャツ地が先ずは目を惹きます。 無くてはならない存在ですね。











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・・・・・イタリア:ALBINI
そんなストライプシリーズの中より、個人的なお気に入りを一種!

ベースはACORNのCAMBRIDGEを思わせる様な通気性の良いメッシュ調に織り上げられ、紺の爽やかなダブルストライプが大変清々しい!

 ダークスーツに限らず、春夏だからこその明るめなスーツやジャケットに合わせても 良い意味で確りとした主張もしてくれるクラシックなストライプです。
肌触りも良く、涼しく、正にシーズンファブリックなシャツ地で御座います。












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・・・・・イタリア:ALBINI
 これは渋いですね、珍しいモノトーン柄のストライプです。
ネイビーのスーツにブルーの縞シャツを合わせるべく
グレーのスーツにグレーの縞シャツ、これがまた品が合って素敵なのです。

グレー系のシャツがお好きなS様、グレー系は数少ない部類に入りますので このシャツ地などは大好物ではないでしょうか!










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・・・・・イタリア:ALBINI
 淡い色目が魅力的な 変化ヘリンボーン柄です。
朱子織でしょうか、シャドーストライプになりますが その織縞が光にかなり反射しますので綺麗に浮き出ます。

 色気のあるシャツ地ですね。












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・・・・・オーストリア:GETZNER
 アルプスの山に囲まれたブルーデンツという小さな町にあるそうです。
良いシャツ生地作りに、良い水は欠かせません。
一味違った個性的な生地なども多く手掛け、それこそ世界的にメジャーな多くのデザイナー含め様々なメーカーとの取引があります。

 春夏の定番素材でもあります このスラブ糸使いの生地。
この節が特徴であり 不均一な太さから、生地にも隙間が空きやすく それだけ通気性も良い事になりますし、何よりも見た目が大変涼しげです。

リネンっぽくも見えますが、コットン:100%です!













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・・・・・オーストリア:GETZNER
 このシャツ地も節が見えますね。

綺麗にまとめられた爽やかな配色の格子柄、ジャケットスタイルには欠かせぬ存在です!












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・・・・・イタリア:ALBINI
 プリントコレクションをチェックしていると、、、
小花柄の可愛くて上品なプリントシャツ地がありました。

地はピケの様なコード織りであり、独特の存在感があります。
 様々なプリントシャツ地がありますが、こういった小紋的な柄は派手すぎず上品でもあり、スポーティーな装いには強過ぎないアクセントにもなって使いやすいです。












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・・・・・イタリア:Leggiuno
 ここは遊び心あるシャツ地にも強く、プリントシリーズのバリエーションも多彩に展開されているメーカーでもあります。

 そんなレジウノ社より、目がチカチカして 頭が痛くなってきそうなシャツ地を発見!

数字に強い方、好きな方は是非!! 
面白いのは『 3 』だけブルー使いである事、そして砂漠の中のオアシスの様にさえ感じられる 『 てんとう虫 』。

何で てんとう虫!? 何故みどり!?  これだけゴチャゴチャしているからこそ目を惹きますね。
 一着のシャツになった場合、てんとう虫は何匹入るのでしょう(笑)。











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・・・・・スイス:ALUMO
 老舗の名門が登場です。
環境問題にも熱心なスイス、綺麗な水と空気、、、
手摘みの綿花を使用し、ホルマリンなどの薬品さえも使わず、かなりの拘りと丁寧さで織り上げられるその生地は 正に名門と呼ぶにふさわしく、未だに旧式の90p幅織機で織られた生地が主流だそうです。

春夏では、同社のローンやボイルのシリーズは欠かせぬ存在です。
美しく、見ているだけでウットリする生地は そうそう御座いません。











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・・・・・スイス:ALUMO
 ローンやボイル、シャツがお好きな方で無ければ聞きなれない生地種かも知れません。

ローンは、細番手の糸を使い 撚りや織り方に工夫を凝らし、通気性に特化した微密な平織生地の事を指します。薄地のハンカチなどにも使われているので、知らず知らずに手にされた事もあったかもしれませんね。

そのローンに使っている糸の撚りを更に数倍撚りを強く掛けた『強撚糸』使いの生地、これがボイルとなります。
 その強撚糸により生地にはコシが生まれ、独特のホワッとした感触があり、皺にも強い事になります。


 この独特で特化した生地種は、存在するどのシャツ地よりも涼しい事は間違いありません。これだけ薄地で通気性も良く、着ている事すら忘れそうですよ。

反面、透けます!










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・・・・・スイス:ALUMO
 三つ揃いを御着用であれば何の問題もありませんが、
透けを気にされる場合は、色物、柄物(織り柄含む)がお勧めです。

ローンやボイルの大いなるメリットはデメリットとも隣り合わせではありますが、このシリーズに付きましては 是非とも一度はお試し下さい!

 名門の作り出す銘品です、長きに渡り評価を受け、未だに欠かせぬ存在でもあるには それだけの説得力があるという事です。

私個人も夏場は登場回数が多くなります!











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・・・・・ポルトガル:SOMELOS
1958年創業の比較的に新しいメーカーです。ここはシャツの縫製も手掛けているそうです。
生産される生地はシャツ地のみに限らず、スーツやジャケットにも使える生地を織られています。

 シアサッカー、これも春夏を代表する生地でありシャツ地でも清々しいですね。
ソメロスのサッカーは、先に触れたように スーツ用として使われるシアサッカーも有名です!











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・・・・・イタリア:Grandei & Rubinelli (G&R)
 きました、リネン混のシャツ地です。

リネンの涼しさと清涼感をコットンにブレンドしました。
リネンの混率は 35% です。

グランディ氏とルビネッリ氏は、もともと伊:TESTA社にてシャツ地を生産していたそうですが、『より品質の良いシャツ地を自分達で!』と独立し1990年に創業されました。

 腕や知識等の経験値、そしてそれまでの人脈などを生かし この短期間の間に大手シャツ地メーカーと渡り合えるレベルまで成長して参りました。

 このリネン混はビジネスシャツとしても十分に使え、ON・OFF問わず
快適で素晴らしい着心地を与えてくれるシリーズとなっております。

 淡い無地のシリーズから、クラシックのストライプまで十分なコレクションです。












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・・・・・イタリア:G&R
 そのリネン混の中でも、これは個人的にお勧めです!

素材感の涼しさ、色味での清涼感がクラシックにまとめられ、かなり格好良いシャツになる事でしょう。











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・・・・・・・・・・イタリア:Leggiuno
 上記でも、プリント柄で同社の生地がありました。
このシリーズは リネン:100% です。

かなりのプリント・バリエーションが揃っております。
リゾート地などで着たくなりますね。 中には迷彩柄も!












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・・・・・イタリア:ALBINI
 このメーカーも冒頭に出て参りました。

リネン:100%による格子柄です。
デニムにもサラリと合されて下さい。














・・・・・以上となります。

今回の御紹介に入っていない素晴らしい生地は まだまだ沢山御座います。

 ON用、OFF用、そして兼用にも出来るシャツ地含め
魅力的な生地が今年も揃いました。

是非お越し頂き、シーズンファブリックを大いに堪能しながら装いを楽しまれて頂けましたら幸いです。

 皆様のお越しを心より楽みにしております。


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・・・・・誠に恐縮ながら、来週のBLOG更新はお休みを頂戴致します。
申し訳御座いません。

次回は、4月10日(火)の更新予定です。

 どうか引き続き 宜しくお願い申し上げます。




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2018年03月20日

【 Billingham 】




 寒暖差激しく なかなか安定しないのも春だからという事でしょうか。

東京のソメイヨシノは早くも開花宣言が出ました。
随分と陽気も良くなり、これからお花見など含め 色々とお出掛けしたくなる季節です。






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 ウインザー公の様な爽やかで清々しいシアサッカーのスーツ。
仕込むにも良い時期と成って参りました。










 そんな折では御座いますが、ちょっとしたお出掛けに際し 皆様はどんな鞄を愛用されておりますでしょうか。
気軽で出し入れも楽なトートバッグ等はやはり重宝します。

レザートート含め、右を見ても 左を見てもイタリア製の色気ある素晴らしいバッグばかり。 それも良いのですが、、、コレじゃない。

 男気のある質実剛健な英国製のバッグをあえて探したくなるのは私以外にもおられるのではないでしょうか。。


今週は、Made in England の『 ガチな奴 』 を御紹介させて頂きます。













【 Billingham 】


ビリンガム・・・1973年 英国での有数の工業都市 バーミンガムで誕生しました。
創業者 Martin Billingham の趣味であった写真撮影に使う機材を持ち運ぶ為に それ用のバッグを奥様と手作りしたところから歴史は始まりました。

 やがてその手作りされたバッグは評判となり、英国伝統のデザインスタイルの中にビリンガム独自の機能を兼ね備えたバッグは夫婦二人三脚で事業を拡げ、今では英国を代表するバッグメーカーへとなったそうです。

また、あの Leica(ライカ)とも長きに渡りコラボモデルを発表して参りました。
故に 服好きな方より カメラ好きの方々の方が認知度は高いかも知れませんね。
ビリンガムはビックカメラさんやヨドバシカメラさん等の大手カメラ屋さんでも当然扱われています。
 そんな経緯もあり、いつからか カメラバッグのロールスロイス と称される様になったそうです。

英国での手作りな最高級たる代名詞は何といってもロールスロイスなのですね。
着るロールスロイスはチェスターバリーでしたし!

 今では様々なモデルも展開されており、本当に英国を代表するまでになられました。

オタク気質な男子には こんな薀蓄もたまりませんね!







・・・・・そんなビリンガム製のトートバッグを少量ですが仕入れましたので、是非皆様に御紹介させて頂きます。

一目惚れしてしまうかもですよ!











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・・・・・届きたてホヤホヤです。
ご覧下さい、収納用BAGも付いています!!










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・・・・・流石は一流メーカーです。
保証書付ですよ。










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・・・・・中には拘りの薀蓄もありますね。











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・・・・・如何でしょうか、この安心感ある佇まい、作り、素材、色使い、正に英国的なトートバッグです!!


Billingham

Brockmoor Tote

縦:約 40p
横:約 29p
幅:約 11p

Rubber Bonding Cotton(HESSIAN:TAN)
& Bridle Leather

 やや縦長の形態です。 自立で確りと立ちますが、中身が入っていた方がより安定するでしょう。

素材は かなり丈夫なコットン地(HESSIAN)の裏にはラバーがボンディングされております。
 これで雨により外側が濡れたとしても、中には浸透させませんので安心です。

持ち手から口部、尻部と 屈強なブライドルレザーが使用されていますので長きに渡りガシガシとお使い頂けるでしょう。

 この鉄板な配色、コントラストがたまりません! コレなんですよね。










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・・・・・底面です。
確りとブライドルレザーで綺麗にカバーされています!











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・・・・・丁寧に仕上げられています。
コーナーですが、角にせず ラウンドにしているのが分かります。

角があると、当然先端は傷が付きやすくもあり、内側にはその角にゴミが溜まりやすく取り辛い。

使い勝手や耐久性も考えればこうなりますね。
素敵な横尻カットです!









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・・・・・両側面にもポケットが付けられています。
ボチボチの深さがありますので、コンパクトな折り畳み傘なども差せますね。

これは何かと便利です。









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・・・・・口の部分ですが、実はセンターに磁石が内蔵されており
自然にパチッと口を閉じます。

中身の出し入れに際し、傷付けたり引っ掛かったりしない様に内蔵しているのでしょう。
 細かな意図が窺えます。










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・・・・・ライニングは、ネイビーの結構確りとしたナイロン地です。

これは強い! と共に、外からの水はラバー・ボンディングが防御していますが、更に二重の防水性となり鉄壁でもあるという事です。

 そして、もし、、、中に食べ物や飲み物!? をこぼしてしまったとしても、ガシガシ拭けますし あまり浸透もせず安易に綺麗になりますね。


大きな内ポケットが付いていますよ。









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・・・・・こちらは逆側です。
大きな内ポケットが、センターで仕切られています。

小さい物はこちら側に分けてお入れください!










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・・・・・もう一つ 大いなるアピールポイントがあります。

見れば分かりますが、、、持ち手の長さを調整出来るのです!
これは かなり嬉しいディテールですね。

肩掛けも良し! 手持ちでも良し! その時のスタイルで長さをご調節ください。

これ、本当に素晴らしい事でもあり、デザイン的にもアクセントとなって格好良いですよね。













・・・・・サイズ感をご覧いただきましょう!

嬉しそうに持っています(笑)。

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 スポーティーな装いには欠かせません!
サイズ感と共に本当に具合良い感じです。










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・・・・・手持ちです。
持ち手の長さは 先の肩掛け時と変えていません。

手持ち優先であれば もう少し持ち手を短くしても良いですね。

滅茶苦茶に格好良いと思います!












・・・・・如何でしたでしょうか。

良く考えられていますし、高価で大切なカメラ等を収納する為のバッグからのスタートですから そんな経緯がふんだんに盛り込まれていると思います。

こんなトートバッグを探していた! という御方は居りませんでしょうか。
正に質実剛健、至ってシンプルであり、丈夫であり、機能美なデザインです。

これが Made in England です。



お値段ですが、 20,000円+TAX となります。
(税込み価格 21,600円)


この機能、品質、デザインでこのお値段はかなりリーブナブルだと言わざるを得ません。


 お気に召して頂けた方、是非 ご連絡をお待ちしております。
勿論 店頭にありますので、ご来店頂ければ実際に持たれて実感されて下さい。
 その時は 多分この子の魅力に負けると思います(笑)。


極少量のみの仕入れとなります。

 こんな素敵なバッグを持って是非お出掛けされて下さい!!



ビリンガム、どうか宜しくお願い致します。











・・・・・今年の春夏ですが、新作タイの進行が少し遅れておりますがバッチリと仕込んでおりますのでもう暫くお待ち下さいませ。

今回もかなりの自信作です! 心底お勧めさせて頂きたい逸品になります。

 また、久しぶりに ポケットチーフやスカーフも仕込んでおります。
これまた独特の魅力があり、皆様の心をくすぐる品になると思います。

私自身が一番ワクワクしていますが、仕立て上がりましたら 改めて御紹介させて頂きますので 合わせて宜しくお願い申し上げます。



 では、着る服選びの難しいこの頃ですが どうかご体調にはお気をつけ下さいませ。
今週もお付き合い頂きまして 誠に有難う御座いました。







posted by 水落 at 09:00| Comment(0) | おススメ情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月13日

【 イタリアより 】



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先日、上野の美術館へ行く用事がありました。
桜の名所でもある上野の恩寵公園では、早咲きの寒桜が既に6〜7分咲きでした。

ソメイヨシノはまだまだツボミなので これからですね。

 やはり春の訪れに桜は欠かせません! 今年も楽しみです。




 いきなり4月並みまで暖かくなったと思いきや、急に真冬の寒さへ戻ったり。
今週も日中は随分と暖かいようです。

流石に3月、目まぐるしくはありますが、いよいよ本格手的に春への装いへとシフトの時期に差し迫って参りました。

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 さて、今週は買い付けていた生地が到着いたしましたので
早速御紹介させて頂きたいと思います。






 弊店で取り扱う生地ですが、英国製がその9割を締めます。

イタリアンにはイタリアンの美味しさがある訳ですが、そうは言っても滅多に買い付ける事はありません。
 ですが、価値観に見合うものがあれば話は別です!

 今回は その『 滅多な機会 』により、弊店へ向かい入れた正に春夏用の清涼感溢れる素晴らしいMADE IN ITALY の生地を御紹介させて頂きます。





生地屋さんにも規模の大きさ含め 幾つかの業態があり、
メーカーさんから小売業まで色々なのです。

 日本でも東京の神田には多くの生地問屋さんがありまして、学生の頃などは大いに利用させて頂きました。 今では寂しくなる程にお店も少なくなってしまいましたが、、、。



とあるイタリアの生地屋さんでは、VINTAGE含め 多くの生地を取り扱う中
非常に涼しげで個性と魅力に溢れる生地達をリーズナブルに仕入れる事が出来ました。

 これらは、ミルやマーチャント等は明かされておらず、あくまでも そのお店が独自に仕入れた生地であり「どこで織った生地ですか?」と聞いても教えてくれません。

特に表記も無く、仕入れが古ければ どこから仕入れたかすら調べなければ記憶にないかも知れませんね。
今回買い付けた生地はVINTAGEの類では無く、比較的に新しい生地となります。


生地にも沢山のブランドがあります。
どこであろうとその看板の名に懸け、素晴らしい品質の生地を織り上げておりますので
ある意味 その『名』は品質と信用を安易に約束してくれるという部分もあるでしょう。
 しかし、それら名が無ければ 買い手 の判断に全てが委ねられる訳です。

魚市場へ買い付けに行く寿司職人さん方、培ってきた経験による
目利きによって 少しでも新鮮で良いネタを安く仕入れたい訳です。


 それと同じですね!


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良さげな所のみ、今回は5種を仕入れました。
単純な判断基準としては、生地の質や状態は勿論の事、やはり自分自身が作りたくなる様な生地でなければ成りません。
そうでなければ皆様に自信を持ってお勧め出来る訳ありません。

 素晴らしい生地は沢山ありますし、希少価値性高き生地は当然高額です。
品質や個性と、価格のバランスに旨味があれば買いですね!

皆様とお気持ちは同じです。

生地をみていると
どんなデザインやスタイルで仕立てるか、どんなコーディネイト含め着こなしをするか、、、、
魅力的な生地であればある程に妄想が膨らんでくるような子達がいるのです。













では、ご覧頂きましょう。




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・・・・・ご覧の通り、今では少なくなってしまったスラブ糸使いの味わい深き生地です。
滅茶苦茶に雰囲気がありますよね!! たまりません!

オフホワイトとネイビーの交織で織り込まれたグレンチェックです。
重ね格子も無く、至ってシンプルであり 離れれば柄も沈み込んでしまいます。











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・・・・・所々に目立つネップ、この節も大いなるポイントです。
また、ご覧の様に食物繊維らしさ満点であり、これはリネンが貢献しているのですが、、、
なんと、

70% : ポリエステル
30% : リネン     約260g

 ポリエステルが7割です!
今期は HARRISONS:SEA SHELL がデビューしましたが、ポリ混 キテマス(笑)!?
http://dittos.seesaa.net/article/456373692.html












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・・・・・リネンの風合いとシワ感は感じられるものの
ポリエステルの存在感は殆ど感じられません。

しかしポリが7割、皺にも強く強度も有り、汚れも付きにくく落ちやすい。
手入れがとても楽な生地でもあり、雨の日でも気楽に御着用頂けます。

 これならスーツは勿論の事、上着や下物のみでの単品使いでも合わせ易く重宝出来ます。

黒×白ではなく、紺×白 これがミソです!

 粋なスーツになる事でしょう。











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・・・・・先のグレンチェックと兄弟であり、柄違いです。

こちらもスラブやネップの感じが素晴らしい!
ドネガルツィードの様ですね。

正にサマーツィードと言った感じが魅力です。











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・・・・・こちらも オフホワイト×ネイビー での構成となります。

千鳥格子、でもまぁ良いですが
一応 4-POINTED STAR ですね!


先に同じく


70% : ポリエステル
30% : リネン     約260g



こちらもスーツでお持ちであれば、単品使いでバラシての着用も大いに楽しめます。

 先のグレンチェックかこの生地で +4でのスポーツスーツが作りたい。
ですが既に千鳥格子を所有していますし、、、やはり好みは偏ります!










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・・・・・素晴らしい魅力を醸し出す兄弟です。
コレ、絶対にお勧めで御座います!

スーツやジャケットに合わせて、FLAT CAP のお仕立ても乙ですね。
春夏用ですからライニングは通気性の良いメッシュ地が良いでしょう!
http://dittos.seesaa.net/article/428951218.html
( FLAT CAP )













・・・・・次に参ります。

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清涼感溢れる爽やかな アイスブルー は、細目にまとめられたクラシックなヘリンボーン柄となります。

 この掠れた感じがまた魅力です。










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・・・・・こちらの生地は

40% : コットン
40% : リネン
20% : シルク    240〜260g

3者混の生地となります。 イタリアらしい生地ですね。
色出しも本当に素敵です。











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・・・・・軽く、優しい風合いです。
通気性も良く、色目や表情も柔かですね。

 こちらは ODD JACKET のお仕立てがお勧めですが、スプリングコートなんて仕立てたら格好良いでしょうね!










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・・・・・コンポジション(構成)は確りと表記されていますが、どこで織ったのでしょう!?














・・・・・次は、これまた爽やかな ギンガムチェック!?

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・・・・・かなり薄地の部類に入ります。

100% : S’100 ウール
約200g

強撚糸使いでホワッとした程好い反発感があり、これも皺に強く 狙って織られた生地です。











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・・・・・良くご覧になってみて下さい。

経糸にネイビー、緯糸にブルーと
拡大して本当によく見なければ気付けませんね。

 些細な事ながら、柄に奥行きと深みが出ます。



こんな爽やかなジャケットを、ネイビーのポロシャツ、アイボリーのコットントラウザースにコンビのスリッポンやネイビーのデッキシューズで着こなしてみたいですね。











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・・・・・通気性抜群で滅茶苦茶に軽い生地です。

サラッと羽織る上着には丁度良いのではないでしょうか!












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・・・・・最後です。

ラストはちょっと渋めにモノトーンでの格子柄です。

これもODD JACKET 用ですが、やはりODDだからこそ 柄物にも手が伸びるのではないでしょうか。










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・・・・・オフホワイトの面積が半分は締めますので、離れれば明るめなグレーと言った印象です。

ホワイトバックスを是非!!












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・・・・・3番目に御紹したアイスブルー:ヘリンボーンと 兄弟の色柄違いです。


40% : コットン
40% : リネン
20% : シルク    240〜260g

3者混であり、それぞれの素材的な特徴を良いとこ取りでまとめられています。

 素材感と柄の持つ雰囲気、どちらもご堪能くださいませ。













・・・・・如何でしたでしょうか。

これら素材感を生かす 芯のセレクトや裏地の仕様、お好みに合わせ 様々なスタイルにてお仕立て頂けます。

 リネンのオープンカラーシャツ等も是非合されてみて下さい。


店頭にて これら生地達の個性を直接感じて頂けましたら幸いです。
 皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。


今週もお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。






posted by 水落 at 09:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする