2019年07月30日

【 ALBERT THURSTON 】





セミが元気に鳴いていますね!
関東甲信地方も昨日 梅雨明けが発表されました。
 昨年と比べれば1か月遅い梅雨明けとなりますが、昨年が早過ぎました。

連日の気温30度越え、、、
開催まで一年を切ったオリンピックは やはりこの暑さが心配ですね。











 さて、今週は ALBERT THURSTON へ追加発注をしておりました BRACES が上がって参りましたので御紹介させて頂きます。


毎年1月・6月の年に2回、フィレンツェで PITTI UOMO が開催されています。
その後に発注するとかなり時間が掛かってしまいます。
 今回はPITTI前に発注しましたので比較的早かったです!



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歴史的にみれば トラウザースはそもそもブレイシーズで吊って穿くものです。
どんなに動こうとも その帯位置は設計で定められた位置で常に安定し、クリーズの落ちも良く、そして大変楽な代物です。
本来 吊り用のトラウザースは股上(ライズ)が深かいので吊っていなければ その設計された意図的なポジションを維持する事は出来ません。

また、吊り用はベルト用と違い ウエスト寸法には若干の遊びを加味します。
当時の人達にはウエストを締め付けるという概念すらなかったとの事です。


ブレイシーズ(BRACES)とはイギリス英語であり、アメリカ英語ですとサスペンダーズ(SUSPENDERS)になります。
日本はアメリカ英語が浸透しておりますゆえ 聞き慣れぬ言葉かも知れません。
 因みにアメリカ英語でブレイシーズというと、例えば歯列矯正に使われる矯正具などを指すそうですよ。
逆に、イギリスにおいてサスペンダーズと言えば コチラ



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ショートソックスのズレ落ち防止具であり、アメリカ英語で言うガーターとなります。
むかし 『ソックタッチ』という足に塗るタイプのズレ落ち防止グッズがありましたが、、、今でもあるのでしょうか。
(このガーターは、女性のセクシーなストッキング止めとも同じです。)


小話はこの位にしまして、早速御紹介致します。


















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1820年創業の老舗 ALBERT THURSTON

ブレイシーズを作り続けて もう直ぐ200年!
来年には何か特別な LIMITED EDITION が出そうですね。

長い歴史の中で仕様や設計・構築バランスも随分と変わりましたが、品質や知名度と共にブレイシーズの最も代名詞的なブランドと言えましょう。


同社のコレクションは相当なバリエーションを抱えておりますが、先ずはその中でも特別なシリーズ 【 LIMITED EDITION OF 500】を今回も仕入れましたので御紹介します。

シルク製のリボンに、様々な色柄含めたモチーフを織り込み
それぞれ各種 限定500本分で展開されています。

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・・・・・皆様 マンガはお好きですか!?
小さい頃は誰しもがお世話になったのではないでしょうか。
日本の漫画は世界一だと思っていますし、その漫画から学んだ事、影響を受けた事は多々御座います。
4コマ漫画などは今でも新聞に載っていますし、漫画自体の人気が出ればアニメ化や映画化まで!

そんな見慣れてきた漫画も、外国産となると随分雰囲気が変わりますよね。
日本人から見れば 当然描かれるのは外国人であり、セリフも外国語です。


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そんな親しみ深き漫画柄の登場です!
今回のセレクトは 心に余裕と遊び心のある紳士に是非お勧めしたい逸品です!!
















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・・・・・シリアルナンバーが付いていますね。
500本中の111本目です。













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・・・・・スーツは本来三つ揃えであり、ブレイシーズは見えませんし、見せるものでもありません。 だからこそ裏地同様に見えない拘りや遊び心を反映させたりもするのでしょう。
勿論ネタとして見せる為でも良いでしょう。 夏場は暑さでウエストコートを省けばお目見えする機会も増えますね。







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・・・・・面白いですね、皆 鼻の高いこと!
少年(クリストファー君)はシャツにシェットランドセーターの様なニットを着ています。
とても英国的!! 日本で描かれるマンガの登場人物ではどうでしょうか(笑)。


色味は薄いシルバーグレーがベースであり、色的にはどんな色でもスタイルでも合う事でしょう。 使いやすい筈です。

真っ赤な顔で 父『 お前のママは正しいんだぞ、クリストファー、、、』

ニヤリとしてしまう4コマ漫画の内容は、店頭にて!
















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・・・・・この限定品ですが、前回の【BENTLEY GIRL】がラスト1本御座いますので
計2種の品揃えとなります。
http://dittos.seesaa.net/article/462447773.html

















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・・・・・そして、ソリッドシリーズよりの御紹介です。
左より、 SILVER / CHARCOAL / BLACK と無彩色が並びます。

シルバーとチャコールはとても人気がありますので 在庫切れしておりました。
ブラックに関しては初の注文となります。

これらはビジネス含め、フォーマルにも使えますので 先ずは1本目という御方にも是非お勧めです。
















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・・・・・左より、 PURPLE / OLIVE / ALMOND と並びます。

高貴なパープルはGOLDEN BALEのスーツに合せたくなりますね。
オリーブは初参戦となります。
アーモンドは茶靴を合わせる様なスタイルをされる時に是非如何でしょうか。


















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・・・・・柄物です。 クラシックなドット柄は如何でしょうか。

ブラックベースにゴールドのドット、ネイビーベースにホワイトのドット柄となります。

















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・・・・・前回仕入れの 市松模様、そして今回ネイビーとシルバーのストライプが追加です。
エンドはどちらもネイビーとなります。


















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・・・・・忘れてはならない これぞクラシックなシリーズでもある BOX CLOTH です。
左より、 SAX / SILVER / BLACK / BORDEAUX と並びます。

先のリボンタイプは通年通して着用頂けます。
ですが、このボックスクロスは どうも秋冬用になりますよね。

しかし、ヘビーウエイトのスーツや、ツィード、コーデュロイ等の秋冬地はウエイトもありハードです。
 そんな時は絶対にこちらです!!

肩あたりも優しく、重量がどうしても出てしまうトラウザースには安心と安定感が全然違いますので楽にも感じられる事でしょう。






















・・・・・以上です。

入荷をお待ち頂いておられた顧客様、大変お待たせ致しました。
今回の御紹介写真で当店の現状在庫全てとなります。


 お店の方では HOUSE STYLE ORDER限定による『早期受注キャンペーン』を開催中で御座います。
(8月21日までとなります。)

お暑い中 沢山の方々にご足労頂きまして、心よりのお礼を申し上げます。

是非この御機会を有効利用して頂けましたら幸いです。
涼しきお店の中でゆっくりと秋冬物を吟味されて下さいませ。


尚、当店におきまして 特にお盆休みを設けておらず
8月も通常の定休日のみとなります。

この御機会に上京されるご遠方の方含め、お時間のお許しになる方々におかれましては
是非お気軽に遊びにいらして下さいませ。






 皆様のお越しを心よりお待ちしております。






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2019年07月23日

【 Dittos.TIE 18th COLLECTIONS 】



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マイナスイオンを感じられますでしょうか。
湿度の高い日々が続きますね。


そろそろ梅雨明けが予想されております。
またあの暑さがやって参ります。関東は低温気味だった梅雨とのギャップが恐ろしくもありますが、皆様 ご体調管理には十分にお気をつけ下さいませ。






















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・・・・・街はどこもSALEで盛り上がっておりますが、御利用されましたでしょうか。
7月も あと約一週間、そろそろ洋服業界は本格的に秋冬シーズンへと突入です。


 さて、今週は 新作のネクタイが仕立て上がりましたので
早速御紹介させて頂きたいと思います。
















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・・・・・すました顔の羊さん、色とりどりのタイに囲まれております。
今回は羊さんの毛、 WOOL TIE となります!


















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・・・・・WOOL : 100%  ソリッドタイ 全6色

ネクタイに限りませんが、ネックウェアは様々な色柄があります。
ドットやストライプ、小紋、クレスト、モチーフなど多彩ですが、オーセンティックな装いに欠かせぬのが このソリッドであり、上質なソリッドタイを揃える事は紳士たるワードローブを構築する上では必須アイテムです。

今回のウール地は薄地の綾織りで織られ、ドライなクリアカット仕上げなのでフラノの様な起毛感は全く無く、とてもサッパリとしています。
ウール特有の柔軟性は豊かなドレープと共に美しく立体的なディンプルを生み出してくれます。

タイと言えば王道はやはりシルクです。発色の良さと光沢感が特徴であり、高級感をも持ち合わせます。
片やウールのタイは、光沢感が無く とてもマットな表情になります。
その特徴が独特の素朴さと落ち着きを感じさせてくれるのです。

定番である同じネイビー無地のタイでも、シルクとウールでは印象がかなり違います。

ウールタイはどことなくオールド感も漂わせ、個人的には大好きなシリーズです!
VINTAGEのスーチングやジャケッティングとも格別な相性となる事でしょう。














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DAVID EVANS & CO



英国のプリント地と言えば 同社は欠かせません。
この生地はウールシャリ―と呼ばれ、今回の様にソリッドでも良いですし、このウールシャリーに例えばモチーフ柄など様々なプリントを施したりも致します。

 しかし、今回は敢えてソリッドに拘っております。
こんなに綺麗でカラーも揃い、ウールソリッドの鉄板タイシリーズはそうそうないと思います。


















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・・・・・タイは全て昔ながらの一重仕立て、エッジはスカーフの様に手縫いにて始末されています。
 そもそもタイの起源は首に巻いたネックウエアとしての生地に過ぎません。
スカーフとお考え頂ければ、エッジの処理はタイも同じですね。
昨今の一般的なタイは、大剣・小剣共に裏生地でミシンにより縫い返しされておりますが、その方が圧倒的に早く楽に作れますので、効率化の流れによるものとも言えましょう。

だからと言って 別に裏側を見せる事はありませんので、これまた自己満な仕様と言えばそれまでですが あるべき姿や仕立てに拘ります。


















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・・・・・それぞれの色味も凄く綺麗で使いやすく、落ち着きがあります。
ウール地自体はとても薄地ですが、更に内部に入る芯地をいつもより一段 薄く、柔らかく致しました。

大剣幅は欧州的クラシックな 9.5p幅。
タイの総長ですが、当店のタイは一般的な市場サイズより やや短めな140pでお作りしておりました。
 ですが、今回より もう少しだけ短くし、136p位の仕上がりにしております。

この長さにも当然理由があります。
既製サイズ(ワンサイズ)で展開されるタイだからこそ、装う上で当店なりの適正なバランスを考慮した上での最大公約数値を考えております。








では、全6色 ご覧くださいませ。




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@ NAVY


写真より、もう少し濃いトーンです。
ネイビーのソリッド、これはもう説明入らずですね。 良い物があれば即購入です。
色や素材、織りなど含め 多彩なネイビー地をコレクションするくらいに鉄板のアイテムです。
 ウールだとしても、勿論ビジネススーツにも合わせて下さい。
3シーズン物からフランネルのスーツまで! チョークストライプのスーツ等には頗るフィットする事でしょう!

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A GOLD


色が飛んでしまっています。写真での色出しは本当に難しいです。
トウモロコシの様な黄色、これもかなり使える色です。
(色表記は全て先方英国のD.E社によるものです。)

例えば、カントリー系含めスポーティーな装いでは
ブラウン系やグリーン系が多いですが、これらの色を構成するには必ずイエローが含まれ、大変仲の良い色味でありますので凄く調和致します。

シャツで考えると、ジーンズシャツや、ブルー系オックスフォードシャツには抜群の相性です。ブルーとイエローは反対色なので それぞれを引き立て、コントラストも魅力的です。

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B RUST



「幸運を運ぶ」とされるオレンジ、この色はフランスの超高級ブランドを彷彿させるカラーですね。
喜びや幸福感、親しみ、元気など ポジティブな印象を与える魅力的な色です。
 しかし、先方英国としての色表記はRUST。
ラストとは、いわゆる金属の錆色であり、分かり易くイメージが伝わりますが、、、上記イメージが台無しですね。
英国的なアイロニーも勝手に感じたりして(笑)。

ラストは暖色でもあり、ブラウンとは友達ですね。
この色もかなり使えますし、素敵なアクセントカラーともなるでしょう。
通好みな色です! アースカラーとの相性も抜群であり、思うより俄然頼りになる色となるでしょう。

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C DARK OLIVE

オリーブグリーン、モスグリーン、そんな植物由来であるグリーン系統。
一般的にタイの色としては食指が伸び辛い色かも知れませんね。

カントリー系では欠かせぬ色でもあり、正にアースカラーです。
グリーンの持つ魅力を是非お試しください。
 今期の新作ブレイシーズでもグリーン系が仲間入りします!

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D CLASSIC RED


正統的な赤、写真より もう少し鮮やかな赤色です。
赤の色バリエーションも本当に多いのですが、この赤は 英国の古き伝統的な装い・色でもある HUNTING PINK を彷彿させる赤でもあります。
 あの真っ赤な乗馬用コートの色ですね。
そう言う背景からもカントリー系には抜群の相性ですし、アメリカ的パワータイの如く、力強さも表します。 ダークスーツに合わせても渋く決まります。

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E BURGUNDY


ワインレッドの様な深みのある色、これは品があり、渋くて洗礼された色味です。
成熟、収穫などを意味し、豊かな愛情をも表すカラーと言われています。
ご存知でしょうか、実はトーンの濃い順に ボルドー > バーガンディ > ワインレッド と似寄りの色でも正確には細かく区分けされているようです。
(皆様がイメージ、認識出来ればそれで良いですが、、、。)

 かなり万能な色味でもあり、もしお持ちで無ければ是非試されてみて下さい。
ワードローブにお持ちの方でも、やはりシルクが多いのではないでしょうか。
ウールタイとしてのバーガンディーも是非ご賞味いただければと思います。

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・・・・・SMITH WOOLLENS : ORIGINAL SOLARO
http://dittos.seesaa.net/article/441864443.html


胸部の増芯として使われるバス芯を排除し、ソフトでリラックスした感じで着用すべく仕立てた パドックカット のスーツです。

このオリジナルソラーロは 355g と日本の夏には着用出来ぬ代物です。
だからこそ、春秋をメインに御着用下さい。

ウールタイ 一つで オータムチックなコーディネイトにも!
ACORNのギンガムチェック柄のシャツはパープル、バーガンディーのウールタイを合わせてみました。


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タイは締めてみないとなかなか具体的なイメージはし辛いですね。
立体的で陰影の綺麗なディンプルが魅力です。されど素朴なのがウールタイです。
地も薄いので 野暮ったさなどは微塵も感じさせません。

如何でしょう、ソラーロの生地や格子柄のシャツと 程好い砕けた印象にも凄くマッチする事がお分かり頂ける事と思います。


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ダークスーツからブレザー含むジャケットスタイル、
カントリー系からタウンスタイルまで幅広くお使い頂けます。

 ウールではありますが、夏以外の3シーズン用とお考え下さい。
例えば春夏用でも LINEN×WOOL の生地や3者混の生地などは正に打って付けです。
残暑もあり、リネン混紡素材は秋まで御着用頂けます。

それら生地にはウールが入っておりますので、ウールタイも合わぬ訳がありません!
是非合されてみて下さいませ、
















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・・・・・如何でしたでしょうか。

10周年を記念し、この度はささやかながら皆様への感謝価格として設定させて頂きました。
必ず重宝出来るウールソリッド、この機会に是非お試し頂けましたら幸いです。

ご遠方の御方、御多用ゆえご来店の難しい方々におかれましては
喜んで御発送も承りますので、お気軽にご連絡頂ければと思います。














・・・・・店頭では今年は早々にも秋冬生地に入れ替えを致しました。
(春夏地でも いつでもご覧頂けます。)

ブレイシーズも入荷致しました!
タイスライダーも届き、在庫が御座います。

 また、この度 当店の10周年に伴いオリジナルで作った記念の別注生地につきまして
全4種の企画の内、既に3種はデビュー済みであり 御好評を頂いており心よりの感謝を申し上げます。

残りの1種、残念ながら織り直しとなり そろそろ届く予定では御座いますが、案の定少し遅れております。
 直近の確認によりますと、順調に事が運べば 8月の第2週目には当店に入荷する予定です。
今度こそ、、、、、、楽しみにしております。



 これから本格的な夏を迎えるわけですが、その先の秋冬を見据え
是非皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

 今週も誠に有難う御座いました。








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2019年07月16日

【 V様の御注文:10th-ANNI BLACK SUITS 】






 皆様こんにちは。
7月も中旬となり、夏のラジオ体操が始まる告知のポスターが目に付きます。
子供たちは早くも夏休みなのですね。




先週更新分のBLOG後半にてご連絡させて頂きました HOUSE STYLE ORDER限定による
早期受注キャンペーンが明日よりスタートとなります。
 早くもキャンペーン分としての受注は頂戴しておりますが、こちらも工場さんへ投入で御座います。

 宜しければこの御機会を有効活用して頂けましたら幸いです。


















 さて、今週は BESPOKEでのご注文より V様の BLACK SUITS を御紹介させて頂きます。




・・・・・例えば冠婚葬祭含めフォーマルなシーンにおきまして、学生の頃は制服自体が流用出来る訳ですが、社会人になりますとそうは参りません。
大抵の皆様はビジネススーツと共に、取りあえずブラックスーツを揃えられる事になるでしょう。
このブラックスーツというポジションは日本独自な所も否めませんが、これだけ認知されておりますゆえ 無視する訳にも参りません。

単にブラックスーツと言っても、シングル型もあればダブル型もあり、2Pや3P、生地も基本黒色である訳ですが、黒であれば何でも良いのでしょうか、、、。


 より理想的な回答を求めるのであれば、正礼装や準礼装を仕立てる際に使用される黒い生地、これらの生地が一番理想的であり正しきフォーマルのブラック地と言えますね。


また、そんな着用シーンにおきましては どんな季節でもあり得る事柄です。
理想的には春夏用と秋冬用を揃えておきたいところではありますが、ビジネススーツ等と比べ着用機会低きこのブラックスーツだけで2種も所有する事には気が引ける方々も少なくは無いでしょう。


 折角誂えるのであれば正統的なブラックであり、かつ3シーズン用のウエイトでお選び頂く事が一番望ましいという結論になるでしょう。
V様におかれましては 最高のブラック地をお選び頂きました。


当店オリジナルの10周年記念生地によるGOLDEN BALE で御座います。

http://dittos.seesaa.net/article/463655660.html
【 10th ANNIVERSARY CLOTHS 】


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・・・・・この度、V様におかれましては いつかはワードローブに組み入れよう(BESPOKE SUITSに差し替えよう)とお考えに成られていたブラックスーツですが、急遽大事な結婚式にご招待される事になり この度ご相談を頂いた次第です。

御当日まで数か月しか残されておりません。
HOUSE STYLE ORDER であれば余裕で間に合います。 ですが、長きに渡り相棒となるブラックスーツこそ BESPOKE でお仕立てされたいとの事。

『 既に頂戴している顧客様方のご注文が御座いますので、単純に見積もっても100% 間に合いません!
しかし、V様は今回のBESPOKEでのご注文は初では無く 型紙ホルダーの顧客様です。仮縫いを省き、即縫いで仕上げれば、、、それで宜しければ間に合わせる事が可能です。』


大まかなデザインや仕様を打ち合わせ、バランスやフィッテングなども全てお任せとなります。責任も重大です!

 V様より信頼を頂戴しつつ、謹んでお受けする事になりました。
お受けした以上は責任もって必ず間に合わせます!!

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・・・・・御当日まで もう1週間もありません。
ギリギリとは成りましたが、自信をもって御納品出来るスーツを丹精込めてお仕立てさせて頂きました。

この独特な生地の顔立ちは本当にエレガントです。













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・・・・・トルソーに着せてみました。
トルソーとの体型的な適合性がとても低いですが、、、、それだけ皆様の御体型は個性があるという事です。

上着はシングルの1釦、ピークドラペルです。
フロント釦はリンク釦にもなっております。

インナーであるウエストコートはダブルの衿付きをお選び頂きました。
1釦の広めなVゾーンに対し、ダブルのウエストコートは逆に狭めなVゾーンとなりますので とてもコントラストが映えます。

















・・・・・さて、突然ではありますが
このウエストコートは、GOLDEN BALEのバーズアイで仕立てられたダブルの衿付きです。
クラシックで昔ながらのエレガントな雰囲気が漂います。

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では、次に 今回お仕立てした V様のDBウエストコートをご覧下さいませ。
















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・・・・・大きくえぐられたアームホール、胸部の胸ポケットさえ あるべき位置に入らぬほどです。 肩幅もコンパクトですね。
独特なバランスと言えますが、、、、

















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・・・・・実は、古より 一つの仕立て手法(スタイル)として確立されていた
BACKLESS Waist Coat 【 バックレス・ウエストコート 】というデザイン(仕様)となります。

前掛けのようですね、それが特徴です。
主にフォーマル用のドレスウエストコートに採用されていた仕様であり、ダブル型もシングル型もあります。

 ある意味では略式と言えなくもありませんが、その大いなる特徴は背中(後身頃)がご覧の様に『 無い 』という事ですね!
上着を着用の上では隠れていますから バックレスだとは誰も気付けませんね。


そして、この形態だからこそ『 涼しい! 』という実は美味しいオマケが付いてくるのです。
ウエストコートでも背抜き仕立てなどバリエーションはありますが、これが究極に涼しいですね、そもそも背中が無いですもの!

 という訳で、春夏でも三つ揃いを愛用される紳士な殿方におかれましては
インナーのウエストコートをバックレスで仕立てるというのも一つの方法で御座います。
















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・・・・・背中は当然この用になる訳ですね。
















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・・・・・英国では古き裁断書でも この様に確りと掲載されているデザイン(仕様)です。
古着でも探せば結構出て参りますし、かのウインザー公もバックレスの同じドレスウエストコートを(予備含めて!?)何着も誂えていた程です。

このスタイルはご覧の様にバスト寸法がありません。
ウエスト(中胴)のみのホールドとなりますが、それは背ベルトで調節し 止められます。
 気付かれましたでしょうか。

本来ウエストコートは フロントの釦を止めれば確りと身体をホールドし、一番身体にフィットしているべきアイテムでもあります。
このスタイルでは痩せたり、太ったりしても その都度サイズ的お直しをする事も無く、背中のベルト たった一つで その時の御体型や、お好みのフィッティングにて着用出来る事になりますね!



この歴史あるデザイン(仕様)につきましては、その後に別途詳しく改めて御紹介させて頂きたいと思っております。

















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・・・・・品のあるテーパードシルエットで構成された 2-PLEATS のエレガントなトラウザースです。
御納品当日に着用されていた CARLO RIVA:LISCIOのシャツが涼しげで素敵ですね!
















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・・・・・ウエストコートを御着用頂きました。
これは当然となるのですが、、、ブレイシーズは顔を出します。
それだけ肩幅狭く、アームホールをえぐった上で背中のベルトへ通じるデザインなので当然となります。

見栄えが良いとは言えないかも知れません、基本的に上着を脱がないという前提もありますね。
















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・・・・・背中です。
ブレイシーズの支点位置がバッチリですね、って違います!!

後身頃がありませんので丸見えになります。

ハイバックのトラウザースには尻尾錠が付いているように見えますが、実は これがウエストコートの背ベルトなのです。

V様におかれましては尾錠類、そして尻ポケットさえ排除されたシンプルさでお仕立て頂いております。

 これで このブラックスーツは、三つ揃いとして出来得る最高の涼しさを兼ね備えた 3P-SUITS となりますね。
冬、外出時に寒ければオーバーコートを御着用されれば良いのです。
室内環境であれば空調コントロールされていますので安泰です。

3シーズン用の生地を使い、やや夏場を尊重されるのであればお勧めたる仕立て方となります。















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・・・・・バックレスWC、如何でしょうか。
私は大好きな仕様ですし、先人方の様々な工夫や考え方を心底尊重致します。

ウエストコートが省かれる様になった昨今では御座いますが、スーツのあるべき姿は本来 三つ揃いが前提であり、御愛用される殿方に是非知って頂きたいです。

先人方の知恵や工夫はまだまだこんなものではありません。
皆様の知らぬ仕様やデザインも沢山御座います。
少しずつでは御座いますが、御紹介して参りたいと思います。

様々な選択肢の中より皆様ご自身の価値観に見合うベストチョイスをして頂けましたらTAILORと致しましては何よりも嬉しく思います。















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・・・・・最後に三つ揃いの御姿でパチリ!
やはり誂えですから御本人様が着用されるのが一番エレガントで美しく、様になりますね。
V様、本当に素敵です。

しかし、、、誰もバックレスのWCだなんて気付きませね(笑)。

この度も素敵な御注文を誠に有難う御座いました。
















・・・・・今週もお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。

御紹介させて頂きたい事は多々御座います。
どうか来週もご覧頂けます様 何卒宜しくお願い申し上げます。





posted by 水落 at 09:00| Comment(0) | クライアント様の洋服 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする