2023年10月31日

【 O様のご注文:CAVARLY TWILLl 】





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 いよいよ明日から11月、今年も残り2か月となって参りました。
これからは紅葉が楽しみなシーズンとなります。

アースカラーのスーツに身を包み、お出かけしたくなりますよね。




 さて、今週はそんなシーン含め 普段着として活用しやすきスポーツスーツをご注文下さった O様のご注文 をご紹介させて頂きます。




















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ARTHUR HARRISON


Cavalry Twill


100% WOOL

ABOUT 350g




 正に強くて耐久性高きキャバルリーツイル、様々なアイテムに多用される生地であり ウエイトや色のバリエーションなども豊富に織られています。

軍服や乗馬服などに使われるような生地は 1000gを超え、今でも実用品として織られています。
このキャバルリーツイルをもう少しライトに600g台、タウンユースにもと300g台などと展開が広がっております。
ただ、今回お選び頂きました生地は珍しく交織で織られ、絶妙なアースカラーと共に表情の豊かさを持ち合わせます。


http://dittos.seesaa.net/article/490247786.html
【 H&S:JACLETING , and MORE 】










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・・・・・スーツでお仕立てであれば、このトラウザースは様々なスーツやジャケットにも合わせる事が出来ますね。
ベージュ、、、、微妙にカーキっぽい色味で御座います。











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・・・・・後はハイバックスタイル、特にアジャスター類はお付けになられません。













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・・・・・沢山の羨ましいワードローブを構築されるO様におかれまして、H.S ORDER では以前にダブルのウエストコートをお誂え頂いておりますが、BESPOKEでは今回が初めてですね。


この仮縫いの日も暑い日でした、、、。
涼しげで清涼感溢れるコーデ、C.RIVA:リシオのシャツにボタニカルスカーフが素敵です。
O様、いつも御贔屓を頂戴しており 心より感謝しております。


http://dittos.seesaa.net/article/489167996.html
【 Dittos. SCARF 】 ・・・ 残り2種、在庫が御座います。

















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・・・・・3-パッチポケットのスポーティーなデザイン。
至ってシンプルでクラシック、お似合いで御座います。













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・・・・・実は表のパッチポケットと共に、背中にもインバーテッドプリーツを畳んだ機能性豊かな上着としてご注文頂いております。
お仕立て上がりまでプリーツ開閉による動きやすさはお預けです。
 と言ってもO様はこの仕様で2着目となりますね。



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・・・・・さぁ、仕立てあがりました。
O様より先に少しご覧いただきましょう。

BESPOKEでは初注文となるダブルブレストのウエストコート。
H.S ORDER と比べれば、ステージが違いますので当然ながら仕立てもフィッティング精度も高くて当然ながら、もう一つ大きな違いがあります。

H.S ORDER では私が型紙を引いた『原型』をベースに補正するのが基本であり、デザイン的要素のアレンジも可能です。
しかし、BESPOKEはクライアント様の為だけに 1点1点 設計・デザインを型紙にて起こしている訳です。

顧客様の好みや雰囲気、サイズやバランスなどを踏まえて個別にデザインしており、一見同じように見えても実は全然違うと言えます。














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・・・・・生地やスーツのポジション踏まえ、ウエルトハンドステッチを採用です。
背中(裏地)は これまた絶妙な色ですが、オリーブとチャコールで配色されたヴィスコースの裏地です。
とても相性が良いですね。


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・・・・・上衿には取り外せる スロートタブ もお付けしました。
本当に寒い時には上衿さえ閉じてください。

既製服では上衿と一体化したタブも見受けられますね。
誂え服は上衿の裏に『ヒゲ』という折り返された縫代(折代)が敢えて残されています。
 このヒゲは 『以降使う可能性があるからこそ、対応する為に敢えて残されたポテンシャル』であり、飾りなどではありません。
だからこそ、そのヒゲを尊重すれば本来スロートタブは別途パーツが理に適うのですね。
勿論 取り外せる事も大きなメリットとなります。













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・・・・・O様にお越し頂きました。
早速 最終確認のフィッティングとなります。


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・・・・・釦は既に廃版となってしまった英国製のプラ釦です。
FAWN という色ですが、これが一番フィット致しました!

O様、BESPOKEでのダブル型ウエストコートは如何でしょうか。


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・・・・・前から見ればベーシックな3釦・3パッチポケットのスポーツスーツですね。
ダークスーツの様に堅苦しくなく、丈夫で動きやすく、正に普段使いに着用したくなるスーツとなりました。
 O様の狙い通りで御座います!



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・・・・・お陰様でこのデザインはとても人気があり、本当に光栄なかぎりです。
こういったピンチバック含めた機能性豊かなデザインディテールは多岐に渡ります。

余裕があれば皆様が目視確認出来るサンプルとして私自身が仕立てたいとは思っていますがなにぶん優先順位が、、、。
 なので、ご相談頂ければ昔のイラストや写真などで打ち合わせし、いくらでも具現化が可能です。

既製服がメインとなる昨今、こんなデザインや仕様の服なんて皆無に等しいですね。
無ければ生み出せばよいのであり、誂え服はそういうものでもあります。















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・・・・・この度も大変喜んで頂けました。
ご当日のコーデも凄く合いますね!
今頃は既にご堪能下さっているでしょうか。


O様、この度も素敵なご注文を誠に有難う御座いました。
















・・・・・誠に恐縮ながら 来週のBLOG更新はお休みとさせて下さい。

次回は 11月14日(火)を予定しております。

そろそろ年内収めの区切りが近付いており、どこまでイケるか⁉
頑張って参りますので、宜しくお願い申し上げます。

 今週もお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。









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2023年10月24日

【 H様のご注文:D.B OVER COAT 】





 本日 10月24日、二十四節季では『霜降』となります。
露が凍って霜が降りる頃、、、
夏と比べれば湿度も下がり楽にはなりましたが、早く霜の降りる気温になってほしいものです。

ツィードやオーバーコートを気持ちよく着られるのが待ち遠しいです。












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エドワーディアンの時代です。

この頃はフロックコートをはじめ、現代で言う上着(ジャケット)の役割を担うコートが着用されていました。
 モーニングコートやテールコート、これらはコートと呼ばれつつ ウエストコートの上に着る上着であり、英国ではスーツの上着はコートと呼ばれます。
(ラウンジスーツ『ジャケット』の台頭までは基本前提がコートであり、着丈は長かったわけです。)

これら上着(コート)の上には更に外套としてケープやマント、そしてチェスターフィールドコートコートなどのオーバーコートが挙げられます。
コート(ジャケット)の上着として着用されるのでオーバーコートですね。

一概には言えませんが、この当時 ボディーコートの多くは膝丈である事が分かります。
モーニングコートやテールコートなども同じ類で設定されています。
だからこそ、更に上へ纏うチェスターフィールドコート等はそれらインナーコートを隠す為に膝ホールド丈になる訳です。

センターの紳士は角度の鈍いピークドラペル、6釦3掛けのスタイルに、当時の胸ポケットは往々にして傾斜が大変強くとられ、胸ダーツは摘ままれていませんね。
一つのデザイン形態です。














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・・・・・時代は進み、エドワード8世がまだ皇太子であった頃の写真です。
時代は1920年代であり、まだまだエドワーディアンの匂いが残っているのが見受けられますね。









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・・・・・このコートはオーバーコートでのポジションながら、若かりし細身なお身体にフィットした素敵なバランスですね。
生地は相当 肉厚なコート地である事でしょう。
膝もホールドし、かなり重かったでしょうか 当時でのマストな防寒具でもあるわけです。

ウインザー公は当時 このデザインを気に入っていたのか生地違いで同じようなコートが他にも見受けられます。












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VINTAGE:Johnstons OF ELGIN


90% CASHMERE

10% MINK


430g




ここにレアで極上なヴィンテージのカシミアが御座います。
ネームも古いものですが、ミンクブレンドのネームは流石にありませんでした。
クラシックな千鳥格子の生地、ジャケットか軽めなトップコートなどにお勧めです。


 この生地は 大変なご贔屓を頂戴しております H様のご予約で御座います。
先に生地のみに惚れ込んだものの、この素敵な生地をどのように料理しましょうか、、、、。
ご相談の上、ウインザー公の若かりし頃に愛用されていたオーバーコートをイメージに料理する事が決まりました。








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・・・・・アイボリー地に、ダークネイビー、グレー、そしてダークオリーブを掛け合わせ、かなり凝った色出しによる織地です。
 昔は本当に手間暇を惜しみませんね、、、クラシックでありながらも どことなくモダン。
タウンユースで使うにはとても重宝出来るでしょう。

オーバーコート地としては軽量級となりますが、だからこそサラリと軽く羽織れ、脱いで持っていても重たくはありません。
 しかし主体はカシミアですし 温かさは折り紙付きであり、ブレンドされたミンクなんて毛皮のイメージが強すぎて、、、超高級獣毛である事に間違いはありません。
シットリとした独特な肌触りは思わず笑みがこぼれます。















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・・・・・格子柄で色味も比較的ライトトーンです。
着用ポジションは広く、スーツからジャケットスタイル、そしてニットの上から羽織るだけでも様になり、きっと重宝して頂けるでしょう。













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・・・・・当時らしく、生地の裏側には同社の印が押されています。
H様にはどこか見える所に、、、とのご希望を頂戴しましたが、事情により不可能でした。
申し訳御座いません、恐縮ながら この写真を記録として頂けましたら幸いで御座います。














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・・・・・裏の印にアイロンが付かぬよう策を講じつつ確りと地のし、そして一晩寝かせ、いよいよ裁断です。
失敗は許されません、特に格子柄ですから正確な裁断は必須で御座います。
目を酷使しながら地の目を整え いざマーキング。
 チョークも見え辛い(笑)!


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・・・・・H様、気付けば 当店でオーバーコートのご注文は初ですね。
仮縫い時はまだまだ暑い日で御座いましたが、春夏用のODD JKをご着用の上 ご足労頂きました。



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・・・・・オーバーコートの精度はインナーであるコート(ジャケット)の型紙精度次第ですからインナーが良ければ それだけマトリョーシカ人形の如くフィット致します。

背中心の柄合わせも完璧に、、、背中心縫い目がどこだか分かりませんね!

格子ですから正確・不正確がモロに分かりやすく出る訳です。
地の目の落ち着きや安定性を見れば高次元でのフィッテイングが分かりやすく目視確認できます。









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・・・・・釦はどれにしましょうか、、、お見立てした釦はどれも合いますが
色で随分と印象も変わりますよね。

英国より取り寄せたホーン釦、現在グレーはナットに置き換わっていますがデザインは同型となります。











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・・・・・いよいよお仕立て上がりです。
H様にご着用頂く前に少しご覧頂きましょう。













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・・・・・仮縫い時はお付けしませんが、袖丈も確定し グルリとターンバックカフをお付けしております。
確りと柄合わせも施し、ボリュームと存在感のある袖口で御座います。














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・・・・・裏地の裾は手間をかけフラシ始末、色は表地に使われているオリーブを拾われました。
着丈は膝ホールド、腹部の釦より下には小さな釦タブも付けました。
オーバーコートは防寒具ですから、寒ければフロントからの寒気を少しでも遮断します。














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・・・・・内ポケットはお台場仕立て、オーバーコートは脱いで手持ちもある為
ポケットの中が落ちぬよう蓋を付けています。

















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・・・・・この度もご足労頂きまして、誠に有難う御座います。
とてもお似合いであり、本当に素敵で御座います。

この日はライトツィードのスーツ、選ばれた釦もベストマッチですね。

胸のウエルトポケットは レギュラーより傾斜を強くしています。
腰ポケットの傾斜は H様のお好み的リクエストである いつもの傾斜でお作りしています。
 袋地は温もりあるソメロス社のコットンフランネルを贅沢に!


この生地の風合い、そして色柄や着用ポジションを踏まえ
今回は敢えてバス芯を使わず、ベースのキャンバス芯を重ねて胸増芯としております。
 より柔軟でリラックスした着心地とフォルムが出る事と思います。













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・・・・・身体に合った美しき背中、そのエレガントな後ろ姿で漢を語って下さいませ。















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・・・・・如何でしたでしょうか。

生地にも思い入れやストーリーがあり、その調理法いかんで様々な魅力を引き出す事が出来ます。
H様のセンスが輝くとても素敵な一着となりました。

 ご着用にはもう一段 気温が下がってほしいですね、馴染んできた頃の着心地は格別なはずです。
この度も素敵なご注文を誠に有難う御座いました。




では秋冬の装いを楽しみつつ、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

今週も最後までお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。








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2023年10月17日

【 FOX BROTHERS:2023AW / DIRECTOR’S CUT 】





 皆様 こんにちは。
10月も後半に入り、やっと装いを存分に楽しめそうですね。


今週は特別な限定生地をご紹介させて頂きたいと思います。


 昨年には創業250周年を迎えた FOX BROTHERS
もう超老舗のミルですから名立たる歴史的な方々も同社のフランネルを愛用して参りました。
今年も様々な企画による幅広き限定生地が展開されています。





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と、、、そんな折 このタイミングでたまたま偶然なのですが
社長のダグラス・コルドー氏が来日されており、ご丁寧にも当店へ顔を出しに来てくださりました。



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ダグラス社長がとてもエレガントで素敵な紳士である事は皆様もご承知の事でしょう。
丹精込めて織られた同社の服地を自らBESPOKEで仕立て、率先して宣伝もなされております。
服地の単純な写真ではなく、その生地が服となり着用されると何倍も魅力を発しますし、皆様も完成イメージが具体的に見る事が出来ますね。
実益と営業も兼ね、説得力が頗る高い訳で御座います。


品質にも高い拘りを持ち、長きに渡り愛用されるに耐え得る生地、そして仕立てである事。BESPOKE TAILORが本当にお好きなのだそうです。



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同社の展開する DIRECTOR‘S CUT という1シーズン限りの特別限定となる生地が御座います。
 それらは季節やテーマ毎に展開され、よりストーリー性高き生地に説得力と付加価値をのせ、大変評価も高く 見応えのあるコレクションが展開されています。
これらは小ロット展開ですからバンチ展開はされません。


以前のDIRECTOR‘S CUTでは
特に RACING GREEN がお気に入りで、英国らしさも滲み出て本当に素晴らしかったです。

http://dittos.seesaa.net/article/479701009.html
【 PRINCE OF WALES CHECK with RACING GREEN 】






今期も本当に幅広く展開されていますが、その中でも私個人が惹かれた生地を仕入れましたのでご覧頂きたいと思います!






≪ FOX SILVER SCREEN ≫



ハリウッドの黄金時代、銀幕の向こう側で輝くエレガントな紳士達をテーマに
当時のフランネルらしく起毛と共にガッツリと縮絨された大変密で肉のあるウーレンフランネル。
 これぞフラノ、といった品質であり ソリッドからチョークストライプをメインに展開されています。
その内の1種がコチラです!









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・・・・・正に一目惚れでした、、、。

渋いダークグレーがベースながら、青味が若干混ざった絶妙な色出し。
ダークブルーグレー調な色味はフラノらしき霜降りの効いた顔立ち、織り目なんて勿論全く見えません。












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・・・・・そしてご覧の様に ダブルのチョークストライプ、、、見事です。
現行展開品では探すことは困難でしょう。
復刻されたVINTAGEかの如く、されど現行らしく活き活きとしたタッチは
100% Lambswool で織り上げられています。


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・・・・・ウエイトは 530/560g、かなりのヘビーウエイトです。
既に中肉のオーバーコート地レベルですが、このウエイトでなければ出ぬ迫力というものがあります。

そして、往年のスターをはじめ多くの著名人が愛用していた当時のフラノもこのレベルであろうと想像されます。
 正に誂えスーツが 子の代、孫の代まで と言わしめる程に持つのは当然生地もゴツイ必要がとなります。


当時の着こなしに想いを馳せ、こんなヴィンテージ級のマニアックなフラノでスーツを楽しまれてみては如何でしょうか。















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・・・・・多くの名優がフランネルを愛用しておりますが、私にとってはやはりマシンガンを持ったこの方が Mr.チョークストライプです!
 多くの方々がダブルブレストで仕立てている中、シングルというところもまた良いのです。


















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≪ WINDSOR FOX ≫



エドワード8世、のちのウインザー公へのオマージュとして企画されたシリーズです。
紳士服の着こなしからスタイルに至るまで、本当に多くの影響を与え、今でもその功績は脈々と引き継がれております。

 ウインザー公のスタイルを紐解けば本当にキリがないのですが、その多くをFOX社なりに表現されているのです。

その内の一つ、公の着用したスーチングをイメージに展開されたスポーツスーチングがありまして これがまた素晴らしい!
公もダグラス社長もグレナカートチェックがお好きですからね。








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・・・・・ベースは公も多分に愛用したグレナカートチェック、やや大ぶりのサイズ感がスポーティーさをそそり、迫力満点です。
ジャケットをはじめ、軽めなトップコートに、そしてスポーツスーツにと幅広く調理法が浮かびます。












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・・・・・特筆すべきはご覧の様に配色です。
オリーブとネイビーで構成された格子柄、遠目にはグレー調に見えるので落ち着きもあります。

しかし このカントリーテイストな色味はウインザー公の様にパドックスタイルであったり、ハッキングスタイルなんかでも仕立てたくなりますね。


100% Lambs Wool100%
400/430g















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・・・・・パドックカットに三日月形のカーブが付けられたクレセントポケット、シャープなラペル、ディテール違いも含めグレナカートチェックは複数着お手持ちです。

ふと見れば、身頃と袖は柄合わせ裁断されていないのですね。
身返しの裁ち方も今の価値観とは違うので、それだけ見栄え含め価値観が変わってきたとも言えます。。
 VINTAGEなどでの着分CUT生地は、今では『足りない』となるほど尺が小さく、それだけカツカツに節約取りしなければならなかった事もうかがえます。
地の目や柄合わせなどは2の次という現実もあった事でしょう。












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・・・・・冒頭のフラノもそうですが、これは是非
絶妙な色味、そして風合い、迫力と存在感、、、是非店頭にて現物の生地と対峙して頂きたいです。


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・・・・・以上で御座います。
FOXの特別限定生地は如何でしたでしょうか。
今期AWではかなり幅広く展開されていますので、この2種は極一部となります。






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ダグラス社長には当店BESPOKEの服を沢山ご覧頂いたり、ご説明も熱心に耳を傾けておられました。
当店オリジナルの小物など色々ご覧頂きまして沢山お褒め頂きましたが、、、
リップサービスでも嬉しいものです!

 そして光栄な事に 今期新作の 『グレナディンタイ』 をお気に召して頂き、2色ご購入頂きました!

当店へ来店された前日、実は京都に行かれていたそうです。
また、社長の家系ではその昔 シルクの機織りを生業とされていたそうです。
 であれば西陣織は勿論の事、シルクについては造詣深き事でしょう。

社長に締めて頂けるのは大変光栄であり、誠に有難う御座います。
 さて、何色を選ばれたでしょうか!?

ご購入いただいた顧客様もお揃いかも知れませんね(笑)。


http://dittos.seesaa.net/article/500362461.html
【 Dittos.TIE 22th−COLLECTIONS 】



ダグラス社長にお聞きしたのですが、あのVANNERSも再建に向けて動き出しているそうです。
これは嬉しきビッグニュースであり、一日でも早い復活を待っております!




 では、陽気も良い時期で御座います。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。


 何卒宜しくお願い申し上げます。







posted by 水落 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 生地について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする