皆様 こんにちは。
今年の春も 『 至高のシャツ地フェア 』 に沢山の方々より光栄なるご注文を頂戴致しまして誠に有難う御座いました。
至高な着心地を楽しみに、お仕立て上がりまで暫しお待ち下さいませ!
では、この流れでご連絡を二つ お伝えさせて頂きます。
【 新作:Dittos.TIE 】
現在 仕込み中であるクラシックな当店オリジナルタイの新作ですが、最終的な仕立て工程で少し遅れが出ております。
来月の6月中旬までには仕立てあがる予定ですので、改めて当BLOGでもご紹介させて頂きたいと思います。
今回もご期待ください、かなり自信が御座います!
仕込んでいる私自身が一番楽しみになっておりますが、、、(汗)。
【 東洋経済 ONLINE 】
博識で多彩な才能を持ち、服飾研究家の肩書を持たれる 飯野 高広さん。
靴やスーツの本も出されマルチにご活躍されておられますが、今回は東洋経済さんでお仕事をされました。
大変光栄にもお声掛け頂き、微力ながらもご協力させて頂きましたが 当店の事もご紹介して下さりました‼
飯野さん、どうも有難う御座いました。
是非皆様もお手隙な折にでも覗かれてみて下さいませ!
写真も豊富ですよ。
≪こだわり叶える「オーダースーツ」失敗しないコツ≫
東洋経済 ONLINE

・・・・・非の打ちどころなきエレガントなG.クーパー氏。
三つ揃いのダークスーツはノッチドラペルの本返り3釦。
氏の恵まれた体型の良さはさておき、完成されたクラシックなカットは正に黄金比率で構成されたスタイルです。
全てにおき目立つところなく、強いて言えばこの写真は40年代ですが タイなども含め、その時代『らしさ』という特徴は見受けられます。
ゴージラインは襟ぐり線であり、高すぎず、低すぎず、ラペル幅も広すぎず、狭すぎず、、、、
釦位置やポケットの位置含め全てが美しく調和しています。
その優雅なシルエットと佇まいには とても品があり本当にエレガントですね。
さて、今週は M様よりご注文頂きました 3シーズン用のクラシックなスーツをご紹介させて頂きたいと思います。
スーツがお好きな事もあると思いますが、お仕事を通じ いつもクラシックでエレガントな装いを嗜み、同時に清潔感や品の良さまで感じさせる着こなしや笑顔が素敵な顧客様です。
しかし、その柔らかい笑顔とお人柄とは裏腹に、お身体は男らしくて逞しいご体型をされています。
お若い頃より長きに渡り武道に勤しみ、骨太で如何にもパワーがありそうなM様で御座います。
今回はどんな生地を選ばれたでしょうか!

H.LESSER & SONS
LIGHTWEIGHT
FINE WORSTED SUITTINGS
11/12oz
名門の名に恥じぬ格調高き最高のコレクションを静かに展開し続けています。
当店BLOGをお読みくださる方々であれば、もうご説明はいりませんね。
http://dittos.seesaa.net/article/499684657.html
【 FOR THE DISCERNING MAN 】
ウエイトは大体 350g であり、やや秋冬寄りな3シーズンスーチングです。
品質の良さは言うまでもなく、私が一番信頼しているマーチャントでもあります。
英国では、同社では350gレベルでも軽量級の扱いですが、
日本で考えれば着用期間が一番長く楽しめるシリーズであるとも言えます。
これまたクラシックなバーズアイに ブルーのウインドーペーンが重ねられています。

・・・・・M様はこのスーツが 当店BESPOKE としては4着目となりますね。
House Style Orderよりステージアップされ、既に一通りお持ちですから 今ではじっくりと吟味を重ね、BESPOKEでの最高ステージを最高の生地で味わっておられます。

・・・・・今回のウエストコートは襟付き、そして腰ポケットのみフラップ付きをご選択されました。
格子柄が重ねてあるので、そんなところも加味して軽く『外し』を入れられているのかも知れません!
しかし逞しい、、、胸の厚さが違います!

・・・・・チケットポケットを携えた3釦の本返り ノッチドラペル。
デザインや仕様などで遊ぶ必要は全くありません。
この極上な生地が活き、ディテールもアピールする事なく G.クーパー氏のスーツの様に着る方自体を引き立てるスーツでなければクラシックではありません。
この度も本当に素敵ですね、お似合いで御座います。

・・・・・広くて逞しい背中、イセ込みもたっぷりと内蔵しています。
立体的な肩甲骨を包み込むと同時に、背中のユトリは機能性にも直結します。
適度な遊びは必ず必要であり、人間の優れ過ぎている関節や筋肉、皮膚などに生地自体が対応・追従しきれないからです。
スーチングはスポールウエア地の様にストレッチ性が基本的にはありません。
最近は意図的に持たせた生地も少なからずありますが、、、
個人的にはクラシック範疇には入れたくないですが時代の流れもありましょう。
ではM様、微調整を加えてFINISHへと進行させて頂きます。

・・・・・さて、お仕立て上がりです。
クレリックシャツがとてもエレガント、ブルー地がウインドーペーンと馴染みますね。
小紋のグリーンが効いていますが、実はブレイシーズとも!
深き股上、最近はファスナーフロントがお気に入り。
前中心は縫われているかのように、前端が巻き込まれているかのように内巻に仕立てられています。
これは縫製工場さん製では無理な技術であり、手作りだからこそのクオリティーでもあります。
やはりファスナーフロントは圧倒的に楽ですよね!

・・・・・黒のパンチドキャップ、Best of the Bestな一足です。
紳士たるもの先ずは黒靴、頼りになる黒のオックスフォードはマストです。
皆様のマストは如何でしょうか。
因みに、見えるでしょうか、、、、。
トラウザースの前後にはクリーズライン(折り目)が付けられます。
裁断時、そのラインに格子の縦縞を拾うのは一番安易であり、仕立ても楽ですが美しくありません!
格子柄の縞自体を拾うのではなく、格子柄(マス)のセンターに通すのが美しいのです。
これにも理由があるのですが、普段気にされたことなど無かったであろう格子柄の裁断レイアウト、、、
これも上着など含め どこで、どの様に裁断されているのかで その服のレベルやカッターの美意識が垣間見る事が出来るかも知れませんね。

・・・・・ご当日 着用されてこられたブレイシーズを拝借させて頂いております。
股上は以前と同じ寸法ですから そのままBESTでお好みな吊り具合になります。
が、ほんのちょい吊りすぎ⁉ なのでもう少しブレイシーズで調整しましょう!
少しだけ、、、M様は結構上げられる傾向にありますよね。
バックはポケットもアジャスターも排除され、既製服では有り得ないディテールを削ぎ落されたバックスタイルでしょう。

・・・・・素敵です!
シャツのカラーはラウンドをお選びでしたね。
このスーツの裏地はシルバー、私も大好きな配色です。


・・・・・この度も凄く素敵です!
本当にスーツがお似合いであり、それだけスーツがお好きで着用されて来られたキャリアが着こなしにも出るというものです。
本当にエレガントですね、M様 改めて素敵です。


・・・・・すみません、、、、またオートフォーカスなのにピンボケ、、、。

・・・・・素敵な笑顔を頂戴致しました。
H.Lesserの生地は絶対に裏切る事はありませんし、クラシックで当たり前な生地こそ H.Lesserであれば間違いありません。
M様、この度も素敵なご注文を誠に有難う御座いました。

・・・・・実はこの時のご注文も2着同時進行で御座いました。
もう一着のスーツは王家の羊、、、、、またのご機会に!!
・・・・・如何でしたでしょうか。
M様は夏でも常に三つ揃いをご着用されます。
お仕立てで少しでもお役に立てるよう ウエストコートはバックレスもご愛用されています。
そんなスーツがお好きな方に御贔屓にして頂けるという事は本当に光栄な事です。
スーツたちも更に寄り添い、掛け替えなき相棒となって参ります。
スーツに限らず是非 TAILORED CLOTHING をお楽しみ頂けましたら幸いです。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
・・・・・誠に恐縮ながら、来週のBLOG更新はお休みとさせて頂きます。
次回は 6月11日(火) を予定しておりますので、どうか引き続きよろしくお願い申し上げます。