2013年04月02日
【 H・S K様の御注文 】
こんにちは。
今年は早くも桜が散り始めていますね。 早過ぎて寂しささえ感じます。
早くも4月に入り、何かと新しい事柄や環境へ変る方々も多い事と思います。
弊店では、御蔭様で春夏物の御注文が続々仕立て上がって来ております。
2009年には、男性誌『 ESQUIRE 』が選ぶ世界のベストドレッサーにも選ばれました チャールズ皇太子です。
ダークスーツとは違い、軽快で柔らかささえ感じる『ブルーグレー』のスーツを着こなされております。
やはり春夏ともなれば、やや色目の薄い生地は好まれるのではないでしょうか。
明るめなグレーやベージュなども素敵ですし、印象も随分と変わるものです。
春夏とはいえ、シーンによっては やはりダークスーツは欠かせぬものです。
とはいえ、渋いブルーグレーなど含め ワードローブへ加えたくなるものですよね!
さて、今週も HOUSE STYLE ORDER より K様の御注文 を御紹介させて頂きます。
この度のK様のご注文は、『 4P-SUITS 』 であり 春夏では特にお勧めとなる一つの御注文方法でもあります。
正に誂えならではで御座います!
お選び頂きました生地は、2013年春夏仕入れ生地の筆頭お勧めでもある
Taylor & Lodge社より、キッドモヘアを主体とした大変エレガントで綺麗な生地のシリーズです。
3色展開ですが、K様にはブルーグレーをお選び頂きました。
http://dittos.seesaa.net/article/321867264.html
(今回生地の御紹介ページです。)
SUMMER KID MOHAIRに、CASHEMERE、SILKと、、、、ウール(羊)が使われていません!
モヘアのハリ・コシ感を、カシミアの柔軟性が抑え、エレガントなドレープ感と光沢感が共存する大変贅沢な生地でも御座います。
(しかし、そこは上手く買い付けておりますので、品質に伴わぬお値段である事もお勧め要因で御座います!!)
先ずは主体となる三つ揃いのスーツ、
上着は、2面2ダーツモデルのクラシックなシングル3釦。
K様 今回は初めて衿と袖付けの『ハンド仕立てOP』も御付け頂きました。
ウエストコートは衿付きにされるのが K様のスタイルだそうです。
首元には、新しい 6TH-TIE のパープルを締めて来て下さりました。
とてもお似合いで御座います!!
小柄なK様ですが、その方に合っていれば身体の大きさなど目立ちません。
大変バランスのとれた綺麗な着こなしで御座います。
綺麗な丸味感(立体感)がとても良く出ております。
やはり高度な仕立てやプレスによる技術の賜物で御座います。
特に上衿や袖、、、違いますでしょ!!!
違うのです!! 勿論着心地は当然の事、5年以上着て頂いた時のくたびれ感が全く違います。
ウエストのシェイプから、ノ―ベンツのヒップ周りは優しく尻のボリュームを包み込み、トラウザースへと繋がります。
バッチリで御座いますね!!
トラウザースはシャープに 1-PLEATをお選びです。
縫製面も欠かせませんが、やはり裁断が的確に合っていると気持ち良いですね。
この精度を求めるなら、既製では無理ですし オーダー店と言っても、やはりお値段含めグレードというものがあります。
価値観でチョイスして頂くしか御座いません。
アジャスターも無し、ヒップポケットも無し! 誂えらしいトラウザースです。
美しい、、、、(笑)。
ここまでは、ベーシックな 3P-SUITS ですが
今回はもう一本トラウザースを御用意しております。
・・・・・・春先のまだ若干涼しい頃は、三つ揃いの本領発揮です。
しかし、夏が来れば三つ揃いを痩せ我慢するにも辛きものが御座いますね。
その時はウエストコートを脱ぎ、アメリカ人の様にブレイシーズを晒して2P-SUITSにスイッチ致しますか? 勿論ダメでは御座いません!
やはり2Pの時は、吊り用ではないトラウザースの方が理想的ではありますね。
K様におかれましては、クラシックにベルトも使わず、ブレイシーズも使わずに着用出来る『腰穿きスタイル』のベルトレスで御採寸させて頂きました。
当然腰回りもスッキリ! ベルトでお腹を締めつける事も御座いません。
上着はウエストコートを省いた分だけ、ユトリが増えた事に成ります。
裁断上はK様にバッチリ合っておりますので、大きく感じる事は全くありません。
若干のユトリが増える分、空気の流れも良く成り 涼しいかもっ!? です(笑)。
印象がまた変りますよね!
タイの見える面積も大きくなりますから、交織による6th−TIEが良く映えます。
腰穿きは、吊り用よりも 更に身体に合っていなければ成りません。
股上も随分と浅く成り、吊り用とは根本的に設計もサイジングも変ります。
デザイン的にも、機能的にもサイドアジャスターをお付けしております。が、ヒップポケットはやはり無しです!
流れる立体的なフォルムは嘘の様です(笑)。
TAILORが『クセ取り』という技術を多用し、布地を立体的に成形しながら仕立てるという事が良く分かると思います。
クリーニング屋さんのプレスでは、単に折り紙を畳む事と一緒です。
根本的に、仕立てる為に TAILOR が掛けるプレスとは違うものです。勿論テクニックも、掛かる時間も全く違います。
・・・・・腰穿きスタイル(ベルトレス)について、ある御客様が言われました。
「ベルトが無いと、サッパリし過ぎてしまい 不自然に見える。」
そうかも知れませんね。
それだけ現代はベルト主流の時代であり、『慣れ』というものがあるからに他なりません。
そう思われる方は、安心して御着用頂けるようにベルト仕様をお勧め致します。
(誂えですから、自由に選択頂けます。)
時々ニュースで、天皇陛下と皇后様がテニスを楽しまれるシーンを拝見する事が御座います。
その時に天皇陛下が履かれているトラウザースは、ベルトレス(腰穿き)のサイドアジャスター付きトラウザースです。
古臭い! と見ればそれまでですが、着物は古臭いですか。そんな事を超越していますよね。
それだけクラシックなスタイルであるという事で御座います!!
正しき知識を身につけ、自分自身にこそ自信を持つ事、それがスタイル形成に繋がると考えます。
不安な服を、不安感抱きながら着用している装いなど似合う訳がありません!
スーツの着こなし、ネクタイの結び方、、、、初めから格好良く着こなす事等出来ません。
何事も御経験であり、慣れです。失敗や恥ずかしい思いを重ね、だんだんと『らしさ』というのが身に付いてくるのだと思います。
あとは、『好き!』という気持ちですね。
スーツなど着られれば良いという価値観の方々が、沢山おられる事も事実ですから。
綺麗に手入れの届いた靴をお履きで御座います。
K様は、福田 洋平さんの靴を御検討中だそうで、、、、、!!
そこに一歩踏み込んでしまうと きっと戻れぬ魔力を秘めております(笑)。
彼の作りだす英国的でクラシックな靴は、Dittosの服に抜群の相性だと思っています。
渋き一足を御検討下さいませ!!
・・・・・・・・・如何でしたでしょうか。
春夏生地というのは、秋冬と比べれば生地が薄く成ります。
その部分においては強度や寿命にも関係があると言えます。
暑ければ汗もかく事でしょう。
そんな春夏だからこそ、4P-SUITS が有効となる訳です。。
● 2P or 3P へのスイッチがある事により、より着用期間を延ばす事が出来ます。
● スーツのダメージは、どうしても下物からきます。であれば、トラウザースが2本であれば寿命も2倍に成ると言えます。
● 汗、穿き皺など含め、お手入れも必要でしょう。 そんな時、トラウザースが2本あればスーツのローテーションを崩す事も御座いませんね。
・・・・・春夏用で贅沢はちょっと、、、、確かに分かります!
ですが、春夏だろうと着心地良き満足度の高いスーツを着たい! それに、春夏だからといってスーツ自体を着る機会が全く無くなる訳でも御座いませんね。
シーズンファブリックには、それ相応の魅力があり
スタイルにおいても色々と深さがある訳です。
また、既製服で 4P-SUITS など 私は見た事が御座いません。 その御注文頂きましたスーツを大切に、大事に思うからこその一つ方法となります。
当然コストも嵩んでしまいますが、相応のメリットも御座います。
宜しければ御参考にされて下さいませ.
・・・・・・・・・・・K様には大変お喜び頂き、私自身もとても嬉しかったです。
御自身の持つ理想が着実に具現化されていく事も、誂えならではと言えます。
型紙は、育てるという要素も持ち合せているからです。
仕立て術においても、当然HS含め 進化をし続けております。
いちいち御説明は致しませんが確実に向上しております。
何よりも協力工場さんが、私の期待に応えてくれようと頑張ってくれているからです!
(平素より、本当に感謝しております。)
K様、素敵な御注文を 誠に有難う御座いました。
シャツが仕立て上がりましたら、また改めてご連絡させて頂きますので 何卒宜しくお願い致します。
・・・・・・・・今週も最後までお読み頂きまして、有り難う御座いました。
寒暖差激しく、油断も出来ぬこの季節。
皆様、どうか御自愛下さいませ。
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お店の公式ブログとして発表する以上、最低限の礼儀と常識をわきまえて文章にするべきではないでしょうか?
正しくは天皇陛下、若しくは陛下と表記すべきです。
自国の伝統、文化を尊重できない人間が、どうして他国である英国の伝統、文化の洋服を語ることができるのでしょうか?
ヨシダ様
こんにちは。この度はとても有難いコメントを頂きまして、誠に有難う御座います。
ヨシダ様の仰るとおりであり、不適切な表現のあった事を心よりお詫び申し上げます。
誠に申し訳御座いませんでした。
早速修正させて頂いております。
恥ずかしながら、自身の未熟な行為に対し、この様に改める機会を与えて下さりまして
心よりの感謝を申し上げます。
どうかこれからも御指導の程、頂戴頂けましたら幸いで御座います。
どうも有難う御座いました。