2013年04月09日
【 お勧めファブリック:春夏 】
こんにちは。
春の嵐、凄かったですね。各地で被害も出ておりました。
皆様におかれましては、お変わり御座いませんでしたでしょうか。
4月にも入り、ここ数日は学校の入学式を行う所も多いのではないでしょうか。
うちの次男も ダブダブのブレザー(制服)を着て入学式です。
さて、今週は春夏のお勧めファブリックを御紹介させて頂きます。
やはり春夏と言えば、モヘアは欠かせません。
独特な光沢感や張りのあるシャリ感は 正に清涼感溢れ、とても重宝されるものです。
しかし、好き・嫌いもあるでしょうし、光沢感を良しとされない方々や、そぐわないシーン等も御座いましょう。
という事で、
今回は『 TROPICAL WOOL 』を御紹介致します。
トロピカルとは、熱帯地方を意味するそうです。
梳毛糸を使い、平織りに織り上げ、クリアカット仕上げを施した 春夏の代表的な生地種となります。
平織りの特徴は、綾織りと比べ通気性が良く、綾織り生地よりも光沢感が抑えられ マットな表情に成ります。
中には糸の撚りを強くし、反発力を持たせる事によってモヘアの様なシャリ感を出させる生地も御座います。 これらは特に皺にも強い生地で御座います。
ウール・トロと言えば、勿論ウールが主体となりますが、今では色々な物がブレンドされるように成りましたが、今回はこれぞ『 ウール・トロ 』と言いたくなる様な生地で御座います。
先ずはソリッドのお勧めどころ、、、
ダークネイビーと、ミディアムグレーの2色を
2種の生地で御用意させて頂きました。
英国は、LAMOGE社より
EXTRAFINE MERINO WOOL:100% の生地です。
ウエイトは、240gとなります。
本当に とても良い毛です!
大変サラッとした肌触り、しなやかで大人しい感じ、落ち着いた印象を与えるクラシックな生地です。色も大変深みがあり、エレガントな印象です。
ハズレ無き、間違いない一着に成る事でしょう。
通気性も良く、お使いやすい一着に成る事と思います。
お次はグレーです。
日差しが強く成る季節は、この位の色味が堅過ぎず 涼しい印象さえ与えてくれます。
茶靴との相性も良く、無彩色なグレーですから 様々なコーディネイトを確りと受け止めてくれます。
この高品質なド定番生地を、大変リーズナブルなお値段で御紹介させて頂きます。
以前に御紹介させて頂いてきたキッドモヘアは、そもそも高級な毛ですから
当然それらよりも かなりお優しい価格レンジに成っております。
(・・・・・・こちらの生地は、ダークグレーも御座います。)
次は、少しグレードが上がります。
同じく英国は、MINOVA社よりのウール・トロです!
こちらは、SUPER 130 の原毛に、カシミアを数%ブレンドしています。
ウエイトはこちらも 240gとなります。
先に紹介致しましたLAMOGE社の生地よりも、若干織り糸が細く成ります。
風合いを上げる為にカシミアを混ぜ、シットリとまろやかな風合いをしています。
光沢感が抑えられる織り方では御座いますが、こちらの方が先に紹介した生地よりも糸が細い分 光沢感があると言えます。
これは気持ち良いです!!
スーツに仕立てたら、とても綺麗なドレープが出るであろうと安易に推測が出来る生地です。
お次はグレーですが、LAMOGE社のグレーよりも 若干MINOVA社のグレーの方が明るいグレーとなります。
撚りもボチボチ強いので、皺にも強く きっと頼れるスーツに成る事と思います。
ソリッドのスーツこそ、毛の品質や持ち味が凄く露呈されます!
これらウール・トロは、個性豊かなモヘア混よりも万人受けすると言えるかもしれません。
この子達なら間違いスーツが仕立て上がる事でしょう。
しかし、中にはソリッドだけでは物足りない方々もおりましょう。
H.Lesser社より、OLDのペンシル・ストライプ:トロピカルです。
これは迫力と共に、存在感が御座います。
ウエイトは、280〜300gと上記それぞれよりもウエイトがあり、3シーズン着用出来るバランスです。
ネイビーとグレーの各2色ですが、縞はグレー系の色で走りますので 線はやや太めですが、そんなに浮き出過ぎる事はありません。
流石はそこまで考えているとの事でしょうか。
先の2社の生地に比べますと、柄物でありながらも素朴ささえ持ち合せます。
渋いストライプスーツに成る事でしょう!
特にOLD LESSER好きの方には御勧めで御座います。
・・・・・幾つかトロのお勧め所を御紹介させて頂きましたが、
ここまでのド定番生地ですから、マーチャント各社それぞれ素晴らしいコレクションを用意しております。
今年で創業150周年を迎えるという HARRISONS社 のウール・トロです。
これらはウエイトが300gありますので、春夏寄りの3シーズン・ファブリックと言えます。
春夏と成れば、一着は持っていたいベージュのスーツ、
この生地は HARRIOS:FRONTIER という上記トロピカルシリーズの生地から仕立てました。
素材感はこんな感じです。
300gレベルですと、織り糸の太さもややザックリとした感じですね。
素朴な感じが正にウール・トロです。
・・・・・爽やかな春夏の装いです。
双方のイラストは、海辺の様ですが こういった感じで上手くベージュ系等をお使い頂ければ、とても春夏らしい雰囲気がでますよね!
トロピカルは、正にこういった感じでイメージされて下さい。
こちらは、英国は THOMAS FISHER社 のトロピカルシリーズです。
ウエイトも2種揃い、柄のバリエーションも豊富です。
はい、H.Lesser社も負けてはおりません。
やはりウール・トロは欠かせぬシリーズという事です。
上記 OLD の2色は、勿論 廃版色となっていますが、柄も豊富であり
説得力あるコレクションです。
それぞれのバンチ・シリーズは、全て WOOL : 100% で御座います。
・・・・・・・・・・如何でしたでしょうか。
スーチング、その中でもシーズンファブリックに絞り込んだとしても
魅力ある物ばかりで キリが御座いません。
ウール・トロは、ODD JK や ODD TR にしても使い易く、トロのブレザー等は春夏用にピッタリで御座います。
素敵な生地との御縁を探しに 是非お気軽に御覧に成りに来て下さいませ。
皆様のお越しを 心よりお持ち申し上げております。
どうも有り難う御座いました。
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更新を楽しみにしているのですが、1点お願いがあります。
生地の紹介のところで仕立て上がりの参考の値段を表示してほしいのです。オプション等があるとおもうので正確な金額にはならないかもしれませんが。
素敵だなという生地があっても値段が全くわからないと、なかなかオーダーするにも敷居が高いです。
是非ご検討して下さい。
うえすとん様
こんにちは。この度はコメント頂きまして、誠に有難う御座いました。
また、毎週ご覧頂いておりまして 心より光栄に思っております。
さて、御値段に付きまして 確かにあえて記載しておりません。
それは、御値段という数字による先入観や御判断をして欲しくないからで御座います。
・・・スーツを御注文頂いたとします。
様々な御説明と共に接客させて頂き、採寸や補正、仕立て等の品質面。
そして、仕立て上がり後の検品などからプレスに至るまで。
ご着用頂き、フィット感や立体感などを含め 初めて弊店のスーツがお高いのか、お安いのか御判断頂けると考えております。
敷居が高い等と、、、、滅相も御座いません。
弊店は、風がふけば飛んでしまう様な 小さな個人経営店にすぎません。
支店を持つ様な大手様と、個人経営店ではメリット・デメリットがやはりありますので、良い意味で差別化を図れるよう頑張っております。
ただ、私自身含め 御値段が一つの大きな判断基準になる事は確かです。
御値段に付きまして、いくらでも御説明、御返答させて頂きますので御興味をお持ち頂けましたら 是非お電話でも、このコメント欄(メールアドレス記載をお願いします。)でも、HPよりのお問い合わせでも 何でも良いので御連絡下さい。
出来る限り分かりやすく、かつ早急に御返答できるよう努力致しますので 御気兼ねなく、本当にお気軽にお問い合わせ頂けましたら幸いで御座います。
(例外なく、必ず御返答させて頂きます。)
うえすとん様、御連絡をお待ち申し上げております。
どうも有難う御座いました。
これからも、宜しくお願い致します。