厳しい暑さの中、、、皆様ご体調など崩されておりませんでしょうか。
ST.JAMES’S STREET を歩く紳士。
1935年 ≪ THE TAILOR & CUTTER ≫ に掲載されたスナップ写真です。
当時の特徴的な部分も見受けられますが、現在と比べても 今とそんなに大きくは変わりませんよね。
この頃には現代でいうスーツというスタイルは既に確立されており、
紳士が、紳士服が一番エレガントだったと言われている時代でもあります。
紳士服を知り、学ぶ上では外せない時代でもあります。
紳士にとって、スーツとはとても大切であり、重要なものでもあります。
高級な誂えスーツなど着なくとも仕事や生活は出来るわけですが、誂える意味と価値というものが必ずあり、紳士達はそれを知っています。
さて、前置きはこのくらいにしておきまして
今週は届きたてホヤホヤの 5thアニバーサリーの生地を御紹介をさせて頂きます。
ニヤニヤと、、、笑みがこみ上げて参ります!
本当に作って良かったです。掛け値無しで心底素晴らしい生地だと思います。
計5種 作っておりますが、今回は3種のスーチングをご紹介したいと思います。
もう本当にベーシックなものばかりです。
だからこそ良い生地をお選び、長く着て頂きたいというもの。
自信を持ってご紹介致します。
・・・・・生地は全て LUMB’S GOLDEN BALE です。
100年以上も前から上質な糸の加工業にて長らく知られる Joseph Lumbs and Sons 社により、自社独自の基準に適合する Extra Fine Merino Wool の BALE(原料となる毛の梱包に使用)のみをオーストラリアのオークションで買い付けられます。
フリース(羊毛)のトップレンジに位置する品質の糸(G.BALE糸)は、現在では唯一となってしまった Taylor & Lodge 社のみで生地へと織られます。
昔は確か4社の名立たるミルが扱えていたそうですが、今と成っては この T&L 社製生地だけがハダースフィールドのゴールデンベールとして商品をお届け出来るのです。
(それだけミルが減ってしまっているとも言える訳であり、この先が不安で仕方がありません。)
・・・・・ゴールデンベール糸を使って、ただ生地に織るだけでは御座いません。
何を目的とし、何を重要視して生地にするのか。とても大切な事です。
生地のスペックやクオリティーは糸の品質だけでは御座いません。
同社では、1960年代に初めてゴールデンベール糸を使用した生地を生産したそうです。
弊店のオリジナル生地は、その60年代と全く同じスペックで織り上げて頂きました。
生地の打ち込み具合(縦糸と横糸の織り密度)は、1インチ四方に縦糸何本、横糸何本と
厳密に設計されています。
(その他にも様々な項目によりスペック管理されています。)
大手メーカーさん等ではなく、いち作り手(TAILOR)の価値観と尊重により作られたその服地は、仕立て映えと共に 間違いなき味わい深い品質をお約束致します。
・・・・・最終的に生地の持ち味を決めるのは FINISHING(仕上げ)とも言えます。
長年培ってきた経験と手間(時間)を掛けた仕上げ工程は、最新の技術と、
そして独自性や個性を大切にしたオールドスタイルの手法の双方を競い合わせて完成されたスタイルとなります。
最新の機械はスピーディーであり、エコに優しい点もあります。
反面、伝統的な工程では非常に大量の水を必要と致します。
使用されるその水は、ホルム川、コルヌ川の水質(軟水)も大きく関係しております。
・・・・・LONDON SHRUNK
それら伝統的な仕上げは、高級毛織物のメッカであるハダースフィールドにおいて、
LONDON SHRUNK 社の専門工場 JOHNSON & SONS のみと成ってしまいました。
(ここまでもが無くなってしまったらと考えると、恐ろしいと共に、本当に頑張ってほしいです。)
・・・今回のご紹介生地は、330g と 340g のウエイトとなります。
3シーズン御着用頂ける 一番使いやすく、着用期間も長く着られるこのウエイトを選びました。
夏以外となりますので、春から暑くなるまでご着用頂けます。
春と秋がベストシーズンですが、冬は寒くなってきたらオーバーコートを御着用下さい。
薄過ぎず、厚過ぎず、一番作りやすくもあり、
作りやすいと言う事は、良い服が出来やすいという事でも御座います!
想い入れが強いので、言いたい事が山ほどあり キリがありません(汗)。
【 WORSTED TWILL : DARK NAVY 】 330g
スーチングのど真ん中と言える生地です。
このシックで渋みと深みあるダークネイビーの綾織ウーステッドです。
説明いらず、、、、ですね。
気品溢れる風合いと、ナチュラルな光沢感。
写真ではお伝え出来ないので、是非ご覧になりに来て下さい。
“EXCLUSIVELY FOR DITTOS”
ブラックベースの帯(ミミ:生地端)に、映える様にゴールドの文字、G.BALEのイメージカラーでもあるパープルで縁取ってみました!
耳の帯色が黒なので、その黒と比較すると 生地の色がかなり深い事が見てとれる事と思います。
本当に美しい生地です、、、。
【 PICK & PICK : CHARCOAL GRAY 】 340g
日本ではシャークスキンという方が馴染み深いでしょう。
黒に近く深い色味のグレーをチャコールと呼びます。
無彩色でもあるこの色は、本当にエレガントであり、かなりフォーマル的な要素でもご着用頂けます。
チャコールは、黒と同等レベルのフォーマル度を持ちますので、ドレッシーな仕様でスーツをお仕立てしておけば、コードストライプのトラウザースを誂え足し、ディレクターズスーツとしても活用出来ます。
シャークといえば、スーチングの中でも正に代表手的な生地種の筆頭です。
新社会人にスーツを3着進めて欲しいと言われれば、私は必ず入れる生地種です。
持っているべきスーツとも言えます。
PICK & PICKは綾織であり、良く見ると綾地の織り目が階段状に成っているのが特徴でもあります。
比較的薄い色目であれば明確に見えるのですが、チャコールではあまり見てとれません。
しかし、そんな事は関係ありません!
チャコールのPICK & PICKだからこそ、私が作ったのです。
それこそ、こんな極上の PICK & PICK(シャークスキン)で一着如何でしょうか。
【 BIRDS EYE : DARK GRAY 】 330g
名前の如く、生地の表情が 鳥の目 に見えるからとの名称です。
上記2種の生地と違い、こちらは本当に表情が豊かです。
言ってみれば無地でありながらも、独特な雰囲気はクラシックスーツには欠かせぬ
やはり代表的なスーチングで御座います。
これは一着目に手にするスーツ地ではありません。
ですが、皆様一着しかスーツを持たないという事はありませんよね!
プレーンな無地があり、ストライプがあり、
だからこそこういった表情豊かなバーズアイは自ずと欲してしまうのです!
チャコールほど色は深くないので、とても合わせ易くすんなりと御自身へ溶け込む筈です。
バーズアイはネイビーやブラウンまでも見受けられますが、やはりグレーが王道ですよね!
こういう生地で、生地の織りに対する品質も見て取れます。
生地を広い視野で見てみて下さい。
ドットの構成によりデザインされておりますので、糸の太さなどが均一でなく、織りのテンションなども安定していなければ、濃く見える所と薄く見える所など斑が出やすくなります。
高品質なバーズアイの見本たる生地で御座います。
本当に味わいがあって凄く綺麗です。
良い顔をしています、、、、。
・・・パープルは、とても高貴な色でもあります。
T&L社が自社で織り上げたG.BALEの生地ネームやG.BALEの説明プレートなどは
皆パープルで統一されています。
では、こちらもご覧下さいませ!!
弊店とT&L社のダブルネームによる生地ネームも勿論作って頂きました。
尊重すべきはやはり T&L 社です!
確りと LUMB’S GOLDEN BALE とありますね。
その下、
WOVEN EXCLUSIVELY FOR THE
5th ANNIVERSARY FOR Dittos
Dittos はロゴを送りました。 S の髭、髭に通っている針まで確りと織られています。
が、小さくて見えませんよね。控えめで沈み込む様にパープル地に赤にしています。
もう何でも出来ますので、ネームデザインも字体も配置も色も、文字サイズからネームサイズに至るまで全て自分で決めました。
シンプル過ぎず、派手過ぎず、ゴージャス感も感じつつ、確りと記念になるもの、、、。
我ながら格好良い!! かなり自己満です! T&L社のより断然格好良い(笑)!!
私は個人的に生地ネームが大好きです。
古い物などは本当に味わいがあります。
こういった所も拘り所です。
・・・・・・・・・・・・・如何でしたでしょうか。
少しでも私の想いや拘りが伝わりましたら幸いで御座います。
生地は本当に沢山御座います。
写真の分は、取りあえず 10m でカットしているに過ぎません。
スペア トラウザース、2本でも3本でもお受け出来ます(笑)。
お体の大きい方、要尺を気にせずお選び頂けます!
例えば、
三つ揃いで欲しいが、シングルかダブルで迷われている方、、、とても良く分かります。
それでしたら両方作るというのも手で御座います。
2着のスーツを作らずとも、
素直にシングルで3P-SUITS、同じ生地でODD JACKETとしてダブルを足し、4P-SUITSにしておく事も可能ですね。
その日の気分や寒さなどにより、上着を選び、中下は兼用というスタイルに成ります。
こういった事も誂えならではの楽しみ方の一つです!
是非現物をご覧に成りに来てください。
見て、触って、感じて下さい。纏ってください。
この生地達の説得力が感じて頂ける筈です。
来週は残りの 2種 のご紹介をさせて頂きますので、どうぞご期待下さいませ。
・・・・・・・平素より大変お世話になっております『 BOQ 』様よりSNAP撮影を頂戴いたしました!
http://boq.jp/
お恥ずかしいですが、宜しければご覧になってみて下さい。
BOQ 様のサイトは情報や小物等が本当に満載です!
(F様、この度も光栄なるお話を頂き、心より感謝しております。)
では、お暑い中では御座いますが、弊店にて秋の到来を楽しみに妄想致しましょう(笑)。
今週も誠に有難う御座いました。

