こんにちは。
いよいよ10月も後半です。出遅れたかのように寒くなって参りました。
もうボチボチ喜びながらツィードも着用しています
やっぱり良いな〜〜、ツィード
やっぱり 秋冬!!
HARRISONS
ANNIVERSARY TWEED
約450g
・・・ハリソンズ社 150周年記念に伴い、英国産の羊毛のみで織り上げられた拘りのツィードです。
生産量は少なく、今年の6月から先行予約を頂いておりましたシリーズで御座います。
同社のアーカイブより、1920年代には実際に織り上げられていた生地よりデザイン的な色柄をベースに再現されています。
ODD JACKETやSUITS、OVER COATと 皆様それぞれ このツィードに対するイメージで御注文を頂戴しております。
続々と仕立て上がってきており、その素晴らしい御注文の一部を紹介させて頂きます。
先ずは、H.S.ODERより S 様の御注文です。
確かオーダーと言われていたでしょうか、、、ジョン・ロブのコンビシューズのイメージからこの生地をお選び下さりました。
ツィードと言えばブラウンやグリーン等のアースカラーが多いですが、ここまでビビットな色使いで格子をまとめられた生地はそうそう見られませんよね!
2面裁断による、シングルのピークドラペル、
スポーティーな位置付けに2-パッチポケットでお仕立て頂きました。
シャツも合わせてお仕立て頂いた物、
ACORNのブラッシュドコットン:カントリーチェックですが、私自身も所有するオッサンくさい渋みある格子柄です!
しかし、この柄は廃盤になる様で、同社の新作コレクションからは削除されてしまいました!?
(確保された在庫はまだ御座いますので、ある意味貴重な格子で御座いますよ!)
S様におかれましては、初めての吊り様三つ揃いスーツだそうです。
初っ端から濃〜い所でお作り頂きました(笑)。
私にとっては全然濃くないですけど!
堂々とした男性的なシルエット、、、。バックスタイルも様になっております
サイドベンツをリクエスト頂きました。
ウエストコートは、腰ポケットのみ蓋付きです!
ピタッと体に合わせ、背中のベルトは排除し、誂えならではのスッキリとしたシンプルな仕様にしてあります。
トラウザースは、ゆったりとしたシルエットの IN-2 PLEATS です。
折り返しの裾は、傾斜を付け、フォルムはクセ取りで更に足のラインに合わせて湾曲させてあります。
裾のフロント側にはクッションが入るか、入らないか、、、
ですが、かかと側は確りとホールドするレングスで上げてあります。傾斜付ならではですね。
・・・・・・このスーツに合わせて、ニット・ベストもお探しとの事
また、この生地に合わせてご要望頂きました ODD TROUSERS も楽しみにしております。
S様、素敵なご注文を 誠に有難う御座いました。
お次は、冒頭の写真
スカーレットの格子が目を引く格子柄。
H.S.ODER より I 様御注文の ODD JACKET で御座います。
I 様よりの御注文、弊店では光栄なる初オーダーで御座います。
(この日は、御多忙の中 お仕事帰りに立ち寄り頂きました。)
とてもスリムで、やや撫で肩な I 様、
私とは逆の左肩が下がられております。
次の写真をご覧下さい。
右肩のアップですが、センター部分には 肩の縫い目が見えます。
その縫い目を跨いで左側が後身頃と成ります。
スカーレットの格子の交点 X・Y が、肩縫い目とアームホールの付近に見えますね!
Z は山袖の縦地です。X と Z は交わってもいます。
では、左肩です。
センターの肩縫い目を跨ぎ、右側が後身頃となります。
左肩ではあったスカーレットの交点 Y がありません!!
位置的には、肩シームに縫い込まれています!!
交点 X は、右より肩縫い目に近付いています。
こちらは、X と Z も交わりません。
(袖 Z 線は、肩縫い目からの距離が左右共通という事に成ります。)
・・・左右の肩で傾斜が違う為(アームホールの高低位置が違う)、柄の出方が非対称になるのは当然ですね。
アームホール(AH)の位置に高低差がある → それとは関係なく 袖と身頃の横柄は合わせる必要がある
であれば、AH の左右ズレている柄をそれぞれひろい 袖の裁断は左右個別で裁断するか、予め格子をずらした状態で裁断する必要があります。
格子柄の非対称裁断は大変なのです(笑)。
間違えがあり得えてはなりません。 何度も何度も、何度も見直しして鋏を入れます!
格子柄は、様々な所で柄合わせの配慮がなされています。
正しき手間をかけられた裁断があってこそ、袖も綺麗に身頃と連動して柄が合う訳です。
柄物は、この様に細かく見ると裁断が色々と分析出来る為 古着や古い写真集の服などは裁断研究に役立ちます! 裁断的なシェイプの出し方や、傾斜、寝かしや起こし等 諸々です。
着用してしまえば、肩の左右非対称など 言われなければ分かりません。
そして、こんな事も別に知る必要はありません。
先にご紹介した S 様も非対称ですが、体に素直に合わせお仕立てするからこそ 左右均一に服が肩に乗ります。
単純でありながら、とても重要な事であり 着心地や見栄えを大きく左右します。
( I 様の服を仮に左右対称で仕立てれば、左側のみタスキ皺や脇下のダレ皺が出る可能性があるという事ですね。)
高い方の肩に その服の重さ、比重がかかりつつ、動けばだんだんと下がっている肩の方へ服が流れてしまう事もあります。
この事を理解するだけでも、既製服含め左右対称に作られた服には違和感を感じられるでしょう。
気にも留めなかった方は、体に合った服を着た時 今までとの違いに気づかれる事と思います。
同時に、インナー(上着)がこの精度で仕立てられていれば、
自ずと左右対称に作られた既成などの OVER COAT を着る事には気が引けてしまいませんか・・・!?
人間の体はとても複雑です。
色々と拘れば誂えに成るでしょうし、精度や品質を求めればお値段も高く成ってしまうでしょう。
今やどこでも簡易なオーダーを扱ってはいますが、それぞれに出来る事・出来ない事という物作りのグレードがあります。
だからこそ、生地や裁断、仕立てに拘り 長く御自身と共に歩める服を誂えるのです!
I 様、素敵なジャケットの御注文を 誠に有難う御座いました。
・・・・・・10 色展開されたこのコレクションは、残り3 種と成ってしまいましたが
まだ御注文可能です。
ご興味がありましたら、是非ご覧になりに来て下さいませ。
本格的な寒さは、まだまだこれからです!
BESPOKE ORDER でも、同 TWEED の御注文を頂いておりますが
御紹介出来るのは先に成りそうです、、、。
機会があれば、是非御紹介させて頂ければと思います。
急に気温も下がり、戸惑ってしまいますが
皆様 是非ご体調にはお気をつけ下さいませ。
今週も誠に有難う御座いました。

