2014年04月08日

【 お勧めファブリック  ODD JACKET 】


 こんにちは。
皆様 お花見には行かれましたでしょうか。

御多忙ゆえ、なかなか思い通りに時間が取れない方も多い事と思います。
桜は一気に満開を迎え、約一週間ではかなく散ってしまいますからね。

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4月1日の定休日、
近所のお寺に少し立ち寄って来ました。枝垂れ桜もありましたよ。
天気も良かったですし、とにかく本当に綺麗でした!!

お時間の無かった方へ御裾分けです。

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 桜が終われば、もう直ぐにG.W.です。
お出掛けの予定など計画されておりますでしょうか。















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 厳しい夏が来るまでの爽やかなひと時、
軽快にこんな ODD JACKET を着て出掛けたいものです。







 さて、今週は私のお気に入りでお勧めのジャケット地を御紹介させて頂きたいと思います。




昨年までは、E.THOMAS社(伊)の3者混ジャケット地を買い付けていました。
ウール、リネン、シルク、それぞれの個性が混じり合い 独特の風合いで、軽く、良い意味で柔らかくてサラッと羽織るには抜群だと思います。



 ですが、今年は違います!

英国製で良いものを見付けました。

これはもう見た瞬間に『これ、絶対に作ろう!!』と決意する程に一目惚れした次第です(笑)。


イギリス生地は春夏用に成ると若干弱く(特にジャケット地)、やはりイタリア製生地の方がバリエーションなど含め充実している印象です。
(シアサッカーやコードレーンなども随分とイタリア製が主体と成っています。)


英国製を贔屓する上でも、かなりこれは GOOD だと自信があります!!












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英国は LAMOGE という大手名立たるメーカーから比べれば、小規模で展開されているマーチャントがあります。
恰幅の良い社長、英国人らしく鼻が高くてとても優しげで素敵な紳士で御座います。

第一線で随分と長く頑張ってこられたお方です。
相当顔も広く、クラシックで素敵なコレクションを展開されております。

また、比較的にリーズナブルでご提供頂ける辺りは企業努力に感謝すべき所でもあり、
弊店でも随分お世話になっております。



 その LAMOGE社 より、3者混では無く、2者混のジャケット地です。



ウエイトは、270g 前後といった所

WOOL:75% に、LINEN25% ブレンドしています。


 そうなんです! この生地の特徴はウールが主体と成ります。

春夏系と言えば やはりリネンは欠かせません。
涼しく、清涼感もあり 雰囲気抜群ですよね。
リネンは勿論皺に成るのも特徴ながら、その皺をも楽しむ素材と言えます。


 ただ、言い返せばシワシワにもなってしまいますので
扱いやすさの上ではウールに軍配が上がります。だからこそ混紡してそれぞれの特徴を生かし合う様な3社混などのブレンド生地が生まれる訳です。



 今回の生地はウールが主体です!
リネンの清涼感を 1/4 ブレンドし、その雰囲気を感じさせる程度に収めたといえば分かり易いでしょうか。





伊製3社混と比べ 打ち込みも良く、英国生地を好きな方には この生地の良さや魅力がお分り頂けるのではないでしょうか。
 ウール主体ですから本当に扱いやすく、絶対に具合が良い筈です。













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 綾織、PICK & PICK(シャークスキン)の織りをベースに、ウインドーペーン柄を重ねている格子柄です。

ブラウンとアイボリーの交織によるグランドの色出し、
明るめで大変爽やかな印象です。

格子柄も主張し過ぎず、とても合わせ易くて使いやすく料理されています。
凄く良い雰囲気が出ていると思います!!












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 こちらも綾織、グレンチェックの類です。
色柄は、基本無彩色構成の中に ブルーの色糸がとても効いています。

涼しげでもあり、シャツやネックウエア等 合わせるアイテムもブルー系が多い事と思いますので、とても調和が取れる筈です。

ネイビーのポロシャツなんて合わせたら素敵ですね。












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 最後も綾織、DOGTOOTH(千鳥格子)
私はこれに惚れ込みました。

千鳥格子と言えば、モノトーンのイメージが強いのではないでしょうか。

白ではなく、ベージュっぽい色をベースに使い、千鳥柄を構成する縦糸にはグレーを織り交ぜています。
 故にモノトーンの様に印象やコントラストが強過ぎず、どことなく優しく軽い感じと成っています。
それも、この絶妙な色使いの構成にあると言えますね。


遠目では無地、でも存在感がある小格子柄
こんな千鳥格子との出会いを待っていました(笑)。






 今回の3種、どれもこれも本当に伝統的でクラシックな格子柄ばかりです。

ウールが当然強いので弾力性に富み、結構コシもあります。
これは作らなくても分かります。 絶対に良いジャケットになると!!











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・・・・・CACCIOPPOLI社(伊)のシャツ地ですが、こちらは英国製です。
ジーンズ織りのコットン地にプリント、私ならこんなシャツを合わせたい。

下はデニムでも合いますし、冒頭のイラストの様にコットンなどでホワイト・トラウザースなんか合わせたら最高ですね。











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・・・・・こちらのシャツ地はスイスの名門 ALUMO 社。
春夏のALUMO社と言えば、やはりボイル地です。
爽やかなギンガムチェックは定番ですし、この位の小格子でしたら上着の格子と喧嘩もせず、堂々とチェック・オン・チェックをお楽しみ頂けます!

ボイル地も、色や柄があれば透けも全然気に成りません。
 ジャケット地のブルーと凄く調和が取れていますよね!











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・・・・・こちらのシャツ地は ALBINI社(伊) リネン地のマドラスチエック、
下はド定番にミディアムグレーのウールトロピカル! 

焦げ茶のリザード革スリッポンを合わせて、、、、妄想が膨らむばかりです(笑)。

やっぱり、3-パッチかな〜。








 私は仕事柄、生地を見て多分皆様よりも具体的に完成イメージが出来ると思いますので妄想もキリがありません(笑)。

釦は!? 貝、清涼感あって絶対に合う。
でも軽めにナットか、いや やはりホーンに拘るか、、、、、




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 皆様もこの春夏を充実させるべく、是非妄想を膨らませてみては如何でしょうか!

実際に店頭で生地達を見て、触って、そして感じて下さい。
BLOGの写真では3割くらいしか伝わらないと思います。








 皆様のお越しを 心よりお待ち申し上げております。
今週も誠に有難う御座いました。









posted by 水落 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 生地について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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