2015年05月12日

【 PADDOCK CUT A 】


 こんにちは。
皆様 ゴールデンウィークはどんな過ごし方をされたでしょうか。

好天に恵まれたものの、日中はかなり暑かったですね。

GWが終われば直ぐに『母の日』と、時が経つのは本当に早いです。















 さて、前回は PADDOCK CUT のお話をさせて頂きました。

pd2.jpg



ご興味無い方におかれましては 釦が一つ掛けでも、二つ掛けだとしても 大した問題では無いかも知れません。
しかし、紳士服の歴史やスタイルにとっては大切な経緯でもあり、正にリアルな事柄である事には違いありません。





 今週は、その PADDOCK CUT を現物としてご覧頂きたいと思います!!











私なりに かなり拘ったお気に入りのカットです。
バランスを重視しつつ 私のフィールターを介して生み出した PADDOCK SUITS となります。


1pd.jpg



 私が常日頃仕立てる自身の型紙バランスと比べれば、
ウエストの設定位置はやや高く、それに伴い いつもより腰ポケットの位置も少し高く配置されています。

バストラインより少し下がった位置に第一釦、
広すぎないスタンスで第二釦、確りと打ち合いを重ねつつ フロントカットへと流れます。

やや深めの打ち合いがあって、角度の付いた進入によるゴージライン。
広すぎず、狭すぎないラペルのバランス。
そのラペルのエッジラインは直線的であり、第一釦のラペル返り止り付近は随分シャープな印象を受けられる事と思います。




 この拘りパドックスーツを仕立てた生地は、、、
そうです!  見覚えがある方もいらっしゃると思いますが、
今年の2月に 弊店お勧め生地でも紹介させて頂きました 麻が半分混紡されている LAMOGE:ウール×リネン の生地で御座います。
http://dittos.seesaa.net/article/414169617.html


色良し、柄も良し、風合いも良く 何よりもスーツに対応出来るのが大きいです。
 とにかく一目で気に入り、これは味わい深い素晴らしいスーツに成るであろうと
安易に予想が付く程に魅力的な生地でした。

もう自分が仕立てたいと純粋に思うこの生地の仕入れは、本当に良い巡り合いでした。


2pd.jpg



実は 自身分を既に昨年の11月には納品し、かなりコツコツと めげずに少しずつ進めて参りました。
 愛弟子にも手伝ってもらい、勿論仮縫い抜きながらも 仕立てるだけで半年も掛かりました。
当然仕事が優先ですから、睡眠時間と休みも随分投資する事に成ります。

ヘロヘロに成りながらも、仕立て上がって袖を通した時の嬉しさと感動は、皆様と本当に同じ気持ちであり、、、子供の様に嬉しいものです!!

とにかく予想通りの着心地と出来栄えに大満足の一着です。
まぁ自己満そのものな訳ですが、本当に感激です!!



3pd.jpg



 シェイプや胸部のボリューム感含め、曲線的なフォルムをご覧頂ければ
どれだけクセ取り含め、立体的な仕立て術を受け取ってくれる生地なのか お分り頂けると思います。


4pd.jpg



ACORNの格子シャツに、新作10th-TIE を合わせてみました。
この格子柄シャツはお気に入りでして、ディスプレーのブルーと他にパープルの2色所有しています!













【 サンドベージュ 】
とても爽やかで麻の持つナチュラルな感じや清涼感もあり、大変清々しい感じが出ています。
 色目は淡い色なので、V-VONEは少しコントラストを効かせ 強めの色味を持ってくると映えるでしょう。



5pd.jpg



 ウエストコートは、
5釦5掛けのスタイルです。

6釦デザインの下のボタンを取っ払っただけでは無いですよ!
V-VONEのバランスから、裾の剣先に至るまで 全てバランスは調整してあり
『 5掛け 』 たる構成にしてあります。

6釦と比べると、フロント丈は当然 少し短くなりますので
剣先の無いダブルまでとはいきませんが、より腰位置が高く見える側面もある事でしょう。


6pd.jpg



 裏地はヴィスコースを使用していますが、春夏用なので 薄地をチョイスしています。
もうスッキリと背ベルトも排除です!!

春夏用ですし、少しでもサッパリ、スッキリと軽くという意味も込めて
かなりミニマムな感じ!


上着の内ポケットでさえ、上前のみ 片側一つしか付けませんでした。












7pd.jpg


 嬉しそうな私の間の抜けた顔はさて置き、着用した写真です。
特に上着の構成バランスが微妙に違います。   違うのです、、、、。

肘や腿周りを見ればお分りに成る様に、麻が半分もブレンドしてある以上
動けば皺も入ります。 これも麻たる『らしさ』でもあり、魅力の一つですね。
 ただ、麻100%ほどにはシワシワになりません。







ゴールデンウィークは好天にも恵まれました。
もう日中は汗ばむ程でしたね。

シャツは早くも ACORNの名作であるCAMBRIDGEです。今年初登場させました。
やっぱり このシャツも欠かせぬ魅力があります。
 これからの季節は本当に頼りになるシャツです!

タイは新作10th-TIE赤×緑の交織です。
このスーツにも是非合わせたかった、、、、。









8pd.jpg


私の右胸側 胸部の丸味感やボリュームが立体的に仕立てられている事を誇示していますが、
それに比べ 左側はチーフを畳んだだけで入れただけで これだけ変わります。

 立体的な丸み有る胸部に 畳んだチーフさえ 丸みを抑える支え(芯)に成ってしまっているのが分かります。
内ポケットの長財布然り、出来れば使用しない事が理想的ではありますが
そうもいきませんよね!


9pd.jpg



・・・・このスーツは、この生地は本当に良いです!!
軽い! 麻のパリッとした印象もありつつ、動きやすく、ゴワつく事も全くありません。
ラインも凄く綺麗に出ます。

仕立て映えしますよ!! 


ゴールデンウィークは結構 風も吹いていましたね。
通気性も加味されたこの生地は、その風を程好く透過させます。

三つ揃いゆえBODYは流石に無理ですが、腕や足はその風を確り感じ取る事が出来ます!
本当に心地良いです。

実際に仕立て、着用している本人が言うのですから間違いありません(笑)。





10pd.jpg


 しかし、それだけ涼しさを感じさせてくれる以上 秋冬地と比べれば
生地厚も当然薄くなりますので、その分 強度が低くなる事は否めません。

このスーツを気に入れば気に入る程に スペアのトラウザースを作っておいた方が、、、、と真剣に悩み始めました(汗)。













11pd.jpg


三つ揃いですし、トラウザースはハイバックスタイルで!
もう尻ポケットどころか、アジャスターさえ排除し 後側は何も無くスッキリと。















・・・・・・・前回の PADDOCK CUT@ で考察を述べましたが、
2釦でも、3釦でも センター1つ掛けで着用する(される)以上、左右の前身頃打ち合い(重なり)は流動的に成ります。

PADDOCK CUT は確り釦を全て留めます。
(着方としてC.ビートン卿の様に下釦を外しても勿論良いですが!)

故に左右打ち合いは確りと安定し、胸回りもホールド感が増します。
また、現行の2釦より 釦位置が高い分、V-VONEは狭くなり
カッチリした印象を受けられるかもしれませんね。


13pd.jpg







PADDOCK CUTは如何でしたでしょうか。

ご存じなかった方も多い事と思います。
同じ業界内でも知らない方は多いでしょう。


 F様、O様、
ほぼお任せを頂いておりますが、お二人よりご注文頂きましたパドックスーツはこんな感じに成ります!!

是非ご期待下さいませ。 私は昔から憧れていた素晴らしいデザインであり、大好きなカットでもあります。



思い入れが大きい分、HOUSE STYLE ORDER も展開をさせて頂く予定です!!
デビューしましたら是非新型PADDOCK CUTも 宜しくお願い致します。












 では、梅雨入り前の貴重な春を存分に堪能致しましょう。
今週も誠に有難う御座いました。

是非 また来週も宜しくお願い致します。












・・・・・・・ファッションの情報サイトでお馴染の【 BOQ 】:飯野様よりお声掛け頂き
取材を頂戴致しました。

飯野様、、、流石に書き過ぎ(笑)!?
恥ずかしもありますが 御紹介させて頂きます!
http://boq.jp/serial/11338.html/

お手隙の折にでも、是非覗いて頂けましたら幸いで御座います。

飯野様を始め、関係各位の皆様 大変お世話に成りました。
 有難う御座いました!!






posted by 水落 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Style | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック