2015年06月09日

【 WORK TROUSERS A 】




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 こんにちは。

涼しげで優雅なリゾートスタイルの紳士達。
もう来月後半ともなれば、熱帯夜で睡眠さえ厳しい夏の到来です。

 暑さをよそに、せめて涼しい顔して過ごせる様な余裕を持っていたいと思いますが、、、。


少しでも快適な装いをご提案出来る様 務めさせて頂きたいです。
















 さて、先週は WORK TROUSERS というお題目にて かなりスポーティーなトラウザースをご提案させて頂きました。

皆様の大切な休日等におき
そういったシチュエーションでもお供頂ける様なアイテムでもある事と思います。

 気軽で、無頓着に付き合えるアイテムこそジーンズを筆頭に こういったワーク系の物が親しまれる部分もあるのではないでしょうか。
 男はこういった実用性重視の機能美や多機能など案外好きなものですよね。


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 今週は、そういったポジションを含め 何かと重宝出来るコットン地を御紹介させて頂きたいと思います。


コットンと言っても本当に種類は豊富です。

肌触り優しく、親しみ深きそのコットンは、強度と共に水洗い出来てしまう事は大きなメリットです。


 しかし、既製服でのコットントラーザースにおいて
小奇麗に作られたテーラード物の多くはDRYクリーニングの表記になっている事が多いのではないでしょうか。

それらは縮みや色落ち等におけるリスク回避の為に そういった対応に成ってしまうでしょう。 ですから、例えば自己責任のもと 水洗いをしてしまったら、、、大いにサイズが変わってしまうという事はあり得てしまいます。

 実際問題として縮率計算を基にサイズへの還元など そこまで手間を掛けていられないのが現実です。

また、生デニムのジーンズや軍パン等にしても縮みは避けられない事なので、お店の方と良く相談してサイズを確定する必要があります。
 そうなると、製品洗いされた商品は安定的なサイズとも言えますね。
ジーンズなどは洗い(色落ち)加減の種類まで豊富に御座います。












 では、誂えではどうでしょうか。
採寸をして、そのお客様に合わせて型紙を作り お仕立てさせて頂きます。
 もし、水洗いを前提としながらも 縮率が加味された型紙になっていなければ全く持って本末転倒ですね。

また、コットンでも種類が違えば縮率も違います。 そこに難しさがあります。
であれば、生地が変わる都度 その選ばれた生地による縮率で型紙が作られていなければ成りません。

 シャツも同様ですね!! 下着でもありますから、着用すれば洗濯するでしょう。
オックスフォードのシャツと、高番手な200番双子のポプリンでは 全然縮率が違います。
特にカントリーシャツに代表されるウール混紡生地等は、もう驚く程縮んでしまいます。

同じ型紙を共有出来るでしょうか。


本来であれば 当然共有など出来る訳が無く、採寸の意味や型紙の役割さえ意味が無くなってしまいます。




 だからこそ、、、、、ひと手間を掛けて
水洗いを前提とするなれば、シャツでもトラウザースでも 裁断前に生地の状態で湯通しをし、予め半ば強制的に生地を縮めてしまいます。
(その都度 自宅に持ち帰り、ジャブジャブと行っております。)


 これであれば、以後全く縮まないという事はありませんが
かなり安定したサイジングが保てる事に成ります。

このひと手間がどれだけ重要な事なのでしょうか、、、
それは どれだけ採寸を重要視しているのかと言い換える事が出来ます。






 先週私が穿いていたズボンにしても、湯通しの後に裁断し、更に仕立て上がりを製品洗いしています。 自身の物ですから実験台でもあります。
縮率はその生地の縦と横でも違います。

実際には 生地に湯通しを掛けていても、仕立てられる過程の縫い糸自体も縮みます。

製品洗いでは 改めてどの位サイズが動くのか、、、、予め認識しているからこそ、皆様のオーダーに還元出来ます。

(とは言え、ミリ単位での制御はやはり不可能です。特にウエストサイズや股下寸法、腰回りのFIT感などに重点を置きます。何もしなければ、センチ単位で縮みがあり得てしまうので、回避する為の先行的な行為と成りますね。)








・・・少し話が逸れてしまいましたが、早速ご紹介させて頂きます。










コットンと言えば、
【 BRISBANE MOSS 】 が筆頭と成るでしょう。

その信頼高き品質と展開は、英・伊問わず多くの高級マーチャントの扱いからも窺い知る事が出来ます。

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先ずは、 COTTON DRILL (コットンドリル)です。
綾織ですが、ツイルと区別化されており、独特の斜めに走る畝の方向も違います。

大変緻密に織り上げられ、平織と違い 縦糸が並ぶ横糸を飛ばして織られる為、独特の畝が発生致します。 同時に表層は縦糸が多く露出しているという事に成ります。
 故に ツルッとした肌触りと共に、やや光沢感が出るのも特徴の一つです。

強度に優れ、やはりワーク系ウェアにとっては欠かせない生地でもあります。
 色もそうですが、糸の太さでもウエイトや強度、そして質感も様々に揃っているのも代表的なシリーズだからですね。


弊店ではド定番のポジションと成るシリーズでもあります。












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● SHAKESPEARE & TENNYSON


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左のブルー地が SHAKESPEARE です。
ウエイトは215g、薄くて軽くて、そういった意味でもこれからの季節 涼しさを優先するならコチラですね。

また、コットンスーツ等をお考えでしたら このシリーズがお勧めです!!


右側が TENNYSON (CREAM) です。
ウエイトは290g、中肉で基本的に一年中快適に過ごせるシリーズです。
一番定番的でもあり、クリースラインを付けて小奇麗にお仕立てするも良し、洗い晒しでラフに着ても良し、勿論ワーク系に仕立ててもGOODです。

時にこれからの季節は、こういった色目がやはり穿きたくなるというものですよね!






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・・・・・上の色が LOVAT、  下の色が DARK BROWN です。
この他にも沢山の色が展開されております。















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● MILTON


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こちら、弊店BLOGでは初の御紹介と成ります。

ドリルと大きく違うのは、綾織に対し こちらミルトンは平織と成ります。
一番単純でシンプルな織り方であり、網戸と同じ織りというと分かり易いでしょうか。

 こちらは所謂 CANVAS(キャンバス) です。
(MILTONはB.MOSSの固有名称です。)


トートバックで良く使われますので、皆様も知らず知らずに身近に感じておられる事と思います。

トートバッグと言えば L.L.BAEN をイメージされる方も多いと思います。
もともとは氷の塊を運ぶ為に作られたそうです。 それだけ頑丈でタフな生地だからこそですね。 簡易で丈夫、とても完成されたデザインでもあります。


平織(ミルトン)は、綾織(ドリル)ほどは緻密に織られていません。
故に綾織より通気性が良く、ウエイトは310g とテニソンより少し重いですが、同じく通年使い出来る生地でもあります。
また、テニソンより少し柔らかくて馴染みやすいですね。


更に平織の特徴として、綾織の様に光沢感は出ず、マットでザラッとした肌触りです。

個人的に 春夏などには特にお勧めです!!








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・・・左側 SALMON まぁピンクです! 春夏であればこの位の色で遊んでほしいと思います!!
 写真はかなり鮮やかに出てしまっていますが、もう少し色薄で少しくすんでおり、写真よりは派手ではありません。

右側 SAND これはサンドベージュです。 これは写真ではクリーム色にも見えますが、もう少しベージュ系の色味となります。 これは一番使いやすく、親しみやすい色だと思います。









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・・・左から  NAVY  CHARCOAL  KHAKI  となります。

ネイビーは写真よりもう少し深い色目です。安定なネイビー、間違いありません。

真ん中はグレーですね!  落ち着きがあり、何かと合わせ易くもあり重宝出来ると思います。

右がカーキ、先週私が穿いていた色でもあります。
ワーク系で攻めるならやはり安定色でもありますが、カントリー系のアイテムとも抜群の相性です。






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・・・先週の洗い晒し WORK TROUSERS です。 (MILTON:KHAKI)
こういったポジションには、ミルトンの素朴さは本当に良く合います!!









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M様より頂きましたご注文であり、MILTON:CHARCOALとなります。
逆にその素朴さを小奇麗に仕立てた大変素敵な御注文で御座います。

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プリーツを1本、確りとクリースラインを入れ、裾はターンバックでお仕立てです。
綺麗にプレスされていると、私が穿いていた物とは かなり大きく印象は変わりますよね!!

 このまま小奇麗に穿かれても良いですし、洗い晒しでラフなスタイルへ落とし込んでもOKです。 M様のお好み次第で御座います。





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 先週のTRと違い、勿論袋地もあり 右前腰部には隠し小物ポケットも!
基本的にはウール仕立てと大きくは変わりませんが、それでもやはり敢えて変えている所は随所に御座います。
 素材の特性や用途等への対応と成ります。













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● RYE


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最後のシリーズです。

今回ご紹介した中では、これが一番タフであると言えます!


COTTON CAVALRY TWILL  316g


キャバルリーツイルは、その昔 騎兵隊の軍服にも採用されていた程に丈夫な生地であり、正に確りとした生地の代名詞でもあります。

TWEED等に合わせ、フラノ同様 秋冬には絶対に欠かせぬ生地でもあります。
ODD TROUSERS地としても不動の地位を持っていますね。

 このライは、それのコットンバージョンです。

二重畝が特徴と成る綾織地であり、密に織り込まれ とにかくタフです。
今回 御紹介したシリーズの中でもウエイトは一番あります。

 これは正にワーク系に適すると言えますが、スタンダードな御仕立てで 秋冬系カントリースタイルに合わせるべく 水洗い出来るトラウザースとして是非1本はお持ち頂きたい大変お勧めのシリーズでもあります。


 では、ハードなので春夏には向かないのか、、、、
そんな事は全くありません! ジーンズだって一年中穿かれていると思いますが、それよりは薄いです! コットン地の強みですね。

要はそのタフさや、雰囲気が欲しいかどうか
好きかどうかとなります。


 どんなに汗をかこうとも、ウールと違って気軽に水洗い出来ますので こちらも通年物と捉えて頂いて結構です。


これ、、、かなり格好良いです! そのうち これで絶対にトラウザースを作りたい、、、、。





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・・・左側が BEIGE    右側が TAN です。

ワクワクする色です! 手持ちのアイテムを考え、楽しく悩んで色をお決めください!
 きっと気に入って頂けると思いますので、絶対に1本では止まらないと思います(笑)。










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・・・左側が MAROON   右側が OLIVE  です。

これもそうですが、写真だと全然リアルな色味が出ません、、、、、、

MAROON は個人的に大好きな色でもあり、コーデュロイで着用しておりますが、結構何でも合いますよ!



OLIVE の色味はミルトンの KHAKI に近いですが、もう少しだけ濃い感じです。

















・・・・・・・・・・・・如何でしたでしょうか。
冒頭の全種・全色の写真が一番リアルな色味に近いような!? 気がします。



 これら素晴らしい素材をどの様に料理するのか、、、、
全ては皆様の価値観とご要望次第です。



食材は、調理法次第で幾らでも味や美味しさが変わります。
それぞれに美味しさが違いますし、やはりどれが好きか、美味しいのか、、、個人の主観によるものです。
 また、季節や日によっても食べたい物は変わりますので 洋服もそれと重なる部分もありますね。



ネタであるこれら生地は、様々な個性を持ち合わせています。
それを上手く引き出し、バランスを考えるのは私たち側の役目です!


 どの様なシーンに、どの様な格好に、
そしてどの様に着こなしたいのか、、、じっくり吟味して頂けましたら幸いで御座います。





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基本的には長く御付き合い頂けるものばかりです。
色落ちや汚れ、ダメージさえ その服の歴史はその方と共にあります。
 経年経過をも楽しみながら、じっくりと御付き合い頂ける物をお仕立て頂けましたら幸いで御座います。




リアルな色味や質感、風合いや漂う雰囲気はご来店頂き
見て、触って、纏って 感じて下さいませ!!

 また、これら色以外も沢山展開されております。
取り寄せも可能ですので、お気軽にご相談下さいませ。









 皆様よりの素敵な御注文を 心よりお待ち申し上げております。






今週も誠に有難う御座いました。




posted by 水落 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 生地について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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