2015年10月06日
【 TWEED FESTIVAL A 】
こんにちは。
いよいよ10月に入り、今年も残す所あと3か月と成ってしまいました。
さて、先週からの TWEED祭り ですが
お陰様で御好評を頂いておりまして、恐縮ながら既に品切れも出ております。
祭りへの御参加、並びに御予約、御注文頂きました方々へ心よりのお礼を申し上げます。
いつも御贔屓にして頂きまして、本当に有難う御座います。
ワクワクしてしまいますよね、、、、私自身も全く同じ心境です!
今回LOVAT TWEEDの出どころはここでお話する事は出来ませんが、一層の信頼性が上がると共に付加価値さえも感じられる事と思います。 真面目にお勧めで御座います!
では、早速御紹介をさせて頂きたいと思います。
先週の第1弾の面子です!
品切れも御座いますので、お気兼ねなく在庫確認のご連絡を頂戴出来ればと思います。
@ ベージュとオリーブグリーンを混ぜた様な微妙な色であり、絶妙な色目でもあります。
ベースはクラシックなヘリンボーン柄に見えますが、実はちょっと違うのです!
ヘリンボーン柄は、綾織の向きを規則的に入れ替える事で骨の様な(杉の様な)模様を生み出しています。 故に、各筋の切り替え線はクッキリとしているものです。
だからこそ規則的で綺麗な骨柄(杉柄)が出ます。
しかし、拡大写真を良くご覧になられてみて下さい!
綾筋が隣りと繋がっていたりと、見慣れた杉綾状になっていないのが分かる事と思います。
波の様にギザギザが所々横繋がりになっています。
ヘリンボーンの変化織りなのでしょうが、固有名称は分かりません。
ですが、複雑である事は分かりますね。 初めてみました。
なかなかお目に掛かれない織りのデザインです!
一見クラシックなヘリンボーンと思いきや、ひと捻り効いた拘りあるこんなTWEEDは如何でしょうか。
450g
A コレもですね、、、、初めて見ます。
今回はVINTAGEの生地を見ているようです、、、、。
それだけ今は生地メーカーも生地種も集約され画一的になって来ているという事ですね。
昔の方がもっともっと生地の織りやデザインなどのバリエーションが豊富であり、時間と手間を掛けていたものが沢山あったと言えます。
こういった生地は本当に貴重だと思います。
この色も微妙です。
ベージュとブラウン、そして ほんの若干パープル味が混ざり合ったようにも見える形容しがたい色です。
織りですが、遠目にはヘリンボーン柄に見えがちですが、実は全然違いますね。
これも綾織であり、ヘリンボーンの変化織りに属するのかも知れません。
やはりギザギザな波を感じさせる様に 立体的な織り柄が存在感をアピールしています。
とは言え、これも離れれば無地の様に溶け込みます。
凄いですね、、、、、。 こんなTWEED見た事がありません!
480g
B 次も、また複雑な、、、、。
ブロックチェック的な感じではありますが、とにかく色が多彩です!!
赤、ピンク、グリーン、焦げ茶、ベージュ、、、、、、複雑に混ざり合い、正にTWEEDです。
LOVATのタグには『 HEATH 』とあります。
ヒースとは、イングランド北部などで荒地に群生している野草の事であり、秋には綺麗な花を咲かせます。
その花の色がピンクの様なパープルの様な感じなのですが、葉のグリーンと、荒地のブラウンと掛け合わせると この様なTWEEDになると 妙に納得してしまいました。
TWEED本来の意味と共に表現に至るまで、いつもながら 歴史を感じずにはいられません。
本当に素晴らしく、正に『らしさ』を兼ね備えたTWEEDですね。
しかし、残念ながら品切れで御座います。申し訳御座いません。
600g
C これも、、、、今週は説明が難しいものばかりです。
ご覧の様にブラウン系のベースでありながら、クッキリと編んだバスケットの様に規則正しく織り柄が表現されています。
バスケット織りというのはありますが、この織り地も属するのかどうか!?
かなり立体的な表情があります。 その織りによる迫力は独特であり、結構離れて見ても表情は感じられる事と思います。
色も本当に多彩です!!
何色もの色が混じり合い、独特で形容しがたい複雑な色と成っています。
ブラウン系はブラウン系なのですが、そんな簡単には括れぬほどに素晴らしいデザインだと思います。
本当に渋いですね、、、。 これは少し重めの600g、かなり密に確りと織り込んであります!
D 次は説明が楽に成りました。 クラシックな千鳥格子柄です。
サンドベージュとダークブラウンで構成されており、コントラストがとても効いています。
柄自体はボチボチ大きめで 迫力があるのが特徴です!!
か、かなり格好良いです。
この生地を見てコートが欲しいと思われた方々の頭には、ウインザー公が着用していた この有名なコートが浮かんだ方もいらっしゃるのではないでしょうか!?
私も同じです!!
このコート、たっぷりとしたAライン調のコートですが、柄自体は SHEPHERD CHECK でのTWEED COAT です。
柄の出方や迫力は正にこんな感じに成るでしょう。
公は頭に被る FLAT CAP とお揃いでのお仕立てです!!
スーツは勿論、ジャケットに、コートに 帽子も合わせて誂えては如何でしょうか。
正にウインザー公の様に! 誂えならではですね。
素敵です! 先のコートを比翼フロントにするとこんな感じですね。
このイラストは きっと F.フェローズ氏も意識しているのではないでしょうか!?
E 次は例外品です。 この生地はTWEEDでは無く、CASHMERE です。
こちらは JOHNSTONS社の素晴らしく美しい PURE CASHMERE です。
TWEED祭りとしてはイレギュラーなのですが、出どころが同じであり そこの別注生地ですね。
一目惚れです、、、、。
平織地であり、ピンヘッドの様な感じです。
鮮やかな山吹色とグリーングレーの様な色との交織、何とも言えぬ優しい色が出ています。
品のある柔らかい光沢感、ドレープも美しく、、、、とにかく一目惚れでした。
420g
( 恐縮ながら、品切れで御座います。)
F 最後で御座います。コチラも E 同様にTWEEDではない例外品です!
カントリーチェックとして代表的な柄の一つである ガンクラブチェック です。
コーヒーブラウンとキャラメルブラウンのバランス良き美しい配色であり、落ち着きと安定感が抜群です。
この生地は柔らかく、しなやかなウーステッドで御座います。(WOOL:100%)
ウエイトは何と 340g、TWEEDを散々御紹介してきましたので もうペラペラに感じます(笑)。
本当に軽い生地なのですが、春・秋メインの合物ジャケット地と成ります。
もちろん LOVAT製です。
3シーズン着用ジャケットとして幅広く、気軽に着用出来る万能ジャケットとなる事でしょう。
更に、、、、私はあえて ウエスコトート地としてもお勧め致します。
御紹介して来た TWEED地に ODD WC を加えるのであれば、筆頭は当然タッターソールチェックである事は揺るぎませんね。
しかし、着用期間が広く 様々なタウンスーツやカントリースーツ、そしてジャケットスタイルへすんなりと馴染んでくれるであろうこの汎用性高き生地は かなりポイントが高いと言えます。
勿論 TWEED類に合わせても良し、カシミアJK に合わせても良し、
私は春先や秋口に手持ちの麻混スーツを着用する時にも合わせようと思っています。
サンドベージュの麻混スーツ、インナーには抜群に合います!
http://dittos.seesaa.net/article/418783730.html
コレにだって合わせます! CHECK ON CHECK上等です!!
http://dittos.seesaa.net/article/407063920.html
私は必ず仕立てます(笑)。
ODD WCを含めると、計3着分買わせて頂きました。
いつ完成するのは分かりませんが、ワクワクして今から楽しみでなりません!
同時に仕事の励みにもなりますので頑張ります!!
・・・・・・・・・如何でしたでしょうか。 これで全ての祭り生地を御紹介終えました。
主催者も参加させて頂いており恐縮で御座います(汗)。
紹介(説明)が大変でもあり、表現力乏しき私ながら頑張って書きましたが、これらTWEED達の素晴らしい魅力は伝わりましたでしょうか。
いや、案外3割程度だと思います。
やはり この生地達を目の前にして頂かなければ分からぬ存在感と迫力、そして説得力はパンパではありません。
御紹介した生地の中には恐縮ながら既に品切れ生地もあり、それらは当然洋服を作る要尺がありません。
しかし、余程お気に召して頂けたのでしたら 『 FLAT CAP 』 くらいはお仕立てする事が可能です!
もし その様なご要望がありましたら是非お気軽にご相談下さいませ。
貴重なTWEEDですから!
ご多用の中とは思いますが、是非この機会にご来店頂けましたら幸いで御座います。
損はさせない自信は絶対に御座います!
2週に渡り TWEED祭りに御付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。
お店では俄然開催中です! それはそうと生地の保管、整理が、、、、、、、。
皆様のお越しを心よりお持ち申し上げております。
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