2016年07月26日

【 VINTAGE BEDFORD CORD 】



 こんにちは。

ここ最近のポケモンGOの過熱ぶりは凄いですね!
夜な夜な帰路に就く夜道でも スマホ片手に若者はポケモンを探しています。

うちの息子にも聞いてみたら、二人とも既にポケモントレーナーでした(笑)。








 では早速参りますが、 今週は少し長いので頑張って最後まで付いて来て下さい!












 紳士服を嗜むうえでは欠かせぬ 『 COUNTRY STYLE 』

皆様の頭には先ずツィードが一番に思い浮かぶ方々が多い事でしょう。


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乗馬やゴルフ、ハンティングやフィッシング等も含め、野趣に富んだスポーツウェアでもあります。
言ってしまえば そもそもは野良着の様なものでもあり、酷使される状況下 丈夫で長持ちしなければ成りません。

そういったカントリースタイルに伴う生地ですが、
ツィードを筆頭に 昔ながらに本格的なものから、今ではタウンユースでも使いやすい様にと様々なバリエーションも広がりました。


 ハードなワークウェアやカントリーウェアは
新品のデニムや革製品などを育てていく様な付き合いが出来る事も魅力の一つでしょう。




 さて、それらTWEEDでも スーツ用(SUITING)とジャケット用(JACKETING)と区分けする事が出来ます。
スーツ用であれば、勿論 各単品のみでの着用も出来ますね。


双方の区別では、色々と違いはありますが
大きくは下物(トラウザース)が耐えられるかどうか、、、とお考え頂ければ分かり易いでしょう。




 私はツィードやカシミア等の上着に合せる ODD TROUSERS に拘りがあり、適する生地を随分と探していたのですが、いよいよ手に入れました!!!


秋冬用でのトラウザース地、
それをウール主体で考えれば皆様はどんな生地を思い浮かべるでしょうか。

フランネル、キャバルリーツイル、ホイップコード等々 どれもこれも定番で素晴らしい生地であり、確りとした丈夫さも併せ持ちます。


 では、私が辿りついた 今回の一押し生地とは、、、、



















【 BEDFORD CORD 】


生地に詳しい御方で無ければ あまり聞いた事が無い名称かも知れません。
しかし、英国好きでカントリー好きであれば絶対に欠かせぬクラシックな生地でもあります。

 では、少しお勉強を致しましょう!!






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・・・・・ベットフォードコードとは、コーデュロイの様に独特な縦畝があるコード織りが特徴です。
畑で野菜を作る際に土を盛り、何列にも連なっている様、正にカントリーライクな訳ですね。

イングランドの町である『 ベッドフォード 』に因んで名付けられた大変丈夫な生地です。

冒頭のイラスト、右側の紳士が穿いている様な乗馬などに使われるブリーチェスなどにも欠かせぬ生地であります。
そして、この生地で作られたトラウザースは ベッドフォードコーズとも呼ばれる事があるそうです。

勿論下物だけでは無く上物でも使われますし、その丈夫さから室内装飾品にも使われています。


 また、この生地に撥水性を持たせて改良を施したベッドフォードコードは
『 ジャングルクロス 』と呼ばれ、1920〜1940年代には米軍の飛行服にも使われていたそうです。



 この生地の織り方は独特であり、平織と綾織の掛け合わせによって織られています。
経糸が表面に多く露出する部分、これが畝となっています。



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 何となくイメージが湧いてきましたでしょうか。


本当に乗馬などで使われる これら同生地のウエイトは、何と 900gレベルあり 地厚で横方向へのストレッチ性さえ感じる事の出来る生地です。
 正に説得力の塊の様な 歴史ある生地なのです。


ここまでのレベルでは、当然ながら皆様にお勧めする事はありません。
普段着るには正にオーバースペックです。


しかし、この歴史あるベッドフォード コードを
もう少しタウンユースへと料理し直した生地がVINTAGEで出て参りました!
 洋服バカな私がどれだけ喜んだか想像が付くでしょうか(笑)。
















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【 TAYLOR & LITTLEWOOD 】




この古き味わい深い織りネーム、、、、羊のマークも可愛いですね!

英国はハダースフィールドにあったミルなのですが、実は既に無くなってしまったメーカーなのです。


1827年に創業し、1983年に幕を閉じました。
私が中学生の頃までは頑張っていたのですね。













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『 Huddersfield Mills 』


お借りした本なのですが、本国ではこんな本まで!!
ハダースフィールドの歴史が全て記されており、今でも有名な TAYLOR & LODGE社 でのストライキの話まで載っているようです。









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ご覧の様に結構な規模で営まれていました。

工場イラストの下、確認出来ますでしょうか、、、

ハイクラスなファンシースーチング、トラウザース地にコート地
カバートクロス、そしてベッドフォードコード!!

 かなりの生地種を網羅して織り上げていたようですしが、ベッドフォードコードも この様に固有名称をもって記載する程にメジャーな生地でもあったのです。





同社が廃業に至る背景には、日本への輸出量低下も別途資料に記載されていますが
逆を言えばそれ程に同社の様々な生地が日本へ入ってきていたという事ですね。





 そんな今は無き T & Littlewood の VINTAGE より
素晴らしきベッドフォードコードを入手致しました。


改めて御紹介させて頂きます。















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・・・・・12色ものバリエーションで展開されておりました。
この単一企画での生地種のみでですよ! それだけ需要もあった事でしょう。

弊店では その中より私が厳選した 4色を仕入れさせて頂きました。







・・・・・先に説明致しましたが、このコード(畝織り)が特徴であり
立体感あるその表情は素晴らしい!!  もともと好きな生地種でもありますが、、、。



実は、これまた手の込んだベッドフォードコードでして
12色の内、約半数は交織で織られています。

 交織のベッドフォードコード、、、初めて見ます。
昔の生地は手間暇かけた生地や、工夫された生地、捻りの効いた生地等 本当に凄いです。


WOOL : 100%   370g

この生地は SUITINGです。
スポーツスーツとしてのお仕立てがメインなのでしょう。
地厚過ぎないので、日本では秋口から着用出来るウエイトです。
正に丁度良く、使いやすい頃合いのウエイトですよね。

 プラスフォーでのスーツなんかは 本当に似合いそうです!

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そして、当然ながら ODD TROUSERS としては抜群の生地である事に間違いありません。













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・・・・・この写真をご覧ください。 冒頭でお見せした同じ色の生地です。

右上のグレーは生地の裏側となります。 畝も無いですね。
左下側、畝のある表側です。

表は先に説明した様に綾織の畝が主体となって表現されます。

表はご覧の様に ベージュ色です。
ベージュとグレーの交織、、、正にグレージュです! 万能な色ですね。



 特徴として、畝(表)の色に対し、
畝と畝の溝に当る部分に 裏側の色が出ます。

このコントラストが より畝を立体的に見せ、より強調されるのです。
交織リブ編みの靴下でも良く見受けられますね、そんな感じです!














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・・・・・次は定番グレー地です。

やはりこれも畝が大変立体的に見えます!

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裏側は更に濃いグレーにしています。
かなり格好良いですね、正に鉄板色であるグレーですが
こんなにも味わい深い生地はそうそう無いですよ!

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・・・・・写真の色だと分かり辛いですが、、、
これも表側はグレーです!




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畝の大きさや立体感が分かりますでしょうか。




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これ、裏側にはブラウンが使われているのです!
写真では 結構みな似た様な感じを受けると思いますが、生地を目の前にすれば かなり違います。

 どれも これもツィードに抜群の相性ですね。














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・・・・・これも色が分かり辛いですが、、、
表側は焦げ茶色です。

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しかし、裏はなんとネイビーを使用しています。

ネイビーのジャケットやニットに合せたくなりますね!


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・・・・・如何でしょうか!
多彩なツィードの色出しや、発色豊かなカシミア、そしてネイビージャケット、
更には様々なニットスタイルまで とにかく何でも合わせられます。


 生地厚も 370g と丁度良く、生地自体も丈夫ですから安心して酷使されても大丈夫です!
そういった為に使われる生地ですので御安心下さいませ。


 個人的には勿論 ODD TROUSERS を仕立てますが、
軍服にも採用されていた生地でもあります。 これでバトルドレスでも作ったら相当格好良いでしょう。 所謂ブルゾンスーツの様な感じですね! 

いや、マニアック過ぎるので そこまでは止めておきましょうか(笑)。


















・・・・・早々に御注文頂きました O様のご注文です。

冒頭で紹介した ベージュ×グレー の ODD TROUSERS です。

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上着はとろける様なエスコリアルの ODD JACKET、それに合わせるTROUSERSにとお勧めさせて頂きました。



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 独特の顔立ちが本当に魅力的です。







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脚筒をひっくり返してみると裏側はグレーに成っていますね。

中央の折り返った縫代は表側であるベージュが見えます。
SOLAROの様な表裏のコントラストです。
(下側に見えるのはヒザ裏ですね! 生地の裁ち目は手縫いカラゲで解れ止めです。)
















・・・・・如何でしたでしょうか。

私は個人的にも昨年仕立てた カシミアJK に合せるトラウザースが欲しかったので
凄く嬉しいです!!

ですが、色に悩みます、、、。







この度のベッドフォードコード、
どれだけ魅力的で好きな生地なのか、少しでも伝わりましたでしょうか!?

VINTAGEは限られた在庫でしかありません。
このご縁を大切になされて下さい。

 仕立てておいても絶対に損はありません。 むしろ仕立てておいて良かったと思えるでしょう。




どうしても写真では色の感じや立体感までは上手く伝わりません。
 是非店頭にて これら生地を直に見て、触って、感じて下さい。

私にとってはお宝の様な生地の一種でもあります!!















・・・・・今期の秋冬にも素晴らしいTWEED を買い付けており、もう直ぐ入荷致します。

これらツィードを見たら、きっと今回のベッドフォードコードを合わせたくなると思います!

 BLOGでは紹介出来ない生地もありますので、是非店頭にて御紹介させて頂ければと思います。


 皆様のお越しを心よりお待ち致しております。

今週もお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。





posted by 水落 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 生地について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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