先週はビックリしましたね。
東京は11月としては 54年ぶりとなる雪が降りました。
寒い冬は大歓迎ですが、本当に寒かったです。
雪が積もらなかったのは幸いでした。
気温が20度位まで上がったと思えば、数日後には雪と共に最低気温が1度を下回りました。
もう身体が付いていきませんよね。
コートやグローブ、そしてストール(マフラー)等が必要な寒さに入ってきております。
そして、来週の 12月6日(火)には メンズプレシャス様でコート特集号もいよいよ発売です!!
誂える意味のあるコート、紳士服におけるテーラードのコートとは 正にそれを指します。
・・・・・このイラストのコートは 珍しくピークドラペルのカバートコートですね。
カバートコートとは、カバートクロスという生地を使う事が基本的な前提となります。
http://dittos.seesaa.net/article/407464018.html
( COVERT COAT )
歴史の中で そのカバートクロスからの派生版として生まれた生地が幾つかあり、
キャバルリーツイル、そしてホイップコード(ウィップコード)等がそれに当たります。
今でもクラシックな生地として主にカントリースタイルでは欠かせぬ生地種でもあります。
しかし、ホイップコード(WHIPCORD)もあまり見られなくなってきました。
各マーチャントにおきまして、コート地のバンチコレクションにカバートクロスは確りと押さえられていても、派生版まで内蔵されているメーカーはそう多くはありません。
そんな状況下ではありますが、
1842年に設立された フランスの老舗マーチャントである DORMEUIL では、英国製のガッチリとした同生地が展開されています。
・・・・・『 CASUAL CHIC 』 というシリーズになります。
WHIPCORD
WOOL:100% 430g
その特徴は太く表れている堂々とした綾目にあり、その綾目はかなり立体的でもあります。
ホイップコードは鞭縄としての意味もあり、それだけ丈夫で確りとした印象であるという事は伝わる事でしょう。
また、カバートクロスの派生版なだけに
カバートクロスの特徴である『 杢糸 』を使っているのが やはりホイップコードでもあります。
表面は綺麗にクリアカットされ、とても艶やかな表情さえ醸し出します。
(杢糸・・・色の違う糸を意図的に撚り合わせた糸であり、その杢糸で織り上げると 独特な霜降り感が出ます。)
・・・・・カバートクロスと比べてみましょう。
生地の表情や霜降り感などは雰囲気をそのまま残しつつ、織り地自体がもっと大胆になったのがホイップコードです。
ホイップコードの多くは、やはりカバートクロスの様に コート地として使われるほか、
スポーツスーツ、そして何といってもオッドトラーザース地としても大変重宝されています。
そんな所は キャバルリーツイルと同じですね。
とにかく確りと丈夫で皺にも成り辛く、上着地よりもタフさが必要であるトラーザース地にはもってこいな生地である訳です。
今回 3色のホイップコードを御紹介させて頂きます。
・・・・・鉄板のミディアムグレー、
落ち着いたコートになります。とても丈夫でタフですから小雨程度では傘さえ差さなくてもお構いなしです。
同時に このタフさ、色味、
ODD TROUSERSとして、ツィードからカシミアなどの上着へ合わせるトラーザースとして
これ程に頼りになる生地はそうそう御座いません。
以前御紹介させて頂きました BEDFORD CORD ですが、
http://dittos.seesaa.net/article/440402569.html
この生地も頑丈でタフです。しかし、御紹介した上記のVINTAGEはタウンユースに使いやすく料理し直している企画なので ウエイトは 370g です。
( 乗馬用に使われるベッドフォードコードは 900g というレベルまで御座いますし、丈夫故にソファのクロスなど ファーニチャーにも使われているそうです。 )
今回のホイップコードは 430g、
VINTAGEベッドフォードコードとの差である 60gだけですが、生地が重い分は厚地となるので そういう意味で単純に比較すれば 今回のホイップコードの方が強い生地と言えますね。
・・・・・ブラウン系の色味になります。
比較的に色自体もカバートクロスに近い印象があります。
こういったアースカラーも グレー同様にかなり使いやすく、様々な色柄に調和してくれます。
かなり傾斜が強めに入った立体的な綾地ですね、
綾織の変化織り地となります。
雰囲気のある とても良い色です!
・・・・・色味といい、正に こんなコートの雰囲気になるでしょうか。
とにかく確りした生地ですので かなり仕立て映えする生地であると保証致します!
・・・・・最後はダークグレーに成ります。
カバートクロスは これらホイップコードの様に色バリエーションが無いに等しいので、落ち着いた渋めのコートで、かつ確りとした安心感のあるコートとしては ホイップコードはお勧めです。
渋くてエレガントなクラシックコートが出来そうですし、
トラウザースを仕立てても、下半身をキッチリと締めてくれたシャープな印象をも醸し出してくれるでしょう。
・・・・・エレガントで大変クラシックなコート、
こんな感じで気兼ねなくデイリーに使えるタフなコートというのも欲しくなりますよね。
しかし、手にタイトフイットしたグローブ、そしてステッキを持ち、胸にはチーフ、、、、
ここまではやり過ぎかも知れませんが、大人には大人の装いがあるというものです。
・・・・・軽快なジャケットスタイル、
上着は色柄で楽しみつつ、下半身は頼りになる ODD TROUSERSを!
こういう風に季節が感じられ、雰囲気ある装いを楽しみながら歳を重ねていきたいものです。
誂えた洋服たちも同じ様に歳を重ね、良い意味でクタッと力が抜け、柔かで身体に馴染んだ服へと成長してくれる事でしょう。
・・・・・如何でしたでしょうか。
出物仕入ゆえ、高級なドーメルにも拘らず お値段は優しいものの
確保出来た量自体はそう多くは御座いません。
ご興味を持たれましたら お気軽にお店へ現物を見にいらして下さいませ。
HOUSE STYLE ORDER の場合ですと、本日以降のご注文でのお仕立て上がり予定は 既に来年へと回ってしまいます。
しかし、1月 2月は一番寒い時期でもありますし、なにもこの冬の為にだけに誂えるものでもありません。
来年も再来年も、、、長きに渡り皆様の相棒となってお付き合いされていく洋服です。
思い立った時こそが仕立てる(ご注文される)適したタイミングだと考え下さい。
では、今週もお付き合い頂きまして誠に有難う御座いました。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
気温差の激しい冬ですが、どうかご体調にはお気をつけ下さいませ。

