関東地方もいよいよ梅雨入りしたようですが
雨はまだ あまり振りませんね。
梅雨入りがあれば梅雨明けが来るわけで、いよいよ本格的な夏を迎える事になります。
今年の夏はどうなりますでしょうか。
今から心配してしまいます。

エレガントな夏の装いです。
ウインザー公のシャツとタイ、シンプソン夫人のワンピースとベルト、
更に、上着とグローブまで!
青・赤・白 どちらかが意識されたコーディネイトなのでしょうか。
完璧すぎます、、、パートナーとの調和まで想いを馳せたコーディネイトなんて とても素敵ですね !!
さて、今週は HOUSE STYLE ORDER における顧客様のご注文を一部 御紹介させて頂きます。
長きに渡り、大変御贔屓にして頂いておりますF様よりのご注文です。
今期も素敵な御注文を頂戴致しました。
F様におかれましては、信頼頂いている事も御座いますが
御多用ゆえに 多くは御発送にて納品させて頂いております。

・・・・・爽やかな色目はライトグレージュと言った感じ、
清涼感のあるリネンがブレンドされた生地にて 2P-SUITS を御注文頂きました。
ご本人様では無いトルソー着用では 体型がかみ合わないので ラインが上手く出ませんが、雰囲気だけでもお伝え出来ればと思います。

・・・・・こちらの生地は FOX BROTHERS です。
フランネルのイメージ強き同社ですが、今は幅広くコレクションを展開しております。
LINEN:55% WOOL:45% 240g
ややリネンの混率が多いですが、ほぼ半分ずつです。
先週の T&L製 ウール×リネン と同じ感じですね。
ウールの柔軟性がリネンの皺をある程度抑えてくれますし、ハンガーに吊るしておけば
随分と皺も復元されてしまいます。
とても涼しく、この季節には欠かせぬ混紡生地です。
・・・・・今年の春夏受注分より、上着の前身頃に入る毛芯の種類におきまして
『 もう一段 柔らかく 』 というご選択肢を増やさせて頂きました。
春夏用で生地も薄く、よりリラックスした着心地を求められる方は是非お勧めです。
また、秋冬用でも エスコリアルやカシミア等 ソフトな風合いを より楽しむという場合にもお勧めです。
また、多くの選択肢の中より 薄地の裏地を御選択頂いておりますが、少しでも軽く、通気性良く、
そして見栄え的な印象も含め 半裏仕立て(クォーターライニング)の仕様もお選び頂けるようになっております。

薄めの裏地 たった一枚分、されど裏地一枚分、、、、そこまで大きく違いが出る訳ではありません。
しかし、着用される方の印象は夏用を着ているという認識と共に、気分自体も涼しくさせてくれる事でしょう。
芯や裏地の仕様におきまして BESPOKE では何でも有ですが、HOUSE STYLE ORDER では準備・設定が必要となります。
今期よりご選択肢が増えておりますので、宜しければ是非お試しに成られてみて下さいませ。
・・・・・皆様のご注文された HOUSE STYLE ORDER は、工場さんで丁寧に仕立てられ、弊店に納品されて参ります。
一着の漏れなく 私が責任もって検寸や検品、そして2次プレスを必ずお掛けした上で準備完了となり 皆様へご連絡と成ります。
トラウザースは 内側の見えない部分でも縫代のクセ取り等も行います。
これは御着用時の股周りの穿き心地、スッキリ感が段違いで変わって参ります。
また、写真の様な身体に合せたクセ取りもバッチリとお掛け致しております。

この様な S字となるトラウザースのクセ取りにつきまして
『 ふくらはぎのボリュームを考慮して 』 良く言われている事であり、勿論それも当然です。
ただし、直立された脚を含めた姿勢のフォルムについて 個人差はありますが 多くの方々は真っ直ぐ立っているようで案外真っ直ぐではありません。
その度合いも様々です。


繰り返しになりますが、個人差は大いにあります。
体型や姿勢などは皆様の個性でもあり、本当に様々です。
個性ですから良いとか悪いとかではありません!! 素直に尊重させて頂くのです。
これらは お客様方の姿勢(身体)に対し、全体的に寄り添う様にラインを作り出していると事になります。
ですから ふくらはぎのボリュームだけを意識したものでは無いとも言い換えられますね。
ただし、これは再前提となりますが
誂えである以上は あくまでも各クライアント様の御姿勢や体形に対して行う事でもあり、ご注文されたトラウザースの構成するシルエットや、姿勢的な度合い等にもよって加減が変わる事になります。
ですが、単純に このクセ取り無き真っ直ぐなトラウザースと、ここまで立体的なクセ取りされたトラウザースでの着用されたラインを見れば それがどれだけの違いが出るのかは一目瞭然ですね。
この技術はTAILORにとって極当たり前の行為であり、改めて説明するまでも有りません。
しかし、既製服含め 縫製工場さんで仕立てられる洋服に対し ここまで手を掛けている服は極稀だと思います。 イージーオーダーというカテゴリーだとしても、私自身の思う基準まで引き上げたいからに他なりません。
見栄えや穿き心地は全然違います!!

・・・・・勿論 上着も確りと掛けます。
胸のボリューム感を更に立体へ! ウエストの美しいシェイプをメリハリのあるエレガントなシルエットに!
TAILORによるプレス(アイロン掛け)はクリーニング屋さんのプレスとは差があって当然です。
全てが技術的なプレスにより、その服は数倍も立体的に成って参ります。
ですが、これらも 基となる洋服作り自体も良く無ければ引き出す事は出来ません。
ご協力下さる工場の皆様による努力の賜物です。

・・・・・上衿の裏側ですね。 プレスをしている所ですが、これはハンド仕立てによる上衿掛けをリクエスト頂いております。
BESPOKEと同じ様にクセ取りされた上衿を、躾で据え、全て手縫いにて まとめ上げられて参ります。
この本質的な技術を行わずにライン生産で作られる場合は、どこの工場さんでも 上衿には部分的に接着芯を貼る事になります。
多くの理由により、やはり接着芯は避けたいものです。
あるべき姿(BESPOKE)を簡略化して構築された物作りが工場さんで仕立てられるスーツです。
当たり前ですね、本来工場さんは効率化を重視し、大量生産を前提とした既成服作りがメインです。
しかし、より良い物作り、より高次元でのステージを目指した場合
あるべき姿を見据え、手間を惜しまず逆行していかなければ成らないという事になります。
上衿のハンド仕立てはエッジに横地が綺麗に通る為だけではありません。
他にも多くの理由やメリットがあるのです。
この様なオプションとなる仕様ですが、工場さんにリクエストすれば直ぐに出来る技術ではありません。
習得しなければ出来ない技術であり、工程なのであります!

・・・・・次は JK & TR です!
こちら ODD JKの生地は以前にも御紹介させて頂きました BATEMAN OGDEN の三者混となります。
http://dittos.seesaa.net/article/449300370.html
トラウザースは、英:LAMOGE より
ライトブラウンのトロピカルです。 平織は強撚糸で織られ、通気性良く皺になり辛いのが特徴です。
上下のコントラストも凄く綺麗ですね。
F様におかれましても、冒頭のウインザー公の様にサラリと着こなされておられる事と思います!

・・・・・この生地の持つ素朴さや、ナチュラルな雰囲気が伝わりますでしょうか。
春夏らしく、光沢感の強い貝釦をお選び頂きました。
サッパリとして爽やか、涼しげな印象は天然釦としては一番です。

・・・・・・先のスーツに同じく、やはり半裏仕様で 芯も柔らかめを御選択されました。
F様、この度も素敵な御注文を誠に有難う御座いました。
・・・・・洋服がお好きで本当にダンディーなN様、
夏用のスーツを御所望されました。 『 少しでも快適なものを、、、。』
となれば、もう一番涼しきスーチングのお勧めはこちらです!
http://dittos.seesaa.net/article/447878109.html

VINTAGEの 英:J.COOPER
かなり強い強撚糸で とてもシャリシャリしています。
色はグレーがかったライトブラウンでとても落ち着いた感じとなります。
黒靴だけでは無く、あえて明るめな茶靴まで合わせて頂けます。
貫禄も満点、とても雰囲気のあるN様
上着は やはり半裏仕立てで ほんの少しでも高い通気性を求めます。
芯も柔かタイプですから軽快に御着用頂ける事と思います。
通気性にも優れ、かざせば向う側も見える位の薄地、
ウエイトはなんと 175g です。 私の知る限りでは一番の軽さで御座います。

・・・・・このスーツに合わせ、シャツはスラブ糸使いのコットン:100% とても爽やかで涼しげですね。
新作の麻混タイを合わせて下さり、ダック君のブレイスで遊び心も!
今回は2P-SUITSですから もう堂々と割り切って見せるブレイスをお楽しみ下さいませ。
・・・・・では、最後にパンチのある ODD JACKET を御紹介させて頂きます。

ウール:100% のザックリとした平織素材です。
所謂ホップサック調の生地であり、独特の配色バランス、格子柄の迫力が凄いですね。
配色は爽やかで涼し気なブルー系で構成されていますが やはり大胆な迫力は VINTAGE らしさとも言えるでしょう。

・・・・・この上着に合せるべく、トラウザースには発色がとても綺麗なブルーで!
こちらの生地も VINTAGE であり、仏:DOMEIUL よりの三者混です。
ウールにリネンとポリエステルをブレンドしています。
また、このブルー地には 近くで見ないと分からない程ではありますが
桃色の糸を上手くブレンドしており、この発色に貢献しています。
こんな味のある生地が VINTAGE で、、、流石はドーメルという感じです。
・・・・・・如何でしたでしょうか。
他にも素晴らしいご注文を多くの方々より 沢山頂戴致しました。
追々と御紹介させて頂ければと思っております。
では、今週もお付き合い頂きまして誠に有難う御座いました。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

