2017年06月27日

【 U様の御注文 】



 沖縄の方は既に梅雨明けしたようですね。

 これから厳しい夏を迎えるわけですが、早くも今年の秋冬用に買い付けた生地が一部入荷してきております。 やはり気持ちが高揚してしまいます!!
















世界遺産でもあるスペインのエスコリアル宮殿(エル・エスコリアル修道院)です。


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希少価値の高いエスコリアル種の羊が この宮殿の中で飼育されていたという歴史があります。

 羊の毛(ウール)でありながら、その繊維はカシミア山羊の様にソフトでしなやかな毛をしており
やや縮れ毛の特徴がある原毛は、ナチュラルなストレッチ性さえ生みだします。


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 お値段も高額な事は否めませんが、独特の肌触りや風合い、そして着心地は王族を始め 多くの方々を魅了して参りました。
物凄い個性と説得力を合わせ持った生地なのです。













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スコットランドにある Reid & Taylor では
その PURE ESCORIAL を使い、沢山の素晴らしいスーチングとジャケッティングのコレクションを展開しております。

 一度触ってしまえば、きっとその着心地に興味を抱かずにはいられない事でしょう。

http://dittos.seesaa.net/article/227695099.html
( ↑ 以前に詳しくエスコリアルを御説明させて頂いたページです。 )








 そんな Reid & Taylor の素晴らしきエスコリアルのジャケッティングが かなり御安く入手出来る機会がありました。






 ジャケット地らしく やや明るめで発色の綺麗なネイビー地
こちらで U様より BESPOKE での御注文を頂戴致しました。




大変御贔屓にして頂いておりますU様は、とてもアクティブな御方であり 大変勉強熱心な御方でも居られます。
この度は、この素晴らしきエスコリアルのジャケットと共に
グレーのウーステッドにてトラウザースのご注文を頂戴致しました。こちらも何かと押さえておくべき鉄板のアイテムですね。

 ODDの上下それぞれが、様々なアイテムと合いますので とても充実したコーディネイトが楽しめます。

U様におかれましてはカシミアのODD JACKETもご堪能頂いておりますので
ここでエスコリアルとの違いや独特な個性をたっぷりと味わって頂ければと思っております。













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・・・・・もともとは ネイビーのJACKETと、グレーのTROUSERS での上下のご注文でした。


後日、フォーマルからダークスーツに至るまで合わせて頂け、大変重宝出来る IRISH LINEN による ダブルのODD WC を追加で御注文を頂戴致しました。

折角なので この度の上下に進行スケジュールを合わせ ODD での3Pとして仮縫いを行わさせて頂きました!













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・・・・・上着は先に触れました
Raid & Taylor より PURE ESCORIAL です。

このジャケット地は、4-PLY に引き揃えた織り糸による平織素材、ウエイトは 340g となります。

メインは秋冬となりますが、春先 まだ肌寒い頃までは十分に御着用頂けます。
御着用者の方々にもよりますが、秋冬寄りの3シーズン物として御紹介させて頂いております。




トラウザースの生地は、お世話になる事も多い 英国は LAMOGE より
鉄板ミディアムグレーのミルドウーステッドを吊り用にてご注文頂きました。

こちらは ほんのり起毛感のある 360g、重過ぎず軽過ぎないミディアムグレーは
お納めしておりますカシミアのJK含め、様々なアイテムへ合わせて頂けます。



 昔から『グレーのトラウザースは3本、トーン違いで持っておけ!』 とも言われているほどです。
先ずはど真中より参りましょう!


 しかし、撮られ慣れされておりますU様
いつも自然と出るホーズは正にモデルさんの様ですね。決まっております!














・・・・・いよいよお仕立て上がりです。
大変長らくお待たせ致しました。

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トラウザースの右前には フォブポケット をお付けしております。

今でも既製品などでも見受けられるポケットではありますが、その多くは小さ過ぎて何を入れるのか、、、、昔の懐中時計を入れるという目的は無くなり、名残的な要素で生き残っているとも言えましょう。


 U様におかれましては、懐中時計のご愛用者でもあります。
『大事な時計に付くチェーンはどうすれば、、、、』 
これはフラップのホールでも良いのですが、U様用に、別途お付けさせて頂きます!


 ご納品の際にはチェーン含め、懐中時計も御持参されました。

チェーンの垂れ具合や位置バランスも入念にチェックされ、大変御満足頂けました。
良かったです!!




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はい、もう一種のチェーンでもご確認です。
バッチリですね。


 フロントの開きはファスナーをお選び頂いております。
前中心線(上前端開閉部)、この縫われているかの様な吸い付き具合は ハンドメイドならではの品質でもあります。
 スライダー自体をも感じさせませんね。 地味ですが、こんな目立たぬ所も一つのテクニックが内蔵されております!













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・・・・・言わずと知れた最高級品であり、大変貴重な代物です。
お値段もかなり強かったそうですが、、、、なんてエレガントなのでしょうか。

100年前に作られた時計です。
オーバーホールしているとはいえ、こんなにも新品レベルで残っている事自体が奇跡的な時計です。 正に芸術品ですね!



 確かにこの時計を落とすなど考えただけでも恐ろしいものです。
チェーンは確りと固定されて下さいませ!!













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・・・・・福田さんの所でも完成したばかりのNEWシューズで!
慣らし運転中ですね。












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・・・・・U様におかれましては初めてのダブルのウエストコート、慣れるまでは釦が少々止め辛いかも知れませんが、直ぐに慣れてしまいます。

足が長く見えるとお喜び頂きました。

仰る通り、シングルブレストのウエストコートの様に裾剣先が無い分 ウエストを高い位置で確りと上下が分断されます。

ハイライズ(深い股上)に合せたウエストコートですから当然の事でもありますが、これが本来のあるべきバランスでもあるのです。















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・・・・・今回は、結果的に ODD 3Pでのご納品となりました。
確かにウエストコートを御着用されれば、懐中時計の収納先はウエストコートのポケットになりますね。













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・・・・・エスコリアルの独特な柔らかさ、風合い、そして動きやすさ、、、
それらを生かす為の芯地選びから組み方、そして仕立てに至る全てにおいて エスコリアルという個性を尊重してお仕立てしております。

何かと手の伸びる上着になる事と思います。

鉄板トラウザースと合わせて是非お楽しみ下さいませ。


 また、今回のウエストコートは勿論ブレザー等に合されても良いですが、お手持ちのダークスーツや、次のミッドナイトブルーのスーツには必ず映えますし、驚く程に活きてくれる事でしょう。






 U様、この度も素敵な御注文を頂まして 誠に有難う御座いました。














・・・・・では皆様
今週もお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。

来週のBLOG更新は恐縮ながらお休みを頂戴致します。

次回は 7月11日(火)を予定しております。




 どうか引き続き宜しくお願い申し上げます。






posted by 水落 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | クライアント様の洋服 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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