2017年09月26日

【 U様の御注文:MIDNIGHT BLUE 】



 こんにちは。

9月も そろそろ終わりが近付いて参りました。

HOUSE STYLE ORDER では、
ご注文をお早めに下さった方々の分が 続々と仕立て上がってきております。
日々検品と共に クセ取り2次プレスに追われておりますが、洋服たちも皆様のお手元に渡り デビューの日を心待ちにしている事でしょう。

 涼しさも感じる様になり、いよいよイメージを持たれてご注文に来て下さるお客様方。

そして BESPOKE の方でも、ご納品や仮縫いへと ご足労頂いております。

沢山の方々にご来店頂きまして 本当に光栄な限りであり、心よりの感謝をしております。

 誠に、誠に 有難う御座います。



 ご来店に際し、皆様におかれましては 割いて頂きました貴重なお時間でもあります。
是非いろいろと楽しき時間をお過ごし頂けましたら何よりの幸いです。















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・・・・・もはや憧れでさえある、クラシックで正統的なフォーマルスタイル。

格式高きパーティーへの紹介状には、必ず ドレスコード が記載されています。
主催者側より、何を着て来て欲しいかというリクエストと共に、そのパーティーのフォーマル度合いを示すものでもあります。

 そのドレスコードには、『 ホワイト・タイ 』 『 ブラック・タイ 』 があり、
ホワイト・タイ は現代における正礼装でもある イブニング・テールコート(燕尾服) を指している事になります。

ラペルには拝絹(シルク地)があしらわれ、フロントはウエスト丈であるが バックスタイルは名の如く 燕の尾の様に見えた事から 日本では燕尾服と言われるようになりました。

 このスタイルは、白地のコットンピケで誂えられたウエストコートと、共地のボウタイを合わせる事が決まっており、その白いボウタイの色で スタイルを表しております。

上のイラストで言うと左側の紳士ですね。






 一方、準礼装にあたる ディナースーツ(タキシード)でも
同じく上着のラペルに黒の拝絹が掛けられます。 

本来 誂えであれば そのラペルに使用されている黒の拝絹地でボウタイも仕立てるのが理想的でしょう。
黒い拝絹地、 故に こちらはブラック・タイとなります。

上のイラストであれば、今度は右側の紳士です。








 それぞれ ホワイト・タイとブラック・タイでのフォーマルスタイルにおき、トラウザースは一見同じ様に見えます。 どちらも脇には側章をあしらうのですが、ここでもやはり差がありまして ディナースーツ用が一本の側章であれば、テールコート用にあしらう側章は二本。

 もしくは太さなどで微妙に差を付けられているのです。

もはや前提でもありますが、裾の仕上げは必ずシングルで上げなければ成りませんし、
合せる靴など含め フォーマルであればある程にルールが存在致します。













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・・・・・ディナースーツのスタイルにおきまして、
イラストでは シングルの1釦・ピークドラペル にて描かれていますが、ダブル型もあれば、衿はショールカラーなどのバリエーションも御座います。

 シングルの一つ釦であれば、その釦は 『 リンク釦=つがい釦 』になっているのも特徴の一つです。














 さて、今週は BESPOKEでのご注文より U様のエレガントなスーツを御紹介させて頂きます。



大変御贔屓にして頂いておりますU様におかれましては、以前よりずっと ディナースーツ を御検討されておりました。

U様には御着用機会があるという事で御座います。

 そうは言っても、頻度自体は多くない為 最優先とまでは至りませんでした。
そんなお話を伺っている折、最適たる生地とのご縁がありました。












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VINTAGE : HENRY LESSER & SONS


MIDNIGHT BLUE  DOESKIN


ALL WOOL 360g





 今となっては、このオールドネームも大変貴重です。











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・・・・・ドスキンは、牝鹿の皮に似せて作られた厚地の場合が多く、起毛含めた加工が施されているものが一般的に認識されている事でしょう。

 こちらは そこまでハードなウエイトではありません。
今回の様に朱子織り地が微かに見え、光を吸い込む様な マットな仕上がり具合は正にドスキンのソレです。


 色もミッドナイトブルーです。
単体では黒にしか見えない程に深い濃紺です。



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正に夜の色、
名門 H.LESSER のフォーマル地です。 申し分御座いません!!















・・・・・この度のご注文に際しましても、U様は最後まで悩まれました。
悩まれた挙句、、、今回は限りなくディナースーツに近いポジションながら、ディナースーツ未満である ドレッシーなダークスーツへと料理する事が決まりました。

 やはり着用頻度を考え、拝絹は今回見送りましたが
デザイン等は正にディナースーツの体で!


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 U様は仮縫いやご納品の際には 必ずと言って良い程 合わせるであろうコーディネイト一式を御持参され、お店で着替えられます。

流石は徹底された御方で御座います。
(本当は帽子も被られているのですが、、、、。)


U様、大変凛々しいです。













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・・・・・いよいよお仕立て上がりです。

U様はモデル並みに撮影慣れされており、本当に凄いです!







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 写真で見ると、若干青味を感じますが
実物は本当に黒に見える程 深い色です。

U様、エレガントで本当に素敵です!!












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・・・・・男らしき広い背中もU様らしいです。











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・・・・・しかし、、、本当に様になります。
スーツも喜んでいるようです! 体に寄り添い、自然でありつつもエレガントな雰囲気が凄く漂っております。











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・・・・・ウエストコートは、大変お気に召されているダブルの衿付きスタイルにされました。














・・・・・今回のエレガントなスーツは、既に御着用機会が御座います。
間に合って良かったです!

大切で重要なこの度の機会に際し、御着用頂ける事を本当に光栄に思います。


 U様、この度も素敵な御注文を誠に有難う御座いました。















・・・・・U様、御納品時も やはり『 ディナースーツをいつかは! 』
と仰られておりました。

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 もしその時が来ましたら、私の 英国製デッドストックの拝絹地コレクションをお見せ致します!

そして、F.アステア氏の様に ウエストコートは本来 Vゾーンとなる胸部が『 Uの字 』であるドレス・ウエストコートで誂え致しましょう。

 正統派は、やはりカマーバンドでは無く 三つ揃い で御座います!

 このスタイルは、胸元を敢えて見せる様な形態になります。
Uネック等で胸元を開き、ウエスト部のみホールドされる形です。

そのドレス・ウエストコートを簡略化したものとして取り入れられたのがカマーバンドでもあります。

 空いた胸元は、シャツに施されたプリーツなどの装飾であったり、スタッズ等も見える様になりますので、Vゾーンがキュッと狭いダブルのウエストコートとは随分と印象が変わります。


 こんな打ち合わせが出来る日を心より楽しみにしております!!














 では、今週もお付き合い頂きまして 誠に有難う御座いました。

次週は上手くいけば 新作タイの御紹介が出来るかも知れません。

 是非 来週もご覧頂けます様 宜しくお願い申し上げます。





posted by 水落 at 09:00| Comment(0) | クライアント様の洋服 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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