2018年09月04日

【 DASHING TWEED 】



 皆様、また台風です。
21号:チェーピーが来ており、非常に強い勢力だそうです。
 もう毎週の様に台風ばかりです。 どうかこの度も重々お気をつけ下さいませ。


 いよいよ9月に入りました。
まだ残暑は御座いますが、気持ちの上では秋冬スイッチが入るのではないでしょうか。


















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・・・・・レスリー・サルバーグ氏の描くイラストは描写が細かく、本当に魅力的で素晴らし世界観が表現されています。 カントリーサイドでの一コマですが、一人一人のスタイルが実に細かく素敵であり 学び多きものです。









 さて、2週に渡り W.Bill からのカントリーテイスト溢れる生地を御紹介させて頂きました。
今週は、この秋より日本では本格デビューとなる 新しい生地メーカー を御紹介させて頂きます。

















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・・・・・ブラウン系で落ち着きと温もりを感じさせる渋きツィード。
店頭に飾っておりますので、ご来店下さった方々におかれましては目にされた事でしょう。










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DASHING TWEEDS



 2011年 ガイ・ヒルズ氏(ファッション・フォトグラファー)とカーティス・マクドゴル氏が作り上げるツィードとの出会いによって設立された新進気鋭のブランドとなります。

英国で製造される生地は長き目で見れば随分と減少しています。
彼らは伝統的な『らしさ』だけに囚われず、色や織り、そして素材含め 英国のスポーツウェアを改めて発展させ モダンなデザインをタウンユースで楽しめる様にと考えました。

古き良き伝統と近代化の融合、それが DASHING TWEED のテーマでもあると言えましょう。

昔ながらのミルや、手織りからなる各種ツィードには、英国産の羊毛を主体としながらも、
ゴムやシルク、リネン、日本製の綿など含め 特殊な糸なども使用されています。
















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・・・・・多色に撚り込まれた糸による ツィードらしい色使い。
ベースはブラウン系ながら、独特で緻密な織り柄を成しています。素晴らしく凝ったデザインでもあり 本当に素敵です。














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・・・・・ケンプ糸が野趣溢れるツィードらしさを感じさせます。
こんなにも綺麗で緻密な柄を見ると、もう伝統工芸の寄木細工の様でもありますね。
 かなり格好良く雰囲気のある生地であり、本当に惚れ惚れする生地です。
コートにも是非!!
















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・・・・・待っていたバンチが英国より やっと届きました。
リボンで包み、なかなか可愛く お洒落にきましたね!

 では、先ずは伝統を重んじるコレクションから見て参りましょう。
皆様、今日は度肝を抜かれる御覚悟を(笑)!














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・・・・・色味の綺麗なツィード、上手くグラデーションを生かした色彩バランスです。
正にスコットランドの素朴なカントリー風景を彷彿させます。











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・・・・・これまた 渋い!
単純なヘリンボーン柄ではありませんね。
クラシックながらも、捻りが効いています!
 素晴らしい色出しと雰囲気であり、これまた ザ・ツィード です。













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・・・・・私も大好きなバーリーコーン柄を こんなにも綺麗な色で!
欲しい、、、着たい、、、、。 尖がり方の波長が個人的にとても合います!!

しかも、かなりお安いでは無いですか!!














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・・・・・社名はTWEEDですが、もっと幅広く生地種は展開されています。
メリノウールで織られたクラシックなバスケット織りですね。













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・・・・・シンプルな平織を交織使いで!














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・・・・・それぞれの織り柄はクラシックなベースがありつつ、かなり変化を付けられています。 ある意味ヴィンテージの生地を見ている様な感じさえ受ける生地も結構あるのです。
 織り柄もそうですが、色使いがやはり特徴的なものが多いのが分かります。













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・・・・・コレなんかは 爽やか系の色味ではありますが、かなり派手なデザインの部類に入るでしょう。 似寄りがヴィンテージでもありそうです。









 如何でしょう。 何となく同社のイメージが湧いてきましたでしょうか。

ではここから本領発揮ですよ。
英国のパンクでサイケ、アバンギャルドなパワーを 是非ご堪能頂きましょう。



















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・・・・・これ、ダイナミック過ぎてバンチでは柄の全容がつかめませんね!
良く見て下さい、ベースは超巨大な千鳥格子です。








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・・・・・これ、青緑の糸、、、、光る糸です、、。 キラキラします。
この生地の固有名称は『 WIZARD 』 、なるほど、、、。










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・・・・・これ、、、コットンです!
柄合わせ、、、、どうしましょ??、、、、、












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・・・・・零号機、初号機、弐号機、、、、
エヴァが出揃った所で 閉幕とさせて頂きたいと思います!




















・・・・・皆様も力強きパンチを感じて頂けましたでしょうか!?
英国の服地業界も この様な新しい波だってあるのです。かなり注目されているようですよ。


 同社は、ナイキやコンバースなどとコラボしたり、
『 オリエント急行殺人事件 』や『 パディントン 2 』などの映画でも服地が使われています。
ヒュー・グランド氏の装いを是非!



 また、それ以外にも特徴は様々に御座いますが
本国のお店では、これらの生地を使ってクラシックからモダンなデザインまで 注文服さえ受けているようですし、同社の生地が使われた小物類も作られております。
生地も通常のメーカーなら無くなれば織り足しますが、ここは反が無くなれば基本終わり!
 新しい生地を生み出し、バンチに付け加えていくという 出し入れスタイルになります。



冒頭で御紹介した素晴らしいツィード、
【 JURA 】 と名付けられた 100%:British Wool で織られています。

しかし、バンチに入っていないので既に完売済みという事になります。
因みに、個人的にほれ込んだ 綺麗なブルーのバーリーコーン柄、これは 【 IONA 】と名付けられています。
イオナはハリス島で織り上げられたツィードとなります。










・・・・・如何でしたでしょうか。

欧州の方々と比べ、もともと日本人は色使いが地味ですし、原色含め 派手な色遣いは苦手な方も多い事でしょう。

 ですが、もっとご自身を演出され 装いをもっともっと楽しんで下さい。
チャレンジ無くして成功も、その先もありません!


 皆様、英国の新しいツィードも是非ご覧になりに来て下さいませ。
企画者や織り手のパワーと、拘りを感じられる生地ばかりです。




 皆様のお越しを 心よりお待ち申し上げております。

今週も誠に有難う御座いました。




posted by 水落 at 09:00| Comment(0) | 生地について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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