イングランド南部 シーフォードとイーストボーンの間に位置し、
イギリス海峡に面したこの場所には 白亜系チョークからなる海食崖があります。
穏やかな起伏の丘が削り取られて形成された圧倒的な白い壁。
その起伏ある丘の形状より【セブンシスターズ】と名付けられています。
それぞれの丘、そして谷には各名称も付けられており、
その圧倒的な絶景は 死ぬまでに一度は訪れたい絶景スポットとしても有名だそうです。

大自然の力強さ、そして歴史、とにかく全てが正に圧倒的です。
2月の寒い時期、特に波風も強く吹き飛ばされそうな日でした。
正に崖っぷち、直角に真っ逆さまです。ロープや安全策の類は皆無であり、本当に先端まで行けます。が、とても怖くていけません!
海から吹く強き海風に『来るな!』と言われんばかりに押し戻されますが、もし急に風向きが変わったら落とされてしまいそうです。
しかし、なんて美しき光景なのでしょう。

柔らかい石灰岩は波の力により、ほんの少しずつ削り取られています。
足元が削られれば その上部は耐え切れず崩れ落ちます。
そうやって少しずつ陸地が後退しているのだそうです。
この日は本当に波も強く、削り取られた石灰岩によるのか 海の色は鮮やかなブルーというより、乳白色が混ざった様な色を感じました。

小さなお土産屋さんの前には石を積んだ盾の様な柵が、、、風よけでしょうか。

海とは逆の丘側は何もありません!
のどかで素晴らしき光景です。この写真を拡大すると見えるのですが、左側中腹部には白い粒々が写っています! 羊君達です。
さて、本題に入りましょう。
いよいよ3月にも入り スーツ地やシャツ地なども新作が充実して参ります。
今週は 2019年春よりデビューの2種含めたお勧めの生地を御紹介させて頂きたいと思います。

・・・・・凛々しきキツネ君がトレードマークでおなじみ、
1772年創業の老舗ミル FOX BROTHERS より今期の新作です。

【 FOX AIR 】
300g前後でまとめられた Wool:100% のその生地種は、所謂フレスコ地のシリーズとなります。

有名なフランネルだけでは無く、春夏の生地も率先して様々に魅力的な生地を打ち出して参ります。
一昨年デビューの春夏生地も御紹介しましたね。
FOX BROTHERS & CO:春夏
http://dittos.seesaa.net/article/446720901.html
http://dittos.seesaa.net/article/446967833.html

・・・・・これはその新シリーズより、ミディアムグレーのヘアラインです。
フレスコは通気性に特化した織りであり、起伏に富んでザラザラした質感となります。
強撚糸で織られた そのフレスコ織りはシャリっとハリコシが強く、皺に強き生地種でもあります。

・・・・・当店買い付けの新着生地、
遠目にはグレーに溶け込みますが、ヘアラインたる この極細の縞柄により
とても表情の豊かな顔立ちとなります。
スーツでのお仕立てだけでは無く、オッドトラウザースとしても使いやすい逸品であり大変お勧めです。

・・・・・クラシックな格子柄も結構な色バリエーションで展開されていますね。

・・・・・勿論ソリッドも欠かせません。ネイビー系からグレーのグラデーション、爽やかなベージュから、ブラウン、グリーンまで。

・・・・・こういった小格子柄も使いやすく、スーツでお持ちであれば
単品ずつで崩しても使えるのはコーディネイトの幅が広がります。

・・・・・クラシックなストライプも欠かせません。
その他 モダンな格子柄など多彩に展開されております。

・・・・・次は、真っ赤なバンチでおなじみ HARRISONSより
【 INDIGO 】という今期デビューの新シリーズです。

・・・・・HARRISONSの織りネームはベースが黒なのが定番ですが、これは名に因んでか ダークネイビーですね。
主としてジャケッティングとしての生地となります。
ウールを主体とし、清涼感溢れるリネンをブレンドいたしました。

・・・・・ウエイトは230gと軽く、
80%:Wool
20%:Linen
と、ウールにリネンの味付けを施されたブレンド具合です。
ウールの柔軟性やナチュラルなドレープ感が生かされつつ、涼しげで独特なリネンの持つ清涼感が程好く生きています。

・・・・・当店買い付けの生地はネイビー地で 白っぽいスラブ糸が大変涼しげであると共に、スポーティーな印象を与えてくれています。

・・・・・こんな生地で 先週御紹介させて頂いた アンコンJACKETでの仕様でお仕立てになると抜群の相性でしょう。
ジャケッティングだからこその織り地は柔らかく、通気性と共に軽い仕上がりとなっております。

・・・・・ソリッドだけでは無く、こういった格子柄も展開されています。
鮮やかな色目もジャケットなら楽しめるというものですね。

・・・・・落ち着いた色目と共に、クラシックなウインドーペーン柄も目を惹きます。
サラリと軽い上着になります。暑き夏も こんなインディゴシリーズで涼しき顔してお過ごし頂ければと思います。

・・・・・最後に単発での御紹介です。
カントリー地を得意とする W.Bill より、廃盤種を買い付けました。

・・・・・これは同社がまだHARRISONSの傘下になる前に展開されていたシリーズです。
【 FEATHER TOUCH 】
240〜260g 100%:Wool

・・・・・強撚糸で織られた平織地であり、大変サラサラした気持ちの良いスーチングです。
杢糸の様な複雑で細かな表情をしており、この生地の最大の魅力は色です!
しかし、写真では頑張って加工しても そのリアルたる色味を出せません、、、、。
(こんな色では無いのですが、、、)
薄めのグリーンに少し茶味があり、スモーキーなトーンでまとめられています。
くすみがかったオリーブ色と言えば近いでしょうか。
これは、、、、店頭にて現物を見て下さいませ!
グリーン味で味わいのあるスーチングはそうそう御座いません。
くすんだ感じが落ち着きも与え、グリーン味が涼しげで爽やかな印象を与えてくれます。
日本ではグリーンを上手く使う方々は少ないですが、欧州ではもっと効果的にグリーンが愛用されていますね。 本当に素敵ですから是非現物をご覧頂きたいと思います。
廃盤種ゆえ、お値段もお手頃な事もお勧めどころです!
・・・・・今週は以上となります。
シャツ地含め、またお勧め生地が入荷次第 御紹介させて頂きます。
3月にも入り、そろそろ春に向け 仕込みには良い時期となって参りました。
ご多用の事とは思いますが、どうかお時間を捻出して頂き 素敵な生地達を見にご足労頂けましたら幸いです。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

