皆様こんにちは。
7月も中旬となり、夏のラジオ体操が始まる告知のポスターが目に付きます。
子供たちは早くも夏休みなのですね。
先週更新分のBLOG後半にてご連絡させて頂きました HOUSE STYLE ORDER限定による
早期受注キャンペーンが明日よりスタートとなります。
早くもキャンペーン分としての受注は頂戴しておりますが、こちらも工場さんへ投入で御座います。
宜しければこの御機会を有効活用して頂けましたら幸いです。
さて、今週は BESPOKEでのご注文より V様の BLACK SUITS を御紹介させて頂きます。
・・・・・例えば冠婚葬祭含めフォーマルなシーンにおきまして、学生の頃は制服自体が流用出来る訳ですが、社会人になりますとそうは参りません。
大抵の皆様はビジネススーツと共に、取りあえずブラックスーツを揃えられる事になるでしょう。
このブラックスーツというポジションは日本独自な所も否めませんが、これだけ認知されておりますゆえ 無視する訳にも参りません。
単にブラックスーツと言っても、シングル型もあればダブル型もあり、2Pや3P、生地も基本黒色である訳ですが、黒であれば何でも良いのでしょうか、、、。
より理想的な回答を求めるのであれば、正礼装や準礼装を仕立てる際に使用される黒い生地、これらの生地が一番理想的であり正しきフォーマルのブラック地と言えますね。
また、そんな着用シーンにおきましては どんな季節でもあり得る事柄です。
理想的には春夏用と秋冬用を揃えておきたいところではありますが、ビジネススーツ等と比べ着用機会低きこのブラックスーツだけで2種も所有する事には気が引ける方々も少なくは無いでしょう。
折角誂えるのであれば正統的なブラックであり、かつ3シーズン用のウエイトでお選び頂く事が一番望ましいという結論になるでしょう。
V様におかれましては 最高のブラック地をお選び頂きました。
当店オリジナルの10周年記念生地によるGOLDEN BALE で御座います。
http://dittos.seesaa.net/article/463655660.html
【 10th ANNIVERSARY CLOTHS 】

・・・・・この度、V様におかれましては いつかはワードローブに組み入れよう(BESPOKE SUITSに差し替えよう)とお考えに成られていたブラックスーツですが、急遽大事な結婚式にご招待される事になり この度ご相談を頂いた次第です。
御当日まで数か月しか残されておりません。
HOUSE STYLE ORDER であれば余裕で間に合います。 ですが、長きに渡り相棒となるブラックスーツこそ BESPOKE でお仕立てされたいとの事。
『 既に頂戴している顧客様方のご注文が御座いますので、単純に見積もっても100% 間に合いません!
しかし、V様は今回のBESPOKEでのご注文は初では無く 型紙ホルダーの顧客様です。仮縫いを省き、即縫いで仕上げれば、、、それで宜しければ間に合わせる事が可能です。』
大まかなデザインや仕様を打ち合わせ、バランスやフィッテングなども全てお任せとなります。責任も重大です!
V様より信頼を頂戴しつつ、謹んでお受けする事になりました。
お受けした以上は責任もって必ず間に合わせます!!


・・・・・御当日まで もう1週間もありません。
ギリギリとは成りましたが、自信をもって御納品出来るスーツを丹精込めてお仕立てさせて頂きました。
この独特な生地の顔立ちは本当にエレガントです。

・・・・・トルソーに着せてみました。
トルソーとの体型的な適合性がとても低いですが、、、、それだけ皆様の御体型は個性があるという事です。
上着はシングルの1釦、ピークドラペルです。
フロント釦はリンク釦にもなっております。
インナーであるウエストコートはダブルの衿付きをお選び頂きました。
1釦の広めなVゾーンに対し、ダブルのウエストコートは逆に狭めなVゾーンとなりますので とてもコントラストが映えます。
・・・・・さて、突然ではありますが
このウエストコートは、GOLDEN BALEのバーズアイで仕立てられたダブルの衿付きです。
クラシックで昔ながらのエレガントな雰囲気が漂います。

では、次に 今回お仕立てした V様のDBウエストコートをご覧下さいませ。

・・・・・大きくえぐられたアームホール、胸部の胸ポケットさえ あるべき位置に入らぬほどです。 肩幅もコンパクトですね。
独特なバランスと言えますが、、、、

・・・・・実は、古より 一つの仕立て手法(スタイル)として確立されていた
BACKLESS Waist Coat 【 バックレス・ウエストコート 】というデザイン(仕様)となります。
前掛けのようですね、それが特徴です。
主にフォーマル用のドレスウエストコートに採用されていた仕様であり、ダブル型もシングル型もあります。
ある意味では略式と言えなくもありませんが、その大いなる特徴は背中(後身頃)がご覧の様に『 無い 』という事ですね!
上着を着用の上では隠れていますから バックレスだとは誰も気付けませんね。
そして、この形態だからこそ『 涼しい! 』という実は美味しいオマケが付いてくるのです。
ウエストコートでも背抜き仕立てなどバリエーションはありますが、これが究極に涼しいですね、そもそも背中が無いですもの!
という訳で、春夏でも三つ揃いを愛用される紳士な殿方におかれましては
インナーのウエストコートをバックレスで仕立てるというのも一つの方法で御座います。

・・・・・背中は当然この用になる訳ですね。

・・・・・英国では古き裁断書でも この様に確りと掲載されているデザイン(仕様)です。
古着でも探せば結構出て参りますし、かのウインザー公もバックレスの同じドレスウエストコートを(予備含めて!?)何着も誂えていた程です。
このスタイルはご覧の様にバスト寸法がありません。
ウエスト(中胴)のみのホールドとなりますが、それは背ベルトで調節し 止められます。
気付かれましたでしょうか。
本来ウエストコートは フロントの釦を止めれば確りと身体をホールドし、一番身体にフィットしているべきアイテムでもあります。
このスタイルでは痩せたり、太ったりしても その都度サイズ的お直しをする事も無く、背中のベルト たった一つで その時の御体型や、お好みのフィッティングにて着用出来る事になりますね!
この歴史あるデザイン(仕様)につきましては、その後に別途詳しく改めて御紹介させて頂きたいと思っております。

・・・・・品のあるテーパードシルエットで構成された 2-PLEATS のエレガントなトラウザースです。
御納品当日に着用されていた CARLO RIVA:LISCIOのシャツが涼しげで素敵ですね!

・・・・・ウエストコートを御着用頂きました。
これは当然となるのですが、、、ブレイシーズは顔を出します。
それだけ肩幅狭く、アームホールをえぐった上で背中のベルトへ通じるデザインなので当然となります。
見栄えが良いとは言えないかも知れません、基本的に上着を脱がないという前提もありますね。

・・・・・背中です。
ブレイシーズの支点位置がバッチリですね、って違います!!
後身頃がありませんので丸見えになります。
ハイバックのトラウザースには尻尾錠が付いているように見えますが、実は これがウエストコートの背ベルトなのです。
V様におかれましては尾錠類、そして尻ポケットさえ排除されたシンプルさでお仕立て頂いております。
これで このブラックスーツは、三つ揃いとして出来得る最高の涼しさを兼ね備えた 3P-SUITS となりますね。
冬、外出時に寒ければオーバーコートを御着用されれば良いのです。
室内環境であれば空調コントロールされていますので安泰です。
3シーズン用の生地を使い、やや夏場を尊重されるのであればお勧めたる仕立て方となります。

・・・・・バックレスWC、如何でしょうか。
私は大好きな仕様ですし、先人方の様々な工夫や考え方を心底尊重致します。
ウエストコートが省かれる様になった昨今では御座いますが、スーツのあるべき姿は本来 三つ揃いが前提であり、御愛用される殿方に是非知って頂きたいです。
先人方の知恵や工夫はまだまだこんなものではありません。
皆様の知らぬ仕様やデザインも沢山御座います。
少しずつでは御座いますが、御紹介して参りたいと思います。
様々な選択肢の中より皆様ご自身の価値観に見合うベストチョイスをして頂けましたらTAILORと致しましては何よりも嬉しく思います。

・・・・・最後に三つ揃いの御姿でパチリ!
やはり誂えですから御本人様が着用されるのが一番エレガントで美しく、様になりますね。
V様、本当に素敵です。
しかし、、、誰もバックレスのWCだなんて気付きませね(笑)。
この度も素敵な御注文を誠に有難う御座いました。
・・・・・今週もお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。
御紹介させて頂きたい事は多々御座います。
どうか来週もご覧頂けます様 何卒宜しくお願い申し上げます。

