
当店のお着替えスペースに飾られたボタニカルアート。
1861年 ジョセフ・ダルトン フッカー氏による石板 手彩色で描かれたシダの図譜。
これは『 キュー王立植物園 』の依頼により描かれたコレクションの一枚です。
この美しきグリーン、丁寧で精密なタッチ、何より癒される植物の優しさを感じずにはいられずに購入した一枚です。

ボタニカルアート、耳にされた事が有りますでしょうか。
まだ写真が一般的では無い時代に描かれた植物学的な精密画であり、それらが美術品としても注目された分野となります。
【 英国:キュー王立植物園 】 (Royal Botanic Gardens,Kew)
1759年に宮殿併設の庭園として始まり、世界最大級の規模と知名度をもつ植物園です。
是非一度は行ってみたい場所でもあり、今では世界遺産にも登録されているほどです。

・・・・こちらは別のシダ植物であり、瑞々しいグリーンがとても美しいですね。
シダ植物の歴史は相当古く、恐竜のいた時代にも生息していました。
因みに、山菜で有名なゼンマイもシダ植物の仲間ですよ。
先ずは縦方向に伸ばしてから両手を広げる様に葉を広げます。

さて、前置きはこの位にして
当店別注のスカーフが届きましたので 是非ご紹介させて頂きたいと思います。
・・・・・スカーフは個人的にとても大好きな洋品小物の一つです。
差し色としても装いのアクセントには欠かせぬ魅力的なアイテムでもありますよね。
特にネクタイを外す機会が多くなる春夏での装いには必須ではないでしょうか。
今回のコレクションですが、爽やかで綺麗な【 ボタニカルシリーズ 】として企画させて頂きました。

春夏の装いとなると、ウール系からコットンやリネン等の植物繊維も増えます。
ボタニカルは正に相性抜群な訳ですが、秋冬で考えた場合でもツィード等のカントリーウエアとは絶対にマッチするに決まっていますよね。
春夏での使用をメインに企画しているので大変軽い極薄ガーゼの様な生地となりますが 提案前提としては通年使用となります。
秋冬では、ウールのポロカラー含めたJ.スメドレーなどのニットに合わせたり、様々なスポーツスーツやジャケット等の装いへ合されてみて下さい!
今回は 5種・5色、全てが違うデザインです。
色味優先で、もしくは絵柄で選ばれても良いので 是非素敵なコレクションをご覧下さいませ。






・・・・・英国シルク産業の聖地、マックルズフィールドの地に構えるアダムレイ社より
同社の膨大なアーカイブコレクションより抜粋したデザインたち。
素材は植物繊維のコットンが主体となる3者混となります。
78% COTTON
20% MODAL
2% CASHMERE
ABOUT 64×64(p)
四方は丁寧にロール手まつり縫い仕上げとなります。
( モダールとはレーヨンだと思って下さい。 )

肌触りは優しくふんわり、痒くなったりもしませんのでお肌の敏感な方でも安心です。
シルク製スカーフは夏ではやや暑いのですが これは植物繊維ですから快適です!
コットンの素朴さと爽やかさに モダールが柔軟性とドレープ性を与え、カシミアが更に風味付けとして優しさと高級なタッチを感じさせてくれます。
これらスカーフは、男女兼用であり
宜しければ奥様へのプレゼントや、奥様とのご兼用も有りで御座います。
そしてスカーフは大抵の場合、首へ直に巻きますので
汗は勿論、女性であれば化粧などが付く場合もありましょう。
ですが、皆様ご自身が家庭で簡単に手洗いできます。
慣れぬ方におかれましては『 巻き方 』なども含め、店頭にて御説明させて頂きます!

【 A 】
深いダークネイビー地に、淡く色付いたランの花が美しく引き立ちます。
洋ランはイギリス発祥とされているそうです。
葉にはリアルに虫さんも参加中!
ベースが濃い色は、明るめの色味なシャツやニットと合わせるとバランスが良いでしょう。

一番ベーシックな結び方であり、シンプルでありつつ無造作感が最大の魅力となり得ます。

【 B 】
優しいアイボリーをベースに、鮮やかなチューリップの花色が映える一枚。
四方エッジには、花と同じ色でパイピング。
( Tulipa Gesneriana:チューリップの正式な学名 )
これ、特にお気に入りです!
これは INDIGO TERA など色味が比較的強めなシャツやニット等には正に打って付けです!

これは結んでいません、スカーフリングを使用しています。
結ばぬ分、エッジが長く表現されるのと、圧倒的に簡単で楽なのが売りです。
スカーフリングはサイズの小さな指輪で代用できますので是非お気軽にお試し頂けます。
アンティークのリング等を探す楽しさも出来ますよ!
ただし、、、、落としても構わない様なリングにしておきましょう!

【 C 】
これは グリーン を取り入れたくて選んだ一枚です。
赤いのは花っぽいですね。
清々しいグリーンはアクセントにも良いですし、目にも優しい色ですね(笑)。
日差しの強い夏には特に映える一枚でしょう。

これも先に同じくスカーフリング(指輪)を使用しています。
因みに、Hermèsのスカーフ・カレは有名であり 同社では沢山のスカーフリングも展開されています。
しかし、あれはもっと大判の90p×90pレベルに合うサイズ(内径)ですので、このサイズのスカーフでは緩くて落ちますからお気をつけ下さいませ!

【 D 】
これ、一押しであり 一番使いやすいでしょう。
ロイヤルブルーが美しく、マーガレットの花柄が可愛らしいですね。
色味は同系色のトーン違いで構成し、とても落ち着いているので花柄ではあれど 全く派手さはありません。
清流に流れる花々のよう、、、
色味も涼しげでお勧めな一枚で御座います。

これは、エッジを長く出した先の優雅な巻き方とは敢えて逆です!
巻き方を工夫してエッジを小振りにまとめた巻き方となります。
合わせる上着のVゾーンや、シャツの釦を何番目まで外すかなど 巻き方によってエッジの長さによる演出を変えてみる というパターンです。

【 E 】
これは英国好きな方にはピンときそう!? Liberty な一枚です!
ブルー系なのですが、ピンクの薔薇なども混じり 独特で複雑、パープル系も印象に与える色味豊かな一枚です。
これこそ良い差し色に、アクセントに最適ですね。
小花の集合体ですから 千鳥格子柄の様なものです。
柄の主張がある A・C・D などはウインドペーン柄あたりとなりますでしょうか。

これも先の D に同じく、エッジを小振りにまとめましたが 巻き方がまた違います。
この様に、スカーフは所詮 四角の布切れに過ぎませんので
纏い方、巻き方は自由でいくらでも工夫が効きますし、その分楽しめると言えます。
・・・・・では、実際にコーデしてみました!
テーラードのスーツやジャケットスタイルは勿論の事、ブッシュJKにも。
アウター(上着)が無くても当然様になりますので、お気軽にお楽しみ頂けましたら幸いです。




・・・・・如何でしたでしょうか。
先にも触れましたが、Hermèsのスカーフに代表されるような大判サイズは より巻き方などのバリエーションは豊富となりますが、やはり女性的にも映りましょう。
紳士が使うなら これが一番使いやすい ベストサイズ だと思います!

では、早々に梅雨も明けて厳しい酷暑では御座いますが、、、、
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
ご遠方の方やお時間をご捻出できない方々におかれましては
お取り置きもさせて頂きますので お気軽にお申し付け下さいませ。
今週も誠に有難う御座いました。
・・・・・誠に恐縮ながら、来週のBLOG更新はお休みとさせて頂きます。
次回は 7月12日(火)を予定しておりますので
どうか引き続き宜しくお願い申し上げます。