
・・・・・皆様 こんにちは。
三寒四温な時期を経て 明後日には『春分の日』を迎えます。
3月も後半となり 気温は20度レベルに差し掛かるとかなり温かく感じられますので この時期は服選びが難しい時期ですよね。
早めに春夏ものを仕込んで下さった顧客様方の仮縫いや御納品も始まっております。
今週は FOX BROTHERS より、今期春夏用にデビューの新しいコレクションと共に、定番地からもお勧めな生地をご紹介させて頂きたいと思います。

≪ MIDSUMMER FOX ≫
・・・・・こちらは 2025 SS にデビューとなる新しいコレクションで御座います。
夏真っ盛り、、、そのままのネーミングにあまり考えたくないような気も致しますが、せめて装いの上では気分を盛り上げて参りましょう。

・・・・・春夏地には欠かせぬリネンをウールとブレンドして互いの良さを引き出しあった混紡のスーチングとなります。
特筆すべきは ツイル である事!
涼しさを求めれば綾織りより やはり通気性の良い平織地になりますが、そこはダグラス社長率いるFOX社ですから狙い目も違うのでしょう。

・・・・・リネンが醸し出す素朴感がとても良い感じ、ウールの混紡されたツイル地ですから 日本では春秋メインでお考え頂けると良いでしょう。
こんな素敵な生地でブレザーも欲しくなってしまいますね。
確りとしていますからODD TROUSERS にもお勧めです!


51% WOOL
49% LINEN
230/260g
・・・・・このMIDSUMMER FOXは大きく2種に分かれ展開されています。
先ずは欠かせぬ平織地ですが、全10色の展開です。
定番のダーク系だけではなく、鮮やかな軽いトーンも揃います!
結構ライトなウエイトですし 平織地ですから涼しさを優先すればコチラに軍配が上がります。
生地が薄くなれば皴も目立つところ、ウールをブレンドする事により柔軟性が加わりつつ、復元力も持ち合わせていますので 入った皴は一晩吊るしておけば3割程度は復活しますよ!


56% WOOL
44% LINEN
320/350g
・・・・・先にご覧頂いたネイビー地のツイル、それがこちらのシリーズとなります。
ウール比率がやや高く、ウエイトだけで見れば十分に確りとした存在感です。
綾織りとしての特徴である艶感はかなり抑えられ、こちらもリネンのもつ素朴さが良い感じで表現されています。
ツイルの320g超えは都会の日中ミッドサマーには厳しさもあるでしょう。
故に ご旅行先など避暑地や夕暮れ以降に如何でしょうか。
この織り、そしてこのウエイトでなければならぬ魅力があるからこそ 自信もって企画されているのです。
先に申したように、春秋メインで考えるのであれば かなりお勧めなシリーズです。

・・・・・これらはスーチングですからODD JKからODD TRに至るまで幅広くご検討頂けますね。
リネンの放熱効果を頼りに スポーツ(カジュアル)、リゾート系にもマッチしますので是非ご覧頂けましたら幸いです。
では次に、今期 春夏を見越して私の仕込んでおいた別の FOX BROTHERS をご覧いただきましょう。

・・・・・欠かせぬグレーのオッド・トラウザース、春夏用ですしサープラスなオフィサートラウザース宜しく 太くてゆったりとしたシルエットにて!
単純ソリッドは手持ちもありますので次の一手は、、、⁉

≪ FOX AIR ≫
100% WOOL
285/315g
・・・・・FOX社の展開する フレスコ地 のシリーズです。
少し前にご紹介させて頂きました GOLDEN FOX もフレスコ地ですが、あちらはFOX社の展開する最薄なフレスコのシリーズでした。
フレスコは強撚糸を使った平織地であり、皴に強めでハリコシも持ち合わせます。
ザラッとした触り心地は肌離れも良く、通気性に特化した織り地となります。
この FOX AIR は FOX JOURNEY や FOX CITY などの企画でも展開されておりましたのでGOLDEN FOXを引き継いだ 2-PLY の定番的なフレスコと言えますね。

・・・・・吟味を重ね 今回選んだのはド定番な古典柄でもある 『 ハウンドトゥース 』です!
ベーシックで言えばモノトーンな配色となりますが、それだとコントラストが強過ぎて目がチカチカしますから個人的にはあまり好みではありません。
逆にダークグレーの様にコントラストが弱まれば格子柄感が薄れてしまいますので、このミッドグレーが私にとって丁度良い塩梅だったのです。
細かな小格子柄ですから、ソリッドに比べて 存在感を感じられます。
とは言え、離れれば無地範疇に溶け込んでしまいますので 柄物という事に躊躇する事無く幅広く合わせられます。
よりスポーティーでオッドアイテムにも大変お勧めですよ!
ハウンドツゥース柄だけでも これだけ色バリエーションがありますので選びたい放題ですね。




・・・・・裾は折り返し付きですが、前後で3pの傾斜が付けられています。
この有無は絶大であり、後ほど着用写真で具合もご覧下さいませ。

・・・・・この日は好天に恵まれ 日中は18度まで上がりました。
そろそろデビューをとばかりに履いてみました。
平織特有のマットで素朴な感じが良いのです。
強撚糸によるハリコシもあるので フワッとした軽い着心地がご堪能頂けます。
IRISH LINENのスーツをバラシて、はたまた BUSH JACKET にも相性抜群です。
当然見越しておりますゆえ!


SPENCE BRYSON
TROPICAL
370g
【 LINEN SUITS 】
・・・・・トラーザースを変えるだけで随分とリラックスしたスタイルとして落ち着きます。
共に平織で素朴な顔立ち、パワーバランスもボチボチに相性はGOODです!

・・・・・このトロピカルシリーズは不朽の定番ながら、370gですからミッドサマーには厳しいですね。
ですから もうそろそろ着始めましょう! 暑く成り過ぎる時期まで、、、そしてまた秋口に再登場です。
因みに この上着は 100% リネンですね。
シワシワに成りますし、それが魅力でもあるのです!
また、その皴の入り方がウエイトにより まるで違いますので、、、拘るお好きな方々はやはりトロピカルを選ばれます。
一旦入った皴はプレスをしない限り皴のまま、これがリネンです。
履き込んだジーンズの様にその皴から退色や擦れなどエイジングが進むのです!
逆に今回ご紹介した MIDSUMMER FOX は約半分がウールですから着心地自体ももう少しソフトでリネンらしい清涼感と皴は十分に楽しめます。
楽しめつつ、ウールによりある程度皴を抑えつつも 入った皴は多少復元されるのです。

・・・・・折り返しの裾上げに付き、一般的には脇の縫い目に対して直角に上げられます。
筒に対し、単純に考えれば斜めに折る事は不可能ですよね。
それを可能にするのが技術でもある訳です!
これは前後3pの傾斜が付いていますが、縫い目に対し直角で上げた場合、、、
前裾の具合(クッション具合など)が良くて股下を確定した場合、後裾側は写真の位置から3pも上がってしまう事になります。
逆に踵部のホールド感を良しとして股下寸法を確定した場合、前裾に+3pも付いてしまいますのでグニッとそれなりのクッションが入ってしまう事になります。
その様に見れば価値が歴然と見えてくるでしょう。
当店では前後差3pをベースに、お好みであれば傾斜も緩く、もしくは強くする事も可能ながら、程好いバランスとは裾口幅にも連動しています。
では最後に この『 FOX AIR 』を一部ご覧いただきましょう。

・・・・・グレナカートチェックがお好きなダグラス社長らしい素敵な配色のファンシーグレナカートですよね、こんなタウンスーツも是非来てみたい。
グランドがモノトーンベースでない事もGOOD!

・・・・・欠かせぬソリッドシリースは色バリエーションも豊富であり、一部MIXも含まれています。
スーツは勿論、オッドアイテムで差し色としても選び甲斐がありますね。

・・・・・ストライプも御座いますのでビジネススーツにも是非如何でしょうか。
春夏地ではフレスコは欠かせぬ存在です。

・・・・・激渋なガンクラブチェック、、、おっさん臭さもそれまた魅力!
こういった伝統的な古典柄をどう味付けして素敵に着こなすかが楽しいのですよね。
ガンクラブチェックと言えば、英国王も皇太子の頃に着用されていた この強烈にブリティッシュなインパクトが脳裏に残っています。
凄く素敵です、、、、。


・・・・・下の写真 インナーはP.O.Wチェックのシャツにレジメンタルタイ、そして靴はBLACK!
・・・・・以上で御座います。
着てみたいと思われる様な生地は御座いましたでしょうか。
素敵な相棒を見つけに 是非とも皆様のお越しをお待ち申し上げております。
今週も付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。

