2025年12月16日

【 Ginger Tweed A 】






 皆様 こんにちは。
師走も半ば、何かとご多用の事と思います。
そんな寒くて忙しき折では御座いますが、せめて装いの部分だけは楽しんで参りましょう。

先週のウォーム感溢れるジンジャーツィードは如何でしたでしょうか。
そんなジンジャーも魅力高きツィードの1コマに過ぎません。
ですが私自身 その一コマに魅了され、いつかはと機会を見計らっていた次第です。

此度は満を持してワードローブの一員へ招き入れる運びとなり、甚だ手前味噌では御座いますが、今週は自慢の(笑)ジンジャーツィードをご覧頂きたいと思います。














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・・・・・仮縫いの組み上がりです。
上物のみ組んだのですが、自身の洋服は型紙作成や仕立て術における大切な実験材料でもあります。
試みる事柄は上手くいけば顧客様方の洋服へと常に還元されて参ります。
 それなりに自信と見込みがあるからこそ実験へ踏み込んでいる訳ですが、仮縫いであり未完成であるからこそ、『更に』もしくは『元い』も有り得ますし、そのまま直進しきって本縫い上りの具合で再確認という事もあります。



仮縫いまで進行しますと実際の洋服に候補の釦を乗せながら、顧客様へお付けする釦を選んで頂いております。

ですが、今回の私自身の服は裁断前から既に決まっているのです!
















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・・・・・テーラードの洋服には主にナット釦やホーン釦、シェル釦やレザー釦、ボーン釦など多くの天然素材が使われますが、メタル、プラスチック含めた加工製品などもありますね。
また、高級な天然素材の釦には人工的なイミテーション釦もあります。

ツィードに目を向ければ、ナットやホーン、そしてレザーも似合いますが
その仕立てる洋服のスタイルやスタンス、そしてお好み等で変わります。
 ツィードはそもそもボリュームがありますので、存在感と高級感のあるホーン釦が私の好みです。

上の写真は、英国製ホーン釦の見本です。
水牛の角ですから当然色味にも限界がある訳ですが、それでもマーブル調など含め かなり様々にバリエーションがあります。

ご覧下さい、『Ginger』がありますね!

それだけ この色が、このポジションが有り得るのかを物語っているのです。
赤味、オレンジ味のある 赤土のようなブラウン、迷う訳がありません!


では主体たるツィードの生地は、、、、。















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PORTER & HARDING




1947年 ポーターさんとハーディングさんが設立し、屋号に。
一貫してカントリー服地に特化した魅力的なコレクションを展開し、カントリースポーツを愛する人々から絶大な支持を得て参りました。

今ではHARRISONSの傘下となり、W.Billと共にカントリー系の服地を担い続けております。

ネームも随分と変わりましたが、同社といえば&に鋏、これがアイコンでしたが最新のブルー地では小さくて良く分からなくなってしまいましたね。


 今回の生地は同社の誇る名作 HARTWIST の軽量版として企画され、
今年リニューアルを迎えたばかりのGLENROYAL というシリーズになります。

















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GLENROYAL



14oz – 435g

100% WOOL


Made in SCOTLAND




・・・・・チェヴィオット種とクロスブレッドと呼ばれる混血種の原毛をブレンドして糸にしています。
硬くて丈夫、そんなタフなチェヴィオットに柔軟性のあるしなやかな糸をブレンドする事により、カントリーシーンで必要な耐久性と身体を優しく包み込む着心地を共存させ、カントリー、そしてシティーどちらにおいても十分に実力を発揮できるという狙いです。

ガチ勢は560gのHARTWISTを、
タウンユースがメインであり、春秋も含め幅広く着用出来るのが軽量級なこのGLENROYALです。
 寒さ厳しき真冬の頃はオーバーコートもこのウエイトなら重ね着できます。

私の大好きなヘリンボーン柄、そして『Ginger』ですよ!



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・・・・・緊張して顔はこわばるも 嬉しすぎ、、、、でも照れる(笑)。
やはりジンジャーツィードは良いです! 高まります!


















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・・・・・狙いや意図は功を奏し、ほぼ修正なくFINISHへ進みますよ。
仕立て甲斐があり、仕立て映えもする、、、やはりツィードは良いですよね〜。



















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・・・・・仕立て上がりました、この冬に間に合って良かった。

はぁ〜、まったりと良い色味、、、ジンジャーだね〜!
ポコッと浮き上がるエッジ、ウエルトステッチが良い感じ。

















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・・・・・見えない拘り、、、、若い頃は釦フロントに拘っていました。
おっさんな年頃になってからはファスナーフロント一辺倒です(笑)。

















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・・・・・裾は前後差で3p付けて上げた TURN UPS、またはCUFFSとも。
ダブルやシングルは日本語となります。

この折り返し付きでも傾斜をつける事は紛れもなく技術であり、BESPOKEでは3p、当店H.S ORDER でも前後差2pまで工場さんに頑張ってもらっています。
フロントは程好くスッキリと弛みを持たせ過ぎない事、されどバックは確りと踵をホールドさせたい。
 これには傾斜を付けるしかありませんね!


下の写真を見れば、靴の甲に掛かる前裾部の傾斜が無いと +3p 長くなって被る事になります。
この辺も誂えですから お好みの加減があればリクエスト頂けます。


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・・・・・BESPOKEならではの技術になってしまいますが、フラシ芯で肩グセを凝らして仕立てられたウエストコートの肩、ネック部をご覧下さい。

WCは首元(シャツのカラー)に寄り添い、馴染んでなければ美しくありません。
前肩含めカラーに寄り添う立体的なネック、そしてショルダー、この立体成型も全てはハンドによる仕立て技術です。

ミツ布さえ無いWCも見受けられますが、やはり少々残念ですよね。
テーラードは上着ばかりがクローズアップされがちですが、WCも同じく上半身に着用する上物である事に変わりなく、加味される考慮は基本的に同じでなければなりません。





















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・・・・・裏地もGinger
英国製のヴィスコースで光沢感も豊か、内ポケットは限りなくミニマムに上前側だけに一つ!





















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・・・・・2面2ダーツ裁断は腰ポケットのフラップから裾へシームが発生しませんので、綺麗で完全たる柄合わせになります。
玉縁の口布は英国流に横地を使って口布さえも柄合わせしてみました。
 この口布地の目は縦地、横地、そしてバイアス地とありますが それぞれにメリット・デメリットが存在しますが、見栄え的な要素でのお好みもあるでしょう。
バイアスだけは個人的に採用しません。

2本のダーツは腰ポケットで止まり、そこにボリュームが集中しますので ポケットはかなり作り辛くなりますが、上手く作れればボリュームを一気に帯びた丸みあるポケットとなります。
 美しきシェイプを生み出し、腰骨をそのR強きカーブで包み込みます。

昨今ではほぼ3面ばかりしか見る事が出来ませんが、3面が採用されるようになったのは それなりに理由があるのですね!
 こんな部分はそもそも気にした事さえ無い方々が圧倒的な事も事実です。























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・・・・・ターンバックカフを携えた袖口、完璧なる柄合わせと共にGingerの釦がGOOD!
デザインは至ってシンプルで削ぎ落した美を追求しつつ、個人的には小さなアクセントに。























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・・・・・今回はアルバートチェーンホールを開けてみましたよ。
タイはVINTAGEにて、たまにはね!




















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・・・・・Ginger Tweed 完成です、超素敵、、、自己満ですが!

Ginger Tweedを沢山ご覧頂いて参りましたが、もはや生姜とは少し離れ⁉ Ginger Tweedたる赤土色の独自ポジションなカラーである事が伝わりましたら何よりで御座います。


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・・・・・スーツで仕立てればバラしてのコーデも出来ますのでツィードは多彩な着こなしを楽しむ事が出来ます。
ノータイであればハイゲージなタートルなどのニットなどでもお気楽な都会的スタイルとして素敵ですね。

皆様ならGingerのインナー(ニット)には何色を合わせますか⁉
生姜の様に中身はOCHER 、または葉のGREENを持ってきて遊びますか(笑)。
 自然由来から配色を学び、意図して遊ぶ なんていうのも乙ですよ。

ツィードは懐が深いですから大抵の事は許容してくれるはずです。

皆様も魅力的で素敵なツィードを是非如何でしょうか。
ツィードは仕立てて着込むべきではありつつも、、、魅力があり過ぎて1着などでは収まりませんよね。
 カジュアル化の進む昨今、自由度の高い職場や環境であれば落ち着いたカラーのツィードだって良い筈です。


大いに装い楽しき冬を楽しみましょう!

















・・・・・お知らせで御座います。

● 年内は 12月28日(日) が最終営業日となります。
● 年始は 1月4日(日) より通常営業に入ります。

● BLOGですが、2週お休みを頂戴致しますので年内は今週が最後となります。
 次回は 年明け 1月6日(火)よりの再開を予定しております。




では、少し早いのですが
本年も大変お世話になり、御贔屓頂きまして 誠に有難う御座いました。
 どうか来年も変わらぬ御指導、御鞭撻の程 賜れましたら何よりの幸いで御座います。

素敵なクリスマスを、そして良いお年をお迎えくださいませ。








posted by 水落 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Style | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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