2013年12月10日

【 David Niven 】



 こんにちは。
寒いですね〜、冬ですね〜。


先日、メンズプレシャス 2013 WINTER が発売されました。
『名画(シネマ)』から学べ!

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確かに昔の映画から学ぶ事は本当に多く、今回の号も読み応えがあります。
お勧めされている映画はそれぞれ本当に素敵な名作ばかりです。

宜しければ是非 皆様もご覧頂ければと思います!














 さて、今回のメンズプレシャスの特集に合わせ!?
今週は 大変素敵な英国紳士であるデヴィッド・ニーヴン氏を御紹介させて頂きたいと思います。




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David Niven

デヴィッド・ニーヴン


1910年3月1日 - 1983年7月29日



軍人からの転向を遂げたロンドン出身の俳優であります。
1958年『 旅路 』では、アカデミー主演男優賞も受賞されました。

1967年『 007/カジノロワイヤル 』では、ジェームズ・ボンドを!
007の原作者であるイアン・フレミング氏は、彼をイメージしてボンドを書いたとも言われているそうです。

では、早速ご覧頂きましょう。













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・・・髭がとてもお似合いで御座います!
細かな千鳥格子の上着でしょか、、、。上衿のエッジラインには綺麗に地の目が通っているのが見てとれます。

芯の柔らかそうなロングポイントカラーが素敵ですね。











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・・・同じくロングポイントカラーのシャツにはフレンチカフ、タイはグレンチェックの様な格子柄でしょうか。
ダブルブレストの上着、ラペルのボリューム感がとても時代性を表しております。

ワイドで迫力があってとても素敵です。











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・・・ボウタイを締めたくなりませんか? 
ラペルのフラワーホールには花を! やはりカーネーションですよね。

彼はブートニエールを良く刺されています。
ブートニエールと言えば、名探偵ポアロも素敵ですよね。











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・・・この写真、一番好きです! とにかく格好良いです。美しいとさえ思います。

シングルのピークドラペル:2釦、大変クラシックな三つ揃いであり、生地はグレンチェックですね。

シェイプの効いたエレガントな上着のシルエット、ボリューム感のあるラペル、ゴージの位置や角度、、、、とにかくお手本の様なバランスであり 格好良さです。
カットや仕立て的なデザインだけではなく、クタリ感も実に素敵!

 ゆったりとした深いライズのトラウザースに、バランスの見合ったウエストコート。
フロントの緩やかなカーブ線からシャキッとした剣先へ!
これがウエストコートです(笑)。

紳士服が一番エレガントだったと言われるその時代を垣間見える素晴らしいスーツです。
勿論 D.ニーヴン氏の体形や姿勢、バランスが良いのは言うまでもありませんが、、、。


写真の生地は白黒なので定かではないですが、個人的に赤や青のウインドーペーンによる重ね格子の無い無彩色のグレンチェックが私は大好きです。
良いグレンチェックがあれば、いつも買い付けてしまいます。




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 この生地などは、その典型です!!



Taylor & Lodge 製の素晴らしいウーステッドです。
SUPER 120 のウーステッド、カシミアを数パーセントブレンドしています。

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ウエイトは 320〜330g 辺りの3シーズン御着用出来る生地です。申し分なき素敵な生地です。
D.ニーヴン氏の様なエレガントな三つ揃いを如何でしょうか!!




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・・・同じスーツによる写真、6釦5掛けの王道たるウエストコートの下には、インプリーツのトラウザースが見えます。












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・・・これもかなりワイドなラペルのダブルブレスト・スーツですね。
チョークストライプでしょうか。

トランクにはギッシリと、、、流石に沢山お持ちです。











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・・・これはエレガントなシングル・ピークドラペルの渋いダークスーツですね。
バンカーストライプが大変お似合いで御座います。












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・・・ツィードの上着でしょうか。格子柄の ODD JACKET です。
しかし、渋いですね〜。

シャツのカラーは、またロングポイント! 所有比率が高かった事と思いますが、それこそ この時代だという事です。











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・・・テニスをする時だってこんなにエレガントなのです!
本当に何を着ても様に成ります。











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・・・御寛ぎのワンシーン、ブレザースタイルにスリッポンを!
様に成り過ぎていて、絵画を見ているかのようです。












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・・・上の写真と同じ格好ですね。
ダブルブレストのブレザーに、
衿を出したオープンカラーのスポーツシャツ、春夏になったら、、、、、。
あっ、ダブルのブレザー持ってない、、、(泣)。











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・・・最後の写真です。ご覧の通り結構お年を召されております。
極端に細いナローラペルに成りました。

分かり易いですが、ワイドなラペルが流行れば、反動でナローなラペルが流行るという事ですね。
クラシックな紳士服の世界でも、やはり10年、20年のサイクルで見れば移り変わりがあります。クラシックと言っても止まっていないからであり、その時代でのクラシックがあるという事に成ります。














・・・・・・・・・・・・如何でしたでしょうか。
やはり御自身を良く理解し、スタイルを確立された方々は本当に素敵であり、大変エレガントです。

洋服は、着てこそ洋服です。
突然こんなにエレガントには着こなせませんので、やはり沢山の経験が必要です。

そして、お洒落(!?)を学ぶ上では、『 真似る 』という事は単純でありつつとても大変有効な手段でもあります。



 またいつか素敵な方を御紹介出来ればと持っております。





今週も誠に有難う御座いました。





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2013年02月26日

【 Noel Peirce Coward 】


 こんにちは。
2月も既に月末になりました。

先週の23日には公立高校の受験日であり、やっと次男の受験が終わりました。
結果はどうでしょうか!?

受験生の皆様、お疲れ様でした!

寒かった今年の冬、流石に3月に入れば緩んできそうです。
桜の季節は直ぐそこまで来ておりますね!







 さて、今週は久しぶりに素敵な人物を御紹介させて頂きます。











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この写真、覚えておられますか?

C.ビートンの隣に座る ボウタイの紳士、今週の主役で御座いますが やはりタダ者では御座いません。








Noel Peirce Coward



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 C.ビートン同じく、『サー』の称号を持つ ノエル・カワード。

1899年 ロンドンに生まれました。
この方も本当に多才な方であり、作詞・作曲をこなす音楽家でありながら、俳優、映画監督、脚本家、演出までをもこなす方でした。
(1942年 アカデミー賞も受賞。)


 ゲイであった事から、生涯独身だったそうです。
交友関係も幅広く、様々な俳優からチャーチル元首相とは絵描き仲間であったとの事。

ファッションの世界でもその名をはせ、『007』のジェームズ・ボンド役がショーン・コネリーに決まった時、先ずはノエル・カワードのもとへファッションの相談に行ったそうです。


1950年代になると、英国の税金の高さに嫌気がさし海外へ移住。
1973年 お亡くなりに成るまで英国へ戻る事はありませんでした。





 ファッション誌等で御覧に成った事がある方も居られると思いますが、STYLEを持つ氏のオーラは やはりA.イーデンやC.ビートンに通ずる所が御座います。


己を知る事、己を信じる事、己に自信を持てる事、、、、
STYLEの形成には欠かせない事なのではないかと思います。







ファストファッションが流行る昨今、使い捨て的な装いも多く成ってしまう。
真逆な価値観のもとに紳士としての装いを学び、楽しみながら服という物に向き合って頂ければと願っております。


 人生は顔に出ます。体型にも出るでしょう。
その個を覆う装いという文化を大切に考えたい。















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 幼き頃のN.カワード、こんな年頃からビシッとスーツを着こなしているのです。
やはり年季が違う訳です。





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ピアノを弾くN.カワード。
ダブルの上着の釦は確りと止めていますね!
袖、アームホールを御覧下さい。 街に広がる既製スーツのアームホールから見れば、随分と小さく感じられる事でしょう。

 散々語ってきているので、既製と誂えでは同じスーツの形をしていても、全くの別物という事がお分かり頂ける事と思います。









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N.カワードと言えば、ダブル・スーツを好まれたのか 数多くの写真が残っています。
フランネルですね、、、、欲しくなってきたっ(笑)。

・・・( 『激レア』のOLD H.LESSER製フランネルを入手致しました! いつか御紹介させて頂きます。私はこれを見て唾を飲み込みました(笑) )










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「ダブルのスーツはこうあるべきだ!」 と語りかけている様です。

現行で見られるダブルの上着とは迫力が違います。
バランス良く堂々としたラペル、打合い深きフロント。

ダブルのフロント釦は、四角形を形成しますが、現行品の多くは縦長ですが 古き良き時代のダブルの顔は横長の四角を描きます。 これは打合い(フロントの重なり分量)の深さに連動します。
また、Vゾーンの大きさとも密接に関係してきます。

ゴージ、刻みの角度や位置、ラペルホールの位置、サイズ、勿論シルエットやバランス、どれをとっても完璧に格好良い!!








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目の覚める様なペンシルストライプのスーツ、これに格子のタイを締めますか?
カフはやはりターンバックが多いですね。








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この時代は御覧の様に『 NOベント 』が主流です。
美しくエレガントなシルエットを生み出すには、一番適しているとも言えます。










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これも時代的大きな特徴ですが、TROUSERSのシルエットを御覧下さい。
ハイライズ(深い股上)に、とてもゆったりとしたシルエット。

最近のイタリア的で鉛筆の様に細いパンツから見れば、有り得ないでしょう(笑)。
ですが、100倍は履き心地も良く、優雅に見えるでしょう。
パンツ地がホーズに引っ掛かる事も無く、座る為に膝を上げる事も無く!

ただ、このシルエットを推奨する訳では御座いません。
今となってはコスプレ感漂ってしまうので、お好きな方が誂えれば良いのですが、何事もやり過ぎは禁物という事です。









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重ね格子の入ったグレンチェック・スーツですね。
上衿の柄もクセ取り衿が据えら、綺麗に横柄が通っているのが窺えます。











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こちらはシングル・ブレスト。靴も靴素敵ですが、一体何足お持ちだったのでしょう。









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コートを着用すればコレですよ、、、。なんてまとまり良く、完璧なのでしょう。
衿の立て方も慣れたものです!

グローブにストールもそうですが、本来 紳士の装いでは、帽子がどれだけ締めのアイテムに欠かせない物なのかが良く分かると思います。

重厚なアルスター・カラーのコート、溜息が出るほど格好良いですが、相当コートの重量はある事でしょう。

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この腰ポケットは、フレームド・パッチポケットですね!










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単なるポロシャツ姿、、、、何でここまで様に成るのでしょうか。










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周りの方々まで皆ダブル!!
帽子の被り方、相当計算されていそうです!










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仲の良かったチャップリンと!
袖口の釦、相当袖口部に近く付いていますね。
一概には言えませんが、古いもの程 その傾向があると見受けられます。

しかし、イタリア系上着の袖口釦は何故あんなに高い所に付いているのでしょう。

袖をまくられる用に『開き』を作る、開きを閉じておく為に釦を付ける。
全く持って素直な道理です。

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・・・・・・・・・・・・・如何でしたでしょうか。

 先人たちから学ぶ事は本当に多いです。
この方々のレベルまでSTYLEを確立されておられる方には、そうそうお会い出来るものではありません。

男が男に憧れる、
そんな素敵な男性(紳士)になりたいですね。

同じ日本人としては、『白洲 次郎氏』 
男が惚れる男であると私は思っています。
そんな政治家、今の日本にも出て来てくれないでしょうか!

いつか御紹介させて頂きたい方で御座います。












・・・・・・来週 3月5日のBLOG更新は、お休みをさせて頂きます。
申し訳御座いません!! 

3月12日には必ず更新させて頂きます。
 その頃には、新作タイを御紹介出来るでしょうか!?







今週も御覧頂きまして、誠に有難う御座いました。







posted by 水落 at 09:00| Comment(2) | TrackBack(0) | STYLE OF THE MAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月25日

【 Cecil Beaton 】


 こんにちは。
やっと涼しくなって参りました。 やっとです・・・。

何をしても汗をかく程の暑さでしたが、本当にいきなりですね。
ですが、これで気分良くタイも締められ、上着を着る事が苦痛に成らなくなって参ります。


皆様、御体調にはくれぐれもお気をつけ下さいませ。
















 さて、7月に御紹介させて頂きました アンソニー・イーデン氏、大変ご好評を頂戴致しました。

そろそろこの方を御紹介せずにはいられません。



今週は、とにかく、とにかくエレガントな セシル・ビートン卿を御紹介させて頂きます。












【 Sir Cecil Walter Hardy Beaton 】


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サーの称号をも持つセシル・ビートン、英国の写真家でありファッション写真やポートレートなどで活躍されました。

1904年にロンドン・ハムステッドの裕福な家に生まれました。
名門ハロウ校を卒業し、ケンブリッジ大学はセントジョンズ・カレッジへ進みました。
(この名門パブリックスクールであるハロウ校は、あのハリー・ポッターの撮影にも使われていたそうです。)

C.ビートンは英国王室の写真家としても、またはヴォーグなどのファッション雑誌でも活動されましたが、とにかく多彩な彼は絵も描きますし、映画の衣装なども手掛けておりました。

『 恋の手ほどき 』 『 マイ・フェア・レディ 』 では、アカデミー衣裳デザイン賞も受賞しております。

 本当にエレガントで、内から出る彼のセンスを感じずにはいられません。
こういう方がいるのです。私の憧れる一人でもあります。













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若かりし頃のC.ビートン、初めてのカメラは『コダック』だったそうです。













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スタイルと良い、端正な顔立ちと良い、非の打ちどころがありません。

クラシックな3Bスーツ、フロントの釦を御覧下さい。
随分内側に付いております。昔はこれだけ打合いも深かったという事です。
 その他、この時代では見受けられる『ターンナップ・カフ』ですね!













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以前にも掲載しましたが、大好きな写真です。
カバートコートと言えば、C.ビートン。この写真をどれだけ眺めた事か、、、、。













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一番右側、ノエル・カワードです。この方もいつかは御紹介したいですね。
その隣にC。ビートン。 フラノのスーツにサテンのタイです。
 お茶を飲んでいるだけなのに、惚れ惚れしてしまいます、、、!













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C.ビートンのスーツのバランスを脳裏に焼き付けて下さい。

しかし、スタイルが良いのもありますが、それもあり 上着の着丈は綺麗に総丈の1/2ですね。

トラウザースのゆったりとしたシルエット、時代性でもありますが、被写体である軍人さん方の軍服トラウザースも太いですね。













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モーニングコートのスタイルです。
打合いがかなり深いダブルのウエストコートに目がいきます!

写真の解像度が低いので定かではないですが、コードストライプのドレス・トラウザースでしょうか!? 裾はターンナップです。
ドレス・トラウザースの折り返し裾、リアルな英国古着でも見た事があります。













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燕尾服、、、一度も着る事が無く一生を終えてしまうのでしょうか、、、、、。












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2Pのスーツには、サイケ調なタイにスニーカーを合わせております。













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淡い色のダブルのスーツ、これもターンナップ・カフです!












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グレタ・ガルボと歩くC.ビートン。
大変エレガントなダブルのチェスターFコートです。素敵です・・・・。

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この写真は弊店にも御座いますね! ウインザー夫妻と共に。
被写体であるウインザーと共に映っている写真、レアですよ!












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何を着ても様に成ります・・・。















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お年を召されてもエレガントさは健在です。
A.イーデン同じく、ネック・ウェア使いが巧みです。




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如何ですか、エレガントの塊の様な方です。
他にも素敵な写真は沢山御座いますが、今度は彼の撮ったポートレートです。













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グレース・ケリー、、、なんて美しいのでしょう。
この表情を引き出す事もC.ビートンの腕なのでしょう。







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大好きな ゲーリー・クーパーです。
この方も、ウソの様な格好良さです。







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最後はオードリー・へプバーン。
彼女の写真は本当に多いですね。ですが、この素朴でシンプルなこの写真こそオードリーの魅力が溢れていると思いませんか、、、。















・・・・・・・・・如何でしたでしょうか。

英国紳士のTAILORED SUITS、長い歴史と共に深みなども御感じ頂けたでしょうか。
時代が違うとはいえ、A.イーデンやC.ビートンの着こなしを見ていると、カジュアル化の進行と共に、随分スーツスタイルというものが崩れた気が致します。



現在では、弊店のネクタイ代があればスーツの形をしたものは手に入ります。
そもそも100円均一にはタイが売っています。

良くも悪くも 本当に多様化されました。






何故、どうして誂えなのか、
誂えなら 何がどう変わるのか・・・・・


結局の所は意識次第という部分もありますが、志高く、心身ともに紳士と呼ばれる様な男に成れる様 精進させて頂きます。






今週も誠に有難う御座いました。











・・・・・来週の10月2日(火)ですが、勝手ながらBLOG更新を休ませて頂きます。
更新を楽しみにして下さっておられます方々には本当に申し訳御座いません。
9日(火)には、必ず更新させて頂きますので 宜しくお願い致します。






posted by 水落 at 09:00| Comment(2) | TrackBack(0) | STYLE OF THE MAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする