2018年10月02日

【 PICK & PICK 】



 日本列島を縦断した台風24号:チャ―ミ―。
各地でも様々な被害が出てしまいましたし、都心でも交通の乱れなど影響は大きかったです。

週末だった事はせめてもの救いだったかもしれませんが、皆様におかれましては大丈夫でしたでしょうか。

長雨や台風、地震などの自然災害には抗えませんが、経験を少しでも以後に活かせることを望むばかりです。




















 伝統のある普遍的で保守的な CLASSIC SUITING を語る上で
PICK & PICK というスーツ地は欠かせぬ生地です。

日本では 表面がサメ肌に似ているとの事で シャークスキン とも言われております。

 この代表的で当たり前すぎるスーツは、既に皆様のワードローブに入っている事と思います。 もし 後回しになっている様であるならば、品質の良い PICK & PICK で誂えたスーツは是非とも手に入れておくべきです。


現代社会におき、昼間の正装となるモーニングコート(CUT AWAY FROCK COAT)があります。
基本的にはブラックですが、グレーも御座います。
 英国のアスコット競馬場では正装した紳士淑女が集いますが、そんなオケージョンや結婚式などでもグレーのモーニングは着用されます。

その正装たるグレーのモーニングスーツ、例外はあれど その多くは PICK & PICK の生地にて仕立てられています。



 昔から親しまれてきたPICK & PICK は、往々にしてグレー系が主体であり、バリエーションとしてはネイビー系なども織られています。
春夏用の軽めなウエイトから、ガチッとしたヘビーな秋冬地まで様々ながら
この PICK & PICK をコレクションしていない生地メーカーは無いと言えるのではないでしょうか。











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・・・・・400gの確り目のウエイト、私物の PICK & PICK :3-SUITS です。
もう13年選手となりますが、まだまだ現役である事はいうまでもありません。

大切なオケージョンでは、どれだけ頼りにしてきた事でしょうか。
私が大人になってからのささやかな歴史の中で、その13年の間には様々な思い出があり このスーツにも刻まれています。




 PICK & PICK は綾織となります。

平織は、経糸と緯糸がそれぞれ交互に潜り合い 織られています。
網戸と同じなので、一番わかりやすくプレーンな織です。

綾織とは、羅列する緯糸に対し、経糸がルールをもって その緯糸を飛ばしながら潜らせて織られています。
 平織と比べて地は確りとし、表面には その飛ばした経糸が斜めに走る畝が生まれます。
この特徴により、平織と比べると 綾織の方が艶やかでもあります。
(文字での説明ですと 分かり辛いですね、、、。)

独特の斜めに走る畝は、皆様もお持ちであろうジーンズをみれば良く分かるでしょう。
チノパンの生地も綾織であり、ジーンズほどでは無いですが この斜めに走る畝が見える筈です。




 さて、PICK & PICK である特徴をもう少し御紹介致しますと、
この生地は目を凝らしてよく見てみると、その綾織たる斜めの畝が かなり細かな階段状になっているのです。 その階段が細かく羅列して綾織たる畝模様が構成されているのです。

また、PICK & PICK では無い とてもベーシックで当たり前な綾織ウーステッドのスーチングは、基本的には経糸・緯糸同色でネイビーやグレー、ブラック等と色を構成しています。
 しかし、PICK&PICKはグレー系であれば モノトーンでの範疇において、数色の色を織り交ぜて織られるので 独特な霜降り感が表情に出るのです。






 今週は、紳士の着るべきスーツに対し 欠かせぬ存在でもある 【 PICK & PICK 】 より 3種の個性溢れるお勧め生地を御紹介させて頂きます。


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・・・・・先ずは、名門 H.Lesser からの PICK & PICK です。

ここは高い!、、、その代わり、その期待と信頼を裏切る事は絶対にありません。
100年以上の歴史ある生地メーカーがひしめく英国では、比較的に歴史が浅いとも言えるでしょう。 逆に、その短期間でここまでサビルロー界隈を始め、世界各国で支持されてきた経緯には確りとした理由があるという事です。
 当店でも多くの生地を扱ってきております。
『格上』そんな表現が適する数少なき素晴らしい生地メーカーです。

HARRISONSグループの傘下になった事は記憶に新しいのですが、この生地は傘下に入る前に織られていた所謂 古在庫となります。
 この生地種、実は廃盤が決まってしまい 在庫限りです。
出物で入手したので 正規販売されていた頃を考えれば驚きのお値段でもあります。

(生地ネームもHARRISONSグループに入って少し変わりました。このネームは勿論それ以前のネームです!)

















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・・・・・この生地ですが、なんと 16oz : 475g あります!!

圧倒的な迫力です。 誂えスーツは子の代までと言われていた時代を考えれば普通ですが、古き良き英国服地を好まれる方におかれましては もう間違い無き御選択です。

 コシがあり、かなり密に織られた打ち込み具合は 必ず仕立て映えを持って応えてくれる事間違いなしです。

皺にも強いでしょうし、復元力も高いはずです。

 これは もう生涯のパートナーとして寄り添ってくれる事でしょう。















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・・・・・あっ、階段、、、ちょっと分かりますね!! 分かりませんか!?

PICK & PICK は、仮にワードローブに入っていたとしても、数着は欲しくなる程に魅力にあふれています。
 仮に この H.Lesser を所有するなれば、今度は春夏用でも欲しくなります。
その時は色目ももう少し明るめでの御選択も良いですね。

名門 H.Lesser のヘビーな PICK & PICK 、チャコールグレーのシックでエレガントなこの生地は もはや貴重な逸品となりました。


















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・・・・・お次に紹介するのは VINTAGE となります。

VINTAGE のスーチングは当店 BLOG でも随分と御紹介して参りました。
実は、この生地 どこで織られたのかは不明なのです。

PICK & PICK の らしさ溢れる オックスフォードグレー ですね。

ウエイトは 約350g です。 秋口から御着用でき、冬を越して 寒さ残る春先まで御着用頂けます。

















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・・・・・ご覧ください、何とこの生地には、カシミア、そして ミンク がブレンドされているのです。 超高級毛皮のあのミンクです!
とは言ってもカシミアと共にスパイス程度ですから、ほんのりと味付け程度となります。
 ゆえに、デリケートでは!? との心配には及びません。

そのミミ部分には 金糸 が使われており、あからさまな高級感を演出しています。

 70年代後期に織られたとの事ですが、当時のMOXONやTAYLOR&LODGEなどが挙って良い生地を! 高級な生地を! と切磋琢磨していた時代の物であると ブレンドやミミより推測する事が出来ます。

( VINTAGE MOXON:GOLDENBALEも金糸使いでしたね。 TAYLOR & LODGEのVINTAGEでは、GOLDENBALEにCASHMERE、そしてSABLE、VICUNAをもブレンドした至高の4者混生地が存在しました。)



 現代の高級生地には欠かせぬ、スーパー200、もしくはそれ以上も、、、。
今とは高級たるベクトルも違いますし、そもそも そんな糸を当時は作れませんね。
だから良いのです。 高番手過ぎる生地は実用的ではありません。

当時の高級なレベルはスーパー100から、トップレベルで120程度です。
それで十分であり、むしろその位がベストと私の価値観では思っています。



















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・・・・・この写真だと、耳の金糸がキラキラしているのが見えますね。
仕立屋に並ぶ生地は大抵この様に ミミ表記があり、様々な事が織り込まれています。 MADE IN ENGLAND や、メーカー名、素材などですね。

 今は既製服が主体であり、既製服用に織りあげられる生地には ミミ表記など不要です!
ミミ、、、仕立屋には沢山の生地が並びます。 ある意味では同じ様な物ばかり!?

ミミは とても大事なアピールポイントでもあったのです。

 この生地、実はメーカー不詳というのもあると思いますが 品質を考えると信じられないほどに激安です、、、。 
旧型織機でゆっくりと織り上げられ、当時の手間の掛かった丁寧なフィニッシング、それが風合いに表れています。
 目の肥えた『通』の方こそ こういう生地を見抜き、選び出されますので 本当に流石で御座います。

是非皆様も一度 手に取って、その品質を、風合いを感じて頂けましたら幸いです。



















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・・・・・ラストを飾るのは、英国 HARDY MINNIS より
ほんのりブラウン味の掛かった絶妙な チャコールブラウン です!

似たような渋い色目が、FOX BROTHERS のフランネルでもありましたね。
http://dittos.seesaa.net/article/452503990.html


カントリー系含め、スポーティーな生地には欠かせぬブラウン。
しかし、ダークスーツなどのビジネス系スーチングでみれば 野暮ったくなりがちに感じられる方も多い事でしょう。

 しかし、この子には品の良さが漂います。
チャコールブラウンの PICK & PICK 、なんて乙なチョイスでしょうか。
余裕ある大人の渋みが滲み出ます!

















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・・・・・HARDY MINNIS
ウエイトは こちらも 約350g といった所です。
これもかなりの打ち込み密度でコシがあります。 素晴らしい生地です。
こういう生地は本当に仕立て甲斐があるのです!

HARDY MINNIS、耳にされた事の無い方も居られるかも知れません。

皇室御用達でもあり、ハダーズフィールドに構える やはり名門ミルの内の一つでもあり、大きなグループでもあります。

1859年 創業の老舗ミルである MARTINSONS & Co
フレスコで有名ですね。 その MARTINSONS 、実は HARDY MINNIS の傘下に入りました。

 悲しいですが、昨今では この様にグループ化しなければ太刀打ちできなくなってきた事は否めぬ事実です。

ネームは、MARTINSONS & Co できておりますね。

(この写真でも階段が見えますよ! PICK & PICK たる顔です。)



















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・・・・・みな PICK & PICK です。
微妙な色味の違いや表情の差が分かるでしょうか。

右上より、左に向かい
H.Lesser
VINTAGE
HARDY MINNIS  と並んでいます。













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この写真は自然光下ももとで一応撮りました。
が、写真は写真でもあり、皆様のモニターを通せば また色味も変わるでしょう。





 同じ PICK & PICK にも拘らず、これだけ三種の個性が違います。

持っているべきスーチングでもある PICK & PICK 、皆様ならどの子がお好みでしょうか。

色味だけでは無く、風合い含め 写真ではお伝えしきれません。

是非店頭にて現物を手に取り、個性を感じて下さい。
 BESPOKE でも、HOUSE STYLE ORDER でも、そのステージ内において最高のスーツに料理させて頂きます。




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 皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
今週も誠に有難う御座いました。



・・・・・今月の中旬位を目安に、今季の新作 オリジナル・タイが仕立て上がって来る予定です。
今回も素晴らしい生地が織り上がって参りましたので、是非ともご期待下さいませ。

宜しくお願い致します。







posted by 水落 at 09:00| Comment(0) | 生地について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月25日

【 2018AW SHIRTING 】





 皆様 こんにちは。
二週に渡り三連休が続きましたが、如何お過ごしでしたでしょうか。

雨はよく降りますが、いよいよ上着を着ていても タイを締めていても心地良い季節に差し掛かって参りました。

10月も目前です。街では既に来年のカレンダーも発売されていますね。
毎年ながら焦ってしまいます。



















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・・・・・1920年 衿型のバリエーションです。
まだまだスタンドカラーも多いですね。
しかし往々にして 衿腰高き ハイカラー である事が当時の特徴でもあります。
 
【 はいからさんが通る 】
ご存知でしょうか、耳にした事ぐらいはあるかも知れません。大正時代を舞台に描かれたマンガであり、アニメ化もされているようです。

ハイカラとは、明治時代に西洋の格好を取り入れられた方や西洋帰りの方々を指して言われていたそうです。 そうです、皆 写真の様なハイカラーシャツを着用されていた方々の事を指していたのですね。

 そしてハイカラな・・・等と形容的に使われ出し、大正時代には お洒落な方や流行的な格好の方をハイカラさんと呼ぶようになったそうです。

 ハイカラさん、、、お若い方々は聞いた事も無いかも知れませんね。




さて、まだ全てでは無いものの 今季秋冬のネタが揃いつつあります。
今週は 頼りにしている国内のシャツ問屋さんより、2018年 AWのコレクションが届いておりますので御紹介させて頂きます。


 先ずは寒くなると恋しくなる暖かなシャツ、コットン フランネルのシリーズよりご覧頂きましょう。

















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・・・・・イタリアに買収されてしまった THOMAS MASON より
贅沢なネルシャツ地です。  コットン:85%  カシミア:15%

なんとカシミアがブレンドされていますね。
 柔らかく、肌触りは最高ですし、天然繊維でもあるカシミアの暖かさは
ほぼ化繊からなる有名なヒートテックとはある意味対極の暖かさと価値観とも言えましょう。

ご存知の通りシャツは下着です。肌に触れあう生地の風合いを直に感じて下さい。















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・・・・・スイスの名門 ALUMO より
上記に同じ混率で織られた カシミア混ネルシャツ地です。

合わせやすそうで 色も温かみを感じずにはいられぬキャメル色。
 タイを締めても、勿論ノータイでのスタイルでも重宝出来る上品なシャツとなる事でしょう。














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・・・・・同じく ALUMO より
コットン:83%  ウール:17%

今度はカシミアをウールに置き換え、様々なカラーバリエーションを取り揃えます。
 肌触りや保温性はカシミアに劣るものの、充分な暖かさと共に やはりお値段がカシミア混とは大きく変わって参ります。

淡いペールトーンのネルシャツを 暖かさと共に是非お楽しみ頂ければと思います。
















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・・・・・オーストリア GETZNER より
コットン:100% での純粋なコットン フランネルであり、クラシックなヘリンボーン柄です。
 こちらのシリーズは、先の上品シリーズと比べると肉身が確りとあり よりスポーティーでもありますので、デニムに合わせ ニットを合わせたスタイル等でも様になります。

この辺りは ノータイでのスタイリングがお似合いになるでしょうか。
















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・・・・・イタリアは ALBINI より
コットン:100% の同じくネルシャツ地です。

こちらは織り糸も細く、地薄で滑らかでもあり かなり上品に仕上げられています。
 表情は刷毛目調な顔立ちであり、霜降り感がまた素敵!

アイスブルーと、かなり薄いライトグレーの 2色展開です。
 これは素晴らしい!















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・・・・・ポルトガル SOMELOS より
上記にかなり同じテイストながら、ヘリンボーン柄が織りなされています。
 よく見ないと分からぬ程度に沈み込んだ控えめな織柄となっています。
起毛感も主張も ほんのり程度で これまた上品さが滲み出ています。

センターの淡いベージュは鉄板ですね! 今期はこのシリーズが個人的に一押しです。

















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・・・・・イタリア ALBINIより
コットン:100% のネルシャツ地です。

線もなかなか太くやや主張のある格子柄ですが、縞の境をグラデーションをかけて色糸をセッティングし、更に起毛加工により柄のボケ加減が際立つ 芸の細かな格子柄です。

肌触りも最高です!

















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・・・・・イタリア TESTA より
織り柄のベースに、小紋系のプリントを施したスポーツシャツ地です。

同じくコットン:100%であり、ネルシャツ地となります。

















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・・・・・ポルトガル SOMELOS より
親しみと落ち着きのある格子柄は、クラシックなタッターソールチェックをベースとしてデザインされた コットン:100% のネルシャツ地です。

ブルー系にグリーン系、間違いなく頼りになる存在であり カントリー系コーディネイトの為にも ワードローブに加えておきたいシャツですね。
















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・・・・・イタリア THOMAS MASON より
モノトーンシリーズであり、ブラックの織り柄も揃えます。
ニヒルな感じが漂うこのテイストは一定の指示があるのでしょう。

 さて、ネイビーのスーツにブルーのシャツ、そしてネイビータイ。
皆様もされるであろう これ以上無きミニマルでクラシックなコーディネイトです。
 単にブルーのグラデーションですが、これをグレー版で行うと とても新鮮でありつつ落ち着きと共に洗礼された大人のコーディネイトとなります。

是非お試しに成られてみて下さい。

















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・・・・・イタリア THOMAS MASON より
大胆なストライプです! 配色やデザイン自体はクラシックながらも、ここまで大胆だと派手な部類に入るかも知れませんね。

良い意味でイギリス的な らしさも感じられますが、如何でしょうか。
個人的にはとても大好きです!!

















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・・・・・イタリア LEGGIUNO より
カチョッポリのシャツ地コレクション同様に、やはりプリントシリーズも御座います。

パイプ柄!!、、、、パイプお好きな方はおられますか?
















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・・・・・オーストリア STORMTEX より

えっ、、、ダイス柄、、、、、目は4、全て4、、、、いかさま!?(笑)
ダイスは対面との点の和は必ず 7になりますよね。


















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・・・・・ポルトガル SOMELOS より

クロ、黒、くろ、、、織り柄による表現で!
一定のファン層がいるのでしょうね。
















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・・・・・ポルトガル SOMELOS より

『 !!・・・ 君らは DASHING TWEED かっっ!? 』

と、ツッコミが入った所で今週は閉幕とさせて頂きましょう。

http://dittos.seesaa.net/article/461462399.html
( ↑ DASHING TWEED )



















・・・・・如何でしたでしょうか。
コレクションは勿論これだけではありません。 クラシックな色柄も豊富に御座います。

多岐に渡るこれらコレクションは見ているだけで楽しくなります。
 様々な価値観と好みのお方が居られる訳です。 

きっと皆様にとっても素敵な生地が見つかる事と思います。

 是非とも店頭にて吟味されてみて下さい。
パイプやダイス柄であろうと、弊店拘りのフィッティング精度と仕立てによる最高のシャツへと料理させて頂きます。






 皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
今週もお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。






posted by 水落 at 09:00| Comment(0) | 生地について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月04日

【 DASHING TWEED 】



 皆様、また台風です。
21号:チェーピーが来ており、非常に強い勢力だそうです。
 もう毎週の様に台風ばかりです。 どうかこの度も重々お気をつけ下さいませ。


 いよいよ9月に入りました。
まだ残暑は御座いますが、気持ちの上では秋冬スイッチが入るのではないでしょうか。


















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・・・・・レスリー・サルバーグ氏の描くイラストは描写が細かく、本当に魅力的で素晴らし世界観が表現されています。 カントリーサイドでの一コマですが、一人一人のスタイルが実に細かく素敵であり 学び多きものです。









 さて、2週に渡り W.Bill からのカントリーテイスト溢れる生地を御紹介させて頂きました。
今週は、この秋より日本では本格デビューとなる 新しい生地メーカー を御紹介させて頂きます。

















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・・・・・ブラウン系で落ち着きと温もりを感じさせる渋きツィード。
店頭に飾っておりますので、ご来店下さった方々におかれましては目にされた事でしょう。










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DASHING TWEEDS



 2011年 ガイ・ヒルズ氏(ファッション・フォトグラファー)とカーティス・マクドゴル氏が作り上げるツィードとの出会いによって設立された新進気鋭のブランドとなります。

英国で製造される生地は長き目で見れば随分と減少しています。
彼らは伝統的な『らしさ』だけに囚われず、色や織り、そして素材含め 英国のスポーツウェアを改めて発展させ モダンなデザインをタウンユースで楽しめる様にと考えました。

古き良き伝統と近代化の融合、それが DASHING TWEED のテーマでもあると言えましょう。

昔ながらのミルや、手織りからなる各種ツィードには、英国産の羊毛を主体としながらも、
ゴムやシルク、リネン、日本製の綿など含め 特殊な糸なども使用されています。
















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・・・・・多色に撚り込まれた糸による ツィードらしい色使い。
ベースはブラウン系ながら、独特で緻密な織り柄を成しています。素晴らしく凝ったデザインでもあり 本当に素敵です。














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・・・・・ケンプ糸が野趣溢れるツィードらしさを感じさせます。
こんなにも綺麗で緻密な柄を見ると、もう伝統工芸の寄木細工の様でもありますね。
 かなり格好良く雰囲気のある生地であり、本当に惚れ惚れする生地です。
コートにも是非!!
















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・・・・・待っていたバンチが英国より やっと届きました。
リボンで包み、なかなか可愛く お洒落にきましたね!

 では、先ずは伝統を重んじるコレクションから見て参りましょう。
皆様、今日は度肝を抜かれる御覚悟を(笑)!














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・・・・・色味の綺麗なツィード、上手くグラデーションを生かした色彩バランスです。
正にスコットランドの素朴なカントリー風景を彷彿させます。











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・・・・・これまた 渋い!
単純なヘリンボーン柄ではありませんね。
クラシックながらも、捻りが効いています!
 素晴らしい色出しと雰囲気であり、これまた ザ・ツィード です。













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・・・・・私も大好きなバーリーコーン柄を こんなにも綺麗な色で!
欲しい、、、着たい、、、、。 尖がり方の波長が個人的にとても合います!!

しかも、かなりお安いでは無いですか!!














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・・・・・社名はTWEEDですが、もっと幅広く生地種は展開されています。
メリノウールで織られたクラシックなバスケット織りですね。













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・・・・・シンプルな平織を交織使いで!














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・・・・・それぞれの織り柄はクラシックなベースがありつつ、かなり変化を付けられています。 ある意味ヴィンテージの生地を見ている様な感じさえ受ける生地も結構あるのです。
 織り柄もそうですが、色使いがやはり特徴的なものが多いのが分かります。













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・・・・・コレなんかは 爽やか系の色味ではありますが、かなり派手なデザインの部類に入るでしょう。 似寄りがヴィンテージでもありそうです。









 如何でしょう。 何となく同社のイメージが湧いてきましたでしょうか。

ではここから本領発揮ですよ。
英国のパンクでサイケ、アバンギャルドなパワーを 是非ご堪能頂きましょう。



















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・・・・・これ、ダイナミック過ぎてバンチでは柄の全容がつかめませんね!
良く見て下さい、ベースは超巨大な千鳥格子です。








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・・・・・これ、青緑の糸、、、、光る糸です、、。 キラキラします。
この生地の固有名称は『 WIZARD 』 、なるほど、、、。










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・・・・・これ、、、コットンです!
柄合わせ、、、、どうしましょ??、、、、、












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・・・・・零号機、初号機、弐号機、、、、
エヴァが出揃った所で 閉幕とさせて頂きたいと思います!




















・・・・・皆様も力強きパンチを感じて頂けましたでしょうか!?
英国の服地業界も この様な新しい波だってあるのです。かなり注目されているようですよ。


 同社は、ナイキやコンバースなどとコラボしたり、
『 オリエント急行殺人事件 』や『 パディントン 2 』などの映画でも服地が使われています。
ヒュー・グランド氏の装いを是非!



 また、それ以外にも特徴は様々に御座いますが
本国のお店では、これらの生地を使ってクラシックからモダンなデザインまで 注文服さえ受けているようですし、同社の生地が使われた小物類も作られております。
生地も通常のメーカーなら無くなれば織り足しますが、ここは反が無くなれば基本終わり!
 新しい生地を生み出し、バンチに付け加えていくという 出し入れスタイルになります。



冒頭で御紹介した素晴らしいツィード、
【 JURA 】 と名付けられた 100%:British Wool で織られています。

しかし、バンチに入っていないので既に完売済みという事になります。
因みに、個人的にほれ込んだ 綺麗なブルーのバーリーコーン柄、これは 【 IONA 】と名付けられています。
イオナはハリス島で織り上げられたツィードとなります。










・・・・・如何でしたでしょうか。

欧州の方々と比べ、もともと日本人は色使いが地味ですし、原色含め 派手な色遣いは苦手な方も多い事でしょう。

 ですが、もっとご自身を演出され 装いをもっともっと楽しんで下さい。
チャレンジ無くして成功も、その先もありません!


 皆様、英国の新しいツィードも是非ご覧になりに来て下さいませ。
企画者や織り手のパワーと、拘りを感じられる生地ばかりです。




 皆様のお越しを 心よりお待ち申し上げております。

今週も誠に有難う御座いました。




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