2025年11月11日

【 THE TALLA TWEED : LOVAT MILL 】





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緑が豊かな場所では 至る所に沢山の『どんぐり』が落ちています!
そんな時期ですね、これから紅葉も進む事でしょう。

今年はお陰様によりシャツの受注もリスタートする事が出来ました。

急では御座いますが、今月中旬より
=ACORN FAIR= を開催させて頂きます。





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【 acorn fabrics 】




英国のトラディショナルなタッターソールチェック、そもそもはリチャード・タッターソールさんが1766年に開設した競走馬の競り市場『タッターソールズ』に由来します。
ホースブランケットなどに使われた二重格子の柄はその後 乗馬用品やウエストコートも誂えられるように広がります。
乗馬が起源となるこのタッターソールチェック、日本では「乗馬格子」という和名もあるとの事。
 今では随分と進化して展開も広がり、英国的な重ね格子の柄たちはシャツやウエストコート、乗馬服のライニングなどでも欠かせぬ伝統的な古典柄であると言えます。

そんな歴史より独特のセンスにより生み出された、COUNTRY SHIRTINGは他国のメーカーでは手に入りません。
昨今の日本では英国シャツ地を扱う代理店も無く、オーダー業界でも選択肢から外れ 欲しくても気軽に手に入らぬ生地となってしまいました。

ポプリンやストライプなどのクラシックなドレスシャツ地であればスイスやイタリアのメーカーなどでも代用できますが、出来ない色柄や種類、独特のセンス漂うカントリー系のシャツ地が本当に沢山ある訳です!

それらを厳選し、私の好みと独断で仕入れました。

この度はカントリー系のスポーツシャツ地だけではなく、ソリッド含め クラシックでベーシックなストライプなどドレスシャツ地も多く揃えているのも特徴であり、当たり前なホワイトポプリンのシャツさえ英国製に拘りたい方々におかれましては是非如何でしょうか。

 これら手配した生地がACORN社より明日には届きますので、早速お値付けと共に準備を進めて参ります。
次週のBLOGにてご紹介させて頂きますが、幅広く揃えた分 1種に対する着数自体は少なめ(色柄で差があります)ですので 宜しければ御予約も喜んで承らせて頂きます。
(準備が整い次第 店頭展開からスタート致します。)

この御機会に 英国のSHIRTINGを是非手に入れて下さい!

何卒よろしくお願い申し上げます。





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≪ PHANTOM THEREAD ≫




ダニエル デイ・ルイス氏が主演を務めた2018年公開のアカデミー賞受賞映画です。
舞台は1950年代のロンドンであり、氏はオートクチュールの仕立屋を演じました。
幻の糸、、、色々な意味合いが込められているのですね。

映画の内容は割愛しますが、氏の洗練された身なりと共に その英国的な装いは大変エレガントで魅力的でした。
 この衣装でもあるテーラードを裏で支えていたのが 名店アンダーソン&シェパードです。
時代背景に服を合わせる為にもトラウザースはよりハイライズでゆったりと、、、。
同社では生地のスワッチも紹介されております。








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・・・・・スカーフで着こなす様も氏の雰囲気に凄く合って素敵ですね。
ツィードによる この魅力的なスポーツジャケットも勿論A&S製であり、使われている生地は、、、

LOVAT MILL:ETTRICK より、21oz(640g)もあるチェヴィオットツィードです。
エトリックというシリーズ、このヘビーウエイトなツィードへ更に撥水加工も施された全天候型の正にギアレベルな生地でもあるのです。





 その他、ツィードの歴史を紡いできたALSPORTSで更にヘビーな22ozのダイヤゴナルでスーツを、ディナースーツでさえ19ozのバラシアで仕立てられている拘りようです。
時代性を加味し よりヘビーなウエイトで世界観を演出しています。

多くの服好き、英国贔屓の方々はこの映画をご覧になられた方々も多い事と思われます。
同時に この氏の着こなすツィードジャケットに影響や感銘をお受けになられた顧客様方も少なくはありません。



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【 LOVAT MILL B 】















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・・・・・M様も氏のスタイルをイメージにと、BESPOKEでは当店初となるご注文を LOVAT TWEED にてお選び下さりました。











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LOVAT MILL:KIRKTON


100% WOOL

16oz 500g




 エトリックより一段軽めとなるカークトン、このシリーズでも十分にヘビーなツィードですが、メインのタウンユースを念頭にハード過ぎないポジションというのが このカークトンとなります。
 これまた素敵な色柄を選ばれましたね、、、、そそられます。

スーツで誂えるのか、もしくはジャケットのみかによっても ある程度は色柄選びに影響を及ぼす事でしょう。
 それにしても渋くて素敵、ナチュラルなアースカラーの構成にTWEEDの魅力が詰まっています。



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・・・・・さて、そんなLOVAT MILLより
新しいコレクション出ておりますのでご紹介させて頂きます。


















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THE TALLA TWEED

Lovat Mill



100% WOOL

480g




・・・・・野趣に富み豊かな自然をも感じられる素朴なアースカラーの構成による多彩なツィード達は2種の羊毛をブレンドし、『ケンピ』をふんだんに感じられるよう織り上げられたツィードです。

感じられるボリュームに比べ、ウエイトは480gと重くない。
その分ソフトで柔軟性に富んだ打ち込みはウエイトより軽く感じられ、快適な着心地をお約束いたします。

 シェットランドツィードやハリスツィードの類ですね!












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・・・・・とても雰囲気のある素敵なネームが用意されています。














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・・・・・格子柄のバリエーションは相当充実しています。
その中にはこのシリーズでもプリンス・オブ・ウェールズチェックが入っていましたよ。
















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・・・・・ケンピが所々に見えますね!

ケンピとは「死毛」の事で老化した白毛であり染色しても染まらぬ毛です。
これが素朴で整えられた綺麗さには無い自然な野趣を感じさせてくれています。

















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・・・・・欠かせぬクラシックなヘリンボーン柄、私も大好きです!
コントラストを利かせた色糸同士で綾目を浮き出させ、ニシンの骨の様だとネーミングされています。
これが日本だと 杉の木 に例えられています。
















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・・・・・お〜、これまた大好きな TWO&TWO です!
ウーレンの糸でザックリ織り上げると柄にも迫力が出ますね。
色のミックス感も最高です。


















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・・・・・ヘリンボーン柄にウインドーペーン柄を重ねてあります。
ツィードらしいミックスされた色味は正に自然由来、ある意味ではミリタリーのカモ柄(カモフラージュ『迷彩』柄)と仲間みたいに感じます!















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・・・・・おお〜〜〜、GINGER TWEED‼
その内 特集しますよ!


















・・・・・如何でしたでしょうか。
もう11月も半ばですね、寒くなりました。

寒くなれば気分は TWEED に向きませんか!
お手持ちのツィードに合わせるべく、ACORN FAIRも是非チェックされて下さい!


今年もあと一か月半となりました。
シャツの方は今月の後半までにご注文頂ければ年内納品が可能です。
H.S.ORDER は、、、すみません、スケジュールでは既に年始早々の上り予定となります。

 年明けから一番寒い時期を迎えますから まだまだ秋冬の仕込みは十分に間に合います。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。





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2025年10月07日

【 Joshue Ellis:AWお勧め到着! 】






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・・・・・先週は当BLOGにて、新作タイ 24th-COLLECTIONS をご紹介させて頂きました。

御贔屓にして頂いております顧客様方を筆頭に、本当に多くの方々より沢山の温かいご予約を賜りまして心よりの感謝を申し上げます。
既に初回ロット分の多くはお渡し済みとなり、多くの方々は今月半ばの後発入荷をお待ち頂きます。
(ご覧頂ける店頭用の現物タイは御座います。)

現在庫状況ですが、C / H / I / J の4種類がお陰様により既に品切れとなりました。
在庫があっても残り一本となる柄も御座いますので、気になる色柄が御座いましたら是非お気軽にお問い合わせ下さいませ。

これらは色柄により制作本数が違いますので一概に人気順に無くなる訳でも御座いません!
 毎度コレクションを楽しみにして下さる顧客様方に支えられ、この度も御好評を頂戴致しまして 誠に、誠に有難う御座います。



そろそろタイを締めて本格的に秋冬の装いへとシフトして参りましょう。
当店自慢のオリジナルタイを どうか引き続き 宜しくお願い申し上げます。






















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・・・・センターの紳士が明るいグレーのオーバーコートを着ています。
何て品のある佇まいなのでしょう、、、。

シングルのピークドラペル、胸ポケットは排除され サッパリとシンプルにまとめられています。
トータルで無彩色コーデと思いきや、実は靴のみ外してブラウンですね!

控えめで落ち着きもあり、クールで洗練されたイメージ与えてくれる明るいグレーは
とても知的で協調性にも優れた色味であり味わい深きオーバーコートに成り得ます。

















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・・・・・カジュアル化が進行する昨今、ダークトーンのオーバーコートはポジション的に欠かせぬながらも、敢えてもう少し軽快に幅広く合わせられる色目として キャメルと共に明るめなグレーは大変重宝も出来ますしお勧めなので御座います。


















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・・・・・イラストでは比翼フロントのシングルブレスト:ピークドラペルが続きましたが、ダブルブレストや比翼にしない貫通釦で更にスポーティーなポジションにする事も有りですね!
 バックには背ベルトをあしらわれても良いアクセントになる筈です。











・・・・・さて、急な思いがけぬ出会いが御座いまして 期中仕入れにて極上なカシミアを仕入れる事が出来ました。
今週は早速ご紹介させて頂きたいと思います。

 10月に入りましたが、H.S.ORDERでは旬の料理をまだまだ味わえますので冬服の仕込みには十分間に合います。
BESPOKEであれば時間は掛かってしまいますが、こんな素晴らしい生地とのご縁を大切にして頂けるのであれば 謹んで承らせて頂きます。


















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・・・・・SILVER GRAY のピュアカシミアです。
妖艶で艶やかな相貌は さざ波の様にうねりのあるリップルフィニッシュ。

シルバーグレー、和名では『銀鼠:ぎんねず』と呼ばれ、江戸時代には着物の色として流行した歴史があるそうです。

そんなシルバーグレーという色に対し、皆様はどんなイメージが浮かぶでしょうか。
















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SILVER FOX (銀狐)



・・・・・北極の一部を含め雪に覆われたツンドラのような亜寒帯、及び山岳地帯に生息しています。
故にその毛皮は高性能で密度も高く 激しい嵐の中でも体温を保つ事ができ、その色たるは保護色でもあるのですね。

シルバーフォックスの毛皮は銀(白)と黒のコントラストが美しく、ご存じのように高級毛皮として大変重宝されました。(毛皮に使われる多くは養殖されているそうです。)
こんなイメージもシルバーグレーの高貴な印象に繋がっているもかも知れません。


















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Joshua Ellis & Co.


100% PURE CASHMERE

(Ripple Finish)

500g




・・・・・カシミアと言えばココ、今期より同社のカシミアやキャメルは
同グループ内の STANDEVEN より展開される為 お値段は頗る上がり、もう出物など出て来なくなるとの事でした。

 ですが、実際にはキャメルも カシミアも、、、、、
そういう意味では嘘をお伝えしたようで心苦しく、ご紹介し辛くもあるのが正直な気持ちで御座います。

とは言え、純粋にこんな素晴らしい生地が特別な価格で手に入る機会を逃す術は御座いません。
有難くご縁を頂き、仕入れさせて頂いた次第で御座います。



















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・・・・・とにかく美しい生地です。
シットリとした最高の手触り、濡れているかのように見える妖艶で艶やかな表情。

ウエイトは軽過ぎず、重過ぎない 500g です。
オーバーコーティングの括りで見れば中・軽量級に属しますが、街中での普段使いであれば これが丁度良いのです。

もしエレガントなチェスターフィールドコートをお持ちだとしても、それはダークトーンですよね。

こんなにも素敵なシルバーグレーのカシミアですので
ビジネスウェアとしては勿論、タウンやカントリーまで幅広くお使い頂けます。
背ベルトを付けてみたりとデザインや仕様を考えてみるのも楽しくなって参りますね。

 今年の冬はかなり寒く強い冬になるとの事、楽しみでしかありません!
最高に暖かくて優しいカシミアのオーバーコートを是非如何でしょうか。
グレーのベルベットカラーをお付けしても素敵ですね〜、自分が欲しいです!

















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・・・・・C.グラント氏も明るいトーンなオーバーコート!
大きなバッグを持ってご旅行でしょうか、そんな場面ではダークコートは強過ぎますよね。
必ず重宝頂けるポジションとなるでしょう!


では次のご紹介に参ります。




















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Joshua Ellis & Co.


100% WORSTED CASHMERE


240g




・・・・・これまた凄い刺客が、、、、。

本能レベルで感じてしまう 正に暖かそうなラクダ色、キャメルカラーなピュア カシミアのジャケッティングです。

イギリスやイタリアなど欧州の生地メーカーでは『サマーカシミア』というポジションがあります。
 日本の高温多湿な夏では意味不明に感じてしまうもの当然です。
強いて言えば避暑地などで、、、。

日中は気温が高くても 湿度が低くければカラッとした暑さ、日が暮れれば急に気温も下がり 正に薄手な上着が欲しくなる、、、そんな時に最高な上着となるのがコチラです。

日本で考えれば春秋がメイン、冬の外出では温かさが心許無いからこそオーバーコートの重ね着が楽しめます。
 建物に入れば空調コントロールされているでしょうから むしろこの位で丁度良いとも言えるのです。


















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・・・・・静寂に包まれた美しき砂漠の景色を見ているかのようです。

先のコート地は綾織り地、こちらは通気性の良い平織なので逆にマットな表情となり、とても落ち着きがあります。

されど触ってみれば 薄くて軽く、正に天女の羽衣のような美しい服地です。

この生地を見た時の感動とは裏腹に、日本でご注文頂くのは難しいかも、、、
むしろこんなに薄地であればネクタイにしても相当ラグジュアリーで素晴らしいタイになるだろうとも思いました。

 ですが、やはり上着としてお勧めさせて頂きたい!
軽く柔らかで 更にアンコン仕立てなどにしても活きるでしょう。

これ、着用したら絶対に、確実に口角が上がってしまうヤツですよ!
こんなにも贅沢な羽織もの、、、興味が湧きますよね。


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・・・・・キャメルカラーなカシミア生地、しかもウーステッドカシミアです。
フラノやツィードを始めコート地などの多くはウーレン(紡毛)が使われます。

ウーステッド(梳毛)はスーツ地などに使う細くて綺麗に引き揃えた糸なので
見た目は勿論、質感も変わって参ります。

カシミア山羊さん、一度 抱きついてみたいです(笑)。



















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・・・・・240gの平織、通気性の良さが伝わるでしょうか。
まったく凄い生地ですが、こんなにも贅沢なポジションの上着を是非如何でしょうか。
シンガポールなどではホテルやモール、タクシーなどでも冷房が凄く強くて むしろ寒いと聞きますが、、、
そういう所でも重宝出来ますね。


















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・・・・・キャメルカラーな上着、下物は鉄板のグレーから始めたいところ。
上着と違い下物はハリコシ含め生地の強度(耐久性)が必要となります。

お任せ下さい、良いのが丁度同じタイミングで手に入れました!















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・・・・・英国の頼りになるミル BOWER ROEBUCK より。











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BOWER ROEBUCK

Cavalry Twill


100% WOOL


420g




・・・・・ど真ん中、ミッドグレーのキャバルリーツイルです。
ハリコシのある丈夫な織り地はタフで皴にも強く、コテも効くのでクリーズラインも消え辛く、クセ取りによる美しい立体感をもお約束いたします。

420gありますので、程好い肉味を感じさせつつも地厚過ぎない頃合いです。
先のサマーカシミアからツィードまで、大いに何でもお合わせ下さい。
















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・・・・・やや霜降り感のある表情であり、ベタっとしたグレーソリッドとは違います。
独特の二重畝は綺麗にクリアカットされ、程好いツヤ感があるのもキャバルリーツイルたる特徴で御座います。



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・・・・・以上で御座います、如何でしたでしょうか。
最高のカシミアたちは上物に、頼りになるミッドグレーは下物に。
 勿論それぞれ単品でもお選びください。

特にODD TROUSERS(替えズボン)は何本あっても良いですね。
グレーはトーン違い、ウエイト違い、織り地違いでバリエーションを!




では極上で至高なカシミア含め、是非とも現物生地をご覧になり ご自身の目で見て、触って、纏って、そして感じにいらして下さいませ。

皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。







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2025年08月26日

【 TWEED:AWお勧め到着! 】





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・・・・・とてもチャーミングなお家、見事なガーデニングも正に英国的。
実在する英国の古い建物を精密に再現した総手作りのミニチュアハウス。

この素敵なお家、実はW.シェイクスピアの妻であるアン・ハサウェイさんのお家なのです!

石膏から作られているのですが、本当に精巧であり職人さんの拘りを感じずにはいられません。丁寧に着色され、、、、やはり手作りの温もりには惹かれてしまうのです。
 お好きな方は調べてみて下さい、制作数限定品などもあり世界中にコレクターがいます。
残念ながら既に新しい作品が生まれる事は無い貴重な作品達でもあります。



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・・・・・今では博物館として一般にも公開されているそうです。
場所はあの美しきコツウォルズからもう少しバーミンガム寄りにあります。

こんなにも素敵なお家にガーデニングまで、是非遊びに行ってみたいですよね。
そんな時はやはりカントリーな出で立ちで!








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・・・・・お陰様により 店頭の生地は秋冬物へと入れ替え、トルソー君たちもお着替えしましてお店の景色も変わりました。

カントリーサイドにツィードは勿論の事、温かくて素朴なコーデュロイのカントリーなスポーツスーツは如何でしょうか。
 バラしても各アイテムが有効に活きますのでスーツでのお仕立てをお勧め申し上げます。
















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・・・・・シティーに戻れば、クラシックな装いにお着替え。
チャコールグレーのスーツにはBUFFのウエストコートを。

とてもエレガントな紳士が皆様をお出迎え致します。



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・・・・・『 Thanks for coming!』

何だか照れちゃうね、、、(笑)。



http://dittos.seesaa.net/article/468986091.html
【 10th anniv. PINHED STRIPE 】


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・・・・・という訳で、トルソー君たちのご挨拶も終わりましたし、今週の本編に戻ります。

A.ハサウェイさんの素敵なコテージやガーデニングを見て 半ば強引ながら、、、カントリースタイルが気になった方もおられると信じ、先日到着しました TWEED をご紹介させて頂きたいと思います!























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Harris Tweed





・・・・・ツィードの種類は多岐に渡りますが、一番有名でもあるのはハリス・ツィードでしょう。
スコットランドのハリス&ルイス島にてスコットランド産のウールを使い、今でも職人さん方がサイクリング式の人力織機にて織られています。

全ての服地はハリスツィード協会により厳しくチェックされ、オーブ(宝珠)のマークとシリアルナンバーの付いたネームが付けられるのです。(右側:旧ネーム)
しかし、昨今ではそのシリアルナンバーは廃止になった⁉ ようで、、、(左側:現ネーム)。


そんなハリスツイードより、激渋な格子柄を出物にて買い付けました!















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Harris Tweed


FEATHER WEIGHT

490g


100% SCOTCH WOOL




・・・・・グリーンとブラウンを混ぜ合わせた様な 如何にもスコットランドの大地を彷彿させてくれます。
ヒース色の格子も入り、重ね格子が魅力的なツィード地です。

490gでフェザーウエイトなのですからヘビー級は相当です。
日本ではこのウエイトが一番適しているでしょう。













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・・・・・野趣に溢れ、ツィードらしいケンプも見え隠れしています。
復元力と耐久性に優れ、お爺ちゃんになるまでご愛用下さいませ。












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・・・・・このフェザーウエイトシリーズにおき、一部ですがお得価格で提供されている品番がありますので ザ・ツィード たるハリスをお試しになるには絶好な御機会で御座います!

 カード見本と共にご覧になられてみて下さい。






では次のご紹介に参ります。


















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PORTER & HARDING




・・・・・スコットランドの雄、P&H社はカントリーな服地に特化したマーチャントです。
お好きな方にとっては同社の HARTWIST 等は男気溢れるリアルガチなツィードとしても有名ですね。

バンチ色に合わせ、ネームもブルーに一新されていますが
あのアイコン的な『&』が⁉ ほぼ分からなくて鋏だけが目立ちます。
 これじゃあ & って認識できないのでは⁉ と思ってしまいましたが、ネームデザインの流れはシンプルでサッパリへ向かっていますね。

そんな同社の名作 GLENROYAL が今期AWよりリニューアル致します。








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・・・・・これはまだ現行タイプであり、サイズも昔ながらにBIGです!
これから新しいのが届きますが、一部廃版、一部新色柄 と内容が変わっている予定です。

















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PRINCE OF WALES CHECK




・・・・・グレナカートチエックですが、これは敢えてプリンス・オブ・ウェールズ チェックなのです。
英国らしいレンガ色にネイビーの格子が大変映えます。










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【 ESTATE TWEED:Glenurqhart check 】

















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P&H


GLENROYAL

435g

100% WOOL




・・・・・チェヴィオット種とクロスブレッドと呼ばれる混血種のウール2種類の毛より糸に紡がれ、硬くて丈夫な糸と適度に柔らかくてしなやかな糸が混ざり 耐久性と柔軟性を併せ持つ事からカントリーは勿論、タウンユースでも使いやすく企画されているのが特徴です。

 織元は LOVAT MILL だと思いますが、あの TEVIOT(430g)に同じシリーズという感じですね。


http://dittos.seesaa.net/article/486092629.html
【 LOVAT TWEED @ 】







ツィードはスーツであればチェヴィオットツィードが望ましく、シェットランドツィードやハリスツィードは基本的には上物用となり スポーツジャケットやオーバーコートですね。
 ただ、トラウザースがプラスフォワーズ含めゆったりとしたシルエットであればスーツもアリでしょう。





















・・・・・如何でしたでしょうか。
カントリースタイルは自然豊かな田舎着であり、タウンで着るにはちょっと、、、、。
確かに本質ながら、それを言ってしまえば Barbour や Mackintosh の立場も無くなってしまいますね。
これらこそタウン向きではありませんが、本質的でギアでもある、そんな本物に男心がくすぐられるのでしょう。
 最新でハイテクなアウトドアウェアがお洒落に街着で着用されるに同じです。
あのジーンズだって労働着ですから カジュアル化の進む昨今 もっと自由にスタイリングを、性能をご堪能すべきです。

ハードな服ほど自分のものにするには時間が掛かります。
それで良く、それが また良いのです!

お爺ちゃんになった頃、新品のTWEEDを着ていたら気恥ずかしく着心地も悪い、全く格好良くありません。
 自身と共にエイジングした相棒(TWEED)だからこそ味わいが説得力と存在感として欠かせぬ魅力となるのです。


今のうちにご自身への投資ですよ!

素敵なツィードを、カントリースタイルをお楽しんで頂けましたら何よりの幸いです。
 皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。


今週も最後までお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。












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