
・・・・・皆様、早速では御座いますが 大変嬉しいご連絡がいよいよ出来る事になりました。
と言うこのくだりも初めてではないのですが、、、。
当店のシャツは昨年の夏よりご注文を受けられずにおりました。
ご協力工場さんの閉鎖に伴い、急遽 受注停止に陥ってしまった次第で御座います。
御愛用頂いておりました皆様方には多大なるご不便、ご迷惑と共にご心配をお掛けしておりました。
やっと、やっとです、、、本当に苦労致しましたが
お陰様により ポテンシャルの頗る高き素晴らしい工場さんと巡り会う事が出来、無事にリスタート出来る運びとなりました。
大変長らくお待たせいたしました。
もう何件お断りされたでしょうか、、、諦めず水面下ではずっと動いておりました。

・・・・・現在は工場さんと共に諸々準備中であり、実際の受注開始は夏頃を見込んでおります。
欠かせぬホワイトやブルーのソリッドはまだ事足りておりますでしょうか。
縞柄から格子柄、コットンからリネンに至るまで、今まで通り何でもお仕立て可能で御座います。
型紙ホルダーの顧客様方におかれましては、当然ながらご自身様の型紙は引き続き流用出来ますので採寸せずに直ぐお仕立て頂けます。
今までと変わらぬサイジングでありフィッティング加減、そして同じ着心地をお約束致します。
MY型紙は有れど 体型変化やお好み的に再調整が必要な方々におかれましても 勿論今まで通りにご対応させて頂きます。
そして ご新規様におかれましても喜んでご注文を承らせて頂きますので、どうかお気軽にお声掛け頂けましたら幸いで御座います。
・・・・・巷には安価でお手頃なオーダーシャツが沢山御座います。
では当店のオーダーシャツはそれらと何が違うのでしょうか。
語り出したらキリがない位に挙げられますが
一番大きくは洋服(シャツ)の設計図とも言える『型紙作り』にあります。
制限ありきの単純な±での数値設定、設定された段階による体型合わせ、そしてネックと袖丈を合わせればおしまいであり、そもそも型紙自体が物理的に無い状態でCAMによる自動裁断が可能です。
曲線も控えめに、縫いやすく型紙もバランスを逸脱する事なく、効率優先だからこそ具現化できるお値段でもあるという事です。
では、例えばお腹の出てしまったお父様然り、対応する必要分量は どこで、どの様に、どの位 補えば良いのか、、、、
体格の頗る良い方、逆にスリムな方、鍛えておられる方、前肩が強い、イカリ・ナデ肩度合いが強い、非対称角度の肩傾斜度合いが強い、更に首の位置は、、、人様それぞれのご体型は個性でもあり そんな単純に合わせることなど不可能です。
これらは本当の意味でBESPOKE SHIRTSのレベルでONLY ONEの型紙を引けなければなりません。
肩傾斜についても殆どの方は非対称な角度をお持ちです。
『利き腕』が存在する事に関係があるのかも知れませんし、利き腕酷使のスポーツ経験者や、事故などで骨折されたなども御座いましょうし 度合いの差は有れど様々です。
非対称角度の肩傾斜とは、分かりやすく言えば左右で腕の付いている位置が違うという事になります。
仮に高い方の肩へ合わせて左右対称な型紙で仕立てた場合、下がっている方の肩は『タスキ皴』が入って当然ですし、着心地も悪くなります。
余計な皴を生むと共に 左右で着心地が違う事になります。
また、シャツの型紙作りに対し 素材はコットンが主体ですから重衣料の様なテーラードなテクニックは基本的には施せません。
では、その欲しい・取り入れたい必要技術をシャツでも流用出来るように合わせて落とし込み、独自の立体的で機能的なシャツの型紙を作っております。
これがベースとなって ONLY ONE の個別型紙を引くのですから左右非対称の型紙なんて当店では極当たり前の前提です。
それは素直に、純粋に顧客様のご体型に寄り添った結果論です。
多くの工場さんなどでは、ここが、これが出来ない、もしくはしないという判断が下されてしまいます。
例えば 安価なチェーン展開されておられる店舗で採寸されている方々もその多くは技術者でない御方(店舗)が多く、型紙も引けず、仕立ても出来ぬ人材が簡易にフィッティング出来得る範疇での採寸にとどまってしまう事は至極当然の事です。
良い・悪いではなく、それらの価値観に伴い構築され、それぞれに上代設定があります。
チョイスされるのはお客様方な訳ではありますが、逆を言えば安いものが大半を占めますので高度で本当に優れた良いシャツはいったい何処で購入出来るのか!? ともなりましょう。
軽衣料でも重衣料でもBESPOKEのステージまで上がれば良くて当たり前ですね。
やはり縫製工場さんは効率よく、少しでも早く量をこなす事が必須でもあり、、、
そこに当店シャツなどが入れば急にスピードダウンです。
そもそも左右非対称裁断さえ対応出来ないという所もあります。
では、逆に職人さんが仕立てて下さる工房的な所も御座います。
この形態では工場さんでは難しいとされる多くの事が当たり前にクリアになるのです。
しかし、こちら側にはこちら側なりのデメリットが多々御座います。
何を尊重し、なにを優先するのか、
アイテムがシャツである以上、私は縫製工場さんを選ばせて頂いて参りました。
当然ながら確固たる理由があるからで御座います。
・・・・・先ずはBESPOKEレベルでの高度な型紙作り、そしてそれに対応する裁断、最後に縫製です。
芯地にも拘り、部分サンプルなども沢山作って下さりました。
芯地の種類だけではなく、入れ方など含め 仕立てられる人間でなければ到達できぬ深みがあるのです。
当店のシャツは特別なので御座います。
BESPOKEレベルの型紙作りで高度で最高な縫製、
にも関わらずイージーオーダー範疇で抑えたい、だからこそ襟型とカフス型は固定し、何でもアリのBESPOKEにはしないのです。
シャツはある程度 消耗品的な側面は否めず、高額なBESPOKE SHIRTS 1枚のお値段で2枚作る事が出来るというポジションが私にとって理想です。
シャツは下着でもあり、着用すれば洗濯しますので耐久性は必須ですから 高価となる手縫いなどは逆に矛盾であり不必要と考えます。
当店のシャツは、私自身が欲しいと思うシャツが市場に存在しない事が発端でした。
練りに練られた Dittos のシャツを是非ご堪能されてみて下さい‼
結局 嬉しくて語り過ぎましたが、、、御託はこれ位に致しまして
昨年春に行われた 『至高のシャツ地フェア』 より、美しいシャツのお仕立て上がりをご覧頂きたいと思います!
今年は開催できませんでしたが、来年は、、、⁉











・・・・・至高のシャツ地で仕立てられた最高レベルの誂えシャツ達です。
お身体にあってこそ、その最高の生地が最大限に享受できるのです。
身体に合いつつもストレスなき機能性の高さ、これも設計と縫製の融合であり、賜物です。
当店シャツに慣れてしまえば 他のシャツを着用した時に必ず違いがご理解頂ける事と思っております。
昨年 ご注文の一時停止寸前には 英国のシャツ生地フェア も開催致しました。
http://dittos.seesaa.net/article/505011193.html
【 Beautiful SHIRTS 】
日本ではもう英国シャツ地を正規で取り扱う所が現状ではありません。
イタリア製の良さも理解できますが、英国生地独特なセンスはT.MやD.J.Aを買収したとしても再現されずにいますね。
これらも また何とかして行いたいと思っております。
・・・・・という訳で御座いまして、私もまだ沢山準備しなければならぬ事が御座います。
そして先ずはドレスシャツよりのリスタートではありますが、オープンカラーシャツも同時進行で準備を進めております。
こちらは追って受注スタート出来ますので、もう少しだけお待ち下さい。


SPENCE BRYSON
=ORKNEY=
・・・・・では、大変恐縮ながら 今週はこの嬉しきご報告にて終いにさせて頂きます。
シャツ地のご紹介や続報もお伝えして参りますので、どうか引き続きよろしくお願い申し上げます。