皆様 こんにちは。
3月、そして4月と 卒業や新しい出会いなど人生の節目となる行事の多い季節ですね。
様々な式典から 親睦会のような顔合わせなど小さな集いもありましょう。
フォーマルな場には相応しいフォーマルウェアがある訳ですが、そんな式典やパーティーには格式がありますが、もっと身近でカジュアルなカクテルパーティーやガーデンパーティーだってありますね。
そんな様々なオケージョンに対し、然るべきフォーマルなブラックタイだけではなく
もう少し砕き、更にカクテルのように彩も増やす事で もっとお気軽にパーティーウェアを装いとして楽しんで頂きたい。
そんな気持ちを感じさせてくれるコレクションを あのFOX BROS:D.コルドー氏が発表したのが COCKTAIL COLLECTION でした。
http://dittos.seesaa.net/article/505786772.html
【 Fox Bros:COCKTAIL COLLECTION 】

・・・・・ブラックウオッチに側章が付けられたドレストラウザース、本当にお洒落で素敵な方ですね。
このシリーズではヘビーウエイトなバラシアがブラック以外にも展開されており、色味のバリエーションも豊富に揃えられています。

・・・・・なんとも言えぬ魅力を感じた この色、この生地。
経糸にブラック、緯糸にダークグリーンで交織され、限りなく黒に近い 濃くて深いグリーン、、、日本語では『 黒緑 』なる色がありますが、ここまで濃い色を英国では何て呼んでいるのでしょう。
ネイビーで例えるとミッドナイトブルー にあたり、室内では黒よりも黒く見える色として生み出されたフォーマルな色です。
ミッドナイトグリーン、正に光も通さぬような深い森での真夜中、、、そんなに濃くて深く、美しい色です。
ウエイトは 600/630g とかなりへビーで打ち込みも確りしており、迫力があって もう見るからにエレガントな服に生まれ変わる事でしょう。
これ、合わせるは きっとブラックウオッチを意識されていますよね!

・・・・・いつも大変な御贔屓を頂戴しております T様も同じ様に心を射抜かれてしまったようです!
この生地で上着を、下物はこの色味を尊重すれば やはりブラックウオッチ系のタータンを合わせたくなりますよね。
タータンにはクラン(一族・氏族)を表す『クラン・タータン』やディストリクト(地区・地域)を表す『ディストリクト・タータン』、そして『ロイヤル・タータン』や『ミリタリー・タータン』などかなり多岐に渡り分類されています。
FOX社のカクテルコレクションにもタータンはラインナップされていますが、他にも本場ですから もっと充実したコレクションもご覧頂きました。
「折角なので時間を掛けてタータンを選びたい。」
私がお見せしたタータンコレクションが膨大すぎ、、、後ほど上着の進行に追っかけでご注文される事になりました。

・・・・・R.ヴァレンティノ氏がお好きなT様は 20年代の風味を感じさせてくれるカットでのエレガントなシングル・ピークドラペルでご注文下さりました。
これから この黒緑なる独特な濃い色味が写真で登場致しますが
実物はもっともっと濃くて深い色味となりますので、どうかそれを念頭にご覧頂ければと思います。
マットで菱形の独特なツブツブ感が特徴的なバラシアはフォーマル地としても不朽の定番生地として君臨し続けています。
交織なので見る角度によっても色のトーンは深くも浅くも変わり、ブラックには無い妖艶な魅力を放ちます。


・・・・・上着のみの仮縫いとなります。
まだまだ寒かったこの日の出で立ちは、P&H:HARTWISTの三つ揃いをバラしてフランネルのトラウザースと!
シャープで洗練されたラペルは敢えて鈍い角度なピークド。
今回の上着はフォーマルに振り過ぎない為にラペルの拝絹は掛けず 共地返しとされております。
一つ釦のカッタウェイが凄く上品です。
フラップは付けず 小さなところではディナージャケットの系譜を尊重します。


・・・・・この仮縫いで御来店頂いた日、改めてトラウザース地を決めて頂きました。
Huddersfield もう産地そのままのネーミング、このメーカはロイヤルワラントを持つ「Hardy Minnis」や「Martin Sons&Co」「Hunt&Winterbotham」が属す英国最大級の生地サプライヤーです。
昔は軍服地も供給していた歴史もあり、もう凄い所なのですよ。
『タータン』と言えば誰しもがイメージ出来ますが、認識せずに初めて見にしたのは多分マフラーだったのかも知れません。
タータンという呼称には既に格子柄の意も含まれている為、実はタータンチェックとはおかしな和製英語でもあるのです。
タータンは歴史と文化そのものであり、ブラックウオッチだけ見ても沢山種類がありますよ。
これは迷いますよね!




= Douglas Green =
お選びになられた生地、これはスコットランドのハイランド地方に起源を持つ氏族タータン(クラン・タータン)です。
14世紀から15世紀にかけて相当な権力と影響力をもっていたダグラス一族のタータンとなります。
現代ではファッションアイテムにも使われるようになり
1866年創業の超老舗な日本の傘店でもこのタータンが採用されていますよ。
タータンには Ancient(明るめ)やModem(暗め)などのバリエーションもあり、今回の方はMod側のダークトーンにて!
白の窓枠柄が目を引きますね。尺は多めに用意する必要があります。
ウエイトは 12oz なので約400gの確りウエイト、コシもあって英国地らしい生地です。

・・・・・上着に追っかけ注文となったトラウザースはロスタイムを無くすべく 仮縫いを省いて即縫で仕上げる事になりました。
いつものデザインにいつもの仕様、体系も長きに渡り維持されており 安心して託して頂きました。
素晴らしい存在感と共に、とにかく発色が美しい、、、。
2-プリーツのゆったりシルエットですからクセ取りも軽めで十分、裾上げの強めな傾斜も格子なので分かりやすいですね!


・・・・・尻ポケットのフラップもバッチリ柄合わせ、気付かれないであろう天狗や前立てなどのパーツ類も横柄合わせで自然に繋がり、更に気付かれぬであろう脇ポケット内の口布や向布でさえも合わせてあります。
むしろここまで白縞が強いと合っていて当たり前に見え、合わせていないと相当の違和感と共に目立つ事でしょう。
誂えならではの贅沢な裁ち合わせです!


・・・・・さて、これで上下共に仕立て上がり、T様のご来店をお待ちしております。

・・・・・ACORN祭り でご注文頂きましたシャツも仕立て上がっております。
下の写真、左側はデニム地、右はエクリュのヘリンボーン地、双方ラウンドカラーでのリクエストでした。
今頃は重宝して頂いている事と思います、どうも有難う御座いました。


・・・・・目の覚めるような存在感、美しきドレッシーな配色。
迷われた挙句、最高にエレガントなタータンを選ばれましたね!
仮縫いを省きましたので、スワッチ見本から見染められて初の顔合わせが本日、最終フィッティング確認となりますが、T様もご満悦‼



・・・・・激渋です、、、凄く素敵でお似合いで御座います。
本当に魅力的な色味、黒緑は何と呼ぶ⁉ とりあえずミッドナイトグリーンで(笑)。
デザインはディナージャケットながらも拝絹を掛けていないのでブレザーテイストにも着用出来ますね、それもお狙いの事でしょう。


・・・・・共地によるターンバックカフも付け、釦だけはシルクの包み釦を英国より取り寄せました。
ほんのりディナージャケット感!

・・・・・T様、口角が上がっていますね、イメージ通りになりましたでしょうか!
フロント釦はリンクボタン付けにしていますので、普段は見えないそんな所もディナージャケットな系譜を。

どんなコーデで着こなしましょう⁉
お遊び満点に ロイヤルブルーのシャツ、ホワイトベースのポルカドット柄のボウタイなんて如何でしょうか。
コーデのイメージが色々と広がりますね!
シルクシャンタンのウエストコートを足されても素敵です。
コーデもアイデア次第、この服達なら幅広くセミフォーマルから砕けたプライベートパーティーまで網羅出来ます。
T様は今回で随分とタータンの魅力にはまり、別のタータンを試してみたいとも!
T様、この度も素敵なご注文を誠に有難う御座いました。
・・・・・如何でしたでしょうか。
今更当たり前ですが、TAILORへの注文はビジネススーツばかりではありません。
皆様の素晴らしい人生に装いという素敵な彩を添えられるよう 全力でご用意させて頂きます。
一つ一つの思い出が その装いにも滲みついて参ります。
そんな人生を共にする相棒を誂えに 皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
今週も最後までお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。
・・・・・誠に恐縮ながら来週のBLOG更新はお休みとさせて頂きます。
次回は 3月24日(火)の更新を予定しておりますので
どうか引き続き宜しくお願い申し上げます。






































