
・・・・・日曜日は選挙の投票日、朝起きてみれば雪が積もっているではないか!
いつもより早めに家を出つつ投票を済ませ、青山霊園へ遠回りしながらお店へ向かいました。

背の低い樹木には積もった雪がまるで綿花みたい!
月曜日には雪もほぼ無くなりました。 しかし、自民党、強かったですね。

・・・・・二月も半ばに差し掛かる折、まだまだ寒いからこそヘビーデューティーなカントリースタイルを楽しまれていますでしょうか。
やはり主役はハードでタフなツィードが主役ですよね。
皆様の相棒はどんなツィードでしょうか。

・・・・・お嬢様と共に英国王ジョージ6世はツィードで散策でしょうか。
ウインドーペーン柄のスポーツジャケットは美しいシルエットを奏で、なんて素敵なのでしょう、、、大好きな写真の一枚です。
本返りのノッチドラペルは堂々とし、2面のカットは腰ポケットの下にシームを発生させないので主役な格子柄を崩しません。
正に見本のような美しきBRITISH STYLE です。
このツィードは5〜600gレベルはありそうに見受けられます。
トラウザースはフランネルでしょうか、ゆったりとしたカットとても優雅です。
この御方もツィードを語る上では所縁のあるお一人なのです。

JOHN G HARDY of London
・・・・・1890年の創業、今は無きカントリーな服地には欠かせぬメーカーです。
もう今では古着やヴィンテージの生地でなければ出会えぬ伝説なミルなのです。
ロイヤルワラントを持つミルですよ、ヨーク公の時代は軍服地も託され、以降も王室のハウスチェックも任されエリザベス女王に続きます。
エドワード8世が着用していたプリンスオブウェールズチェックやグレナカートチェックも同社が織り上げたとの事、王室のご兄弟が揃ってこよなく頼りにしていた事が窺えますね。
詳しきは下記ページよりご覧下さいませ。
http://dittos.seesaa.net/article/516938781.html
【 HARDY MINNIS:AWお勧め到着! 】

・・・・・ロイヤルワラントを持つJOHN G HARDYと合併し HARDY MINNISが誕生しますが、同社のカントリースタイルの息吹は今でも脈々と受け継がれているのです。
上記リンクでは、そんなガチのツィード魂をタウンユースでも、、、という企画にてウーステッドで織られたシリーズをご紹介致しました。
今回はリアルガチです、J.G.HARDYの魂と共に 紳士たるは黙ってヘビーウエイトなツィードを着こなして下さい。


ALSPORT
Cheviot Tweed
=WINDOW PANE=
100% WOOL
600g
・・・・・スコッチツィードといえば やはりチェヴィオットツィードです。
固めでコシが強く、どんなハードな環境でも身体を守り 温めます。
ボリュームはLOVAT TWEEDで言うとカークトンとエトリックの間ですね。
これまたド真ん中のキレイなグラスグリーン、、、
日本では「くすんだ黄緑色」とされていますが、その名の通り草や牧草のような落ち着きのある緑色であり、正にアースカラーですね。
相性の良い赤系統のウインドーペーン柄で構成されています。




・・・・・このウインドーペーンを良くご覧下さい!
赤系統ではありますが、実はダークブラウン⁉、ボルドー、そしてオレンジと3色の色糸により構成されています。
一手間を掛け、奥行きある立体感を生み出す格子柄ですね。
それだけではなく、この優しいグラスグリーンを構成する色味もツィードらしく複雑に混ぜ合わせた色糸同士で構成され、もうツィード好きにはたまりません!
P&H のHARTWISTより地厚であり、これはもう生涯を共にするレベルの相棒です。
では 兄弟をもう一種 ご紹介致します。

ALSPORT
Cheviot Tweed
=GUN CLUB CHECK=
100% WOOL
600g
・・・・・ウインドーペーンも重ねた見事なガンクラブチェックです。
この配色バランスは正に『らしさ』を私なりに感じられ、ベタなアースカラーにも関わらずウォーム感も加味され 惹かれてやまぬデザインです。
ツィードの柄を掘り下げるには『Estate Tweed』を理解する必要があります。
エステートツィードには様々なチェックがありますが、貴族や領主が自分たちの領土用にスタッフや猟番(ゲームキーパー)用のハウスチェックを生み出してきた経緯があります。
最もヘビーなキーパーズツィードとなれば そのウエイトたるや900g前後もあります。
タータンチェックも同じ様な意味や背景を持ちますが、氏族(クラン)の家紋的な意味合いを持ち合わせています。
今では様々な柄が生まれ、発展してきた訳ですが
一番のご先祖様といえば Shepherd’s Check(シェパーズチェック)であり、ヒツジさんの自然なクリーム色(生成り)と コントラストを効かせた濃い色での濃淡2色の色糸で構成された格子柄であり無彩色系の大変シンプルな格子柄となります。
この無彩色でツートーンな格子柄(日本では弁慶柄と言われます。)に対し、目を引く鮮やかなスカーレットのウインドーペーン柄を重ねたデザインを生み出された方は 『 Glen Feshie 』と名付けました。
この名はスコットランドにあるグレン・フェシー渓谷に由来します。
グレンと言えば、、、ツートーンで少し複雑なグレナカートチェック=グレン・アカートチェックがあり、グレン・アカート渓谷であり、所謂グレンチェックですね。(GLEN=峡谷)
このツートーンに赤や青の重ね格子を施したのがエドワード8世(後のウインザー公)であり、プリンス・オブ・ウェールズとなりますので細かくは区別されます。
話が少し逸れました、写真も付けずに分かり辛いですね!
話を戻しますと、ツートーンなシェパーズチェックに赤いウインドーペーンを重ねて生まれたグレン・フェシー、次は新たにベースのツートーン構成自体に色を入れて複数色により構成した格子柄をデザインしました。
これが所謂ガンクラブチェックの始まりです。
その格子柄に目を付けたのが米国のガンクラブであり、もともとは英国では存在していたものの この柄が有名になるキッカケでもあった訳です。
こう見ると、一つ一つの柄にでさえ歴史があり、単にファッション柄として見てしまうにはあまりにも軽薄で勿体無い気がしてしまいます!
BRITISH STYLEを纏うという事は、その歴史も同時に纏うという奥深さと味わいがあるのです。
では 長くなってしまいましたが、歴史と伝統のある格子柄をじっくりとご覧頂きましょう。




・・・・・歴史的な背景を垣間見た後に このガンクラブを見ると見え方が違うでしょう!
グランドはベージュ系であり、ブラウンとグリーンで構成された格子柄に対し、更にオレンジとレッドでウインドーペーン柄を重ねます。
もともとのアースカラーな王道にウォーム感のある暖色を重ね、より温もりと迫力のある格子柄を表現しています。
合わせるウエストコートやトラウザース、ニット系やタイなど小物に至るまで色を拾いやすく 最早何色でも合いますよね!
こういった伝統的な古典柄を堂々と身に纏い、存分にカントリースタイルを満喫して頂きたいものです。
ファッションを超越しているクラシックなスタイルは当然時代に左右されることがありません。
そういうものをお選び頂きたいのですが、今回はこんな魅力的な上着に対し
是非会わせて頂きたい生地を TROUSERING としてご紹介させて頂きます。

VINTAGE:BROAD & GRAVES
=WHIPCORD=
100% WOOL
400g
・・・・・これまた綺麗なグラスグリーンでツィードとはトーン違いです!
そして以前には VINTAGE:HIELD よりPICK&PICKのスーチングがありました。
これは 丈夫な生地では筆頭格でもある WHIPCORD(ウィップコード )です。
頑丈に高密度で織られた綾織り地であり、その斜めに走る畝は太く鋭く表現されています。
摩擦にも強くて耐久性は頗る高く、防風性や耐摩耗性に優れ、軍用に開発された歴史もあります。
背景の似ている有名なキャバルリーツイルに兄弟と言えます。
ブロードヘッド&グレイヴスは1830年に創業した老舗のミルながら、今はもうありません。
ハンギングシールには同社のマークが見受けられます。
オーブかはたまたハンバーガーか、、、とも見えてしまいますが、織機で緯糸を通して高速で左右に動く『シャトル』が三連で描かれているのですね。
しかしこんなにも綺麗な色も展開されていたなんて。
例えば今では W.Billがウイップコードをバンチ展開していますが。こんな鮮やかな色は無いですからね!




・・・・・際立ったツイル目が良く分かりますよね。
ハードなツィードの下ですから やはりタフな生地を選びたいものです。
では こちらも兄弟を、従兄弟か!

ARTHUR HARRISON
=WHIPCORD=
100% WOOL
480g
・・・・・起源は1500年代まで遡り、1898年にハダースフィールドにて創業とされた老舗のミルです。
昔は高い技術が認められ、軍服地を納めていました。
英国地らしい生地を得意とする産地ハダースフィールドの雄ですね。

・・・・・こちらも先に同じく 丈夫なウイップコードです。
こちらも渋いアースカラー、くす味のあるダークトープですね。
ベージュにグレーを掛け合わせたモグラの意でもあるトープ、こちらはブラウンとグレーを掛け合わせた何とも言えぬ落ち着きがあり、見るからに合わせやすそうな色味です。
ウエイトはB&Gよりも更に重め、確りと密でトップコートに仕立てても素敵です。





・・・・・尖って際立つツイル目、これがウイップコードです。
とにかくタフなのでツィードとの相性も抜群であり、秋冬のトラウザース地として見れば理想的な選択肢の一つです。

・・・・・では上着のツィード地に合わせてみましょう。
グリーン同士のハーモニーが美しく、調和の取れた理想的バランスです。
絶対に合いますよね!

・・・・・配色ながら、ブラウンは上着の重ね格子にも使われ 程好い上下でのコントラストを生み出しています。
茶靴を頗る履きたくなるコーデですね。

・・・・・ガンクラブ内の色味にも使われるグリーンです。
合わぬわけがなく、むしろ このガンクラブは何色でも合ってくれる懐深き色味であり格子柄です。
格子+無地 のコントラストも良いですね!
ドストライク!

・・・・・こちらの合わせも申し分御座いません。
グラスグリーンはやや個性強めに写るでしょうから、お手持ちアイテムへの同調を考えるとダークトープに軍配が上がるでしょうか。
これら上下にどんなウエストコートを合わせますか?
勿論上下のみでの2Pでも良いですね、むしろシャツではなく ハイゲージなタートルネックセーターで着こなすも良し。
3Pに構成するならキングジョージ6世の様にニットベストも有りです。
布帛で考えると、ウインドーペーンならタッターソールチェックも、ガンクラブであれば中はソリッドが良いのでゴールド(イエロー)やスカーレットのハントウエストコートも是非お勧めです。
http://dittos.seesaa.net/article/482103137.html
【 ODD WAISTCOAT:HAINSWORTH 】

・・・・・如何でしたでしょうか。
カントリースタイルでお出掛けしたくなったであろう事を願います(笑)。
春先ではまだまだ寒いですから、暫くはツィードの活躍シーズンです。
そろそろ梅の見頃ですからツィードでお花見でも行きましょう!

今月後半まで H.S ORDER限定の早期受注キャンペーン中 であり、
BESPOKEでは次の秋冬へ向けて仕込んで頂ければと思います。
どうかリアルな色味や現物たる迫力を感じて頂きたく、皆様の御来店をお待ちしておりますので 何卒宜しくお願い申し上げます。
・・・・・大変恐縮ながら 来週のBLOG更新はお休みとさせて頂きます。
店頭の生地もいよいよ入れ替え致します。
次回は、2月24日(火)の更新を予定しております。
どうか引き続き宜しくお願い申し上げます。








































