2017年07月11日

【 至高のベビーカシミア 】



 皆様 こんにちは。
今年も既に半年が過ぎてしまいました。 早くも7月に入り、街では SALE が始まっております。

各SHOPでは SALEにより在庫消化を計りつつ、これから少しずつ 今季の秋冬物が投入されて参ります。
 本格的な夏を前にして、いよいよ秋冬シーズンの到来は目の前です。


弊店でも秋冬物の生地やコートなどへの問い合わせが増えてきております。
迫り来る酷暑は厳しいながらも ワクワクして参りますね。













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 紳士服が一番エレガントだったと言われる1930年代の様々なコートスタイル。
( 1935年 英国:TAILOR & CUTTER )





紳士が持つべきワードローブの中に、出来れば入れておきたい CHESTERFIELD OVERCOAT
そんなエレガントなコートをカシミアで仕立てる事が出来たなら 何て贅沢で羨ましい事なのでしょうか。








 1767年創業の超老舗ミルである Joshua Ellis

特にカシミアやキャメルなどの圧倒的なクオリティーは世界中から評価を得ている事も当然だと言えます。
 最近ではセレクトショップ等でもカシミアのストールなどが並ぶようになりましたので、その名を目にする方々は増えてきているのではないでしょうか。


弊店でも極上なカシミアやキャメルなどを随分とお世話に成って参りました。







 暫し そんな美しい J.Ellis製のカシミアで仕立てさせて頂いた エレガントなコートをご覧頂きたいと思います。











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・・・・・写真では青っぽくも見えますが、
BLACK : PURE CASHMERE  RIPPLE FINISH  520g  となります。

U様より、BESPOKEにてダブルブレストの極ベーシックなチェスターフィールドコートのご注文を頂戴致しました。


リップル仕上げ( RIPPLE FINISH )とは、特殊な仕上げ工程により 名の如く『 さざ波 』の様な美しい光沢と うねりのある表情が表現された生地の仕上げ方法となります。






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 その独特な表情は、仕上げ加工によるものなので 永久的に持続する訳では無く
強きその光沢感は 段々と着用年数を重ねるごとに落ち着いて参ります。

故に、この光沢感が苦手な方でも御安心して御着用頂けます。
逆にお好きな方であれば手入れを確りと施してあげれば それだけ長く持続させる事も出来るという事です。



 気恥ずかしくも、真っ白な新品のスニーカーを楽しめるのは その時だけです。
だからこそ、Joshua Ellisが手塩にかけて織り上げ 仕上げた素晴らしいカシミアを、最高の状態でご堪能頂ければと思っております。

食わず嫌いは絶対に損です!




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 U様、御納品は今年の3月となってしまい 御着用機会が限られていた事と思います。今年からは存分にご堪能頂けましたら幸いです。

エレガントなコートのご注文を誠に有難う御座いました。












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CASHMERE (カシミア)



 カシミア山羊の親子、とても小さな赤ちゃん山羊 !
可愛すぎて抱きしめたくなります!!

カシミア山羊の毛から織り上げたその生地は
とてもシットリとしていて本当に暖かく、独特のヌメリと共に最高の肌触りと満足感を約束してくれます。


http://dittos.seesaa.net/article/422289775.html

( ↑ 以前 カシミアについて詳しく紹介させて頂いたページです。 まだ見ていない御方は是非こちらから先にご覧頂ければと思います!)









 今週は 最高に贅沢で、称賛に値する極上の生地を御紹介させて頂きたいと思います。


【 繊維の宝石 】とも呼ばれる カシミアという最高に贅沢なカテゴリーより
正に“ラスボス”の登場です。

驚きと、感動と、そして溜息と、、、
その美しさに 心を開放してご覧くださいませ!












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・・・・・英国よりお宝が届きました。 勿体ぶっております(笑)!












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・・・・・  !!!!!

如何でしょうか
もう何と言いますか、、、圧倒的です。 もの凄い気品とオーラに満ち溢れています、、、、。
 今までも素晴らしいカシミア地を扱わせて参りましたが、これは別格です。

写真からこれだけ伝わるのですから、現物はそれ以上に素晴らしい生地です。

『 着てみたい、、、 』 引き込まれる様な魔性の魅力
純粋に惹かれる程の説得力を醸し出しております。

正に圧倒的です。













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・・・・・Joshua Ellis  なんと、今年は250周年なのです!

90% : BABY CASHMERE   10% : ZIEBLING ( SABLEの事だそうです、後記参照。 )
420g

色は黒ではありません。
ダークネイビーと言いますか、かなりミッドナイトブルーに近い程に深く濃い紺色です。




 先程の写真では、まだ生まれたばかりのカシミア山羊をご覧頂きました。
その細き繊細なカシミア山羊の毛というだけでも 最高の品質と共に高価であるにも拘らず、何とベビーカシミアの毛で織り上げられた逸品です。

一目惚れ、、、ありますよね。 何度もくどいですが、兎に角 圧倒的なクオリティーです。











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・・・・・ベビーカシミア
モンゴルと中国北部の山岳地帯で生まれた 生後三か月から一歳未満のカシミア仔山羊から 山羊の一生のうち たった一度だけ、初めて刈り取られる非常に希少な繊維となります。


その仔山羊ちゃんから毛を採取する際には、
優しく、優しく梳かれて取られるとの事です。


 当然ですが採取量は非常に限られ、仔山羊一頭から取れる柔かな下毛は たったの80g程度しか取れません。 (成獣の山羊一頭で 約250gだそうです。)


また、もともとカシミア山羊の繊維はとても細く、一般的で上質な毛の繊維は約14.5ミクロンに対し、ベビーカシミアは13〜13.5ミクロンしかありません。



 もうこれだけで その凄さと希少価値性の高さ、そして格別な品質である事は誰しもが安易に想像できるところです。














・・・・・10%も ブレンドされている もう一種がまた驚きです。


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SABLE(セーブル)


【 ZIEBLINGはドイツ語だそうで、英語のSABLEの事となります。 】

イタチ科の厳密にはクロテンの事を指します。 このイタチ科の小動物、何種かおりますが 往々にしてセーブルと呼ばれたりもするようです。

もう とにかく可愛い!!


 セレブなマダムの羽織るゴージャスな毛皮のコートをイメージされて下さい。
もうお分りですね、毛皮の中の最高級品であるアレです。











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・・・・・その昔、貴族ではない者がセーブルの毛皮を纏う事は許されず、もし破られた場合は罰金まで徴収されていたそうです。
 毛皮の王者であるセーブルを語る上では象徴的なエピソードと言えるでしょう。


上品な艶と深々とした格調高い風合いは、正に毛皮の中の最高級品として昔から珍重され、毛皮を着る人々の憧れて的な存在でもあります。

毛並みはミンクよりも深く、刺毛は4〜5pもあります。

 最高級なロシアンセーブルの毛皮のコート、軽く外車が買えてしまいます、、、、。


セーブルは北海道の一部にも生息しています。
生息地や種により毛の色味なども多少違いますが、高級ゆえに乱獲されてしまい とても数が減ってしまいました。

もう以降は獲らなくて良いです、、、、、。
(北海道を含め、一部では既に捕獲禁止になっています。)


既に毛皮を頂いてしまったのであれば、せめて それを大切に、そしてずっと、ずっと有難く愛情を持って愛用してあげるしかありません。



 今回の生地には、そんなセーブル君の毛をブレンドしているのです。




 正にスーパーコンビによる生地です。

色も良く、ウエイトも抜群です。

とにかく暖かいですから コートとしては この位の軽めなウエイトで十分です。

そして、このウエイトであれば オッドジャケットとしてもお仕立て頂けます!

 ジャケットであれば、コートよりも着用期間を長く楽しんで頂けるとも言えますね。


着たら、絶対に口角が上がってしまいそうですよね。













・・・・・では、この最強コンビの生地を暫しご堪能ください。


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・・・・・もう凄すぎます。

Joshua Ellisのネームは 高貴なパープルで! G.BALEのイメージが強いですね。
細かくこの生地専用にネームは作られておりませんが、同社のパープルネームは初めて見ました。

 ほんのり混ざり込んでいる 白っぽい毛がセーブル君の毛なのでしょうか。





既に弊店在庫として殿堂入りが確定しております。
故に恐縮ながら 買い付け在庫量より一着分マイナスです。




 ベビーカシミアは超高価ですが、展開しているマーチャントは御座います。
しかし、こんなコンビの生地となると 欲しくてもありません、買えません。

余程の在庫を抱える覚悟で数反発注であれば作ってくれるでしょうが、そもそもベビーカシミアやセーブルの原毛自体が直ぐに確保出来るのかどうか、、、。





 こんなスーパーファブリック、仔山羊君やテン君達に申し訳ない気も致しますが、かなりの破格値で手に入れる事が出来ました。

有難く、光栄な縁を頂いた次第です。

信じられないお値段です。
BLOGでは 書けない事も御座います。







 この最高品質の生地を纏える至福の御縁を大切にされて下さい。

コートであれば着用時期も限られ、トラウザースのあるスーツよりも圧倒的に長持ちします。
一生物のコートを手に入れて下さい。


『 こんなコートを着てどこに行くんだ!? 』

 先ずは男の物欲を満たし、所有しているという圧倒的な自己満足感を!
別にパーティーやオペラに行くとき用なんて勿体無さ過ぎます。
ダークスーツに合わせ、普通に通勤でご使用ください。

ヴィキューナという訳でもないですから。
 普段使いのコートが このレベル。 至福の自己満をご堪能ください。



それで良いのです。それが良いのです。 冬しか付き合う事の出来ぬ御自身様の最高なパートナーなのです。



 10年くらい付き合った頃、リップル仕上げも落ち着き、どんな貫禄と雰囲気を纏ったコートになっているでしょうか。
着用者様と共に歳を重ね、味わいと愛着を増してゆく素敵なコートを是非お仕立て頂けましたら幸いです。





 限りある在庫量です。
是非 店頭にいらして頂き、
その目で、その手で現物の存在感とオーラを直に感じて下さい。


 創業250年 Joshua Ellis 、ガチです(笑)!


ご予約も承らせて頂きますので、どうかお気軽にご相談頂けましたら幸いです。

 最強コンビによる極上な生地、宜しくお願い申し上げます。














・・・・・今月の中旬から 末にかけ、チャンスを見て店頭の生地を秋冬と総入れ替え致します。

今すぐに秋冬物が見たい御方、
まだまだ これから盛夏に向けてお仕立てされたい御方、 店頭の生地とは関係なく御紹介出来ますのでお気軽にお声掛け頂ければと思います。


 では、今週もお付き合い頂きまして誠に有難う御座いました。







posted by 水落 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 生地について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月27日

【 U様の御注文 】



 沖縄の方は既に梅雨明けしたようですね。

 これから厳しい夏を迎えるわけですが、早くも今年の秋冬用に買い付けた生地が一部入荷してきております。 やはり気持ちが高揚してしまいます!!
















世界遺産でもあるスペインのエスコリアル宮殿(エル・エスコリアル修道院)です。


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希少価値の高いエスコリアル種の羊が この宮殿の中で飼育されていたという歴史があります。

 羊の毛(ウール)でありながら、その繊維はカシミア山羊の様にソフトでしなやかな毛をしており
やや縮れ毛の特徴がある原毛は、ナチュラルなストレッチ性さえ生みだします。


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 お値段も高額な事は否めませんが、独特の肌触りや風合い、そして着心地は王族を始め 多くの方々を魅了して参りました。
物凄い個性と説得力を合わせ持った生地なのです。













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スコットランドにある Reid & Taylor では
その PURE ESCORIAL を使い、沢山の素晴らしいスーチングとジャケッティングのコレクションを展開しております。

 一度触ってしまえば、きっとその着心地に興味を抱かずにはいられない事でしょう。

http://dittos.seesaa.net/article/227695099.html
( ↑ 以前に詳しくエスコリアルを御説明させて頂いたページです。 )








 そんな Reid & Taylor の素晴らしきエスコリアルのジャケッティングが かなり御安く入手出来る機会がありました。






 ジャケット地らしく やや明るめで発色の綺麗なネイビー地
こちらで U様より BESPOKE での御注文を頂戴致しました。




大変御贔屓にして頂いておりますU様は、とてもアクティブな御方であり 大変勉強熱心な御方でも居られます。
この度は、この素晴らしきエスコリアルのジャケットと共に
グレーのウーステッドにてトラウザースのご注文を頂戴致しました。こちらも何かと押さえておくべき鉄板のアイテムですね。

 ODDの上下それぞれが、様々なアイテムと合いますので とても充実したコーディネイトが楽しめます。

U様におかれましてはカシミアのODD JACKETもご堪能頂いておりますので
ここでエスコリアルとの違いや独特な個性をたっぷりと味わって頂ければと思っております。













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・・・・・もともとは ネイビーのJACKETと、グレーのTROUSERS での上下のご注文でした。


後日、フォーマルからダークスーツに至るまで合わせて頂け、大変重宝出来る IRISH LINEN による ダブルのODD WC を追加で御注文を頂戴致しました。

折角なので この度の上下に進行スケジュールを合わせ ODD での3Pとして仮縫いを行わさせて頂きました!













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・・・・・上着は先に触れました
Raid & Taylor より PURE ESCORIAL です。

このジャケット地は、4-PLY に引き揃えた織り糸による平織素材、ウエイトは 340g となります。

メインは秋冬となりますが、春先 まだ肌寒い頃までは十分に御着用頂けます。
御着用者の方々にもよりますが、秋冬寄りの3シーズン物として御紹介させて頂いております。




トラウザースの生地は、お世話になる事も多い 英国は LAMOGE より
鉄板ミディアムグレーのミルドウーステッドを吊り用にてご注文頂きました。

こちらは ほんのり起毛感のある 360g、重過ぎず軽過ぎないミディアムグレーは
お納めしておりますカシミアのJK含め、様々なアイテムへ合わせて頂けます。



 昔から『グレーのトラウザースは3本、トーン違いで持っておけ!』 とも言われているほどです。
先ずはど真中より参りましょう!


 しかし、撮られ慣れされておりますU様
いつも自然と出るホーズは正にモデルさんの様ですね。決まっております!














・・・・・いよいよお仕立て上がりです。
大変長らくお待たせ致しました。

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トラウザースの右前には フォブポケット をお付けしております。

今でも既製品などでも見受けられるポケットではありますが、その多くは小さ過ぎて何を入れるのか、、、、昔の懐中時計を入れるという目的は無くなり、名残的な要素で生き残っているとも言えましょう。


 U様におかれましては、懐中時計のご愛用者でもあります。
『大事な時計に付くチェーンはどうすれば、、、、』 
これはフラップのホールでも良いのですが、U様用に、別途お付けさせて頂きます!


 ご納品の際にはチェーン含め、懐中時計も御持参されました。

チェーンの垂れ具合や位置バランスも入念にチェックされ、大変御満足頂けました。
良かったです!!




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はい、もう一種のチェーンでもご確認です。
バッチリですね。


 フロントの開きはファスナーをお選び頂いております。
前中心線(上前端開閉部)、この縫われているかの様な吸い付き具合は ハンドメイドならではの品質でもあります。
 スライダー自体をも感じさせませんね。 地味ですが、こんな目立たぬ所も一つのテクニックが内蔵されております!













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・・・・・言わずと知れた最高級品であり、大変貴重な代物です。
お値段もかなり強かったそうですが、、、、なんてエレガントなのでしょうか。

100年前に作られた時計です。
オーバーホールしているとはいえ、こんなにも新品レベルで残っている事自体が奇跡的な時計です。 正に芸術品ですね!



 確かにこの時計を落とすなど考えただけでも恐ろしいものです。
チェーンは確りと固定されて下さいませ!!













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・・・・・福田さんの所でも完成したばかりのNEWシューズで!
慣らし運転中ですね。












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・・・・・U様におかれましては初めてのダブルのウエストコート、慣れるまでは釦が少々止め辛いかも知れませんが、直ぐに慣れてしまいます。

足が長く見えるとお喜び頂きました。

仰る通り、シングルブレストのウエストコートの様に裾剣先が無い分 ウエストを高い位置で確りと上下が分断されます。

ハイライズ(深い股上)に合せたウエストコートですから当然の事でもありますが、これが本来のあるべきバランスでもあるのです。















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・・・・・今回は、結果的に ODD 3Pでのご納品となりました。
確かにウエストコートを御着用されれば、懐中時計の収納先はウエストコートのポケットになりますね。













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・・・・・エスコリアルの独特な柔らかさ、風合い、そして動きやすさ、、、
それらを生かす為の芯地選びから組み方、そして仕立てに至る全てにおいて エスコリアルという個性を尊重してお仕立てしております。

何かと手の伸びる上着になる事と思います。

鉄板トラウザースと合わせて是非お楽しみ下さいませ。


 また、今回のウエストコートは勿論ブレザー等に合されても良いですが、お手持ちのダークスーツや、次のミッドナイトブルーのスーツには必ず映えますし、驚く程に活きてくれる事でしょう。






 U様、この度も素敵な御注文を頂まして 誠に有難う御座いました。














・・・・・では皆様
今週もお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。

来週のBLOG更新は恐縮ながらお休みを頂戴致します。

次回は 7月11日(火)を予定しております。




 どうか引き続き宜しくお願い申し上げます。






posted by 水落 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | クライアント様の洋服 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月20日

【 N様の御注文:ブレザースタイル 】



 一昨日は父の日でした。
私の父は既に他界しておりますので、義父に気持ちを送らさせて頂きましたが
今年も喜んでもらえて良かったです。










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御子息!? と並んで仲睦まじい姿です。イラストながら 目元などそっくりですね。

その御子息はダブルのネイビージャケット(ブレザー)にレジメンタイ。
ゆったりと太いシルエットのホワイトトラウザースがとてもエレガントに決まっています。

 私の愚息は、こんな格好をする時が来るのでしょうか(笑)!















 今週は、長きに渡り ずっと御贔屓にして頂いております N様より
BESPOKE での御注文を紹介させて頂きます。






 いつも仲良く ご夫婦でご来店されるN様は、優雅でとても素敵な方々で御座います。
感謝しても しきれぬ程に大変お世話になっております。


N様は もう本当に沢山の洋服をお持ちでおられます。
クラシックな押さえるべきワードローブは既に充分お揃いで御座います。

『 誂える 』という行為をとても楽しんでおられ、最近では毎回テーマを掲げ ご注文を下さります。
様々な生地との出会いも勿論御座いますね。






 今回のテーマは、正に冒頭のイラストの様なブレザースタイルを 敢えてOLDの雰囲気を醸し出しながら、、、というものでした。













 大変 英国贔屓なN様、ダブルブレストはチャールズ皇太子のバランスを好まれております。 本当に極ベーシックなバランスです。

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打ち合いも浅過ぎず、深くも無い、ラペルは控えめで ややシャープな印象です。
良い意味で主張無きスーツですね。















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・・・・撫で肩のN様、上着のデザインバランスだけでは無く、こんな所も雰囲気が似ておりますね。 背も高く羨ましい限りです。



今回お選びに成られた上着の生地は、

H.Lesser & Sons より シックなダークネイビーを 3シーズンウエイトでお選び頂きました。

SUPER 120のウールにスパイス程度のカシミアをブレンドした大変上品なウーステッドです。

H.Lesser の生地は本当に高級ですが、それだけ質も本当に高く 絶対的な信頼をおけるマーチャントでもあります。
 この生地も まるで GOLDENBALE かのようでした。


御夫婦でメタル釦もお選び頂き、これから英国より取り寄せます。











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・・・・・1920年代には、オックスフォードバックスと呼ばれる極端に太いトラウザースが流行りました。 極限は袴レベルまで太いトラウザースも記録が残っております。

そんな経緯もあり、30年代辺りからのトラウザースは とてもゆったりとしたシルエットのトラウザースがクラシックのど真ん中でもありました。
 それまでの時代は細身のシルエットが主流でしたので、その反動もあった事でしょう。



ヒップ周りからモモ幅に至るまでたっぷりとしたユトリを与えます。
あまり行き過ぎますとコスプレになってしまいますので 『匂い』を感じさせる程度でまとめ上げられました。

背がお高いので 私自身はそこまで太いとは感じませんが、裾幅で24pあります。
巷のシルエットと比べれば 相当に太いと言えるでしょう。

 優雅でエレガント、私は大好きです!




トラウザースの生地は、同じく H.Lesser & Sons より
FAILLE(ファイユ)と呼ばれる生地です。

この美しいアイボリーは、フォーマルのコレクション内に収められています。
ホワイトタキシード等にも使われますね。














・・・・・いよいよ仕立て上がりました。
大変長らくお待たせ致しました。

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なんて、なんてエレガントなのでしょう、、、、、。

お身体にピッタリと合った美しいシルエットの上着、ゆったりとした迫力あるトラウザースがOLDテイストを醸し出し 本当に格好良いです。

本当にエレガントです、、、、。

 N様、当初のイメージ通りになりましたでしょうか。






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メタル釦は、表面が粗目調に加工が施してありますので光沢が抑えられて落ち着いた感じになりますね。














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・・・・・迫力のあるシルエット、存在感があります。
優雅でとても素敵です。

色がとにかく良いですね。

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・・・・・実は今回のブレザーの袖口釦は5連でリクエストを頂きました。

パンチがあります!


 実は これら袖口の釦の数について、歴史的には地方により釦数が違っていたという事実があります。


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英国は幾つかの国からなる連合軍ですが、その国ごとに近衛連隊があり
その制服に付く袖口の釦が
スコットランドは3つ、イングランドは4つ、ウェールズは5つ だったそうです。














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・・・・・ウインザー公のエレガントなブレザースタイル、やはりホワイトのトラウザースを合わせ、何と足元は外してスニーカーですね。

袖口をご覧ください、5連釦ですね。

プリンス オブ ウェールズ、、、、繋がりましたか!?





チャールズ皇太子も プリンス オブ ウェールズ で御座います。
袖口5連釦の洋服もお持ちで居られます。

紳士服は正に歴史ですね。















・・・・・如何でしたでしょうか。

お客様方は様々な価値観や好みや想いを込め ご注文を下さります。
拘り所も人それぞれ違いますが、大いなる期待感を持ってご注文を託して頂いております。

お身体に合い、美しきシルエットと共に、動きやすく着心地が良い服を誂えるのは 私達にとっては当たり前の事であり、前提でもあります。

そして、満足度高き 説得力のあるテーラードクロージングを仕立てるには
技術だけでは無い学びも本当に必要だと思っています。



 そんな服を丹精込めて御仕立てさせて頂く事を念頭に、これからも精進して参ります。





 N様、この度も素敵な御注文を誠に有難う御座いました。

次のご注文も 是非ご期待下さいませ。全力を持ってお応えさせて頂きます。













・・・・・それでは また来週も宜しくお願い致します。

今週もお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。








posted by 水落 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | クライアント様の洋服 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする