2017年02月07日

【 FOX BROTHERS&CO:春夏 】




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 当店の可愛いマスコット、FOX君です!

リアルでもあり、あまりの愛くるしさに つい購入してしまいました。

キツネを見ると英国を連想致します。










 さて、立春も過ぎ 季節も段々と切り替わってくる訳ですが
まだまだ寒い日は続きそうです。

しかし、街の洋服屋さんでは既に春物が立ち上がっている事でしょう。
弊店も近々に春夏用の生地へと入替を行います。




 こんな寒さの中では御座いますが 気持ちは春夏へと切り替えが必要です!

今週は今季春夏用の生地で 私の心にすこぶるヒットした素敵な生地を御紹介させて頂きます。













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【 FOX BROTHERS & CO 】




凛々しいキツネがトレードマークでもあり、社名でもある超老舗のミルです。

1722年 イングランドの南西部サマセットにて創業されました。
も、もう直ぐ300年、、、、創業された当時、日本は江戸時代ですね。


FOXと言えば やはりフランネルが有名ですが、1950年頃まで同社は商標を保有していたそうです。
今では誰もが耳にした事があるであろうフランネルの歴史は同社から始まりました。

 そのフランネルの評価は頗る高く、サビルローを始め 世界中のテーラーで扱われる様になりました。
愛用者の名前も錚々たるものであり、ウィンストン チャーチルやウインザー公を始め、ケーリーグランド等もFOXのフランネルで仕立てられたスーツに身を包んでおりました。


第一次世界大戦の頃には相当な量の生地を軍服用に納入していたそうですが、そんな老舗でも一時は経営難に陥ってしまいます。
しかし 今では新しいオーナーを迎え、ブランディングを強化し再び業績を回復させたそうです。



ダグラス社長に変わってから、確かに良い意味で生まれ変わったように思います。

今でもフランネルが主力なのは変わりませんが、他にも魅力的で様々な生地を展開しながら老舗の看板を守り続けております。
















・・・・・温暖化のせいもあるのか 年々夏は厳しく、
そして今ではすっかりと浸透してしまったクールビズ。

世界規模でカジュアル化は進行している昨今、特に夏において
私を含め洋服好きは何を着れば良いのか。
ほんの少しでも快適である服を模索する必要があります。


 少しでも生地を薄く、軽く、かつ通気性も良くして、、、これらは既にある訳です。


そんな中でも 心にヒットしたのが
FOX BROTHERS 春夏用のWORSTED CHECKS というシリーズです。


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3シーズンファブリックが大体300g程度とすると、多くの英国製春夏用の生地は240〜260gが一般的でしょう。 勿論更に軽い目付も御座います。

 しかし、このシリーズには なんと200gを切るレベルまでの薄地があるのです!

(このバンチ内にはいくつかの種類に分かれ、ウエイトは約180gから約240gという枠で展開されています。)

いくら薄くて軽くても、単糸使いなども多いイタリア生地には魅力を感じられません。


やはり フランネル=FOX=秋冬 のイメージが強い同社ではありますが、こんな生地も織っているのですね。



信頼のある英国製の生地で ここまで極薄の生地が、、、、興味津々になりますよ!









 シリーズ名の通りですが、全て格子柄でまとめてあります。

では早速 一部をご覧頂きましょう。















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・・・・・暑い日差しを避ける為にも、ダークな色よりは明るく 見た目も軽やかな色彩がメインとなります。

かなり格好良いです、、、、、、クラシックな柄をベースにセンス良くアレンジされ、配色も英国らしさが漂います。



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サラサラでツルツル、
大変しなやかな生地は 強撚糸で織られた平織のウールトロピカルより!

SUPER 120’S WOOL:100%













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・・・・・マドラスチェック!? こんな柄もありますね。
コットンやリネンでは無く、あくまでもウールに拘る紳士には是非!













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・・・・・この辺は綾織に成り、先のペラペラ極薄よりウエイトが上がります。
それでも210〜240g です。

安定感も有り、間違いなく素晴らしい服になる事でしょう。
これも凄く惹かれます。

 春夏系の生地では、清涼感のあるブルー系が入るだけで随分と涼しげな印象にも成りますよね。
















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・・・・・また織りが変わります。
所謂メッシュ地ですね。爽やかな色柄から 渋い格子柄まで本当に多彩です。

メッシュ地は無地ばかり見てきましたので とても新鮮です。














・・・・・先に触れました アンダー200gのシリーズは本当に薄いです! 


これは仕立てるのも色々な意味で気を使いますし、難しいでしょう。
だからこそ試したい!! 仕立ててみたい! そして着てみたい!

ここまでの薄地は仕立てた事も着た事もありません。

どんな着心地であり、どの位効果が感じられるのでしょうか。
この生地の個性や特性を生かすべく、どんな工夫をしましょうか、、、、






 ワクワクする生地でもあります。
こういう生地があると、暖かくなるのも楽しみに成って参ります。








 生地が薄くて軽いという事は、当然ながら強度が落ちてしまう事も否めません。
シリーズの一部はスーツにも全然仕立てられますが、逆に一部は上着用となる生地も有ります。

そして もしスーツであるならば、スペアのトラウザースをお仕立てしておくのも理想的と言えます。


 また、格子柄ですし ジャケットスタイルでの着用ならば
トラウザース地はせめて240g以上は欲しい所です。

敢えてポリ混のグレー無地なんかを合わせるのも良いでしょう。
どうしても下物は上物より酷使されますので、ある程度の確りさは欲しい所です。


 ですが、、、、アンダー200gの生地でトラウザース
どんな軽さで涼しさなのでしょうか。やはり興味は尽きません。















・・・・・では今週はこの辺りまでとし、近々に続きを書かせて頂きます。


FOX君と共に皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

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店頭もガラッと春夏用に切り替えます。
先ずは 3シーズンファブリックがお勧め所となります。

どうかお気軽に FOX BROTHERS の生地もご覧になりにいらして下さいませ。

 今週もお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。















・・・・・ミューゼオ・スクエアさんのサイトで弊店を御紹介頂きました。
宜しければお手隙の折にでも覗かれてみて下さいませ。
https://muuseo.com/square/articles/276


 この度は光栄なお声掛けを頂きまして心より感謝しております。

倉野様、廣瀬様と共に、スタッフの皆様方
誠に有難う御座いました。









posted by 水落 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 生地について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月31日

【 HOUSE STYLE ORDER : U様のコート 】




 こんにちは。
2017年を迎え、各地で異常な寒波に覆われ 異常な寒さを記録しております。

東京でも最低気温は氷点下を記録していましたし、本当にコートが欠かせぬ寒い冬を感じております。

しかし、昨日の月曜日 都心では4月上旬並みの20度まで気温が上昇しました。
1月の観測史上最高だとか、、、、本当に目まぐるしい限りです。

 皆様におかれましては、ご体調など崩されておりませんでしょうか。














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 ブラックの極上カシミアで御注文頂きました ダブルのチェスターフィールドコートです。
このポジションとなるコートは 是非ワードローブに入れておきたい一着でもあります。









さて、今週は HOUSE STYLE ORDER にてご注文頂きました U様のコートをご紹介させて頂きます。














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・・・・・シングルのピークドラペルを携えたエレガントなチェスターフィールドコートです。
 手にはクリーム色のグローブ、そしてラペルにはブートニエールが配されています。












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・・・・・U様にお選び頂きましたのは、
JOSHUA ELLIS製 リップル仕上げのカシミア:100% で御座います。


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高貴なオーラさえ感じられる素晴らしいカシミア地です。















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・・・・・写真ではネイビーっぽく見えますが、、、ブラックです。
シングルのピークドラペル、上衿にはベルベットを掛けています。

丈は膝ホールド丈、
大人の着るべきコート、、、正統派な雰囲気が滲み出ています。














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・・・・・コートを着込めば インナーたるスーツは覆われて見えません。
洋服がお好きで、いつも大変エレガントなU様
この日はチョークストライプのスーツに、グレーのウエストコートを合されております。
 この上着に対して 今回のコートです。

インナーとアウターとの合致性は抜群です。













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・・・・・生地の雰囲気が伝わりますでしょうか。
カシミアですから とても暖かく、肌触りも最高です。

着用すれば 笑みがこぼれてしまう様な一着ではないでしょうか。













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・・・・・ブラックのパンチドキャップトゥ、やはり今日の出で立ちには コレですよね!














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・・・・・エレガントで美しいシルエットです。
本当に素晴らしいチェスターフィールドコートとなりました。












 実はこの度、U様におかれましては 2着のコートを御仕立てに成りました。

王道的なチェスターフィールド、そしてポロコートを。
















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・・・・・こちらの生地も
JOSHUA ELLIS製 のPURE CAMELで御座います。


今回 こちらのコートは膝ホールド丈、6釦3つ掛けをイメージし 段返り風に仕上げられています。













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・・・・・こちらのコートは本日御着用の上でご来店されました。
数年前にお仕立て頂きましたコートであり、今回と同じ生地を使った やはりキャメル地です。

ポロコートとは もともとスポーティーなコートでもあると言えます。
軽快な感じを出すべく 膝ちょい上丈でお仕立て頂きました。

 今回の新しいコートと比べれば随分と印象が違うのが分かると思います。














・・・・・実は 今回、同じ様なコートを仕立てられるにあたり
U様には目指されているイメージがありました。

ウインザー公の着用されている こちらのコート、、、有名な写真でもあります。

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HOUSE STYLE ORDERでは、原型モデルがありますので 全く同じ様にお作りする事は出来ません。
しかし、ご要望を踏まえ 少しでも このコートに近付けるべく設計してお仕立て頂きました。














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・・・・・如何でしょうか。
U様には大変お喜び頂けました。

ウインザー公ほどの丈やボリューム感までは追わないものの、胸ポケットも排除し
6釦3掛け風に原型をアレンジしています。

HOUSE STYLE ORDER でも、ここまでは歩み寄る事が可能です。












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・・・・・これでU様の大好きなポロコートが2着となりました。

丈が長ければ暖かさも違います。
その日のイメージやシーンに合わせ、どちらのコートも御愛用頂けましたら幸いです。

















・・・・・U様、とても素敵であり大変お似合いです。
この度も素敵な御注文を 誠に有難う御座いました。









 では、まだまだ寒い日は来る事と思います。
BESPOKEのご注文では、まだ冬物を抱えており 大変お待たせ致しており恐縮な限りです。

この寒き冬に 少しでも御着用頂けるよう 頑張って進めておりますので、今暫しお待ち下さいませ。




 冬は寒いものです。
食べ物も着る物も 良い意味で是非楽しみながら堪能出来ればと思います。

 今週も誠に有難う御座いました。






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2017年01月17日

【 M様、T様 の GOLDEN BALE 】



 こんにちは。
先週から寒波が襲い寒さも大変厳しくなりました。

 各地での積雪も凄い事になっておりますが、センター試験の時は結構な頻度で雪による混乱も見受けられます。

受験生の皆様、大変お疲れ様でした。








さて、新年を迎えた今月ですが 早くも半月が過ぎました。
そろそろ新年会なども落ち着いて参りましたでしょうか。








 仕事始めや御年始回りと、ピシッとクラシックなビジネススーツを身に纏い 気分もより引き締まってくるのではないでしょうか。














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【 GOLDEN BALE AWARD 】



今でも最高品質の糸を供給し続けているスピナー Joseph Lumb & Sons

極僅かしか取れない最高品質の羊(羊毛)を飼育した放羊業者に対し、同社が与える最高栄誉の賞となる ゴールデンベール アワード。


 その最高品質の原毛より引き揃えられた糸によって織られた生地、
それが Lumbs Golden Bale の生地と成ります。
この糸を使用出来るのは 唯一 Taylor & Lodge 社を残すのみとなってしまいました。














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もう何度も このBLOGで紹介させて頂いております最高の生地ですから
皆様も良くご存知の事と思いますが、
今回は弊店が Taylor & Lodge へ別注を掛けたオリジナルの生地で御座います。


 高貴な色でもあるパープルのレーベルを見れば、直ぐにGOLDEN BALE が頭に浮かぶのではないでしょうか。






クラシックで当たり前なスーチング、それを個人的ではありますが 私がTAILORとしての価値観による『良い生地』と企画し 最高品質を具現化した生地と成ります。

たまらない色気が宿ります。
確りとした打ち込みは美しいシルエット形成に繋がり、
しなやかでもある原毛は品のある艶やかな表情を纏い、エレガントなドレープを生み出します。

 約330g と年間を通じ 着用期間の一番広い3シーズンのウエイトで料理しております。

 今週は その別注GOLDEN BALE のシリーズより、クラシックなストライプを使用し
ダブルブレステッドにて御注文頂きました顧客様を御紹介させて頂きます。

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・・・・・ダブルブレスト、打ち合いが深く 重厚感のあるその様は、クラシックなストライプが本当に似合うものです。













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・・・・・HOUSE STYLE ORDER より、M様のご注文です。
長きに渡りスーツをビジネスウェアとして御着用されて参りましたが、ダブルに関しては随分と遠ざかっておられたとの事です。

 そうですね、バブル時代のダブル含め 随分とクラシックなダブルブレストは肩身の狭い感じに成っていたかも知れません。

満を持して 改めて新鮮な気持ちでのダブルブレスト スーツのご注文と成りました。















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・・・・・大変失礼では御座いますが、御年齢を感じさせない姿勢の良さ、バランスの取れた御体型を維持されており本当に素晴らしいです。

ビジネススーツを纏う御着用キャリアは もうどの位になるのでしょうか。
クラシックなスーツが本当にお似合いで御座います。














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・・・・・エレガントなシルエットです。
お久しぶりとなるダブルブレストの味わいは如何でしょうか。

弊店オリジナルのヴァンナーズ別注生地による小格子柄のタイはグレーで!
当たり前のホワイトシャツはタイやスーツを引き立て、渋いモノトーンのグラデーションによるコーディネイトで御座いました。













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・・・・・尻ポケット、そしてアジャスター類も排除されたハイバックスタイル。
M様は敢えてウォーキングを大切にされているそうです。
 引き締まって上がったお尻を見ても 私よりもお若く見受けられる程に素敵です。















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・・・・・しかし、、、本当にお似合いで御座います。
スーツの着こなしたるもキャリアが出るという事ですね。














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・・・・・ゲーリー クーパー氏、
背が高く(190pもあるそうです)、イラストの様で 嘘みたいな体形バランスです!

この方も本当にスーツがお似合いに成ります。

時代という事もあり、かなり打ち合いの深きダブルブレステッドです。













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・・・・・大変御贔屓を頂いております T様、
HOUSE STYLE ORDERにて ネイビーのペンシルストライプでお仕立て頂きました。

先のM様と違い、T様はダブルがお好きですのでお手持ちのワードローブは圧倒的にダブルが多い事と思います。

綺麗なバランスです。















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・・・・・衿付きのウエストコートをインナーに、三つ揃えでお仕立て頂きました。

T様は淡いアイスブルーのシャツに、ネイビーのピンドットタイ、、、王道たるクラシックなコーディネイトのお手本で御座います。

 ブルーのグラデーションによる調和が本当に綺麗で落ち着きます。













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・・・・・T様も素晴らしく均整のとれた御体型であり、やはり長年御着用されてきたスーツ姿が本当にお似合いです。

ウエストコートの背中には、ネイビーとは相性抜群でもあるグレーを!
スーチングのストライプ色に合わせてチョイスされました。














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・・・・・T様は丈のバランスに大きな拘りが御座います。
それはトラウザースのシルエットや、股下寸法も例外ではありません。

裾周りは敢えてゆったりとしたクッションを好まれますので、傾斜を付けて裾上げする角度をかなり弱めた上で股下寸法を設定しています。


T様らしさ溢れるエレガントなダブルのスーツ姿、とても素敵です、、、、。

















・・・・・M様、そしてT様、 この度も素晴らしい最高のスーツを御注文頂きまして 誠に有難う御座いました。
是非ご愛用頂けましたら 何よりの幸いで御座います。









・・・・・弊店HOUSE STYLE ORDERによるダブルブレストは、

お好みやご要望、そして雰囲気や御体型バランスに合わせ 釦配列を調節する事が出来ます。
 OLD感を打ち出すような深い打ち合いにワイドなラペル幅、
またはモダンに打ち合いを浅めにして軽快感を出したり、ナローなラペルバランスにしたりと意のままに具現化する事が出来ます。

ダブルは打ち合い(釦配列)で随分と大きく印象が変わります。
そして 打ち合いの深さ=Vゾーンの面積 と密接に繋がっている訳です。




その他にもラペル幅の増減と共に、ゴージラインの高低に至るまでリクエストを伺う事が出来ます。

 HOUSE STYLE ORDERも 顧客様一人一人に ONLY ONE の型紙をお作りさせて頂きます。
これは何も補正だけではありませんので、デザインに至るまで皆様のご要望をお聞かせ下さい。








 では、寒いこの季節こそ
オーバーコートと共に、クラシックなスーツスタイルをご堪能すべく 装いを楽しまれて下さいませ。


 今週もお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。










・・・・・・誠に恐縮ながら、来週のBLOG更新はお休みさせて頂きます。

次回は 1月31日(火)の予定です。

 引き続き、どうか宜しくお願い申し上げます。





posted by 水落 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | クライアント様の洋服 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする