2017年06月13日

【 HS ORDER:顧客様方の春夏 】



 関東地方もいよいよ梅雨入りしたようですが
雨はまだ あまり振りませんね。

梅雨入りがあれば梅雨明けが来るわけで、いよいよ本格的な夏を迎える事になります。

 今年の夏はどうなりますでしょうか。
今から心配してしまいます。














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 エレガントな夏の装いです。

ウインザー公のシャツとタイ、シンプソン夫人のワンピースとベルト、
更に、上着とグローブまで!

青・赤・白  どちらかが意識されたコーディネイトなのでしょうか。

完璧すぎます、、、パートナーとの調和まで想いを馳せたコーディネイトなんて とても素敵ですね !!














 さて、今週は HOUSE STYLE ORDER における顧客様のご注文を一部 御紹介させて頂きます。








 長きに渡り、大変御贔屓にして頂いておりますF様よりのご注文です。
今期も素敵な御注文を頂戴致しました。

F様におかれましては、信頼頂いている事も御座いますが
御多用ゆえに 多くは御発送にて納品させて頂いております。






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・・・・・爽やかな色目はライトグレージュと言った感じ、
清涼感のあるリネンがブレンドされた生地にて 2P-SUITS を御注文頂きました。

ご本人様では無いトルソー着用では 体型がかみ合わないので ラインが上手く出ませんが、雰囲気だけでもお伝え出来ればと思います。












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・・・・・こちらの生地は FOX BROTHERS です。
フランネルのイメージ強き同社ですが、今は幅広くコレクションを展開しております。

LINEN:55%   WOOL:45%   240g

ややリネンの混率が多いですが、ほぼ半分ずつです。
 先週の T&L製 ウール×リネン と同じ感じですね。


ウールの柔軟性がリネンの皺をある程度抑えてくれますし、ハンガーに吊るしておけば
随分と皺も復元されてしまいます。

 とても涼しく、この季節には欠かせぬ混紡生地です。














・・・・・今年の春夏受注分より、上着の前身頃に入る毛芯の種類におきまして
『 もう一段 柔らかく 』 というご選択肢を増やさせて頂きました。

春夏用で生地も薄く、よりリラックスした着心地を求められる方は是非お勧めです。
また、秋冬用でも エスコリアルやカシミア等 ソフトな風合いを より楽しむという場合にもお勧めです。


 また、多くの選択肢の中より 薄地の裏地を御選択頂いておりますが、少しでも軽く、通気性良く、
そして見栄え的な印象も含め 半裏仕立て(クォーターライニング)の仕様もお選び頂けるようになっております。


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 薄めの裏地 たった一枚分、されど裏地一枚分、、、、そこまで大きく違いが出る訳ではありません。
しかし、着用される方の印象は夏用を着ているという認識と共に、気分自体も涼しくさせてくれる事でしょう。


 芯や裏地の仕様におきまして BESPOKE では何でも有ですが、HOUSE STYLE ORDER では準備・設定が必要となります。
今期よりご選択肢が増えておりますので、宜しければ是非お試しに成られてみて下さいませ。












・・・・・皆様のご注文された HOUSE STYLE ORDER は、工場さんで丁寧に仕立てられ、弊店に納品されて参ります。


一着の漏れなく 私が責任もって検寸や検品、そして2次プレスを必ずお掛けした上で準備完了となり 皆様へご連絡と成ります。


トラウザースは 内側の見えない部分でも縫代のクセ取り等も行います。
これは御着用時の股周りの穿き心地、スッキリ感が段違いで変わって参ります。

 また、写真の様な身体に合せたクセ取りもバッチリとお掛け致しております。


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この様な S字となるトラウザースのクセ取りにつきまして
『 ふくらはぎのボリュームを考慮して 』 良く言われている事であり、勿論それも当然です。

ただし、直立された脚を含めた姿勢のフォルムについて 個人差はありますが 多くの方々は真っ直ぐ立っているようで案外真っ直ぐではありません。
その度合いも様々です。



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 繰り返しになりますが、個人差は大いにあります。
体型や姿勢などは皆様の個性でもあり、本当に様々です。

個性ですから良いとか悪いとかではありません!! 素直に尊重させて頂くのです。




 これらは お客様方の姿勢(身体)に対し、全体的に寄り添う様にラインを作り出していると事になります。
ですから ふくらはぎのボリュームだけを意識したものでは無いとも言い換えられますね。


ただし、これは再前提となりますが
誂えである以上は あくまでも各クライアント様の御姿勢や体形に対して行う事でもあり、ご注文されたトラウザースの構成するシルエットや、姿勢的な度合い等にもよって加減が変わる事になります。


ですが、単純に このクセ取り無き真っ直ぐなトラウザースと、ここまで立体的なクセ取りされたトラウザースでの着用されたラインを見れば それがどれだけの違いが出るのかは一目瞭然ですね。


 この技術はTAILORにとって極当たり前の行為であり、改めて説明するまでも有りません。

しかし、既製服含め 縫製工場さんで仕立てられる洋服に対し ここまで手を掛けている服は極稀だと思います。 イージーオーダーというカテゴリーだとしても、私自身の思う基準まで引き上げたいからに他なりません。

見栄えや穿き心地は全然違います!!













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・・・・・勿論 上着も確りと掛けます。
胸のボリューム感を更に立体へ! ウエストの美しいシェイプをメリハリのあるエレガントなシルエットに!


TAILORによるプレス(アイロン掛け)はクリーニング屋さんのプレスとは差があって当然です。

全てが技術的なプレスにより、その服は数倍も立体的に成って参ります。
ですが、これらも 基となる洋服作り自体も良く無ければ引き出す事は出来ません。

 ご協力下さる工場の皆様による努力の賜物です。















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・・・・・上衿の裏側ですね。 プレスをしている所ですが、これはハンド仕立てによる上衿掛けをリクエスト頂いております。

BESPOKEと同じ様にクセ取りされた上衿を、躾で据え、全て手縫いにて まとめ上げられて参ります。

 この本質的な技術を行わずにライン生産で作られる場合は、どこの工場さんでも 上衿には部分的に接着芯を貼る事になります。



多くの理由により、やはり接着芯は避けたいものです。
あるべき姿(BESPOKE)を簡略化して構築された物作りが工場さんで仕立てられるスーツです。

当たり前ですね、本来工場さんは効率化を重視し、大量生産を前提とした既成服作りがメインです。



 しかし、より良い物作り、より高次元でのステージを目指した場合
あるべき姿を見据え、手間を惜しまず逆行していかなければ成らないという事になります。
上衿のハンド仕立てはエッジに横地が綺麗に通る為だけではありません。
他にも多くの理由やメリットがあるのです。



 この様なオプションとなる仕様ですが、工場さんにリクエストすれば直ぐに出来る技術ではありません。
習得しなければ出来ない技術であり、工程なのであります!














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・・・・・次は JK & TR です!

こちら ODD JKの生地は以前にも御紹介させて頂きました BATEMAN OGDEN の三者混となります。
http://dittos.seesaa.net/article/449300370.html



トラウザースは、英:LAMOGE より
ライトブラウンのトロピカルです。 平織は強撚糸で織られ、通気性良く皺になり辛いのが特徴です。

 上下のコントラストも凄く綺麗ですね。

F様におかれましても、冒頭のウインザー公の様にサラリと着こなされておられる事と思います!













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・・・・・この生地の持つ素朴さや、ナチュラルな雰囲気が伝わりますでしょうか。

春夏らしく、光沢感の強い貝釦をお選び頂きました。

サッパリとして爽やか、涼しげな印象は天然釦としては一番です。












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・・・・・・先のスーツに同じく、やはり半裏仕様で 芯も柔らかめを御選択されました。




F様、この度も素敵な御注文を誠に有難う御座いました。














・・・・・洋服がお好きで本当にダンディーなN様、
夏用のスーツを御所望されました。 『 少しでも快適なものを、、、。』


 となれば、もう一番涼しきスーチングのお勧めはこちらです!
http://dittos.seesaa.net/article/447878109.html


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VINTAGEの 英:J.COOPER 
かなり強い強撚糸で とてもシャリシャリしています。

色はグレーがかったライトブラウンでとても落ち着いた感じとなります。
黒靴だけでは無く、あえて明るめな茶靴まで合わせて頂けます。



貫禄も満点、とても雰囲気のあるN様
上着は やはり半裏仕立てで ほんの少しでも高い通気性を求めます。

芯も柔かタイプですから軽快に御着用頂ける事と思います。




通気性にも優れ、かざせば向う側も見える位の薄地、
ウエイトはなんと 175g です。 私の知る限りでは一番の軽さで御座います。











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・・・・・このスーツに合わせ、シャツはスラブ糸使いのコットン:100% とても爽やかで涼しげですね。

新作の麻混タイを合わせて下さり、ダック君のブレイスで遊び心も!
今回は2P-SUITSですから もう堂々と割り切って見せるブレイスをお楽しみ下さいませ。



















・・・・・では、最後にパンチのある ODD JACKET を御紹介させて頂きます。


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SHIELL


ウール:100% のザックリとした平織素材です。

所謂ホップサック調の生地であり、独特の配色バランス、格子柄の迫力が凄いですね。
配色は爽やかで涼し気なブルー系で構成されていますが やはり大胆な迫力は VINTAGE らしさとも言えるでしょう。











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・・・・・この上着に合せるべく、トラウザースには発色がとても綺麗なブルーで!

こちらの生地も VINTAGE であり、仏:DOMEIUL よりの三者混です。
ウールにリネンとポリエステルをブレンドしています。

 また、このブルー地には 近くで見ないと分からない程ではありますが
桃色の糸を上手くブレンドしており、この発色に貢献しています。

 こんな味のある生地が VINTAGE で、、、流石はドーメルという感じです。
















・・・・・・如何でしたでしょうか。

他にも素晴らしいご注文を多くの方々より 沢山頂戴致しました。
追々と御紹介させて頂ければと思っております。









 では、今週もお付き合い頂きまして誠に有難う御座いました。



皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。






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2017年06月06日

【 GREGE 】




 6月に入りました。
沖縄では既に梅雨入りしていますが、関東地方もそろそろ梅雨入りが予想されています。


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 梅雨の時期と言えば 紫陽花 ですよね。
既にこんなにも綺麗に咲いています。

紫陽花の花色は土の酸度によって決まると言われていますが、自然の作り出す色とは本当に美しいものです。


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 さて、今週は その 『 色 』 に絡めて素晴らしい生地を御紹介させて頂きたいと思います。














GREGE (グレージュ)



 グレーとベージュを掛け合わせたグレーベージュ、その中間色を指します。
1679年にフランス語として誕生したそうです。


とても馴染み深いベージュにグレーを混ぜるだけで、随分と落ち着きや上品さが加わり
大変魅力的な色となります。

羊や山羊の群れを意味するイタリア語のグレッジア(GREGGIA)に由来するそうですが、そういった自然の中で見受けられる素朴な色でもあるという事が そう感じさせるもかも知れません。





 この春夏での期中追加仕入としては 今回が多分最後になると思いますが、
そんな最後で本当に素晴らしい生地を入手する事が出来ましたので 早速御紹介させて頂きたいと思います。















・・・・・英国は深き信頼のおける老舗ミル、 TAYLOR & LODGE より
ウール × リネン の生地であり、色は正に『グレージュ』のストライプスーチングです。

 激渋です。 一目惚れでした、、、、。

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・・・・・ウール×リネン の生地におきましては、弊店でも 英:LAMOGE より
素晴らしいコレクションを取り揃えております。
http://dittos.seesaa.net/article/436521835.html


 私自身も仕立て、着用させて頂いております。
涼しく爽やかで 風合いも最高です! 
これは絶対にお勧めです。着用者が言うのですから間違いありません。



リネンと言えば 皺が魅力の一つでもありながら、ウールがその皺をある程度抑えつつ
復元力も有るので 吊るしておけば その皺の半分は戻ってしまいます。

 また、リネンは放熱効果も高いので涼しく清涼感もありますから春夏には欠かせぬ素材ではあります。 ただ、リネン含め 植物繊維はどうしても クセ取り が効き辛い事は否めない事実です。

しかし、ウールがブレンドされておりますので そういった部分もクリアになり、もう良い事尽くしです!




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ウール×リネン ヘリンボーン柄のサンドベージュ
トラウザースの股周りや上着の袖辺りをご覧頂ければ リネンたる皺の感じが見受けられる事と思います。

これがリネンたる『 らしさ 』ですね。


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立体成型が特に顕著な衿や肩周り、そして胸部の立体的なドレープを見れば
確りと アイロンによるクセ取りが効いているのがお分り頂けるでしょう。



春夏は強い日差しを避ける為にも明るめな色へ走りますので、ベージュ系やライトグレー等は増える訳です。
されどサンドベージュ、流石にここまでは派手と感じられる御方も居られる事と思います。



 では、その素晴らしき素材(ウール×リネン)で
目立ち過ぎない中間色である グレージュでは!?  


こちらでしたら そんなお気持ちも吹き飛ぶ筈です!













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・・・・・明る過ぎず、鮮やかさも無い、スモーキーなトーンで正に落ち着きがあります。
そしてトーンとしては明るめに入りますが、縞がシャープさを演出しているのです。














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・・・・・その縞も案外強くないので、遠く離れれば無地の様に溶け込みます。
しかし、上品で本当に素敵な色です。

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・・・・・では、織り組織についても着目してみましょう。


WOOL : 55%   LINEN : 45%
230g

ほぼ半分ずつのブレンドであり、先にお見せした LAMOGE のウール×リネンと殆ど同じです。


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左側に見えるサンドベージュの織り糸が緯糸です。 これがリネンですね。
シャキッとしています。

下側に見えるグレー、そして縞を構成するブルーグレーの織り糸たち、これが経糸でありウールですね。 緯糸と比べ、フワフワ・ケバケバしているのが見てとれます。


 経糸と緯糸で色を変え、交織する事でこういった ムラっ気のある独特な表情が生まれます。


これは平織なので こんな感じになりますが、
もし綾織で織り上げると 表側は経糸の色味が強く出て、裏側には緯糸の色味が強く出る事になります。

それが皆様ご存知のソラーロですね。
















・・・・・ご覧下さい、通気性も抜群ですね!

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これは欲しい、、、、、かなり私の ツボ です!!





心底お勧めさせて頂きます。
間違いなく素敵なスーツとなる事でしょう。
















 グレージュ、とても魅力的な色なのですが
リネンという素材自体を敬遠される方もおります。
それは やはり皺であり、人によってはメリットにも、デメリットにも成ってしまいます。


そんな方々におかれましては、、、

ウール 100%での素敵なグレージュも御座います!












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・・・・・ベルギー・ブリュッセルで創業された 高級マーチャント
SCABAL より素敵なグレージュを御紹介致します。













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・・・・・正にグレージュ、
ヘリンボーン柄(綾織)にストライプを重ねております。













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・・・・・縞も強くないので、グレージュという色味を最大限に感じて頂けます。











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・・・・・やはりドレープ感は素晴らしいですね。
英国のミルで織り上げられた逸品です。

SUPER 100 と、高番手過ぎないのが尚良いところです。

WOOL : 100%
280g

 こちらは合い物といった感じですので かなり長い期間御着用頂ける事でしょう。














・・・・・エレガントなこの御方も やはりこの季節はベージュ系です。

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ベージュから更に一歩、落ち着いた品のある グレージュ

大変お勧めですので、是非お気軽に店頭にて 直にご確認頂ければと思います。







HOUSE STYLE ORDER であれば、約4種間でお仕立て出来ますので まだまだシーズンを楽しむ事が出来ます。


BESPOKEであれば、どうしても今季シーズンには間に合いません。
故に来年用の仕込みという事になります。

 それぞれ出物ゆえ 量が少ないので
『 コレは! 』と思われた御方はお気軽にお声掛け頂けましたら幸いです。













 では、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

今週もお付き合い頂きまして 誠に有難う御座いました。







posted by 水落 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 生地について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月23日

【 POSTBOY WAISTCOATA 】




 この春 GQ中国様 より光栄なるお声掛けを頂き、取材・撮影をして頂きました。
いよいよ見本誌が届きましたが、やはりお国違えば見慣れたGQさんも随分とカラーが違うものです。


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 当たり前ですが、ほぼ全て漢字です! 全然分かりません(笑)。


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様々な違いが見てとれますし、色々な事が感じられます。
日本の書店では売っていないと思いますので、ご興味のある御方は是非店頭にてご覧になられてみて下さい。

 この度は光栄なるお声掛けを頂き 心より感謝しております。
















 さて、今週は POSTBOY WAISTCOAT の続きをお話させて頂きます。

http://dittos.seesaa.net/article/449698302.html
( ↑ 一話目を見逃した御方は、宜しければ上記ページよりご覧頂ければと思います。)














・・・・・随分と気温も上がってきております。

既に麻混紡のスーツ類は快適です!

また プラスフォー を合わせての やはり麻混で仕立てたスポーツスーツですが、これに 毛・麻・綿 からなる3者混の POSTBOY WC を合わせてみました。


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 グレーのスーツ(千鳥格子)に爽やかなブルー地がとても良く映えます。
軽くて薄く、素材感も雰囲気抜群です。 是非お勧めで御座います!


WCの生地は BATEMAN OGDEN です。 下記ページで御紹介させて頂いております。
http://dittos.seesaa.net/article/449300370.html





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シャツはスイスの名門 ALUMO より、麻:100%のシャツで これはラミーになります。
ツイル織りであり、やや光沢感があります。


タイは今季春夏用にデビューした やはり麻を混紡したシルクです。
清涼感溢れるブルー系統でまとめてみました。


(お陰様により 麻混新作タイは全て完売となっております。皆様 誠に有難う御座いました。)













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・・・・・このウエストコートは、当然シアサッカーにも抜群の相性です。
http://dittos.seesaa.net/article/437439735.html
http://dittos.seesaa.net/article/437684692.html

同系色であると共に、素材感でも植物繊維同士の調和があります。












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・・・・・では POSTBOY STYLEを簡単に振り返ってみますと
シングル5釦、衿付きのスタイルであり、特徴は上下を分断するウエストシームにあります。
 そのシームを利用し、第5ホールと腰ポケットが作られております。
ウエストシームより下部のスカートがある事にもより、全体的に着丈が長めの設定でデザインされている事も大きな特徴の一つと言えます。







 この度、大変御贔屓にして頂いております S様より、
LOVAT TWEED(ダイヤ柄)による三つ揃いのご注文をBESPOKEにて頂戴致しました。
 いつも素敵な御注文を心より光栄に思っております。



 今回は気軽に2Pでも着用出来るようにと、敢えてトラウザースは吊り用では無く、ベルトレスで仕立てつつ ウエストコートを POSTBOY のスタイルでと御注文を頂きました。






 では 少し仕立てについても覗いてみましょう!












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・・・・・胸部の上パーツと、スカートの下パーツで分断されています。
上パーツは先ず胸のダーツ処理を、そして下パーツには予め作ったフラップをセットし ウエストシームで上下を合体させます。

このウエストシームを縫う際には、シームホールと腰ポケットが同時進行でなければ成りません。












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・・・・・胸ポケットも出来た所で前肩グセ含め 立体的にクセ取りした後、芯据えを行います。
ウエストシーム部から上下に立体的なボリュームが出ているのが写真からも分かる事と思います。















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・・・・・ラペルや衿は 上着とかなり似寄りな作り方となります。

ラペルの折り返るロールを生地にメモリーさせるべく、
一針一針とハ刺しを行い、端打ちテープ(キャラコ)で伸び止めと共に出来上がり線を確りと確定させます。


返り線の奥には、やはり伸び止めとなるテープが見えます。
このテープには色々な狙いを担わせている大切で重要なテープでもあり 欠かせぬ存在です。












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・・・・・これは左側前身頃、前端のウエストシーム付近です。
第5ホールとなるシームホールの開く位置には、予め芯をくり抜いておきます!












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・・・・・ラペル(身返し)も据え、上衿も据えました。
あとは上着同じくゴージラインをハシゴ祭りで閉じて参ります。












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・・・・・はい、立体的に仕立てられたフラシ芯による POSTBOY WAISTCOAT が組み上がりました。
 これでS様のご来店をお待ち致します。











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・・・・・ウエストシームがクッキリと確認出来ますね!
腰ポケットも腰の丸みをホールドし 出来上がっております。



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ウエストシームを基準に、胸部への立体的なボリューム
そして腰へ繋がる様に広がるスカート、これが POSTBOY WC です。














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・・・・・格子柄の場合は、勿論上下パーツの連動やフラップなども柄合わせします。
柄物だと、柄の主張が先行しますので ウエストシームはあまり目立たなくなりますね。













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・・・・・左が前身頃、右が裏地の後身頃となり、脇線の写真となります。
脇の裾には深めのスリットが切られ、これはサイドアジャスターが付けられています。

先の麻混ブルーも、こちらの格子も愛弟子が仕立てました。
新しい仕様を学ぶ為です。 なので私の私物で練習です。
技術がまだ伴わなくても、失敗しても私のですし、出来上がりは急ぐ必要もありません。

出来上がれば 私が着用する事により 仕立てた本人は間近で自分の仕立てを客観的に確認する事が出来ます。

また、私自身は技術的なテクニックだけでは無く、着用する事により気付く点においてもフィードバックする事が出来ます。


 大切な顧客様のご注文に触れるという事は、私と同等レベルまで精進してもらう必要がありますので こういった過程は不可欠でもあるのです。

 ディテールを覚える為にも一応アジャスター類を練習の為に付けています。
私個人的には無くても良いのですが、、、。












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・・・・・サイドアジャスターのベルト部にハンドステッチが見えます。
これは背中(後身頃)の表裏を結合させる為に縫われています。

後身頃は 基本的に表側が裏地であり、内側となる裏地(裏側に使用する綿地)により構成されています。(ややこしくて分かり辛いですね。)

ウエストをアジャスターで 『絞る』 となれば、表裏二重となる後身頃を 表側だけでは無く、裏側も同じ様に絞られなければ成りません。(表裏で連動していなければ成りません。)

 故に、こういったステッチ等で表裏生地を合体させているという事になります。














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・・・・・こちらは背中の裏側(内側)となります。
グレーのカマボコの様な裏地が右側に見えます。
これはスリット部です。


ウエストコートを仕立てる際、内側となる生地は古よりコットン地が多く使われています。
強度もあり 優しく自然な肌触りと共に、安定感が高く 支え的な役割も担います。
 上記以外にもいくつか挙げられる理由も御座います。

 これは春夏用なので かなり薄地のコットン(ローンスレキ)を使用しています。
( WCにもJKの様に 背抜き仕立てというのもあるんですよ!)


この様に 表裏で違う生地種を主として使う事を前提とした場合、その多くは表と裏で色が変わる事が通常となります。
何故なら、内側に使うコットン地を外側の裏地へ几帳面に色合わせしないからです。


左側になんだか縦にジグザグの不自然極まりない縫い糸が見えますでしょうか。


 先の写真では、サイドアジャスターの所で表裏を止めるハンドステッチがありました。
裏地(表側)の色に合せた色糸で そのハンドステッチを入れた場合、この内側には配色となってしまう その色糸が不自然に出てきてしまいます。

それを内側生地と同色の糸でわざわざ縫い隠しているのですね。
古きサビルローの仕立てでも行われていましたが、今でも行われているのでしょうか。

 芸が細かいですね。




まぁ こんなディテールも『学び』として伝承です!




そしてスリット部も同様の考え方です。(右側のカマボコですね。)
スリット部はチラッと裏側(内側)が見えたりします。

背中の表側がダーク色の裏地、内側がクリーム色のコットン地、
ダークスーツのWCでは通常です。
 そんな時 そのチラッと見える内側のクリーム色が目立ちますので、予め内側にも部分的にその裏地を付けておけば不自然に配色となる内側のクリーム色が見えないという事です。

更に スリット止りは どうしても力が掛かりますので、たった裏地一枚でも
力芯としての機能も果たしていると言えます。





 全て古の 偉大な先人達からの素晴らしきテクニックによるものです。
手間(工程)がどんどんと増えるばかりですが、理に適った意図あるからこその手間なのです。

だから本質的手作りのBESPOKEはどうしても時間が掛かりますし、高額にもなってしまいます。



最後にもう一つ、裾上げがあります。

表側の裏地が内側へ折り返ってきていますね。
裾線が縫い返し線ではなく 『 控え 』が付いて上げられているのです。

これにも理由があり、意図的な手法となりますが 皆様もうお腹一杯ですよね(汗)。
この辺にしておきましょう。


 BESPOKEのレベルはキリがありませんよ!














・・・・・では最後に、S様のPOSTBOY WAISTCOATと共に、素敵な3P-SUITS をご覧頂きましょう。

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軽く段返りで と リクエスト頂きましたベーシックな3釦の上着によるツィードスーツです。 TWEED FESTIVAL の生地ですね。

Vゾーンの合わせもカントリー調でまとめて頂き 滅茶苦茶に格好良いです!
鉄板のカントリースーツ スタイルですね、惚れ惚れします。



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ベルトレスのトラウザースに合わせ、このPOSTBOYです。
股上浅きベルトレスでも十分にバランスが取れた上で御着用頂けております。

 これが大いなるメリットの一つです。












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・・・・・・バックスタイルからも丈のバランス、トラウザースとの調和がお分り頂けますね。
S様はアジャスター排除でリクエスト頂きました。

身体に合っていれば不要なディテールでもありますので、有無は自由に御選択くださいませ。



 そんな事よりも、、、WCの裾からベルトやシャツが絶対に見えては成りません!!




S様、この度も羨ましい素敵な御注文を誠に有難う御座いました。














・・・・・如何でしたでしょうか。

これで POSTBOY WAISTCOAT というスタイルも覚えて頂けましたでしょうか。

しかし、今のところBESPOKEのみでしかご注文頂けません。

HOUSE STYLE ORDERでも工場さんにリクエストはしておりますが、もう少し時間が掛かるようです。
今は工場さんの状況が整うのを待ち、少しでも早くHS ORDERでもご注文頂けるよう 新型として検討・進行中で御座います。

 もう暫くお時間を頂戴致します。










 では、今週もお付き合い頂きまして誠に有難う御座いました。



来週のBLOG更新は 誠に恐縮ながらお休みとさせて頂きます。

次回は 6月6日(火)の更新を予定しておりますので、引き続き宜しくお願い申し上げます。





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