2025年07月01日

【 TAILORING-1 】





 皆様 こんにちは。
今日から7月、関東も異例の速さで梅雨明けが発表されそうですね。

これからピークを迎えつつある夏の暑き中、時間のかかる BESPOKE は秋冬のご注文も頂いております。
また、H.S ORDERの方は今月末より『早期受注キャンペーン』も開催されます。
最後に改めてご紹介させて頂きますので御確認頂けましたら幸いです。





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 さて、随分と長くBLOGも続けて参りました。
これも一重にご覧下さる多くの皆様方のお陰により、応援により継続してこられました。
以前は技術的な事柄もボチボチ書いておりましたが 気付けば10年前とか、、、。
重複するところは多分にあるでしょうが、改めて大きな写真と共に そろそろアップデートさせて頂ければと思います。

 仕事の手を止め、ご丁寧にわざわざ写真を撮る行為は滅茶苦茶にロスタイムでもあり、真剣に集中していれば撮影し忘れて随分と工程が進んでいたりも!

意識して納めた限られた写真より、部分的な工程にはなりますが改めてご紹介させて頂きたいと思います。



掛け替えなき手作りの洋服、どれだけ長い時間を掛け、手の込んだ工程と共に技術を駆使して仕立て上げるのか、、、
 BESPOKE TAILOREDがどうしても高額になってしまう理由も垣間見る事が出来ましたら何よりの幸いで御座います。













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・・・・・ONLY ONEとなる顧客様の型紙を丹精込めて引いております。
その型紙には本当に沢山の情報が含まれており、サイズからデザイン、ユトリの加減など 誂えるその洋服の設計図となる訳です。


そんな設計図である型紙の重要性ですが、どんなに卓越した職人が手間暇をかけ 高度なテーラーリングで仕立てたとしても 型紙が悪ければ無用の長物となってしまいます。
ご注文を重ねられ、熟成した型紙は TAILORと ご注文主様の財産でもあります。
靴で言えば木型ですね。





 打合せ(Be Spoken=BESPOKE)を入念に行ったにしても 1stオーダーではどうしても私のご提案的な要素が多分に含まれますし、ご注文主様も着てみなければ分からぬ事は多々御座います。
 そういう意味でも仮縫いの恩恵はお互いにとって大変重要でありつつも、裏地もつかぬ仮組みは滑らず動き辛いのでご注文主様にとっては慣れぬと分かり辛い事と思います。

お仕立て上がって納品された洋服は一回や二回の御着用で判断しようとはせず、もっともっと着て その服と沢山対話をして下さい。
服が馴染む頃、持たせたポテンシャルは解放され、与えられたユトリ感などは好みや生活(動き)によりリクエストも出る事でしょう。
そしてご注文主様の『着慣れ』も大切な要素です。

次の御機会を頂戴できるのであれば、1stオーダーからの意見や感想、お好み踏まえ
よりご満足度の高い設計図となるよう活かし、引き直します。

TAILORとの付き合いは ご自身様の型紙を『育てる』という側面もあるのですね。

最初は特に拘りなど無ければ 私へお任せの丸投げでも全然良いのです!
むしろ光栄です!
素敵なレストランがあれば、旬を活かしたシェフお勧めの料理、、、食べてみたいですよね。

ですが、着てみれば絶対に意見や感想は出てくるでしょうし、全くなければ勿論それも良しです。


では そんな時間を掛けて練り上げられた型紙を使って裁断し、以降の工程(TAILORING)よりご覧下さい。














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・・・・・前後の身頃は左右2パーツに分けられ、袖は両腕ありますね。
生地の幅は織機の企画次第、大抵は150p幅であり 端と端(ミミ)を合わせて二重に(内に表側がくるように)畳んで左右パーツを効率よくいっぺんに裁断します。

生地に型紙をおき(マーキング)、チョークで線を引いた後に裁断する訳ですが
その重要な『チョーク線』は片面にしか引かれません。
 当然ながら重ねられた下側となる生地には線が無いので その線(情報)を写す必要があります。

その役目を担うのが 『 切躾 』 です。
躾糸(綿で素朴な太く荒く安価な糸)は白毛(毛ではないのですが)と呼ばれます。
その白毛でチョーク線を地味に縫って参ります。

掬って、掬って、掬って、、、渡った糸は鋏で切りながら!

 そして、多くの方々は左右非対称もあり そんな箇所は間違えぬよう左右で糸色を変えています。












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・・・・・必要な線に全て印となる躾を打ち終えましたら 今度は二重になっている左右のパーツを分離です!
生地をペラっと捲ると縫われている躾糸が顔を出します。
更に引っ張る事で躾糸の「脚」を作り、その脚を鋏で分断します。

慎重に、、、、ここで糸脚を切ったつもりが チョキンと生地を切ってしまう事がありますので要注意!


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・・・・・重ねてある生地を躾糸で縫い、捲って糸脚をカットして少しずつ慎重に。
全てカット出来ましたら分断は完了です。

上側に残った糸は草が生えているように見えますね⁉
その草(躾糸)を刈り落とします!


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・・・・・線に躾を打ち、切って糸の印を作り出す(写す)。
この行為を 切り躾 と言います。

これで重ねてあった下側の生地にも必要線が写った事になり、更に生地の表側にも糸印(切り躾)が出る事になります。
 これで表裏どちらから見ても正確で左右対称な線の情報が共有できました。

イギリスでもイタリアでも この様に切り躾を利用しますが、イタリアのサルトはもっとビロビロに糸脚を敢えて残していますね。
 刈り取ろうが残していようが目的・意図は同じであり、双方にメリット・デメリットがあるだけです。


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・・・・・お次はダーツ処理です。
型紙を見ると この裁断では『腹癖』がありますので、先ずはそこから!
下方に腰ポケットのフラップ型(横長四角形)が見えますね。
左上に胸ダーツ、右は脇ダーツ、腹癖(ダーツ)はフラップの頭上 青矢印の三角形となります。

このダーツは丁度 腰ポケット作りで切り込みを入れる箇所を利用して取られます。

腹癖は本来であれば腹部の出ている方や反り腰体型に有効であり、必要なダーツでもあります。
腹部が出ていれば前裾は跳ねがちになりますのでケマワシ(底辺距離)を摘まんで跳ねを抑え腹部を包み込むという目的と効果がありますが、同時にそれは結果的に前裾を後脇へと吊り上げる効果もありますので、むしろ後者の恩恵が欲しいがゆえに普通体型でも分量を少しにして採用されたりしています。
 主に2面裁断より 3面の細腹を入れた裁断に多いですね、3面は処理も楽です。

こんな所にダーツがあるので、赤矢印のカマ底、そしてウエスト位置でも「ズレ」が生じていますね!
腹癖が処理されると これら赤矢印のズレは解消される事になります。










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・・・・・腹癖となるその三角面を切り取ってしまいます。
切り取られた辺と辺をくっ付けると意図するダーツ効果が生まれる訳です。

この辺同士をくっ付ける際に 簡易な接着芯などで貼り合わせてしまったら腰ポケットが硬くなってしまいます。
 そもそも良いテーラーリングであればある程に接着芯は使用しません。

故に糸でからげますよ!
ヘリンボーン柄ですから勿論柄も合わせて、、、。



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・・・・・これで辺と辺が綺麗に突合せで繋がりましたね。
クセ取りも行うので この口が空いていると まともにクセ取りすら出来ません。
(この糸は後に切られます。玉縁幅よりはみ出なければ残しておいても支障はありませんが毛抜きで抜いています。)

これで胸ダーツ、脇ダーツ、そして顎ダーツの処理へと進行しますが
勿論全てを同時進行でも構いません。
 今回は解説もしやすく順繰りと!










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・・・・・先の型紙写真での 赤い矢印のズレが解消されていますね!
これで腹癖は無かった事になりましたが、その持たせたポテンシャルは確りと生きていますので 服になった時に違いが出るのですね。






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・・・・・チャコールグレーの生地が なんだかネイビー調に⁉

これで全てのダーツ処理が終わりました。
平面であった生地はダーツ、そしてクセ取りによりかなり立体的になります。
 むしろ平らにはなりませんし、平らにしてしまったらダメですよ。

次はいよいよポケット作りです。














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・・・・・2面2ダーツ裁断の上着、ダーツにより腰ポケット線が歪みます。
歪んでもクセ取りにより強制的に戻してポケットを作ります。

早くも両玉縁が出来ましたよ!











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・・・・・予めテクニックを駆使して作られたフラップ、ポケット口径よりほんのり大きめに作るのがミソです!
フラップの出来上り幅に合わせて糸で印、この糸でグシ縫い(縫った糸を絞り込む)効果も担わせ、確りと口径に合わせつつ絞り フラップ自体も立体に!

腰ポケットはポジション的に腰骨をホールドする位置にありますので とても強いRを描く必要があります。
故にポケット自体も立体に作られているのは必然でもあるのです。


例えば安価なスーツを仕立てる縫製工場で作られる腰ポケットはマシーンで作られます。
ダーツで立体になり過ぎると平面で直線に作られるマシーンでは作れなく(利用できなく)なりますのでダーツの効力は必然的に弱めに設定されています。
(それ以外にも理由があります。)

 ポケット部や口布には接着芯が張られ、マシーンで自動に作られるポケットは正にフラット、接着芯によって硬いしとても立体的とは言えませんが、瞬で出来るのです。
だからこそ大量生産ができ 安価で提供出来るのです。
玉縁でさえ縫割りされず片倒し、、、知ってしまえば全くの別物くらいに違います。
(当店H.S ORDERの両玉縁は勿論 縫割り始末でお願いしていますよ。)


この両玉縁を形成するパーツを口布と呼びますが、この口布地の目の取り方でも縦地や横地、バイアスでとるお店もあり様々です。
これらは見え方も随分と印象が変わりますが、私は通常縦地、柄が強ければ横地でとっており バイアスだけは基本的に採用しません。
 これらにもメリット・デメリットがあり、何を優先し尊重するのかより それら手法をチョイスするという事です。

技術には意図や意味が必ずあり、それらを理解せず「昔から、、、周りが、あそこが、、、」というのが一番説得力ありませんね。



マニアック過ぎる内容でしたが、もっと詳しく書き続ければ あと3〜4ページくらい必要です(笑)。
そこにあって当然なポケットの作り方でも相当な違いがあるという事で御座います!



さぁ、差し込んで躾留め!



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・・・・・・今回はここでお終いです‼

かなり中途半端ですが、、、、段々と撮影が減り、急激に工程が進行してしまっているので急な区切りにもご勘弁くださいませ。

次回は芯地、そして芯据え、ハ刺しあたりになるでしょうか。
そのうち続きを書きますので、ご期待せずにお待ち下さいませ。


ハンドメイドが前提となるBESPOKEのステージでも、お店が違えば拘りや工程数、仕立てに関する価値観からお値段まで様々です。

また、これ(BESPOKE TAILORING)があるべき姿なので 大量生産を前提に安価で提供しようとすれば、どこを どれだけ省き、簡略化しつつ、機械化できるのかが要となります。
 良いモノ作りをしようとすればする程に原点回帰していかなければならないという事になりますね、当店のH.S ORDERにも言える事です。

全てのジャンルに言えますが、良いお店ばかりではありませんし、そのお値段に対し品質が伴っているのかどうかなど 消費者の私達もある程度は学びがあると理想的なのかも知れません。



 一つ とても強くお伝えしたい事があります。
多くの既製品や大量生産されるモノ作りは基本的には新品時が最高到達点です。

職人の手で作り出されたモノ作り、長持ちもしますし新品時が最高ではないのです。
そこから育ち 更に最高到達点を上げ続けます。
長持ちを前提にしているので修理にも考慮された作り方含めポテンシャルを持たせてあります。

価値観の違いはありますが、費用対効果的に見るとBESPOKEは決して高額ではないと思います。
そう思っていなければ こんなお値付けは出来ません。
物の価値、説得力や納得度、そして自己満足度の高さは往々にして金額に無関係ではないと思います。

ご注文主様より頂戴するお代金より、ほんの少しだとしても ご満足度が上回る事が出来るよう日々精進すると共に、
丹精を込めてお仕立てさせて頂きますので どうか引き続き 宜しくお願い申し上げます。















・・・・・HOUSE STYLE ORDER限定による
『早期受注キャンペーン』 に付きまして。

7月23日(水)〜8月22日(金) 約一か月間に渡り開催させて頂きます。


 工場さんが工期を通常より少し長めに頂く分、ささやかながらお値引きをさせて頂くという企画となります。

内容は秋冬物でも春夏物でも構いません。
スーツやジャケット、コートが対象となります。

期間前でも「キャンペーン希望」と仰って頂ければご対応させて頂きます。
日程に合わせて工場さんに投入致します!


どうかこの御機会を有効利用して頂けましたら幸いで御座います。
 皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

















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2025年06月24日

【 2025 SS / SHIRTING 】




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・・・・・満開に広がるマゼンタ、圧巻なマゼンタカラー!
視界に強烈なインパクトを感じずにはいられません。
当店のすぐ近くでは『ブーゲンビリア』の花がとても綺麗に満開を迎えております。



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花言葉は「情熱」や「魅力」、その美しき色よりつけられました。
その花色であるマゼンタですが、紅紫色とも言われ、愛情や幸せ、充実感、そして次のステージに進む意欲などを象徴すると言われているそうです。

 眺めているだけで元気と勇気が貰えそうですね!

反面、梅雨入りしたにも関わらず 何と梅雨前線が一時的に消滅!
先週は好天続きで強烈な暑さが続いておりました。
同じく満開な紫陽花は肩透かしですよね。


 猛暑日の続出に伴い、早くもリネンのスポールシャツが活躍する事に、、、。


















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・・・・・いよいよ7月より、シャツの受注がリスタート致します。
まだ日程は正確に言えませんが、もうご注文自体は受け付けさせて頂きます。

シャツ生地は取引先様も増やしサンプルバリエーションもパワーアップ、全てお値付けも致しました。
リスタート前にご注文頂きましたら、生地を湯通しして準備をしておき 工場さんの受け付け開始日に伴い投入とさせて頂きます。










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・・・・・涼し気で爽やかなスカイブルーのオープンカラー・スポーツシャツはリネン製であり、イタリアは ALBINIの生地となります。

ハリコシのあるリネンは汗をかいても地肌にあまりペタッとしませんし、放熱効果が高いのでやはり夏には欠かせぬシャツでもあるのです。



 シャツの受注開始に伴い、先ずはドレスシャツと共にクラシックな2枚衿のスタイル(長袖)より開始いたします。

オープンカラーシャツは同時進行で開発を進めておりますので、受注開始が少し遅れます。
先日には工場さんにもサンプル作製を依頼させて頂きました。














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INDIAN MADRAS COTTON





前回のBLOGでご紹介させて頂きましたね。
あえて このマドラスチェックでオープンカラーシャツのサンプルを仕立てて頂きます!

レモンイエローにレッド、ネイビーのコントラストが美しいマドラスチェック。
湯通ししましたが、思ったより全然色落ちしませんでした。
その代わり 縮みについては他のシャツ生地に同様であり、当たり前に縮みます。
(色や品番により違いもあるでしょう。)


 湯通しせずに仕立ててしまったら いくらオーダーとは言え、意味がありませんね。
例えばPOPLIN、OXFORD、そしてこのマドラスなど縮率はそれぞれであり一律でもありません。
正確で意図のあるサイズを尊重しての型紙であるなれば、生地の段階で縮絨して 既に縮んだ状態で裁断する必要があるのです!











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・・・・・とても素朴な質感は親近感もあり、単糸で織られ薄くて通気性も高く
これはとても涼しそうですね!
今期よりのデビューとなりますので 是非お試しになってみて下さい。







では、新たにシャツの受注開始という事で
2025年SSより シャツ生地をご紹介させて頂きたいと思います。

随分と久し振りなシャツ生地紹介となりまして、、、大変長らくお待たせ致しました。

 例の如く、クラシックな無地やストライプの類は 迷って決められぬ程に充実しておりますので、ご紹介は敢えてスポーティーな物を抽出してご覧頂きたいと思います。

















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伊:Carlo Bassetti


・・・・・爽やかなシャーベットカラーが如何にも涼しそうです。
100% リネンであり、有色は掠れた様なまだら感がありますね。










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伊:LEGGIUNO


・・・・・同じく100% リネンで、上記には無い色を補完しつつ、掠れた感じはやや弱めです。
 結構マニアックな色もありまして、このカラーバリエーションの豊富さは有難い限りです。


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伊:PROFILO



・・・・・同じく100% リネン、定番なストライプやギンガムも勿論揃います。












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伊:LEGGIUNO

伊:CANCLINI



・・・・・同じく100% リネン、大き目なギンガムに 個性的で主張の強いストライプも!












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伊:Grandi&Rubinelli


・・・・・65% COTTON / 35% LINEN
コットンを主体にリネンを3割ブレンド、リネンの清涼感や涼しさを感じさせてくれます。
この辺りはタイを締めるドレスシャツとしてもお勧めで御座います。

ソリッドからクラシックなストライプまで網羅しておりますので 夏には欠かせぬシャツとなるでしょう。


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伊:CANCLINI


・・・・・57% COTTON / 43% LINEN

ピンポイントでお勧め!
先よりもう少しリネンの混率を増やした ピンポイントOXですかね!
 これは絶対に良いですよ。











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伊:TEXTA


・・・・・100% リネン地のプリントシリーズです。
動物や植物のモチーフなど 結構なバリエーションが御座います。

下のトロピカルなシャツ地でオープンカラーシャツなんて如何でしょうか!
アロハ風にサラリと着こなして下さい。


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墺:GETZNER


・・・・・カラフルで鮮やかな縞や格子柄が素敵ですね。
100% COTTON となります。












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伊:TEXTA


・・・・・100% COTTONのプリントシリーズです。
また凄いの、、、ご期待通り ありやした!










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・・・・・あっち向いて ホイッ! ホイ、ホイ、ホ、、、
パット見 何柄か分かりませんでしたが、カラフルで大きなくちばしが特徴な「オオハシ」さん達が あっち向いて大会 を開催中のようです!













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・・・・・インパウンド需要も高まり 日本の食は賛辞の的ではありますが、、、
お寿司柄ですか⁉ しかもデザイナーはきっと日本人ではないですよね⁉

それにしても、、、凄い、としか言いようがありません(汗)。











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・・・・・左は陸の生き物、、、と思いきや シャチやクジラさんもいた!
あれっ、オオハシさん こっちにも遠征されていますね。

右は海の生き物、これ 小さいのに良く描けておりまして、シュモクザメさんの顔が凄いインパクトなのですっ!












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・・・・・うへ〜〜っ、ワニさん達が凄く怒っています! 乱闘騒ぎです!
大変な事になっているようですが、その状況柄シャツって、、、どんな顔して着こなしましょうか(笑)!












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・・・・・うわっ、カラフルで綺麗だけど、、、
こちらはモノトーンなシマウマさん達をベースにカラーパレットに!
このシマウマさん達がいるグランドにもストライプが描かれ、縞々、シマシマ馬です。



以上、プリント類は全て 100% COTTON
伊:TEXTA製でした。


 これらのバイイングセンスが凄いですが、強い需要もあるからこそ
ここまでラインナップも充実しているという事ですね。

では少し落ち着きましょう(笑)。












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伊:Carlo Bassetti


・・・・・薄地なデニム系もありますね、
通年通して愛用できる強い味方です!










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EUROPEAN FABRIC



・・・・・ソフトでしなやかなシャンブレーを発見!
写真色よりほんのりクリーム味を感じられる優しい色味。

こういうシャツが結局ヘビロテになりますよね、お勧めで御座います!











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EUROPEAN FABRIC



・・・・・正に小豆色、あの人気で有名なあずきバー(アイス)を彷彿させます。
ソリッドなカラーバリエーションは随分と見てきていますが、こんなにも見事な小豆色って、、、凄いインパクトでしたので掲載!










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EUROPEAN FABRIC


・・・・・いよいよ最後のご紹介です。
最後はクラシックなドレスシャツ地ですが、好みだったので!

へラインをベースにオルタネートストライプ、色のトーンも淡くて爽やか、SSであればキッドモヘアのスーツにお勧めで御座いますよ。





















・・・・・以上で御座います。
結構 沢山ご紹介したように感じますが、全体量から見れば極一部に過ぎません。

もう本当に沢山揃えておりますので、きっと皆様のお眼鏡に叶う生地と巡り会う事が出来るでしょう。

 シャツのご注文はフライングに受け始めさせて頂きますので、是非お気軽にご覧に来て頂けましたら幸いです。
工場さんへの投入は7月、工期は投入から約一か月となりますので夏の真っ盛りに仕立て上がってくる見込みで御座います。




 まだ一応梅雨ですから雨も降りますし、好天になれば既に厳しい暑さでもありますが
お店を涼しくして皆様をお迎えさせて頂きますので 是非お気軽にお越し下さいませ。



では ご体調管理には十分にお気を付け下さいませ。
今週も最後までお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。






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2025年06月10日

【 INDIAN MADRAS COTTON 】





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・・・・・晴れれば日差しは強く、雨が降れば気温は落ち着くものの 湿度が高くて蒸し暑い。
いよいよ関東も梅雨入り、暫くは辛抱の時期で御座います。

日中の盛夏を顧みれば なかなか上着の着用は厳しく、自ずと装いの主役は軽衣料へとシフトして参ります。
 コットンやリネンの涼し気なシャツが大活躍しますね。

フレッピーなスタイルには欠かせぬマドラスチェックはお好きでしょうか。

 今週はそのマドラスチェックに焦点を当て、歴史と共に 今一度その魅力を掘り下げ 皆様にもリアルなマドラスコットンをご紹介させて頂こうと思います。



















= INDIAN MADRAS COTTON =




 『マドラスチェック』は聞きなれた呼称でもあり、洋服好きな方であれば頭には何となくでもイメージが浮かぶのではないでしょうか。

マドラスとはインド南東部のマドラス(現チェンナイ)に由来し、ベンガル湾に面する港湾都市名であり 南インド東海岸の主要都市でもあります。

マドラスは正式には『インディアン マドラスコットン』と呼ばれ、綿花の栽培、そして綿織物で長い歴史を持つインドにて 農民などの労働者が身に着けていた綿の単糸を使って織物にした布を指します。

 かつて17世紀 イギリス東インド会社の貿易拠点として商業や文化の中心地として発展致しました。
当時好景気に沸いたイギリスではマドラスから輸入される綿製品により多くの富がもたされます。
そのマドラスから輸出される格子柄の生地を総称してマドラスチェックと呼ばれるようになったそうです。

故に、厳密にはインディアンマドラスコットンにマドラスチェックが含まれていると言えますね。

















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・・・・・1947年 ヴィンテージ:インディアンマドラスコットン(チェック)です。
(The New York Public Library より)

「らしさ」がありますよね、多色使いで構成され 滲んでいるようでアンニュイな柄出し、この素朴な感じこそ本来のインディアンマドラスコットンなのです。





・・・・・マドラスコットンはスラブ(節)のある単糸を平織にした素朴な風合いの先染め織物であり、通気性が良くて涼しく 乾きやすいので特に夏向けの衣料として歓迎されました。

当初のマドラスは手紡ぎの綿糸を植物の天然染料で染色し、手織り(HAND WOVEN)されていました。
家内手工業な昔のホームスパンツィードに同じですね。
 故に不均一な表情、そして洗濯による滲み(Bleed:ブリード)や褪色も大いなる特徴でした。


1902年 米:Brooks Brothrsが初めて夏のレジャーウエアとして採用・展開を始めました。
その後 徐々に人気を博し、シャツからショーツ、ジャケットなどにも流用されるようになり アイビーには欠かせぬポジションを築き上げます。

 ただし、滲みや褪色などのマイナスな懸念材料はどうしたのでしょう、、、。











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『 Guaranteed to bleed 』 ・・・このシャツ(手織り生地)は滲み保証付き‼


敢えてそんな特徴を「売り」にする事で逆に流行を作り出す事に成功したとの事。
ジョーク好きなアメリカらしいのかも知れませんね。
 確かに問題が起きても誰も文句が言えません(笑)。


















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・・・・・ラルフローレンだって欠かせぬインディアンマドラス、タグでさえ頗る格好良く 流石です。


どうですか、インディアンマドラスコットンに興味が湧いてきましたでしょうか。
しかし、昔の様に手紬の糸で天然染料のみで染色、そして手織りは流石に厳しいですね。
 この独特な色彩感覚や格子柄の構成をアレンジしつつ、イタリアやイギリスなど多くのシャツメーカーがマドラスチェックを織り上げるようになりました。

ですが、服好きな皆様であれば 敢えてインディアンなオリジナルマドラスコットンが着たくなってしまいますよね!

では ご紹介致しましょう‼

















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・・・・・本当にリアルです、、、日本語が変ですね。

インドはマドラス製の 正に インディアンマドラスコットン で皆様の洋服をお仕立てする事が出来るのです。

この掠れた感じと素朴感、単糸で地薄、確かに絶対に涼しいでしょうし 直ぐに乾きそうです!
着込んでクタクタになったら相当な味が出るでしょうね。


これらリアルマドラス、「全ての工程が稚拙である」とエージョントより注意があります!
旧式の織機を使いつつ、生地のキズや織ムラは当たり前。
それに単糸で色が芯まで染込み辛い上に、染料自体も安定感が無く 色落ちもしやすいとの事。
 なので汗をかいたりしますので、他の衣類へ移染する可能性もあります。

格子柄のマスサイズは不安定であり、柄合わせ裁断にも限界があり なかば諦めて下さいと言わんばかりなのです。

 実際 上記写真でも見受けられるように、下部 水色の2重縞は太さと共に 平行さえ保てていませんね、、、それでも良いんです‼






・・・・・これら多大なる欠点は リアルなインディアンマドラスコットンである事を意味します。

でも尚着たい、着てみたい という御方のみ
恐れずにお仕立て下さいませ。


これだけリスキーな商材を敢えて扱うエージョントのオタク具合が素晴らしい。
私自身は喜んでリスキーなインディアンマドラスコットンをNEW FACTORYでシャツに仕立てて頂く所存ですが 皆様も如何でしょうか!?


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・・・・・比較的に「らしさ」を感じられる やや明るめなトーンのマドラスチェック。
「スゲ〜良いっす‼」 1枚を選ぶには厳しい程に素敵な柄が揃います。












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・・・・・コレとコレは是非欲しい!
売り切れる前に調達しなきゃ!

















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・・・・・渋いダークトーン、珍しいですか!?
80年代頃には流行っていたらしいのですが、、、私はまだ意識出来ていない頃です。

流行は巡りますから 案外また来るかもですね! 渋くてこれはこれで魅力的ですよ。












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・・・・・これも素晴らしい、、、でも3枚目、どうしよう、、、欲しい(笑)。












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・・・・・ブラックウオッチもあります!
インド、そしてイギリス、マドラスチェックは歴史あるタータンにも影響を受けていた可能性もありますね。















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・・・・・変わり種、格子柄のみならず 植物モチーフなデザインも!
今回学んだと思いますが、マドラスチェックはマドラスで織られた格子柄の総称であり、マドラスコットンは別に格子柄以外だってあるという事ですね。













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・・・・・これも凄く素敵です。
クラシックなモチーフに『ペイズリー』がありますね。
 ペイスリー柄の発祥はインドのカシミール地方であり、もともとは葉や花をモチーフにした植物を抽象化したとされています。

これ、凄くオールドチックでペイズリーのご先祖様みたい!
現代見受けられるペイズリーになる前のデザインっぽさがあって素敵ですが、女性受けはしないかもです(汗)。














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・・・・・なんと既に作られて用意されたパッチワークなマドラスチェックも!
そう言えば こういった既製品もありますよね。















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・・・・・これ、、、それぞれが それぞれに移染したら滅茶苦茶やね!
というジョークながらも、手間が掛かっていますね〜、でもお値段は一緒!
 上手く余りや残りを有効活用したエコロジーなデザインでもあるのです。

洗濯もしますから それぞれのパッチは一つずつロックミシンが掛けられています。

一応デメリットをお伝えしておきますと、移染もそうですが 生地の他にミシン糸も縮みます、表からは見えぬ縫代が重なり 軽さ・柔らかさ・涼しさ はそれなりに犠牲となります。
 だからこそ、洗濯を繰り返し、パッチワークの独特なエイジングを見せてくれるのでしょう。


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・・・・・如何でしたでしょうか。


質の高いシャツ地はイタリアやスイスに任せておけば良いです。
インディアンマドラスコットンは癖があり、手間で面倒のかかる子ほど可愛いとも思って頂けましたら 今回の歴史的リアルなマドラスシャツをお楽しみ頂けます。

シャツであれば、リネンの上着やブッシュJKなどにも凄く相性が良いです!
または H.S. ORDER で アンコンJK をお仕立てになるのも良いでしょう。

往年のマドラスチェックを是非ご堪能されてみて下さい。


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 さぁ、夏はマドラスコットンで少しでも快適に、そしてほくそ笑みながら問題児と共に乗り切りましょう!



● 誠に残念ながら、固有の生地ネームがありません。
  仕方がないので自己満でお願い致します。



ご了承の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

 では 今週も最後までお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。
















・・・・・大変恐縮ながら、来週のBLOG更新はお休みとさせて頂きます。
次回は 6月24日(火) を予定しておりますので、どうか引き続きお立ち寄り頂けますようお願い申し上げます。






posted by 水落 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 生地について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする